文化館のホームページをご覧になっている方は、文化財について興味がある方が多いのではないでしょうか?そんな皆さんは「文化財保護法」というものがあるのをご存じですか?文化財の保護と活用を目的とした法律です。法律というと難しく考えてしまい、国や、行政だけのものと思ってしまいませんか?ですが文化財保護法の改正を背景に、県内では地域総がかりで地域文化遺産の保存・活用が進んでいるのです。そうした新しい時代の文化財保護についてわかりやすく情報を提供し、自治体はもちろん民間企業やボランティア活動団体なども積極的に参加して、楽しみながら地域の文化遺産を守る取組を知ることができる画期的なイベントが、10月8日(土)に 滋賀県・多賀町教育委員会主催で開催されます。その名も「しが地域文化遺産フェス in 多賀」。会場は、「打出のコヅチ」のサテライト会場としてもお世話になった、あけぼのパーク多賀さんです。
このフェスは、地域文化遺産を核としたネットワークの形成に繋げ、賑わいを創出することで、歴史・文化を活用した継続的な活動への足がかりとすることを目的として開催されています。当日はトークセッションが行われ、世界遺産を目指す彦根城や文化遺産の保存修理などについて、幅広いテーマでお話を聞くとことができます。我らが文化館についても「新・琵琶湖文化館がめざすもの」というタイトルで、井上優副館長(滋賀県文化財保護課)がお話します。今まで、大津でお話する機会が多かったですが、湖東・湖北の皆さんにも、是非聞いていただきたい内容です。
さらに会場では、一般参加者からの文化財に関する幅広い相談を受け付け、その場で簡単な調査やアドバイスを行うコーナーがあるようで、、、こちらは個人で文化財について相談ができる貴重な機会となっているのではないでしょうか。お家に文化財があって「相談したい!」と思っている方に必見のコーナーです。他にも、文化財の修理に関する体験や、戦国武将のサインを探すワークショップなど、文化財に関するイベントが盛りだくさん。文化財について、楽しく学べる場となっています。会場ではマルシェも開かれ子供から大人まで楽しめます。ご家族揃ってお出かけください。
また、9/27から10/16まで、会場となるあけぼのパークさんでは文化財に関する展示もされています。滋賀県からは「新・文化館に向けて」のポスター展示や、屏風と仏像がどのように作られているのかわかる構造模型を展示しています。多賀に足を運ばれた際は、こちらも是非ご覧になってくださいね。