「伝教大師最澄と天台宗のあゆみ」展 ギャラリートーク①

季節は一気に春うらら♪お出かけしやすい気候となりました。
現在安土城考古博物館で開催中の「伝教大師最澄と天台宗のあゆみ」展。13日(日)には担当学芸員によるギャラリートークを実施、この日を待ちわびた方々が、多数会場にお越しくださいました。

当ブログでも、「会場の様子はまた後日・・・」と予告していたので、ギャラリートークの皆さんと一緒に、会場をのぞいてみましょう♪


皆さんが注目されているのが、最澄が僧侶としての人生を歩みはじめた近江国分寺を偲ばせる、近江国府跡から出土した遺物です。奈良時代~平安時代の貴重な瓦などを見る事ができます。

そして本展の最重要人物・伝教大師最澄さんの肖像について。おや?皆さんの記憶にある最澄さんの肖像画とは、ちょっと異なりますかね?
そうなんです。今回展示しているのは、とても珍しい「頭巾を被っていない」最澄さん。そのお隣は、少しあどけなさも残る若かりし姿の最澄さん。こちらも非常に珍しい肖像で、その伝承が気になるところです。

続いて、この辺りに展示しているのは、最澄が遺した言葉として有名な「一隅を照らす」などの記述がある文書のコーナー。(展覧会クイズの問題②・⑦で出題されている答えが見つかる重要なゾーンですので要チェックです!!)

ここで一つ、とっても”おめでたい”お知らせです。
学芸員が指を指しているところにご注目下さい!
展示されているのは、令和4年3月11日(一昨日)に、新たに県指定有形文化財に指定された、孔雀文馨(くじゃくもんけい)でございま~す!県の指定に「なりたてホヤホヤ」と聞いて、皆さんもビックリ(!)。それを早速見ることが出来た幸運に「おぉ~!」とドヨメキの声が(笑)。皆さん嬉しそうに頷いておられたたのが印象的でした♪
馨(けい)は、梵音具のひとつで、音を打ち鳴らすモノであり、使っているうちにどうしても摩耗し交換(処分)されることが多いのですが、こちらは鎌倉時代に制作されたものが今に伝わっています。しかも片面には「法花堂」の刻銘があることから、天台で特に重視された修行の一つ”法華三昧”を行う法花堂(法華堂)で使用されていたこともわかる、大変貴重なものです。
こちらは甲良町・西明寺さまから寄託されているお品ですが、この機会に皆さんにお披露目することができて、本当によかったです!

あぁっと、本日のブログも、ここで字数オーバーとなりました!まだ会場の半分も紹介できていませんが・・・。続きはまた次回「ギャラリートーク②」で!皆さん気付いてます?今回紹介している画像:小さいでしょ?これはもう、実物を会場で見るしかないのでは??(笑)!!「伝教大師最澄と天台宗のあゆみ」展は4月3日までの開催です。

ハイキングにもいい季節。「安土=信長」イメージで近くの安土城跡に来られた観光客の皆さん!会場の安土城考古博物館へは、このピンクの「のぼり」旗が目印です♪かわいい「まめのぶくん」が皆さんを会場までご案内します。 散策がてら、是非本展にお立ち寄りくださいね♪♪

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文化館で取り調べ?!

本日、文化館の会議室で、なにやら、話し合いがおこなわれています・・・。どことなく近寄ってはいけない雰囲気が・・・。当館のメンバーは、皆あらたまった装いで、少し難しい顔をしているようです。・・・何事でしょう?

(・・・ハッキリとは聞こえませんが、断片的に聞こえてくるのは・・・)

「大変だったでしょう・・・?」
『・・・***な事もありました・・・』
「・・・当時のあなたは・・・話していただけますか・・・」
『・・・△△△・・・』
「・・・これからどうなさるおつもりですか・・・」
『・・・××○○します・・・』

「・・・!!!・・・」

  
こ・こ・コレはもしや・・・何かの取り調べ??!
・・・後日続報をお伝えします。

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壁画 杉本哲郎氏作「舎利供養」 新・文化館へ移設

皆さんは覚えておられるでしょうか?

文化館の小さい方の館:別館の壁に埋め込まれている巨大壁画「舎利供養」。こちらの展示会場は、昭和50年代半ばには一般の公開を取りやめていたので、「記憶にないな~」と言われても無理のないことかもしれません。

本図は、世界的に活躍した宗教画家である杉本哲郎氏(1899-1985大津市出身)が、滋賀県の依頼によって昭和24年(1949)に県立産業文化館において制作され、昭和35年(1960)に琵琶湖文化館に移設されました。

中央の絵がほぼ正方形(縦3.67m×横3.58m)、左右が横長(各縦1.88m×横5.14m)の、とても大きな壁画です。長らく皆さんにご覧いただく機会がございませんでしたが、このたび、大津市浜大津において令和9(2027)年度に開館を予定している新しい文化館に移設する方針が決まり、2月28日に当館において記者発表が行われました。

滋賀県では、本年度、この壁画の価値評価や設置構造の調査を実施しております。当初、壁画と建物自体のコンクリートがどの程度まで密着しているのか、心配するところでございましたが、躯体との間には空間があり、取り外すことが可能であることが確認されました。
一方で、経年による部分的な絵の具の劣化が見受けられるため、膠(にかわ)などをつかった剥落止めの措置を施し、移設の振動に耐えうるよう、対処する予定となっています。

記者発表の場には、杉本氏の孫である太郎さんも同席され、「祖父もきっと喜んでいるだろう」と感想を述べられました。
杉本氏が、実際に古代インドの仏教画を取材し、その知識と技術を駆使して壁面に直接描いた巨大壁画「舎利供養」。本図は、迫力に満ちています。
新・文化館にて皆さまにご覧いただけるよう、万全の態勢で準備を進めてまいります。

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2月のホームページアクセス数

日中は少し暖かくなったとはいえ、まだ朝晩の冷え込みが厳しいですね。文化館の事務所内にある鉢植えの桜は、例年ならそろそろ花が咲き始めるのですが、今年はようやく芽吹いたばかり…。やはり今年はいつもよりも寒いようです。しかし、春はもうすぐそこ!今日も張り切ってホームページアクセス数の発表とまいりましょう。2月のアクセスは、1,843件となりました。みなさんご訪問ありがとうございました。

この一カ月、いろいろと報道各社に文化館の話題を取り上げてもらう事が多かったように思います。皆さんの目にもとまりましたか?何といっても現在開催中の「伝教大師最澄と天台宗のあゆみ」展、開催情報講座の様子など、各紙大々的掲載いただきました。
朝日新聞で、隔週連載中の「滋宝 琵琶湖文化館 収蔵品から」では、展覧会で公開中の作品の魅力もたっぷり紹介されています。
その他にも、高校生が新文化館の企画案を考えてくださった記事や、あきつ君を描いているオネエさんの話(!?!)などなど。把握できる限りの情報は、文化館前にある掲示板に貼らせていただいております。近くを通られたら、ぜひ立ち止まってご覧くださいね。
皆さんに読んでいただきたい記事が多く、限られた掲示板内のどこに貼ろうかと考えるのが、近ごろの嬉しい悩み…だったりします(笑)。ホームページだけでなく、掲示板も皆さまへの情報発信源として日々頑張りますっ!

「伝教大師最澄と天台宗のあゆみ」展は、前期が3月6日(日)まで。展示替えを行い、後期3月8日(火)からは、新たに県指定の「普賢十羅刹女像」や、重要文化財「十禅師像」(どちらも成菩提院ご所蔵)などがお目見えします。本展をどうぞお見逃しなく♪

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「伝教大師最澄と天台宗のあゆみ」展 関連講座開催!

日中の寒さが少しゆるみ、春の気配を感じた27日(日)、守山市にある湖岸沿いの”コーエン(公園)”では、黄色のカンザキハナナ(菜の花)が早春の風に揺られ、人々の目を楽しませておりました。
さて、日曜日になぜ湖岸沿いの道を車で走ったか、といいますと、目指すはモチロン近江八幡市安土町でゴザイマス!こちらの”コーエン”は、知的好奇心を満たす「講演」です♪

現在、安土城考古博物館で開催中の「伝教大師最澄と天台宗のあゆみ」展。27日は関連講座「最澄時代の仏像と天台の美術」がおこなわれ、当館の和澄主任学芸員が講師を務めさせていただきました。

講座のタイトルでお気付きかと思いますが、和澄主任学芸員の専門分野は彫刻の「仏像」です。講座では最澄が生まれる少し前(奈良時代前半)、最澄青年期(奈良~長岡京時代)、そして活躍期から晩年(平安前期~)と、「おそらく最澄も見たであろう(?!)」時代の仏像の変遷について紹介されました。代表的な仏像を写真で比較すると、確かにそれぞれの時代によって特徴的な違いが・・・。ココは言葉で想像していただきましょう・・・「素材が違う」「8等身」「量感がある」「太ももパンパン」「圧倒的な迫力」「少しスリムになる」「スッキリとしたプロポーション」などなど。講師から紹介される魅惑の言葉に、参加の皆さんは、感心しきりのご様子でした。

後半では、最澄が将来(請来)した天台宗の根本経典である法華経から広がった仏教美術の世界を、展示中の作品と絡めて紹介。「最澄が大切にしたから法華経美術が発展した。その後に続く円仁や源信らによってさらに浄土教美術が発展した。元をたどると、良いものは何でも取り入れるような最澄の懐の深い教えがあったから。今回の展示からその一端でも感じてもらえれば」と、締めくくりました。
その後、展示会場では作品を熱心に鑑賞する皆さんの姿が印象的でした。

手前味噌な話ですが、こういう話を聞くと、本当に作品の見方が変わります。今回聞き逃したという方、3月13日(日)13:30からギャラリートークが実施されますので、ふるってご参加いただければと思います。

いい話を聞いてじっくり作品をみて・・・。会場を後に再び湖岸を走ると、遠くに見えるは比叡のお山と琵琶湖の夕景。いつもの景色がいつも以上に愛おしく有り難く、思わず手を合わせてみた自分・・・そんな帰り道となりました。

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高校生のアイデア拝聴! 新・琵琶湖文化館

このたび、滋賀県・文化財保護課さんでは、滋賀県立膳所高等学校の1年生で美術を選択している生徒さん達を対象に、全6回のカリキュラムで文化財に関する連続授業がおこなわれました。
実はこの授業に当館の学芸員も参加しておりまして、その内容はといいますと、「文化財を知り、考える」をテーマにしたフィールドワークや、文化財と「琵琶湖文化館」について、滋賀県の文化財の概要、琵琶湖文化館のこれまであゆみと新文化館の構想などを、座学で学ばれた、とのことです。

・・・!・・・今、サラリと書きましたがとても気になるワードがありました・・・そう!我らが「琵琶湖文化館」のことを授業に取り入れていただいてます~!特に、令和9年度(2027)に新しく生まれ変わる(仮称)新・琵琶湖文化館での取り組みの具体案、これを生徒の皆さんが一生懸命考え、アイデアを発表してくださるとのこと。なんて画期的なこの授業!わくわく・ドキドキ♪若い皆さんからどんなアイデアが出てくるのか、大人たちはそれはもう興味深々です(笑)。

ということで、21日に実施された発表会に潜入。。。4~6名のグループ毎に、「社寺」もしくは「仏像」のジャンルについて、課題や目的を整理し、生徒たちが思い描く「新文化館の具体案」が発表されました!ここでは項目だけご紹介しておきましょうか!?

〇VR仮想空間で素敵体験!
〇AR拡張現実でゲーム体験!
〇インスタで社寺フォトコンテスト!
〇おみくじ!御朱印!!

〇仏像ファッションショー!
〇お化け屋敷!?!
〇オリキャラ(オリジナルキャラクター)
必須!!
・・・だそうです♡♥♡

さっ、さすが若人!イマドキです!夢があってイイ!「楽しくしよう」という気持ちが前面に押し出されたアイデアです!机に向かって頭をひねるだけでは、到底出てこない発想。。。いやはやコーコーセー恐るべし(笑)♪
授業を終えて館に戻って来た学芸員は、開口一番に言いました「高校生に文化館のこと考えて貰って嬉しい!」「大人だけで話し合っている会議より”よっぽど”面白い」と・・・。いい刺激になったようです(笑)♪

今回の授業、さまざまなアイデアを直にうかがうことができ、こちらもビシッと気合が入りました!より良き新・琵琶湖文化館の建設に向けて、大人たち、頑張ります!!
授業に参加してくださった生徒の皆さん、声を掛けてくださった先生方、貴重な機会をいただき、誠に有り難うございました!大人たち、頑張ります!

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「伝教大師最澄と天台宗のあゆみ」展 開幕しました!

2月5日より安土城考古博物館にて始まりました琵琶湖文化館地域連携企画展!初日は立春寒波に見舞われ県内北部に大雪警報が発令されるなど、内心ヒヤヒヤしておりましたが、会場の近江八幡市は晴れ間もみえるいいお天気!幸先の良いスタートとなりました♪

博物館に入ると、先ずお出迎えしてくれるのが、”信長バージョンの飛び出し坊や”です♡(もももしや・・・これは・・・とてもレアキャラなのか??!)ノブナガくんに導かれて会場に向かうと・・・・はい!ドンときたーっつ!!会場の入口です。↓↓↓

本展は、日本天台宗の宗祖伝教大師最澄が示寂して(お亡くなりになって)1200年の節目を機に、当館が収蔵する最澄に関わりある品々や天台宗の幅広い信仰を示す文化財を中心に展示公開しています。

皆さんご存じかもしれませんが、昨年から今年にかけて、国立3館(東京・九州・京都)で「伝教大師1200年遠忌」を記念した巡回展が開催されています。が、しかしこちらは、何と言っても日本仏教の母山とよばれる比叡山を仰ぎ見る、地元・滋賀での開催。しかもです、歴史的には禍根をのこしていたかもしれない(?!)比叡山(天台宗)の、宿敵ともいえるノブナガさまの”おひざ元・安土”において、最澄さんの足跡を紹介する展覧会を開催する、ある意味とっても画期的(?!)な展覧会なのです。
とはいえ、昨年9月には、「比叡山焼き打ち」から450年を機に、織田・明智の子孫の方々が延暦寺に招かれ、犠牲者の慰霊法要が営まれていますし、こうして平和な時代に最澄さんにかかわる展覧会を関係方々のご協力を得て、滋賀・安土の地で開催できることに、深く感謝申し上げたい次第です。

展覧会初日には、地元観光ボランティアガイドさんをお招きし、本展の魅力をたっぷりレクチャーさせていただきました。観光で滋賀を訪れる皆さんに、是非とも本展をPRしていただきたい!多くの方々にご来場いただけるよう、お力添えをよろしくお願いいたします!

おや?作品が展示されている会場の様子をまだ紹介していないのに、本日のブログ、もう字数をオーバーしてしまいました・か??おやおや。。。
お伝えしたいことは山ほどございますが、この続きはまたのブログで!気になる方は是非会場へ足をお運びくださいませ♪
急いで飛び出さなくても(?!)大丈夫ですよ~展覧会は4/3まで、会場は安土城考古博物館での開催です~♪

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1月のホームページアクセス数

新年が始まって、早一か月。今日から2月の始まりです。お正月から厳しい寒さが続いていますが、今日はこの寒さに負けずホームページアクセスについて発表して参りたいと思います!新年最初となります1月のアクセス数は2,014件となりました。多くのご訪問ありがとうございました。数あるホームページのコンテンツの中でも今回は、地域連携企画展「伝教大師最澄と天台宗のあゆみ」のページをご覧になっている方が多く、皆さんがこの展覧会を期待しておられるのだということが伝わってきます。

開催まで一週間を切り、今週の土曜日(2/5)に始まる今回の展覧会。本日、文化館では会場となる滋賀県立安土城考古博物館へ運ぶために、出陳作品の梱包作業が行われています。今日はその様子をチョコっと覗き見てみましょう。

「出陳作品の梱包」と言ったら、どんな作業をイメージしますか?「作品が壊れないように丁寧に包んでトラックに載せて、ハイ出発!」という感じでしょうか?…いやいや、そう簡単にはいきません。→こちらの写真では、学芸員がじっくりと屏風を見ていますね。これは、梱包する前に、輸送や展示などの支障がないか、安全に梱包・輸送するため注意するところはどこか等を、細かくチェックしていきます。そして、そのチェックが終わり問題が無ければ、ようやく梱包となります。これを作品一つ一つ丁寧に進めていきます。
今回、文化館から安土へ旅立つ収蔵品は約50件。屏風だけではなく、仏像や教典など種類は様々。これらすべてをチェックしていくため、学芸員さんは連日大忙しなのです。

最澄没後1200年となる今年。「伝教大師最澄と天台宗のあゆみ」展は、最澄が誕生した近江の地で開催される貴重な展覧会で、当館が収蔵している最澄や天台宗にゆかりある品々がずらりと並びます。普段はなかなか見る機会の少ないものも多く必見です。ぜひとも、滋賀県と天台宗のつながりを感じに、会場に足をお運びくださいね。

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「伝教大師最澄と天台宗のあゆみ」まもなく開催!

皆さま、お待たせいたしました!ホームページでは予てからお知らせしておりました、令和3年度地域連携企画展第2弾「伝教大師最澄と天台宗のあゆみ」が、いよいよ2月5日から滋賀県立安土城考古博物館で始まります!(→画像からチラシをダウンロードできます。)
2022年の今年は、伝教大師最澄が没して1200年という節目の年です。今回の展覧会は、琵琶湖文化館の収蔵品を中心に、最澄に関わりある品や天台宗の幅広い信仰を示す宝物を中心に公開します。天台宗は、後の多くの宗派の基礎となり、延暦寺を中心とした比叡山は日本仏教の母山と呼ばれます。そんな日本天台宗の美術について、「面白そう!」と思ってくださった方も、「ちょっと難しそう…」と思われた方にも、今日は耳よりなお知らせです。

今回の展覧会の関連講座が、2月27日(日)に開催されます。本展の企画担当・琵琶湖文化館の和澄浩介学芸員が「最澄時代の仏像と天台の美術」をテーマにお話します。この講座を受ければ、この展覧会をより楽しめること間違いなし! 1月27日(木)より、受付開始です。皆さま、是非とも参加してくださいね。

講座詳細
テーマ:「最澄時代の仏像と天台の美術」
講 師:和澄浩介(琵琶湖文化館学芸員)
時 間:午後1時30分~3時
会 場:安土城考古博物館セミナールーム
参加費:300円(当日支払い)
定 員:50名(受付先着順)

申込方法:往復はがきによる事前申込
*往復はがき記入内容*
  往信裏面:①第65回企画展関連講座申込
       ②住所 ③氏名 ④電話番号
       ※往復はがき1枚につき1名
  返信表面:返信用の郵便番号・住所・氏名
  申 込 先 :滋賀県立安土城考古博物館
        〒521-1311
        近江八幡市安土町下豊浦6678
  ※2月18日(金)必着(定員になり次第終了)
 
 この講座は、先着順になっており定員に達したら受付終了となります。参加ご希望の方はお早めにお申し込み下さいね。詳しくは、滋賀県立安土城考古博物館(TEL:0748-46-2424)までお問い合わせください。皆さんのご参加お待ちしておりま~す!

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「勧請縄」ブームがアツイ?!

皆さんがお住いの近くに「勧請縄(かんじょうなわ)」もしくは「勧請吊(かんじょうつり)」はありませんか?
勧請縄は、集落の入口や社寺の参道に大きな縄を掛け渡し、安全や五穀豊穣を祈願する年頭行事です。滋賀県では、古くからさまざまな地域で勧請縄が受け継がれており、県内一円の「近江の勧請吊り習俗」が、県選択無形民俗文化財(記録作成等の措置を講ずべき無形の民俗文化財)にも選ばれています。

なぜ今この話題を・・・と思われるかもしれませんが、年末に用意する正月飾りの注連縄と違って、勧請縄は地域によって年明け1月から3月初め頃にかけて新しく掛け替えられることが多く、今、まさに、とても“フレッシュ”な状態を、見ることができるのです♪
そもそも勧請縄は、村に悪霊や疫病が入ってこないように、村の出入口に吊ったのが始まりといわれ、道を横切って両側の立木に渡して吊られます(いわば結界!これを「道きり」という)。
代表的な形は、太い主縄の中央にトリクグラズ(丸い輪)があり、その両側に小ぶりの小縄が吊り下げられるタイプ。
・・・なんだかもう、この「トリクグラズ」っていう呼び方だけで、心の、どこかの、何かを、クスグラれ・・・ませんか?祈祷札が掛けられていたり、トリクグラズが無かったり、小縄がすごく凝ったものであったり・・・形状は地域ごとにバラエティ豊かで、「一つとして同じ形はない!」と言ってもいいくらい。代々地域に伝わるものだから・・・なのか、その曖昧さ加減(?!)、人間臭さ(?!!)、「地元オリジナル感」(!!!)が魅力で、とても“たまらん♡”のデス。
でも、これはきっと、自分の集落で行われていればごく自然で当たり前なこと・・・ソトから見ることで、その魅力を知ってしまうのです。それが風習・・・!伝承されたその「当たり前」を愛でてあげたい~~滋賀っていいトコなんですよ!

是非みなさんも、「勧請縄」にご注目ください。湖東~湖南地域に多く伝わっていますが、きっとまだまだたくさんの「地域の当たり前=勧請縄の風習」が県内にはあるハズ!見つけられた人は文化館にご一報を!?!!

地域毎の違い、形状の違いの「面白さ」にハマると、勧請縄探しが『やみつき』になりますので、くれぐれもご注意を(笑)。以上、何故か今、「勧請縄」ブームが熱い、文化館からのお知らせでした♪

(あっ、しまった!現在、第38回クイズチャレンジで「勧請縄」を出題中なのでした!その答えを・・・イヒッ♪)

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12月のホームページアクセス数

新年あけましておめでとうございます!皆さん年末年始はいかがお過ごしでしたか?お家でゆっくり?それとも、しばらくご無沙汰だった方との感動の再会?楽しい時間を過ごされたことと思います。
ニュースによると、この年末年始の交通事情はコロナ前の水準に戻りつつあったようです。ウィズコロナが定着したとは言え、ここで油断は禁物。感染症対策も万全に新年の仕事始めと参りましょう。新しい年は、去年よりももっと過ごしやすい年になって欲しいです。

ところで今年は寅年。皆さんも年賀状に描かれる、多くの虎を見みかけませんでしたか。カワイイ虎やカッコいい虎、猛々しい虎など、様々なトラがおうちに届いたと思います。そこで文化館から、皆さんにご紹介したいのがコチラ!(→)「巌上咆哮猛虎図」です。この絵は、江戸時代の絵師・岸岱(がんたい)が描いた作品です。岩の上でどっしりと構え吠える姿が勇ましく、猛々しくもあり、しなやかでもあり。このご時世、新型コロナに睨みを利かせ、悪い気を追い払ってくれているかのよう・・・にも見えるから不思議です。
新年の幕明けに、猛虎の漲るパワーを享受して、明るい未来を創造ましょう~♪ご利益”大”です♪

さて、恒例のホームページアクセス数のご報告です。昨年12月のアクセス数は2,017件となりました。忙しい年の瀬にほっとひと息、当館のホームページで和んでくださった皆さま、ありがとうございました。収蔵品紹介のコーナーでは、寅年を迎えるにあたり、多くの方がこの「巌上咆哮猛虎図」にアクセスいただいたようです。更には、この絵から出題したクイズが載っている「クイズチャレンジ」もアクセス数を伸ばし、12月ホームページの一番人気となりました。皆さまに楽しんでいただけているようで嬉しいです!

さてさて、2022年はどのような年になるのやら…アクセス数の変動は?人気コーナーはいったい?2月には“アレ”が控えていますよ~。間もなく始まる“アレ”に期待大!!
皆さま、本年も何卒、よろしくお願いたします♪

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学芸員は走る

いよいよ年の瀬が迫ってまいりました。師匠も走る12月、これを師走(しわす)といいますが、文化館では学芸員が走ります。
12月、当館では寄託更新というとても重要なお仕事があります。文化財をお預かりしている県内各地の社寺さまをお訪ねし、今年一年お世話になったお礼と、来年も引き続いて大切な文化財をご寄託いただけるよう、お願いにうかがわせていただきます。

これには全寄託者さま・・・というわけもいきませんが、数日かけて県内を西へ東へ、学芸員が車を走らせます。

「今年もよう来た」と迎えていただけることが、嬉しくもあり、有り難くもあり。ご住職の変わりないご様子に元気をいただき、宮司さんとの何気ない会話の中で笑顔をいただき、代替わりされた総代さまにご挨拶をさせていただくことで、また来年のご縁を繋がせていただくのです。

書類上の手続きとはいえ、面と向かってお話しすることで、こちらも勉強させていただくことがたくさんあります。時にはさまざまなご相談を頂戴することがあり、「信頼を寄せていただいている」ことに感謝しつつ、気を引き締め直して、文化館としてどのような対応ができるか、考えを巡らせます。

おかげさまで今年も無事、ご挨拶回りを終えることができました。先輩学芸員さんから代々受け継がれてきたこの年末行事。寄託者さまから「文化館なら大丈夫」と言っていただけるよう、また来年も精進してまいりたいと思います。

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文化館の年末大掃除

年末は何かと忙しい…何といっても、新年を迎えるにあたっての大掃除!忙しい年末行事の代名詞ですよね。文化館でも大掃除を行いますよ。ですが、広くて大きな文化館。なかなか一日で終える事ができないので、今日はコチラを…明日はアチラを…とコツコツと進めております。そしてお天気も良く寒さも和らいだとある日にも外回りを中心に大掃除決行です。

館の外壁は、柄の長いほうきを使って「すす払い」。地味に腕がパンパンになる作業です。「毎年ニュースになるひ○にゃんのお城とどちらが大きいかなぁ」などと考えながら、孤独と戦ってマス。
窓ガラスは、秘密兵器の高いところまで拭ける窓用ワイパー(!)を駆使します。事務所がある連絡館は、全面にガラスが張られているため、一枚一枚をキレイにするのも一苦労!頼りになる助っ人さんと共に、ひたすら拭いていきます。「なかなか汚れとれへんな」「これ反対側の汚れやわ」…ここまで来たら、中途半端に終わらせません!急いで、室内に入り内側からも窓をフキフキ。全部拭きあげたら、本当にソコに窓があるのか信じられないくらいにキレイなガラスに生まれ変わりました!

湖上に建つ我らがお城・文化館。窓から見える景色は、天下一品(?!)。キレイにお掃除できたので、その景色がよりクリアに見えるようになりました。(←窓越しの風景)デスクワークに疲れた時に、そっと癒してくれる風景です。



さぁ、これでお正月にどの方向から神さまが来られても、ちゃんとお迎えできる状態となりました!スッキリです♪、、、と、そこへ神の一声が・・・「館内がまだ終わっていませんよ~」・・・ウッカリです・・・コツコツと進めマス。

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琵琶湖の水位が下がって見えてきた「お城のヒ・ミ・ツ♡」

このところ、まとまった雨が降っていません。夏(お盆)に降った長雨が遠い過去に感じられます[2021.9/1付ブログ]。するとどうなるか・・・皆さんもうお分かりですね?
⇒琵琶湖の水位が下がります。12月1日には△65cm!当館から見える景色で比べてみると・・・ご覧のとおり!8月お盆明けがだいたい+30cmでしたので、95cmもの大幅ダウン↓↓。こうなると滅多に見ることができないモノが見えてきます。
写真中央の歌碑、どっしりと湖中に埋まっているように見えますが、実は下部の方は今見えているコンクリートより細い支柱で支えられているため、水位があと15cmも下がれば、まるで浮いているかのような、不思議な光景となります。

そしてお城の形をした本館。普段は湖面ギリギリ・スカートと呼んでいるバルコニー(?)部分、今はその更に下の躯体が見えてきました。壁面は水の中でも、ちゃんとなだらかな曲線を描いているのですよ。お城の形に対する建設当時のコダワリが垣間見れてオモシロイ。。。

更に更に、今、巷でちょっとウワサになっていることがあります。「何だかこの頃、琵琶湖沿いの旧国道161沿いをゾロゾロ歩いている人がいる」「皆、畑を通り抜けて琵琶湖の方に向かっていく」・・・。この渇水の機会に見に行く人が急増しています。場所は大津市下阪本 ⇒ 琵琶湖岸 ⇒ なかなか見ることが出来なかったもの!!

それは何かといいますと・・・覚えていますか?令和元年度の文化財講座「花湖さんの打出のコヅチ⑥」現地探訪で訪れたことがありますヨ[2019.10/23付ブログ]。
左が2年前の写真、そして右のワイド画像が現在。

そうです!戦国武将・明智光秀が大津の湖畔に築いた坂本城跡の石垣(!)の一部が見えているのデス!!
2年前には、手前の石がチョコっと波間に見えるだけでしたが、今はご覧のとおり、「コの字型」に石が配置されているのがしっかりと分かります!

この歴史ロマンを一目見ようと、休日は若干人で混み合っています。隣接する公園駐車場は一時閉鎖されていますので、皆さんマナーを守ってお出かけくださいね。

以上、琵琶湖の水位が下がって見えてきた「お城のヒ・ミ・ツ♡」でした。

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11月のホームページアクセス数

皆さんは、「滋賀県統計グラフコンクール」をご存じですか?
[滋賀県では、県民の皆さんに統計に親しみ、グラフの表現技術の向上に役立ててもらうため、小学生以上の県内に居住または通勤・通学している方を対象に、統計グラフコンクールを毎年開催しています。/滋賀県総合企画部統計課HPより]

今までうっかり見逃しておりましたが、このコンクール、今年でなんと71回目(!)。小学校1~2年の部、3~4年の部、5~6年の部、中学校の部、パソコン統計グラフの部・・・・毎年皆さんの力作が発表されているのです!知ってましたか??!それぞれの年代ごとに興味・関心の幅が違っていてオモシロイ・・・個性的、且つ大胆!子どもらしいユニークな視点での調査あり、大人の意表を突く大真面目な統計あり・・・私たちから見ても「へぇ~そうなんだ!」と感動するグラフの力作が表彰されています。[詳しくはコチラ]

ところで何故、このコンクールに注目したかというとですねぇ・・・・パソコン統計グラフの部で、大変興味深い作品が特選(滋賀県知事賞)を受賞されていたから・・・なのです♡
そのタイトルはズバリ「なぜ滋賀は文化財が多いのかーー!!」
!!叫んでる叫んでる(笑)。
これは中学校2年生の魂の叫びです!調査のきっかけは「滋賀県の重要文化財の数が全国で4位だと知って 都が置かれて栄えていたわけではないのに どうしてだろうと思ったから」とのこと。大人の皆さん、調べたことあります??!

当館としては、”ど・ストライク”!皆さんに興味を持ってもらおうとあれやこれやとクイズチャレンジ」で出題していた内容・・・の“解決版”が、中学生の手によって明らかにされています。むむっライバル(笑)。とっても参考になりますので、皆さんぜひ熟読してください!!
(特別にご本人のお許しをいただいて歩道沿いの当館掲示板にも貼り出しています♪)

さて、生徒さんのアツい情熱に心打たれ、テンションも上がってきた♪ところで、毎月恒例のHPアクセス数のご報告とまいりましょう。11月のアクセス数は2,320件!先月のブログは、何かとお伝えしたいことが盛り沢山で「長文」になりがちだったため、皆さんのブログ滞在時間がいつもより長かった(笑)。熟読いただき、ありがとうございました♪

懲りずに今後ともお付き合いのほど、よろしくお願いいたします♪♪

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ライトアップ / 文化館 & オオツクエスト/文化館

日暮れが早くなりましたね~。日の短さで季節を感じる今日この頃です。

さて今日は、遠方よりあきつブログを読んでいただいている方に、また明るい時間に湖岸を散歩されている方に、なかなかお目にかかれない「夜の文化館」を紹介します。実は現在、このようなコトになっております。。。
ライトアップされた文化館・・・ステキですね~威風堂々の佇まい♡(自画自賛♪)。
これは現在大津市で実施されている「琵琶湖畔でまじめに、ぐうたらしよう。「SLOW OTSU」」というイベント(なんて大胆で魅力的なネーミング♡)の一環で、様々な所でライトアップが行われています。そのスポットの一つとして、我がお城も17時から22時まで、このように幻想的に照らしていただいてます(12月26日まで)。

ちょっと待って??コレ、観光で来られた皆さんの目にはどのように映るのでしょう??向かい側には総ガラス張りの滋賀県警さん、隣には特徴的な形の琵琶湖ホールさん、大津港では花噴水のライトアップ・・・間に挟まれた我がお城は・・・さながら「ミステリースポット」デスカ??

いえいえ、道行くカップルさん。もしかして彼氏さんはお城好きですか?彼女さん、屋根の上にご注目ください。大きなトンボ、昔は眼が光っていたのですよ?!

それぞれの楽しみ方で、当館を思い出の一つとして、心に刻んでいただければ幸いです。

そしてもう一つ!時を同じくして実施されている大津を歩こう企画「オオツクエスト」を紹介しておきましょうか。こちらはスマホで遊べるデジタルスタンプラリー。遊び方は簡単?!スマホにDIIIGというアプリをダウンロードし、アプリ内で「オオツクエスト」に参加、大津の街中をテクテク歩いていると、スマホにミッションが表示され(たいていは4択クイズ)、答えてポイントをためると、『大津ならでは』の賞品が抽選で当たるというもの(1月10日まで)。
実はこの「ミッション」に当館も参加しておりまして、クイズを出題中です。ズバリ!「琵琶湖文化館の愛称」は?

① 琵琶湖のお城
② 大津のお城
③ カイツブリのお城
④ トンボのお城

答えはもう、おわかり・・・
ですね?!

当館は現在休館中で中を見ていただくことはできませんが、この個性的な建物を、外から存分にお楽しみくださいませ♪♪♪

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会期終了:「渋沢栄一と中江藤樹・熊沢蕃山」展

皆さまご来場ありがとうございました。高島市で開催しておりました「渋沢栄一と中江藤樹・熊沢蕃山 -高島市ゆかりの文化財とともに-」展。全20日の会期を終え、11月14日(日)に閉幕いたしました。会場には1,165人もの方がご来場くださったとのこと、本当に有り難うございました。

本展は高島市の協力のもと、休館中の琵琶湖文化館と地域をつなぐ「地域連携企画展」の一環として開催されました。おかげさまで多くの方々にご鑑賞いただけたこと、特に現在注目されている渋沢栄一と、決して無縁ではなかった(!)滋賀県との深い縁など、作品を通じて新たな知見・発見を得ていただけたのではないでしょうか。
私どもとしましても、渋沢栄一と滋賀県との関わりを中心に展覧会準備を進めるうち、地域の方々から教わることも多く、郷土の歴史について改めてその奥深さを知る、貴重な機会となりました。
また、高島市に伝わる文化財と、当館に寄託されている高島市ゆかりの文化財を、共に公開できたことは、当館としましても誠に心嬉しいことでございました。ご寄託の文化財所蔵者さま、ならびに関係方々にも、多数ご来場いただいたと聞いております。里帰り展示となりましたこの機会に足をお運び下さいましたこと、深く感謝いたします。改めて地域の宝として、誇りに思っていただければ幸いです。

本展の開催にあたりまして、様々な形でご協力賜りました皆さまに、厚く御礼申し上げます。本展をともに企画し、尽力いただいた高島市の皆さん、本当に有り難うございました。教わることが多く、何より勉強させていただきました。心から感謝いたします。

なお、本展は終了いたしましたが、第2会場であった近江聖人中江藤樹記念館では、「史跡指定100周年記念 藤樹書院跡」という展覧会を開催されています(~3/31まで)。 中江藤樹に興味を持たれた方、ぜひ会場にお立ち寄り下さい。会場では藤樹先生をこよなく愛する職員さんたち♡が、詳しく解説して下さいますよ。

そして是非、中江藤樹の居宅・私塾があった藤樹書院跡にも足をお運び下さいね(徒歩で10分かかりません)。地域の人々に大切に守られて100年、深い歴史を感じさせてくれる貴重な史跡を、こちらも地元の方が、楽しく説明して下さいます。

ところで皆さん、「展覧会クイズ」にはチャレンジしていただけましたか?会期中、ヒントは随所に散りばめておいたのですが・・・気付いていただけましたか?

問題①渋沢が神社創建に深く関わった神社は?
藤樹神社 or 白鬚神社
問題③パネル展示:千手観音二十八部衆像において
千手観音の「手のひら」にあるものとは?

この2問については、11月6日付ブログをご覧いただくと答えがわかります。(問③のスペシャルヒントは第2部の講師:山下立氏講演時の画像アップ写真)

問題②誰がどの字を書いたのか、その“人となり”なども
想像しながら、文字と作者を線で結びましょう。
(あくまでクイズ出題者のイメージにより字を選んでいます。)これにもヒントがあります。
渋沢栄一は? =経済人 =しい
中江藤樹は? =近江人と呼ばれている
熊沢蕃山は? =風のように生きた人(※イメージです)

わかりましたか?ちょっとマニアックな問題を出題させていただきました♪お楽しみいただけたなら幸いです(笑)。

次回の「琵琶湖文化館地域連携企画展」は、令和4年2月5日より近江八幡市・安土城考古博物館において、「伝教大師最澄と天台宗のあゆみ」展を開催します。開幕までしばし・・・楽しみにお待ちくださいませ~♪

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「花湖さんの打出のコヅチ」第5回 開催しました

秋も深まった11/11(木)、滋賀の文化財講座「花湖さんの打出のコヅチ」第5回を開催しました。本来は9月開催予定でしたが、新型コロナ感染拡大の影響により2カ月遅れでの開催。その間に第6回の現地探訪が行われたため、今回が今年度最後の文化財講座となりました。会場には、この講座をずっと心待ちにして下さっていた89名の方々が受講されました。

今回は「建造物のさまざまな屋根技法」をテーマとして、県文化財保護課の菅原和之氏にお話しいただきました。 ひとことで“屋根”と言っても、その形や素材は様々。講座では、歴史的建造物の屋根の形状・葺き材とその技法について、スライドの豊富な写真とともに、ひとつひとつ丁寧に説明していただきました。屋根の形状は、切妻造、寄棟造、宝形造、入母屋造など多様にあり、素材も檜皮(ひわだ)や杮(こけら)、とち、茅、瓦、銅板と様々です。茅葺きでお馴染みの茅材は草の総称であるため、地域によって使用するものが異なるそうです。琵琶湖岸ではヨシですが、山間部ではススキを使用するという、同じ滋賀県でも違いがあるのが印象的でした。形と素材の組み合わせは自由なため、建造物に求める用途や使用年数、地域ごとの気候や資材入手等の条件によって組み合わせが検討されるとのお話には、その奥深さに感嘆するばかり。皆さんからも「屋根について詳しく知る機会がなかったので知ることができてよかった」とのお声を頂きました。

会場には「屋根技法について」の文化財保護課の出張展示が設けられました。詳しく書かれたパネルの他に、講座で紹介された屋根葺き材の檜皮や杮の実物、葺き方の模型なども展示されました。熱心に見入る人たち・・・普段は間近で見る事ができない屋根の葺き方がよく分かり、講座の内容もより理解が深まったのではないでしょうか。

今年度の打出のコヅチは、本講座を持ちまして全てが終了いたしました。新型コロナに悩まされながらも、全6回を無事に開催できたこと、深く感謝いたします。サテライト会場でご参加いただいた皆さんも有り難うございました。アンケートに「このコロナ禍で開催してくれてありがとう」と書いてくださった、そのあたたかいお言葉にも感謝です!
滋賀の文化財について、学びの機会を皆さんとともに・・・今後とも「打出のコヅチ」をよろしくお願いいたしま~す♪

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11月7日 県民フォーラム「新しい文化館を考える」 開催されました

ワクワク・ドキドキ、我らが関係者にとって大変“緊張する”1日を迎えました。この日、会場にお越し下さったのは、(仮称)新・琵琶湖文化館に関する県民フォーラム「新しい文化館を考える」に参加申込みいただいた皆さん。当館の今後について、未来について、関心を持ち注目して下さっている方々が、こんなにもたくさんいらっしゃる・・・そのことが大変有り難く、また心強く、気を引き締めてフォーラムを開催させていただきました。

先ず始めに、三日月知事からの挨拶では、この度新しく琵琶湖文化館の後継施設となる新・文化館が浜大津で再建されること、令和9年度の開館に向けて昨年度策定した基本計画に沿って準備を進めていることなどが説明されました。

講演では、石山寺責任役員でもいらっしゃる鷲尾龍華氏より、「石山寺の文化財保護のための活動」という内容で、お話しいただきました。皆さんご存じの大津市・石山寺さんでは文化財収蔵庫を持っておられ、寺宝である文化財の公開にも力をいれておられます。文化財を保護し守ってゆくためには、先ずはその文化財があるという事を知っていただくことも大切、それを誇りに思ってもらえるような取り組みが必要であると、文化財所有者の立場からお話しくださいました。それは滋賀県が目指す新しい文化館の未来像と重なることでもあります。

続いて青山学院大学文学部教授で近江八幡市出身の津田徹英氏より「新しい文化館開館に向けての期待と展望」ということで、新しい文化館の基本計画に示されている「活動の基本方針」について、より具体的に
“期待を込めて”(ご本人談)お話しくださいました。活動の基本方針については5本の柱として、①収集・保管 ②展示 ③調査・研究 ④情報発信・交流 ⑤地域の文化財の保存・活用支援 が掲げられています。これらを実現するために、学芸員の確保、アフターコロナを見据えたwebサイトの充実、若年層向けの発信など、具体的にわかりやすく説明いただきました。参加の皆さんも「うんうん(そうそう)」と頷きながら聞いておられたのが印象的でした。

パネルディスカッションでは、先のお二人に(公財)秀明文化財団理事の高梨純次氏と、合同会社nagori代表・観音ガールとしても活躍される對馬佳菜子氏が加わり、様々な角度からご意見をいただきました。 特に活動方針の⑤に掲げられる「地域の文化財の保護・活用支援」について、孫の代までつながっていくようなつながりを、地域の皆さんといっしょに勉強しながら育てていくような施設であるようにと、新しい文化館に託されたように感じられました。

フォーラム終了後、皆さんからいただいたアンケートには、
「地域の活性化に向けて進んで下さい」「若い方にどう興味を持ってもらうか」
「県民・国民と近江の文化財のつながりを役目として、新文化館が役割を果たして」
「施設改修時の文化財収蔵など県内博物館施設への支援も是非お願いしたく」
「滋賀県の特性を踏まえて地域と共に考え、地域に寄り添う、そんな活動・役割を
特に期待したい」
「県民とのコミュニケーションを大切に!」
など、様々なお声を頂戴しております。新しい文化館について考える、貴重な時間を皆さんと共有できたことに感謝しつつ、今後更に検討を重ね具体化できるよう、皆さまと共に進めていければと願っています。今後ともご支援・ご協力を賜りますよう、心よりお願い申し上げます。

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11月6日 展覧会関連講演会 開催されました

現在開催中の「渋沢栄一と中江藤樹・熊沢蕃山」展の関連講演会が6日(土)に高島市藤樹の里文化芸術会館で行われました。会場にお集まりいただいた54名の皆さん、ご参加有り難うございました。
冒頭、当館の佐野館長より開講のごあいさつをさせていただきましたが、「琵琶湖文化館を知っている方・行ったことがあるという方は?」との問いかけに、皆さんの手が勢いよく上がった(!)のが、とても嬉しかったデス!!(感謝♪)

講演会は3部構成となっており、先ずは本展覧会のメインテーマにもからんでおります、「渋沢栄一と滋賀」について、その内面に与えた影響・・・という大変興味深いテーマで、県文化財保護課(文化館兼務)の井上優氏にお話しいただきました。
皆さんは不思議に思われませんでしたか?展覧会タイトルに名を重ねる3偉人の関係性について。「中江藤樹と熊沢蕃山は分かるわな。近江聖人・中江藤樹先生の門人として教えを受けたのが熊沢蕃山やろ?でも渋沢栄一がわからん。生きた時代も違うのにどう関係があるのか。」疑問の声をよく耳にしました。・・・その答え・・・「講演を聞いてスッキリわかったわ!」と言っていただけたものと確信しております!
渋沢栄一が儒教に傾倒していたことは知られていますが、なかでも特に陽明学、とりわけ「陽明学の祖」と言われる中江藤樹を深く尊崇していたことは、あまり知られていません。しかし、講師の口から語られたのは「渋沢栄一の内面は“滋賀県人”そのものである」というビックリ発言(笑)!
というのも、渋沢が尾高惇忠(従兄)の「知行合一」塾で学んだことは(「知行合一」は陽明学の基本命題)、中江藤樹の思想と深くかかわっていて、その教えが行動・変革を肯定する渋沢の内面の原動力ともなった、とのこと!また渋沢が三井寺ゆかりのご先祖様をもち、天台宗上野寛永寺檀家で延暦寺顧問であるなど、信仰上も滋賀と深い縁があったのだそうです!更には漢詩文の師もまた、明治の三詩人の一人であった小野湖山(浅井郡高畑村・現長浜市出身)であったことなどが、熱く語られました。中江藤樹を祀る藤樹神社の創建に渋沢が関わったのは歴史の必然、「渋沢栄一の内面は“滋賀県人”そのもの」。講師の言葉に『納得』の講演内容でありました。

第2部では、「高島市指定文化財の仏教美術」として山下立氏がお話しくださり、その魅力をたっぷりと画像も含めてご紹介いただきました。高島には、指定文化財もさることながら、指定されていない身近な文化財にも素晴らしいものがある、目を向けて大切にしてほしい、との言葉が心に残りました。

そして第3部では、「未来に守り伝える地域の宝~高島市指定文化財の修理報告~」として坂田さと子氏が講演。自らの工房で手掛ける文化財修理の現場の様子をご紹介くださり、百年先の修理のために「今」出来ることを行う・・・そのご苦労や継承していくことの難しさが語られました。知る機会のなかった業界の興味深いお話に、皆さん”前のめり“です!過去と未来をつなぐ修復の「今」を、大切なことを教えていただきました。

講演終了後、「いい話が聞けたわ」と皆さんからいただいたお声がとても嬉しかったです♪
本展覧会の会期は、残すところあと1週間となりました(11月14日まで)。天高く澄みきった秋の空と比良山系の紅葉、母なる琵琶湖の景色を堪能しながら、ぜひ湖西路へ、展覧会会場へとお出かけ下さい♪♪♪

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10月のホームページアクセス数

文化館前の通りの街路樹も色づきはじめ、いよいよ秋が深まってまいりました。本館5階から見下ろす町並みも見事な秋景色。秋晴れのさわやかな陽気に誘われて、10月のホームページアクセス数の発表と参りましょう!このひと月に文化館のホームページにご訪問下さった数は2,276件。今回も滋賀県だけではなく、日本全国津々浦々から多くアクセスを頂戴しました。本当にありがとうございます!

では、皆さんがどのようなページに興味を持っているか、ここでご紹介しましょう。10月に最も見ていただいたページは、滋賀の文化財講座「花湖さんの打出のコヅチ」となりました。新型コロナ感染拡大の影響で、延期となってしまった第4回と第6回現地探訪の開催により、ひと月に2回のコヅチ開催となったことから、アクセスが多くなったようです。そして、10月22日から開幕した地域連携企画展「渋沢栄一と中江藤樹・熊沢蕃山-高島市ゆかりの文化財とともに-にも、多くのアクセスがありました。皆さんに興味を持っていただいて、本当に感謝!感謝!のランキングとなっています。

さて、その「皆さんの閲覧ページのランキング」ですが、今回は様々な「収蔵品紹介」がランクインしています。今日は収蔵品紹介に焦点を絞って、閲覧ランキングを発表。文化館収蔵品のトレンドをご紹介します。

10月最も人気のあった収蔵品第1位は、「渋沢栄一書跡」です。現在、NHK大河ドラマ「青天を衝け」の主人公でもお馴染み渋沢栄一の書跡が堂々の1位を獲得!こちらは現在、「渋沢栄一と中江藤樹・熊沢蕃山」展でも公開されており、多くの方にご興味を持っていただいているようです。

そして第2位は「源平合戦図」、3位は「青面金剛図」となっています。どちらも、最近に更新されたページではないため意外だったのですが、「青面金剛図」は、これまでにも定期的にランクインしており、コロナ禍で「伝染病から守ってくれるほとけ」として注目されているのかなと。文化館の収蔵品の中でもちょっとした人気者なのです。

続きまして4位と5位に「中江藤樹坐像」「中江藤樹書跡」がエントリー。こちらは、「渋沢栄一書跡」と同じく展覧会に出品されているため、納得のランキングです。

改めて見ますと、展覧会関係の作品が上位に来るとは思っていましたが、他の作品も上位に上がる意外な結果に驚きました。琵琶湖文化館収蔵品のトレンド、皆さんもぜひチェックしてみてくださいね。

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「花湖さんの打出のコヅチ」第6回現地探訪 開催しました。

さわやかな秋晴れとなった10月28日(木)「花湖さんの打出のコヅチ」第6回現地探訪を実施しました。今回は「渋沢栄一ゆかりの藤樹神社とその周辺」をテーマに、高島市安曇川町を訪ね、近江聖人と呼ばれた中江藤樹と渋沢栄一について、県文化財保護課(琵琶湖文化館兼務)の井上優氏に詳しく案内していただきました。

集合場所の藤樹神社に集結した40名の“打出のコヅチ隊”。藤樹神社はその名の通り、中江藤樹を祀った神社で、1922年の創建、来年100年目を迎える新しい神社です。ここでは特別に宮司さんからお話しいただきました。地元をはじめ、中江藤樹を慕った多くの人々によって建てられた歴史について、なかでも近代日本を支えた著名人、渋沢栄一や大隈重信、東郷平八郎などから多額の寄付があったことが紹介されると、皆さんからはどよめきが(笑)。興味深いお話を聞かせていただきました。
その後、お隣の高島市藤樹の里文化芸術会館へ移動。ここは、現在好評開催中の「渋沢栄一と中江藤樹・熊沢蕃山」展の第1会場となっています。コヅチ隊もここで展覧会を見学しましたが、ただ見るだけではありません。渋沢栄一たち近代日本を支えた偉人と中江藤樹の関係について展示を見ながら探っていくのです。会場には、滋賀県内に残る渋沢栄一の書4点すべてが一堂に会しており、皆さん普段はあまり見ることができない貴重な作品を、講師の解説とともに熱心に見て下さっていました(嬉)。
第2会場となる近江聖人中江藤樹記念館では、共に企画展を担当して下さった記念館学芸員・早川さんが中江藤樹や高島市の文化財について、詳しくお話をして下さいました。文化館の収蔵品の中でも重量級の高島硯は、その大きさに皆さん驚いておられましたヨ。そしてこちらの左の写真(←)。皆さんなんだか熱心に展示ケースを覗き込んでいます。実は、ここには中江藤樹の真筆で、彼の教えである「致良知」を大きく書かれた掛軸が展示されています。普段は学芸員の方でも滅多に見ることができない(!)ものだそうで、現在、展覧会に合わせて特別に公開されています。この貴重な機会に皆さんの目はくぎ付けです。

当初はこの記念館で現地探訪は終了する予定だったのですが・・・なんと!近くにある「藤樹書院跡」を管理する良知館さんが、急遽我らがコヅチ隊の見学を受け入れてくださることになり!ココからは、オプショナルツアーとして、藤樹書院跡へ向かうことになりました。時間の都合が付かなかった方ゴメンなさい!
「藤樹書院跡」は中江藤樹の住居兼講堂跡で、国の指定を受けてから来年100年を迎えます。現在の建物は明治時代に再建されたものですが、内部には中江藤樹の神主(しんしゅ:儒教における位牌)があり、藤樹先生を身近に感じながら、地元の方の説明に耳を傾けました。説明をして下さった方が、終始「藤樹先生」とおっしゃっていたのが印象的で、今でも皆さんから慕われ、親しまれる存在であることを実感致しました。

今回のツアーは、現地探訪始まって以来「一番歩く距離が短い」ツアーとなりました(笑)。県内に住んでいても、あまり知らなかった中江藤樹のことを詳しく知ることができる良い旅となりました。

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「渋沢栄一と中江藤樹・熊沢蕃山」いよいよ本日開幕!

いよいよ、本日(10月22日)から開幕です!令和3年度地域連携企画展第1弾「渋沢栄一と中江藤樹・熊沢蕃山―高島市ゆかりの文化財とともに―」展!
休館中の当館と地域の博物館・資料館が連携し、琵琶湖文化館の収蔵品に親しんでいただく地域連携企画展。今回は湖西地域初!高島市さんと連携して、高島市藤樹の里文化芸術会館と中江藤樹記念館の2会場での開催です。会場周辺には、本展を盛り上げるのぼり旗。これを目印に歩を進め、今日は第一会場である高島市藤樹の里文化芸術会館の様子をご紹介します。

今回の企画展は、現在注目を集める渋沢栄一に焦点を当て、渋沢が傾倒した陽明学に迫るため中江藤樹・熊沢蕃山を中心に資料を公開しています。会場では、中江藤樹や熊沢蕃山の書跡に、渋沢栄一やゆかりのある人物の書跡がずらりと並びます。中には教科書でお馴染みのあの人物の書まであります。これは必見!…ですが、見どころは渋沢栄一や中江藤樹・熊沢蕃山だけではありません。仏教美術をはじめとした高島市ゆかりの文化財も展示されます。

仏教美術のコーナーでは、国指定品の文化財を写真パネルでご紹介。「実物じゃなく写真?」と思ったそこのあなた!侮ることなかれです。コチラのパネルは、普段は間近で見ることができない仏教美術を、皆さんに細部まで詳しく見ていただくために、文化館の職員が一丸となって、大型プリンターを駆使し出力をしては「ちょっと画像が粗い?」「もっと解像度を上げて」「いやココはもっと見やすく!」など相談しながら、こだわって作られた写真パネルなのです。ですから、会場にお越しの際は細部までご覧になってくださいね。

開催初日は、平日にも関わらず地元の方々がご来場くださったとのこと。さすが中江藤樹先生のオヒザモト!この展覧会を如何に注目していただいていたか、しみじみ有り難いことでございます。

大河ドラマの主人公・渋沢栄一と、渋沢に影響を与えた中江藤樹をより身近に感じていただける、見どころ満載な「渋沢栄一と中江藤樹・熊沢蕃山―高島市ゆかりの文化財とともに―」は11月14日まで開催です。皆さま、ぜひ会場にお越しくださいね。

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「渋沢栄一と中江藤樹・熊沢蕃山 」展 開幕直前リポート

いよいよ今週金曜日(10/22)から始まる地域連携企画展「渋沢栄一と中江藤樹・熊沢蕃山 -高島市ゆかりの文化財とともに-」。皆さんチラシ・ポスターはご覧になったでしょうか?開幕を前に、会場となる高島市さんとの綿密な打ち合わせに勤しみつつ、展覧会準備に “全集中” の文化館ファミリーです。では、ちょこっと作業現場を覗いてみましょう♪。

こちらの部屋では、パネル作成に大忙し!展示造作の一環として専門業者さんに委託することもありますが、今回は自分たちで印刷、ノリ付きの発泡スチロールボードに貼っていきます(その方が写真のコダワリ、見せ方など、いろんな面で応用が効くので◎>労力)。おや?文化財講座でもお馴染みの講師先生たちがッ!?! そうです、このお二人が今回の展覧会の”仕掛け人”です。作業は阿吽の呼吸、これが文化館ファミリー的 “全集中の呼吸” なのですヨ♪。

そして別の部屋では、渋沢くんと藤樹さん、蕃山くんが、何やらイラスト風になって大型プリンターから出力されています。おやおやこれは?

この度の展覧会は、隣り合わせとはいえ、2会場(高島市藤樹の里文化芸術会館&中江藤樹記念館)での開催。これは、目印となって皆さんをお迎えできるよう、のぼり旗を作成中なのです♪
会場の外からも展覧会を盛り上たいッ!現地ではこのハタハタを目指してご来場くださいね!

今日は、当館から出品する作品の梱包作業がおこなわれています。1点1点作品を確認しつつ、輸送用の箱に収めます。作品は明日、会場へと旅立ち、高島市の皆さんらと協力しながら、展示作業をおこなう予定です。これぞ“地域連携”企画展!開幕を楽しみに、皆さんと共に本展覧会を盛り上げていければ幸いです。

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「花湖さんの打出のコヅチ」第4回 開催しました。

10月11日(月)滋賀の文化財講座「花湖さんの打出のコヅチ」第4回を開催しました。本来は8月に開催の予定が、新型コロナウイルスの感染拡大によりやむなく延期となり、講座の再開は約3ヶ月振りとなります。ようやく再開できました。
当日は10月とは思えない暑さの中、定員いっぱいの100名の方が会場にお越しくださいました。受付でも開催を待ちわびた皆さんの今か今かという気持ちがヒシヒシと伝わります。

第4回は「仏教美術にみる死生観」をテーマに、琵琶湖文化館の学芸員・和澄浩介が登壇いたしました。実はこの回、滋賀県が行っている「死生懇話会」とのコラボ企画となっています。「死生懇話会」とは、誰もが避けられない「死」について、行政として真正面から考えることで、「生」をより一層充実させる施策につなげる契機として令和2年度から滋賀県が懇話会を設置していました。
講座では仏教美術を通して、昔の人の死生観について語られました。中でも、古代の仏像の死生観には現代とは違った考え方でした。皆さん“仏像”とは「死」に対して造られている感じがしませんか?ですが、奈良・法隆寺金堂の釈迦三尊は聖徳太子の病気平癒を願って造られ、薬師寺金堂の薬師如来は、天武天皇が妻の病気平癒を祈願して造られたもの。どちらも人を生かそうとして造られた仏像なのです。
他にも、平安時代後期以降には仏像に故人の遺物などを納めて仏と一体となることを意図する考えに方に。例として挙げられた、愛知・瀧山寺の聖観音立像は、源頼朝の従弟が頼朝の三回忌に造らせた像で、頼朝の歯を像内に納めたそう。スクリーン映し出された、X線写真には確かに人の歯が写っていました。講師の口から「頼朝の歯」との説明を受け、教科書にも登場する歴史上の人物の死生に、会場内からは思わず「おお!」との声が多く上がっていました。県内にも東近江市・善勝寺に、三回忌を迎えた故人の遺骨を納めた貴重な仏像があるということです。
各時代の仏教美術から、それぞれの死生観を伺うことができました。色々な考え方から現代に生きる私たちにも何かヒントがあるかかもしれません。盛沢山な内容に充実した1時間半となりました。

次回の打出のコヅチは、10月28日(木)開催の第6回現地探訪となります。延期となった第5回が、11月11日(木)開催となるため、第4回の次が第6回となってしまってます。すこしややこしいですが、申し込みをされた皆様、楽しみにしていて下さいね。

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新しい文化館を考える

皆さまに、是非とも”興味をもっていただきたい”県民フォーラムがあります。それは・・・平成20(2008)年度より10年以上にわたり休館となっている当館ですが、現在、滋賀県では、大津市浜大津において、令和9(2027)年度に新たな文化館の開館を目指し、準備が進められているところです。

新・文化館は、近江の文化財を中心とした魅力ある展覧会の開催はもちろん、新たに地域の文化財の保存活用を支援するサポートセンターとして、また文化観光の拠点として、今まで以上に親しまれる施設となって、皆さんと関わっていきたいと考えています。そのために様々な角度から参考になる多くのご意見を頂戴する、その機会の一つとして、この度の県民フォーラムを開催します。

日程は11月7日(日)14:00から、会場は文化財講座でもおなじみの[コラボしが21 3階大会議室]です。石山寺の鷲尾龍華さんや青山学院大学文学部教授の津田徹英さんの講演のほか、「県民に親しまれる新しい文化館に向けて」をテーマに、4名のパネリストの方々にさまざまな討論を繰り広げていただきます。どのようなご意見を頂戴するか・・・私たちも興味津々です。

時代の変化を受け入れつつ、守るべきところを守りつつ、文化財を未来へつなぐ、新・文化館。滋賀の歴史・文化について「ワクワク・ドキドキ」が盛り沢山の学び舎となりますよう、皆さまのお力添えをご参加を、心よりお願い申し上げます。

参加・申込み方法など詳しくはコチラ[チラシPDF]
主催・問い合わせ先:滋賀県文化財保護課 電話:077-528-4681

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9月のホームページアクセス数

朝夕が大分涼しく過ごしやすい季節になりました。それもそのはず、今日から10月です。思えば、9月は忍耐の月となってしまいました。滋賀県をはじめ19都道府県に発表された緊急事態宣言。文化館の人気講座「花湖さんの打出のコヅチ」も8月に引き続き9月もやむなく延期という事態に。。。受講を申込されていた方に連絡をした時は、皆さん残念がっておられました。それでも「この時期だから仕方ない。よく決断したよ。」というお言葉もいただき、我々としましても大いに救われました。10月からは宣言も解除され、滋賀県独自の指標「コロナとのつきあい方滋賀プラン」もステージⅢに。。。今月は講座を開催出来そうです♪とはいえ、油断は禁物!感染防止対策はしっかりとしていきたいと思います。

皆で行動を耐え忍んだ9月、文化館のホームページにも多くのアクセスを頂きました。その数2,280件。本当にありがとうございます。注目するべきは、展覧会情報の更新です。新しい情報を更新した直後から、展覧会ページにアクセスが集中して、ぐんっとアップ⤴⤴しました!

皆さんはもうチェック済みですよね?琵琶湖文化館地域連携企画展です!令和3年度第1弾のテーマはズバリ「渋沢栄一中江藤樹・熊沢蕃山-高島市の文化財とともに-」。 今回は高島市さんと一緒に、現在大河ドラマの主人公でもお馴染み・渋沢栄一に焦点を当てて、文化館の収蔵品を中心に高島市ゆかりの文化財を紹介する展示となっています。
今話題の渋沢栄一ですが、滋賀にゆかりがあると知っている方が少ないらしく、文化館前の掲示板のポスターを見た方から、「渋沢栄一って滋賀にもゆかりあるん?知らんかった!」との驚きの声をお聞きしました。そうなのです!高島市にある藤樹神社は、渋沢が神社創建の資金調達に絶大な貢献を果たしてできた神社なのです。このあたりも、展覧会で語られております。
渋沢栄一と滋賀県との繋がり、そして高島市の仏教美術を見ることができる展覧会となっております。皆さん開催を楽しみにしていてくださいね。

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面会させてください・・・感動の親子対面?!

夏の終わりだったでしょうか。1本の電話がありました。「琵琶湖文化館で収蔵されている作品について、HPで拝見したのですが、実物を見せていただけないでしょうか。どうもアヤシイのです・・・云々。」・・・おやおや、何の話でしょう???

実はこのお電話をいただいたのは、信楽窯業技術試験場の川澄場長さんです。当館のHP「収蔵品紹介/彫刻」で紹介している「服部岩吉胸像」が、以前からどうしても気になって(?!)おられたそうです。

この胸像について少し解説しておきますと、モデルとなっているのは服部岩吉(はっとりいわきち:1885~1965)氏。大正から昭和にかけて活躍した政治家で、滋賀県知事を務めるなどし、当館の開館に際しても大変ご尽力いただいた人物でもあります。

また、制作にあたっては、肖像彫刻の名手であった滋賀県出身の森大造(もりだいぞう:1900~1988)氏が手掛けた石膏像・・・というご縁もあり、現在に至るまで当館では、おそらく「銅像の原型として制作されたもの」として、収蔵されてきました。

そこへきてこの度のお電話です。川澄場長は、どうしても気になっていたという「その原因」を持って来館されました。その実物がコチラ!焼き物の服部岩吉像です!

・・・これは確かに気になる。。。というか似すぎ?!
・・・クリソツっ!!
・・・いやいやパッと見だけで、判断してはいけませんよね・・細部までよく見てみないことには・・。

石膏と焼き物の違いはあれども、鋭い眼差しに強い意志を感じさせる口元、服や肩のライン、側面に書かれたサインの位置まで、あらゆるトコロが・・・やはり同じ!これには持ってこられた川澄場長も思わずニタリ・・・窯業技術試験場の焼き物と、その原型となった文化館の石膏像が、半世紀の時を経て、感動の対面を果たしたのです~♪

エッ?大きさの違いが気になる?いえいえ、焼き物にすると1~2割は縮むものなんですよ~♪
唯一の違いは、焼き物の側面に残る細いライン。これは、当館の石膏を元に前後で型を取り、貼り合わせた跡が残っているのです。だからですね、石膏がうっすら茶色く汚れているように見えるのは!この石膏が使われていた証拠なんです~♪

ということで様々な角度から「親子の契り」を確認し、その再会を、心底喜んだ関係者一同・・・なのでした♪(笑)

それにつけても“焼き物”にしてなお、その人物の人格をも再現する彫刻家・森大造の技(描写力)の凄さよ・・・さすがでゴザイマス!

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8月のホームページアクセス数

8月半ば、降り続いた長雨は、まるで梅雨と台風が重なったような土砂降りの雨となりました。滋賀・大津でも京都へ向かう国道1号線や161号線で土砂の流入による通行止めが発生するなどの被害が出ました。まさに土砂降り・・・。
その頃、琵琶湖で何が起こっていたか、皆さんご存じですか?湖岸に建つ我がお城、歴史系でありつつも、自然現象には敏感なのデス。
こちらはお盆明けに撮影した写真ですが、琵琶湖の水が満々と・・・湖岸の石垣に水が及びそうなほど、水位が上昇しています。調べてみると、8月12日の時点では△30cmだった琵琶湖の水位が、15日には+32cmに!たった3日で60cm以上も上昇していたのです!するとどうなるか、県民の皆さんはご存じですね?
琵琶湖の水の出口であり、水位を調整する瀬田川洗堰(あらいぜき)のゲートを操作し、琵琶湖の水を下流に放流します[国土交通省]。この時行われたのは、10門あるゲートを全て開放する「全開操作」(これは滅多に生じない大変稀な状態!)。通常の制限水位(△20cm)に戻るまで、何日もかけて放流が行われました。

たまたま・偶然・通りかかった・時に・撮影していた(!)、こちらの写真を見比べていただきましょう。[8日=平常時=1門のみ]ですが[19日=警戒水位=10門全開]してます!

ちなみに洗堰の上は県道108号南郷桐生草津線が走っているので、普通に通行できます。

全開操作が行われていた時は、水面が近く、とうとうと流れる水の勢いが・・・さすがに少し怖かったです。
[安全な位置から撮影しています。]

おかげさまで、現在の文化館前はこんな感じ。(⇒) 水が引いて歌碑が建つ土台のコンクリートも見えて、これでだいたい△30cmくらい。安定したいつもの景色となりました。

一方でこちら(↓)、毎年恒例の「あの景色」が広がっています。左の写真は、キレイでしょ?
お城から湖面を見下ろすと・・・そこにはまるで「広がる宇宙」のような世界が。。。水鳥が優雅泳ぎ、波もおだやかな水面の下は豊かな森のように神秘的・・・上から見ると本当にとてもキレイなのです!
が、これが岸に寄って来ると・・・(下)災害クラスのゴミになります。。。あぁ・・やはり今年も。。。
ということで、流れ着く水草の処分に苦労する・・・季節となりました。水草は引き揚げた後、乾燥させて処分しますので、道行く皆さま、優しく見守っていただけると幸いです(手伝っていただけると、さらに幸いです!!)

え~っと、今日はホームページ(HP)のアクセス数を報告する日でした・ね?8月は国道閉鎖や瀬田川洗堰の件で、国土交通省さんのHPを見る機会が多く、非常時とはいえ「アクセス数も多かったやろうなぁ」と・・・考えたりもなんかして・・・。

ということで!当館の8月のHPアクセス数は、安定の2,293件!非常時にお呼びはありませんが、日常的に愛されるHPでありたいと、日々精進!努力を積み重ねてまいります~♪

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9月9日 文化経済サロン「近江の仏像を伝える 新・琵琶湖文化館の目指すもの」

皆さんは、『文化・経済フォーラム滋賀』さんをご存じでしょうか?
滋賀県の文化活動の活性化および文化・経済の発展に寄与することを目的に、県内の文化、経済関係団体などが連携し、平成23年に発足された団体です [詳しくはコチラ] 。
文化、経済、学術、マスコミ、行政など多様な分野で活躍している人たちが集まる会員制の団体ですが、「文化で滋賀を元気に!」を合言葉に、広く一般に向けたイベントなども開催されています。そして、実はこのたび、この文化・経済フォーラム滋賀さん主催の“サロン”において、当館にも関わりある話題を取り上げていただくこととなりました!


タイトルはズバリ「近江の仏像を伝える 新・琵琶湖文化館の目指すもの」。講師に迎えるは、仏像(彫刻)を専門として滋賀県内の文化財にも精通されている髙梨純次氏(現(公財)秀明文化財団理事)です。
実は、髙梨氏、当館の学芸員として勤められたこともある、大先輩なんです。
社会の変貌とともに、地域で守り継がれてきた文化財を、後世に伝えていくことも難しくなってきたこのご時世です。文化財を取り巻くさまざまな事例を紹介しつつ、60年にわたり滋賀の文化財とともに活動してきた当館と、新・文化館に託される今後の展望・課題について、様々な角度から貴重なお話しをうかがいます。
その後、一般の方も交えての意見交換も予定されおり、司会進行は当館の和澄浩介学芸員が務めさせていただきます♪

「近江の仏像を伝える 新・琵琶湖文化館の目指すもの」
【日時】令和3年9月9日(木) 午後2~4時
【会場】滋賀県立産業交流会館 第一会議室(米原市下多良2丁目137)
[入場無料] [定員50名]
【参加の申し込み先】 お名前・ご住所(市町名)・電話番号をメールまたはFAXで、
文化・経済フォーラム滋賀・(公財)琵琶湖芸術文化財団
電話077-523-7146 FAX077-523-7147
メールbunka-keizai@biwako-arts.or.jp
   [詳しくはコチラ]

会員ではない一般の方も参加できます。実りある“サロン”となりますように!!

たくさんのご意見をいただいて、新・琵琶湖文化館が皆さまにとって、より良きものとなりますよう・・・皆さまもふるってご参加ください!!

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