日別アーカイブ: 2018年8月21日
「花湖さんの打出のコヅチ」第3回のご案内
お盆も過ぎ、朝夕はずいぶんと過ごしやすくなってまいりましたね。いよいよこれからは”勉学の秋”といったところでしょうか?
ところでみなさま、お申込みはもうお済みですか?来たる8月30日(木)は、滋賀の文化財講座「花湖さんの打出のコヅチ」の開催日。第3回のテーマは「神仏習合の世界-『耀天記』を中心に-」で、鎌倉時代にまとめられたと考えられる「山王神道」の書物、『耀天記(ようてんき)』を読みながら、中世近江の神仏習合の世界に分け入っていきます。講師には、いよいよ当館学芸員の渡邊勇祐が登場いたします!
仏教というのは、伝来当初より古来の神道と混じり合っていくのですが、平安・鎌倉時代にはそういった神仏習合の信仰形態は理論的にも整えられ、、、なんとビックリ!「日本の八百万(やおよろず)の神々というのは、御仏が日本の人々を救うために仮の姿で現れたものであ~る」、という説明がされるようになったんですって!そういった「神は仏で、仏は神なり」な~んていう驚くべき理論はこのころからいくつも生み出されるのですが、その一つである「山王神道」というのは、当文化館の西に聳えるあの比叡山を舞台に、天台宗(延暦寺)とそれを護る山王(日吉大社)への信仰が結びつく中から生まれたものだということです。
そして、この「山王神道」の教えをまとめた書物というのもまたいくつかあるんですが、今回の講座で取り上げる『耀天記』は、なかでも最も古いもので、さらにその“現存最古の写本”という”お宝本”が当館に収蔵されているのです!さて、この古い書物にはいったいどんなことが書かれているのでしょうか?気になるところですよね~。
講座では「神仏習合についてもっと詳しく知りたい」という方はもちろん、「“山王神道”とか“耀天記”とかは初めて聞く」という方にも、講師がやさしく分かりやすく解説いたしますので、ぜひこの機会に受講してみて下さい!お申込みは、こちらの専用フォームからどうぞ(お電話・FAXでも受け付けております)。それでは、多くの方のご参加をお待ちしておりま~す!!