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『花湖さんの打出のコヅチ』第2回ご質問にお答えします✨

去る6月17日(水)に、令和8年度滋賀の文化財講座『花湖さんの打出のコヅチ』第二回「八景とその絵画」を開催しました(6/18付ブログ)!アンケートではさまざまなご感想をいただき、中には素敵な「自分八景」(?!)を書いていただいた方もいらっしゃいました😊
さて、アンケートの中で、最も多かったある質問に、担当学芸員がお答えいたします。

Q. なぜ「八」景なの?
ご質問ありがとうございます!この話題、担当学芸員も講座の中でお伝えしたかったのですが、時間の都合上、泣く泣く端折ってしまったところなのです💧
なぜ「八」景なのか、決まった説はいまだありませんが、「八」という数字が持つ意味から、ある程度その成り立ちを想像することができます。
数字の「八」は東アジアの漢字圏において、「八方(はっぽう:あらゆる方角の意)」「八紘(はっこう:全世界の意)」「八洲(やしま:数多くの島、転じて日本全土の意)」というように、全ての方角・場所を表す際に使われます。

身近な例で言えば、誰に対しても(どの方向にも)愛想よく振る舞う人を「八方美人」と言ったり、どの方面にも差し障りがあって手の打ちようがないことを「八方塞がり」と言ったりしますよね♪
このように考えると、「八」という数字は、ある地域の風景の「すべて」を一言で表すのに、ぴったりの数字に思えてきませんか?「瀟湘(しょうしょう)八景」や「近江八景」など、数字の「八」を使った呼び方は、瀟湘や近江の風景を一言で言い表すものとして、捉えられてきたのかもしれません。また、選ばれた八つの景色は、その地域全体を代表する、つまり「この八つさえ押さえればあなたも○○(瀟湘/近江)通!」と見なされる景色だったのかもしれません。

また、風景の名称に数字が使われたこと自体も重要です。数字には創作意欲を掻き立てる魔力がある、と言われることがあります。アンケートで「自分八景」を書いてくださった方は、まさに数字に創作意欲を掻き立てられてしまった実例と言えるのではないでしょうか✨

講座では、元祖八景である中国・瀟湘八景に憧れたかつての日本人たちが、様々に独自の八景を創作していったことをお伝えしました。今の日本に、近江八景をはじめとする八景が数多く残っているのは、たくさんの人がこの「八」という数字の魔力に魅せられた結果なのかも??みなさまも気の向くままに自分だけの八景を作ってみてはいかがでしょうか🌟