日別アーカイブ: 2018年3月13日

県内で国宝!52年ぶり

先日、嬉しいニュースが飛び込んできましたね。国の文化審議会が9日、中世の村の自治組織「惣村(そうそん)」の掟(おきて)や相論などを記録した、長浜市西浅井町菅浦につたわる「菅浦文書(すがうらもんじょ)」と絵図を、国宝に指定するように答申しました。菅浦文書が重要文化財に指定されたのは昭和51年6月5日、それから42年の時を経てこのたび国宝へ。滋賀県での国宝の指定は、52年ぶりとなるそうです。

聞くところによると、この菅浦文書はこれまで800以上の学術論文で引用されたとのこと。当館でも、過去に開催した展覧会で、お借りしたことがあります。例えば、
昭和53年 近江文化史シリーズ 鎌倉時代の文化展
昭和56年 近江の名宝展
昭和58年 近江の歴史展
昭和63年 近江の古文書展

※写真は昭和58年頃の菅浦の風景

お気付きですか?展覧会のタイトルに全て「近江」と入っています。中世の庶民の暮らしを村人が書き残したこの菅浦文書は、まさしく私たちの「近江」を語る上で、欠くことのできない大変貴重な資料なのです。

滋賀で新たな国宝の誕生・・・この喜びを皆さんとともに!

筆:あきつ

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