少し前のことになりますが、我が文化館へもいよいよインバウンド(訪日旅行客)の波がやってきたようであります。秋の観光シーズンも終盤の、お天気のとても良い日。当館へも、朝から次々と観光客の方がお訪ねになりました。いつもなら入口で、「現在は休館中で・・・」と説明するのですが、この日は違いました。対応に出た職員さんが、「大変!英語喋ってはる!!」と、すぐさま事務所へ舞い戻ってきたのです(笑)!。。。ついに来たインバウンドのさざ波。。。ということで、日本流受験英語(=会話力はなし)で慣らした我が身ですが、いざ出陣!させていただきました。
入口には、小柄で、彫りの深いお顔にウェーブのかかった長髪のお兄さんが、心細げに立っておられます。。。それでも、“Hello! ” と声を掛けると、緊張したお顔がほころんでニッコリ!その笑顔にこちらもホッ!聞くと、どうやら彼はフランスの写真家で、美しい景色を撮影している。ついては、お城の上から写真を撮らせてほしい、とのことでした。せっかく遠いお国からいらしたのですから、できることなら展示室や、本館5階のと~っても”眺めのいい部屋“へもご案内したかったのですが。。。休館中のため、やむなくお引き取り願うことになりました。。。本当にゴメンナサイ。
ところで、外回りのどこにも“Museum”という外国語表記のない文化館(どうもスミマセン)。どうして中に入れるかな、と思われたのでしょう?そういえば、(英国の方の)BBC制作の名作ドラマ『高慢と偏見』では、主人公が旅先で貴族のお屋敷を訪問したとき、メイド頭に屋敷の中を案内してもらい、窓辺で外の広々とした庭園を眺めながら、「このお屋敷の女主人だったら。。。」などと思いをめぐらせる場面がありました。。。欧米では、旅行客などに(たとえ主人が留守でも)お屋敷(お城など)を案内し、そこにある彫刻や絵画などのお宝を見せるという習慣があるようですね。
そしてまた、メイドといえどもお屋敷のお宝について詳しく説明できたそうですよ。まるでちょっとした学芸員のよう!と思って調べてみると、実際、ヨーロッパのミュージアムは、そういった王侯貴族のお屋敷のお宝コレクションをもとに発展してきたみたいです。フランスのルーブル美術館もしかり、イタリアのウフィツィ美術館もしかり。なるほど、「お城」と「ミュージアム」はとっても近いものだったわけですね。「お城」の文化館としては、ちょっとうれしい発見です!
さて、文化館は本当のお城ではありませんが、湖国の誇るべき宝物の彫刻や絵画はたくさん収蔵しております。今回の遠い仏国からのお客さまにも、湖国の仏さまなどをぜひとも見ていただきたかったです。本当に残念。。。で、お詫びと言ってはなんですが、こんな写真をお見せしちゃいま~す!

どうですか?本館の5階からの眺め。円山応震筆の『琵琶湖図』さながらの絶景でしょう?窓辺から眺められる広々とした湖を前に、「お殿さま」気分を味わっていただけますでしょうか? 仏国からのお客様、これに懲りずにまた滋賀に来て下さいね。お待ちしていま~す。(えっ?メイド姿で??)




夏は水草:藻の除去をしておりましたが、11月に入ってからは、この街路樹の落ち葉清掃が、大変時間と手間のかかる作業となっていました。
そのまま放っておくわけにもいきません。せめてもと竹箒を持って落ち葉と格闘する日々・・・掃いても掃いてもキリがなく、すぐに落ち葉でいっぱいになるゴミ袋・・・この作業に終わりはあるのか?!・・・と思っていましたが、ここへきてようやく一段落してきた次第です。ほっ。
というわけで、彩りの秋も終わりだな~と、感慨深く過ごしておりますが、事務所の中では冬の花、シャコバサボテンのデンマークカクタスが、花の蕾を膨らませはじめました。この花は、昨年、旧琵琶湖文化館友の会の皆さんからいただいた大切なお花です。「忙しいやろうから手間のかからない花を選んだ」とお気遣いいただいたこのお花。枯らすことなく無事2年目を迎えられそうなので、今から咲くのがとても楽しみです。
11月23日、この日は滋賀県立近代美術館での「つながる美・引き継ぐ心-琵琶湖文化館の足跡と新たな美術館-」展の最終日でした。展覧会が始まった頃には、薄手のカーディガンで丁度良いくらいの気候でしたが、40日間の期間を経て、辺りの紅葉はすっかり進み、ダウンジャケットが恋しい季節となっていました。
の会場です。この日の参加者は約330名、皆さんの関心の高さがうかがえます。先ずは俳優の滝田栄氏の特別講演があり、続いて新生美術館の設計の概要が説明されました。後半には滋賀県知事も交えたパネルディスカッションが行われ、滋賀が持つ美の力について、またその発信の在り方など、5人のパネリストが、それぞれの思いを発言されました。
写真を撮ってメールで送ると、「証が残されていてとても嬉しい」と喜んで下さいました。
今日は是非、皆さんに当時の職員さんたちの武勇伝(?!)を紹介させていただきたく。。。
今でこそ参道には砂利が敷かれてとても歩きやすいですが、当時は石がゴロゴロしていてとても歩きにくかったと聞いています。・・・そうかぁこの道をお不動さまを背負ってボチボチ下ったか・・・この辺かな?ズルっといったの(笑)・・・頭の中では当時の会話が思い出されてとても楽しい道行。駐車場から15分ほどで本堂に着くと、琵琶湖から吹く風の音がなんとも心地く、そこはまさしく癒しのパワースポットでした。
早いもので11月も、もう半分が過ぎてしまいました。文化館の周りの木々もすっかり秋色。毎朝通勤途中に落ち葉を踏みふみ、「秋」の深まりを感じている今日この頃でございます。
ハッキリくっきり見えるので、とてもテンションが上がるのです(笑)。



すでに前期をご覧になった方もぜひもう一度、さらに一段と深まった展示をご覧くださいませ。
いざお預かりしている3つの仮面【能面:痩男(やせおとこ)・大癋見(おおべしみ)、狂言面:祖父(おおじ)】を並べると、地元の皆さんが興味深そうに覗きに来られます。「祭礼の仮面は毎年見ているけれど、他にもあるとは知らなかったわ」「どれくらい古いのかしら」(:江戸時代です)「これらも指定品になってほしいな」など、私たちもさまざまなお声を聞かせていただく機会となりました。


【第1章】守る:琵琶湖文化館が社寺さまからお預かりし、大切に守り伝えてきた滋賀の名宝を紹介(彫刻・絵画・工芸・書跡・典籍など様々なジャンルをお守りしています。)
【第4章】きわめる:琵琶湖文化館が関わって調査した文化財や、調査がきっかけとなって新たに発見された文化財を展示(調査・研究の成果を文化財修理や復元に活かす試みを行ってきました。)





時に見出されてきた滋賀の仏教美術・神道美術の名宝の数々と、琵琶湖文化館と近代美術館の収蔵品に共通する近江ゆかりの画人たちの作品(近世絵画)が出陳されます。
いつもの湖岸に、見慣れないピンク色の5cmくらいの物体が貼り付いているではありませんか!しかも蛍光色の!「何だアレ?」と思ってよ~く見てみると、1つじゃない!そこここに、いくつもの蛍光ピンクのかたまりがあるのです!
直径4、5㎝位あったでしょうか。まさしくエスカルゴです。ジャンボタニシは食用として輸入されたものが、逃げ出したりしてその存在が確認されているそうで、近年、琵琶湖の南湖でも繁殖が拡大していると言っておられました。確かに去年まではこんな蛍光ピンク、見たことなかった。。。
県の方に改めて聞くと、卵は水没すると孵化できなくなるので、水中に落とすだけで駆除できるとのこと・・・琵琶湖のためなら仕方ありません。。。いざ、長い棒を用意して、湖岸についたピンクのかたまりを、ひと~つひとつ・・・こそぎ落とすのはちょっと大変でしたが、朝から頑張ってみた次第です。
その雄姿を興味深そうに眺める一般の方たちの姿も・・・。わかります、どんどんキレイになっていくのを見ていると、なんだか嬉しくなりますよね。

比較的小さなお像ですが、実はコレ、皆さんもよくご存知の有名な方です。なかなかレアなショットだと思うのですが・・・(どの辺が?)背面からのチラ見せ具合が・・・(もう少し撮影のウデを上げて?!)。・・・お顔は展示会場でじっくりとご覧くださいネ。
寂室元光さまの坐像でございます。こちらは東近江市の永源寺さまご所蔵の寂室和尚坐像(重要文化財)の模造なのですが、修理の際に明らかになった原本と同じ素材、技法、構造で作られたとても貴重な資料です(
ご本体は優しいまなこにすずしいお顔でちょこんと座っておられますが、塑像で作られているため、見た目以上に重く、運ぶ際には「ふむッ!!」っといつも以上に気合を入れなければなりません。大人4人がかり、チームワークの成せる技に感動すら覚えます。見ていても安心です!
学芸員さんに伝えに行くコトを最大の使命として(?)、影ながら応援したいと思います。イヒッ。

文化館からは国宝・重要文化財を含む59件(96点)の文化財が、また県内社寺さまからお借りする宝物なども含め、総計75件(115点)の名宝が、一堂に展示されます。県内でこれだけの展覧会が開催されるのは久方ぶりのことではないでしょうか。みなさん楽しみですね。





コチラのお写真、文化館の正面入口付近、大勢の人だかりが中池に注目しています。階段の上から眺める人々の姿が写っています。何を見ていらっしゃるのですかね?記録によると、昭和36年7月20日の出来事です。昭和36年といえば、文化館が開館した年です。
・・・今となっては一体何を捕っておられたのか(笑)、そちらの方が気になります。。。
その時は、かろうじて元気に残っていた株を植えなおし、見事復活させたと聞きました。烏丸半島のハスも力強く逞しく、また涼しげな美しい花を咲かせて欲しいものです。

現在活躍の場は、このホームページに限定されていますが、近ごろのあきつ君は「なりきり」度合いに拍車がかかり、時には閻魔さまや神さま仏さま、風神雷神なんてのもありました。木製の神像をイメージして変身した時に「これは土偶かッ?!」と、厳しいお言葉を頂戴したりもしましたが・・・今の作り手のマイブームは、いろんな場面での「コラボ」企画です。。。おかげさまで今では300パターンくらいにまで成長いたしました!(一体何自慢?(笑))これもひとえに皆さまに育てていただいたおかげです~。。。
聞くところによると、この日誌にはその日何をしたのか、どこまで作業が進んだのか、次はどこからか、作業する人が代わっても分かるようにと、自分たちで考えて書き始めて下さったとのことです。毎回同じ方に来ていただけるわけではないので、非常に有り難い伝達日誌です。


梅雨が明けて土用に入ると、さすがに暑さも増してきましたね。一昨日、7月30日は土用の丑の日。最近はウナギが絶滅の危機に瀕しているため、ナマズの蒲焼が登場する時代になりましたが、皆さまの食卓にはどんなものが並びましたでしょうか?
時々、「文化館って何してるの?」というお声もいただきます。休館中で皆さまには少し見えにくいところがあるかも知れませんが、これからもさまざまな機会を通じて、文化館の活動をどんどん発信していきたいと思っています。まずは、8月も、ホームページを、み・て・ね!!