夢か現か 猿の面影

現代の桃源郷として人気を集めるMIHOミュージアムさんで、春季特別展「猿楽と面―大和・近江および白山の周辺から」が開催中です(会期は6月3日まで)。
タイトルにある「猿楽(さるがく)」というのは、何でしょうか?これは、奈良時代に中国より伝わった「散楽(さんがく)」に由来する、歌や踊りを伴う芸能のことで、平安時代・鎌倉時代から盛んになりました。皆さまは「能楽」というのをよくご存知だと思いますが、これの古い呼び方でもあります。念のため付け加えると、猿楽の演者はもちろん「人間さま」で、「お猿さん」とは関係がないそうです(笑)。

今回のMIHOさんの展示には、そんな猿楽に使われた面(「おもて」と言うそうです)が、なんと350点も!集められています。そしてその中に、普段は文化館でお預かりしている、滋賀各地の神社に古くから伝わる貴重な面も出品されている、というわけなのです(詳しくは「収蔵品公開情報」をご覧ください)。

展示室に入ると、そこには各地から集められた面がズラリと並び、まさに圧巻としか言いようがありません!それに、よく「無表情」という意味で「能面のよう」という言葉が使われますが、それが間違った使い方ではないかと思うほど、各々の面には表情があって、とっ~ても魅力的です。特に、色白+シワくちゃ=キュートな「翁」の面などを見ていると。。。「お猿さん」とは関係がないと言われても、どうにも「お猿さん」の顔に見えてきて仕方がない。。。本当に関係はないのかしらん?

人々が「猿楽」に熱狂したという室町時代。近江にも、多賀大社や日吉大社に属した猿楽座(役者のグループ)が6つもあったと伝えられます。なかでも大津・坂本の比叡(日吉)座は、犬王(道阿弥)という一世を風靡するような役者を輩出したとか!!日吉大社というと、そういえば、「神猿(まさる)」という神様のお使いがいて、「お猿さん」と縁の深い神社ですよね。そんな神社へ奉納する芸能の中で、猿を彷彿とさせる面を付け、物まね(猿真似?)などの芸を披露したなら、神様もきっとお楽しみになった違いない。だから、「猿楽」がもとは「散楽」であったのだとしても、そこにいつかの時点で、「お猿さま(=神様の化身)が楽しむもの」という意味も加わっていったのではないか???などと、またまた勝手な妄想を抱きながら、名残り惜しく展示室を去るのでありました。。。

それはさておき、GWも目前です。これからは新緑の美しい季節。信楽山中の、まさしく幽玄なる世界の中で、面に面と向き合って、静かに対話してみるのもおススメです。(会期中に展示替えがありますので、お目当ての作品のある方はご注意くださいね。)

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ホームページの改新

みなさん、お気付きになられましたか??収蔵品紹介の中でも特に当館の館蔵品を紹介する「浮城モノ語り」のサイトが、見やすくなりました![こちらをチェック!]
そもそもこのコーナー、休館となってから公開の機会が少なくなった館蔵品を、ホームページで積極的に紹介し、当館にあるコレクションの多様さを知っていただこう!と、平成26年度にスタートしたものです。現在は月1回の更新を心掛け、それも今まで継続してこられたおかげで、今回が記念すべき第50話となりました。
積み重ねとは大事なことですね。とは言え、第○話の回数が増えると、実は見えないところで更新に手を入れなければならない箇所が増え、本編の文章を書くより、更新作業の方が手間がかかる・・・という困った状態になり、更新の度に職員から(クレームにも似た)悲鳴が上がるようになりました。。。それならば!と50話突破を記念して、思い切ってこの「リニューアル」を決行したというわけなのです。どうですか?みなさん、見やすくなりました?画像を配置したことにより、「あ、これも見てみようかな」という気になっていただけた・・・ならば、このリニューアルは大成功?!ということに!・・・職場内では評判も上々なのですがね(笑)。
ホームページ画面の体裁を、「元(システム)」から改めるのには、作業にあたる「時間」と「勇気」が必要です。「勇気」コレすごく大事です。画面に反映させるために設定するコードは、英語表記に数字の羅列・・・解説書はカタカナばかりで、「お願い!頼むから日本語で説明を!」と攻略本にむかって何度悪態をついたかワカリマセン。それでも「もっと見やすく、使いやすくしなければ」と、改新のための勇気を持てたのは、昨年度末に発行した『研究紀要第34号』に「琵琶湖文化館におけるホームページの役割りについて」を、まとめたことがきっかけとなりました。
休館となった平成20年度以降、当館のホームページは、常に「休館中」であることを意識し、展示公開の機会が減った収蔵品紹介の充実、文化財情報の発信などを行ってきました。時には利便性やデザイン性を改め、閲覧して下さるみなさんを飽きさせない工夫を行い、より魅力的なホームページ作りへと、手を加えてきた結果です。また、その都度、更新の苦労をしてきた歴代職員さん達の顔を思い浮かべると、ここは「踏ん張りどころ」で「頑張りどころ」でした。まだまだ改変の余地はありますが、今後も「見やすく分かりやすい情報」を提供できるように、みんなで頑張っていきたいと思います。

と、早速、「ご意見・ご感想」に、この小さな(?)リニューアルに気付いて下さった方が、感想を送って下さいました。このような反応があるとすごく励まされます。有り難うございます。お気付きですか?「浮城モノ語り」各話の印刷ページに、使いやすく[印刷する]ボタンが追加されましたよ!是非プリントアウトして、お気に入りの【コレクション】に加えて下さいね~。

筆:あきつ

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リアル!文化館のクジャク

突然ですが、みなさんはクジャクについて詳しく知っていますか?中国、東南アジア、南アジアを中心に生息していて、日本には中国から伝わったようです。異国からやってきた、羽を広げると美しくゴージャスな鳥に、当時の人もトリコになったのでしょうか?日本でも多くの画家が好んでクジャクの姿を描いています。当館の館蔵品の中にもクジャクを描いた作品があり「収蔵品紹介:絵画部門」では、2点をご紹介しています。そのうちのひとつ、江戸時代の画家・張月樵(ちょう げっしょう)が描いた「長春孔雀図」について。。。いきなりですがクイズです!!

クジャクは、頭部から頸部にかけての違いで2種類を見分けることができるそうです。インドクジャクは濃い青色、マクジャクは緑色のうろこ状の模様があるのだとか。。。では、この絵に描かれたクジャクは、”インドクジャク”?それとも”マクジャク”?さて、どちらでしょう?!
クジャクについて詳しくない私は、「えっ?違いなんて本当にあるの!?」と思ってしまいました。。。しかし、改めてこの絵を見ると、首のところが緑色のうろこ状で描かれているのを発見!つまり、正解はマクジャクなのです!

種類の違いはさておき、こんなにも緻密にかつリアルにクジャクを描くことができるなんて、張月樵さんってスゴイ!と思いました。

この凄技絵画、見てみたいと思われました?実は、東京・府中市美術館で開催されている展覧会「リアル 最大の奇抜」に、ただ今出品中です(5月6日まで)。是非とも、このリアルを会場でご堪能ください!

収蔵品の他館への貸出しという機会ではありますが、遠く関東の地で、当館の作品が皆さまのお目にとまり、新たなご縁となりましたら幸いです。

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文化財の保存環境②

先日、当館における文化財の保存環境、特に温湿度についてのお話をこのブログで紹介させていただきました。
皆さんの中には、「琵琶湖の上で大丈夫?湿度が高いのでは?」と、心配される方もいらっしゃるかもしれません。ということで、連載させていただきます。

文化財の保存環境について、湿度から言えば、特にカビの予防には、60%以下に保つことが理想とされていますが、木製品や漆器などの工芸品などには、乾燥しすぎるとひび割れの原因となるため、50%以上が望ましいと言われています。温度についても、高温になると施設内の絶対湿度(空気中の水分量)が高くなるため、注意が必要となります。

琵琶湖文化館は湖の上に建つ・・・湿度が心配・・・。まさしくそれは、昭和36年の開館当初から、危惧されていたことであり、そのために一日3回、展示室と収蔵庫の温湿度を計測し、当時は月末に文化財保護委員会(現:文化庁)への報告が必要であったと聞いています。観測を継続した結果、展示・保存環境に問題のない湿度が、安定的に維持されている施設であることが証明され、現在の収蔵環境に至っています。

当館はコンクリート製の建物ですが、文化財を保管する収蔵庫は、調湿機能が得られるよう木材で仕立てられ(木は周囲の温度や湿度に合わせて空気中の水分を吸ったり吐いたりして調整してくれます)、保存環境をより安定した状態に保つための工夫が施されています。また、屏風、彫刻、掛軸・経典類、考古資料・陶器などの工芸品、といったように、種類(素材)毎に保管する部屋を分けることで、きめ細かな湿度管理をし易くしています。

文化財にとってより良い環境を保つために出来ることを。皆で力を合わせて文化財を守っていきたいと思います。

筆:あきつ

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文化財の保存環境

皆さんは、展覧会の会場でこのような物体を見た記憶はございませんか?一般の人にはあまり見えないよう、展示ケースの奥の方にコソ~っと置いてあるので、気付かれないかもしれません。大きさは約8cmほど、画面はデジタル表示でアンテナのような物がついています。実はコレ、文化財の保存環境を維持する上で、非常に重要な役割を果たしています。
文化財にとって、とても厄介なのは、素材を食い荒らすシミやチャタテムシなどの「文化財害虫」と、資料の劣化を早めてしまう「温湿度」です。温湿度が急激に変化すると、文化財の素材によっては伸び縮みが起こったりして、劣化の元にもなりますし、ある一定の温湿度が続くと、カビや虫が発生しやすくなったりもします。そこで登場するのが、このゲーム機(?)のような物体。「データロガー」というアイテムで、展示ケースや収蔵庫の中の温度と湿度変化を記録し、急激な変化が起きていないか、その見張り番として活躍します。

当館で今まで使っていたデータロガーは、旧式のパソコンでしかデータを取得することができず、現在使用しているパソコンとの互換性がとれなくなってきたため、新バージョンを導入することになりました。正常に作動するかどうか、新旧を並べて確認をしてみたところ、そこはさすがにおNew。感度は今までより更に向上しているようで、安心して見張りをお任せしていくことになりました。
このデータロガーは、数分毎にデータが記録できるように設定されています。定期的に記録を確認しますが、当館では1日の中での急激な気温変化は見られず、湿度についても一般的に博物館において基準値とされる50~60%を概ね維持するなど、文化財の保存環境として皆さまに安心していただける数値を得ています。
日常管理の点検もさることながら、年間を通じて蓄積されるデータを分析することで、施設としての特徴や各展示ケースの特質などを把握します。

文化財の適切な保存環境を維持するためには、その「時」だけの対応では不十分といえます。年間を通じたモニタリング、館独自の経験値からくる予測と対応。それらをうまく調整し、管理していくことが必要となるのです。
これからも、文化財に負担をかけないよう、適切な保存環境を維持できるように、努めてまいりたいと思います。

筆:あきつ

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浅井長政像

滋賀の湖北地域に桜が咲くころ~~。毎年この時季に当館では、長浜市の旧湖北町で行われる戦国大名:浅井長政氏の法要のため、お預かりしている絹本著色「浅井長政像」(滋賀県指定文化財)を一時返却にうかがっています。
あきつブログ読者の常連さんの中には、「また今年もその話題?」と思う方がいらっしゃるかもしれません・・・ので、今年は少し角度を変えて(?!)ご紹介します~。

当館がお預かりしている「浅井長政像」は、ホームページの収蔵品紹介:絵画部門の中で紹介していますが、画面上部に書かれている「賛」によると、長政の一周忌を経て作られた、いわゆる本尊とされる御像です。今から約400年余り前から時代を経て、人々に守り伝えられてきた作品です。[詳しくはコチラ]

一方で、この掛軸が製作された当時の様子はどうであったか・・・というのも少し気になるところ。実は、ちょうど今、滋賀県立安土城考古博物館さんの企画展「収蔵品で語る城郭と考古」展で、この掛軸の復元資料が8日まで展示されています(会期:残りわずか!)。
展示されている作品は、平成8年に作られた復元模写で、元々の掛軸の表面観察や赤外線写真、他の画像からの研究等により、当時の姿が鮮やかに再現されています。会場で見た時には「お~っと!見た事のあるこの御方は、当館でお預かりしている長政さま!なんて鮮やかな!」と驚いて足を止めてしまいました。
タイムスリップとはこんな感じ?(笑)。

永い時を経て、人々に拝まれ供養されてきた長政像は、ふっくらとした面持ちながら叡智と威厳をたたえているかのようです。現代に蘇った長政像は、28歳で亡くなった若武者の精悍さと清々しさが感じられます。どちらも後世に長く残ってほしい作品です。

筆:あきつ

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ホームページ3月のアクセス数

琵琶湖文化館は、本日(4/2)より新年度の開始です。今年は桜前線も、3月後半からの急激な気温の上昇で、足早に駆け抜けているようですね。予定を早めて、この土日にお花見に行かれた方も多いのではないでしょうか?文化館の建つ打出浜の今日の様子は?ほら、こんな感じ!満開の桜に囲まれて、心地よい新年度のスタートです。

さて、まずはご報告。当館ホームページへのアクセス数ですが、3月は1,397件のご訪問を頂くことができました。アクセス数のほか、ユーザー数、ページビュー数、平均サイト滞在時間なども2月より増えましたよ。本格的な春となり、ユーザーのみなさまも活動開始!といったところでしょうか?嬉しいことです。ちなみに、平成29年度、1年間のアクセス数は16,409件、のべ9,642名の方にご訪問いただくことができました。みなさま、どうもありがとうございました!!

先月はまた、安土城考古博物館で開催いたしました「世界記憶遺産『朝鮮通信使に関する記録』登録記念展」を18日に無事終えることができ、会期中には2,119名もの方にお越しいただくことができました。こちらの方も、足を運んでいただいた皆さま、どうもありがとうございました。

そうそう、3月末には文化財講座「打出のコヅチ」プレ講座(5月17日開催)のチラシも出来上がりました。さっそく県内の図書館・博物館等へも発送させていただきましたので、お見かけになったら、ぜひお手に取ってご覧くださいませ。もちろん、ただいま受講のお申込み受付中です!

それでは皆さま、今年度も琵琶湖文化館をどうぞよろしくお願いいたします。

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湖上にお城ができるまで

当館のホームページの「湖上にお城ができるまで-写真アーカイブ-」のコーナー、皆さん楽しんでいただけましたか?昭和35年4月の起工式から36年3月の開館を迎えるまでの文化館が建設されていく様子を、懐かしい写真でご紹介させていただきました。ホームページ上では約1年半をかけていきましたが、先日ようやく開館式までたどり着き、ここで一つの区切りを迎えることとなりました。

写真の更新には様々な苦労がありました。「この写真を紹介したいけれど、前に紹介したものと似ているな~」とか、「次の写真とつなげるにはどうしたらいいかしら?」など、建設の流れを、臨場感たっぷりに伝えるにはどうしたらいいか、たくさんの写真を前に試行錯誤の日々でした。現在、文化館の表通りの掲示板に開館式の様子をポスターで貼り出していますが、立ち止まって写真を見て行かれる方も多く「ここまで紹介できて良かったな~」と改めて思います。

実は、紹介しきれなかった所もたくさんありました。例えば開館当日の前庭は、整備が間に合わず更地のままの状態でステージをこしらえ、オープニングイベントを行っています。
その後に、約一年をかけて前庭は整備されましたが、その様子もちゃんと写真におさめられています。樹が植えられた時の写真や、700人もの人が休憩できるパラソル休憩所の写真、駐車場が整備さたれ写真など。。。 “湖上にお城”ができてからも、まだまだ琵琶湖文化館はつくられていたのです。

昭和40年代には、ブランコや滑り台、シーソーなどの遊具も設置され、娯楽施設があまりなかった時代に、文化館の前庭は安心して子どもたちを遊ばせることができる場所だったそうです。建物は約1年の工事でしたが、前庭を含めると、時間をかけて皆さんの楽しめる施設に整えられていったのだと、写真を整理していてしみじみと思いました。

機会があればまた、文化館開館後の懐かしい写真なども紹介出来ればと思っています。皆さま、お付き合い下さり、どうもありがとうございました!

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武徳殿のお別れ会

25日日曜日、県体育文化館(旧武徳殿)が、この春に取り壊しとなる前に、最後のお別れ会として1日だけ一般に公開されました。文化館にとって武徳殿は、先代にあたるお師匠さまのような存在。当館の前身である滋賀県立産業文化館があった建物です。戦後間もない昭和23年から昭和30年まで、全国に先駆けて産業・芸術・文化の保存と公開に努めた場所でもあります。
一般的には、県体育文化館として「武道場」のイメージしかない・・・という人が多いと思いますが、文化館にとってはやはり大先輩としての存在・・・「文化の殿堂・・・お疲れさまでした!」との思いが強く、また、産業文化館の写真を整理した際に、白黒写真でしか見ていなかった建物の内部がどのようになっているのか、一度見てみたいという思いもあり、当日参加させていただきました。

会場では、礼儀正しく「礼」をしてから会場に入る学生さんの姿や、娘さんと一緒に杖をついて来られたご老人、昭和の和風建築の粋を撮影するカメラマンなど、それぞれの思いを胸に、様々なかたちで思い出の場所とのお別れを惜しまれていました。
そのような方たちの間を、産業文化館当時の写真を片手に、小走りする僕たち・・・。
「会場広い!」「あっ!ここが写真と同じ場所!」「今は文化館にある壁画がココに飾られていた!!」等々、武道場としての思い出を持つ人たちとは少し異なるテンションで写真に収めてきました。懐かしいお友達に会えたような、わからなかった謎が解けたような、それでいて名残惜しいような・・・そんな気持ちになりました。

会場をくまなく見終えて帰る時、思わず知らず僕たちも一礼・・・。心の中で「お疲れさまでした。有り難うございました。」と言わずにいられない・・・そんな建物でした。昭和の歴史に残る建物の最後を、見届けることができてよかったです。

筆:あきつ

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「打出のコヅチ」開催直前 プレ講座のお知らせ

毎年ご好評をいただいております滋賀の文化財講座「打出のコヅチ」。おかげさまで、平成29年度に10周年を迎えることができました。そこで、これまで講座を支えてくださった皆様への感謝の気持ちを込めて!今年は特別に「打出のコヅチ」開催直前プレ講座(日時:5月17日(木)13:30~、会場:コラボしが21)を開催させていただくことになりました。講師は、コヅチでおなじみの、滋賀県教育委員会文化財保護課・井上優氏です!

井上氏には今回、「神社本殿から、木の経典を発見!‐東近江市松尾神社法華経‐」と題して、東近江市にある松尾神社で、平成26年(2014年)に発見された南北朝時代の「こけら経」についてお話していただきます。

仏教の経典(お経)は、紙に書かれているものが多いのですが、紙ではなく薄い板材に一行ずつ書写する「こけら経」というものもあります。松尾神社の「こけら経」は、神社の本殿から発見されたものとして全国唯一の事例となります。
この貴重な資料をもとに、神仏習合の信仰資料としての「こけら経」について、発見の経緯やその特徴および歴史的な意義などを含めて、いつものように、楽しい&詳しい&わかりやすい!と三拍子揃ったお話を聞かせていただけることと思います。

プレ講座のことが気になった方、講座内容・申込方法など詳しくはこちらをご覧くださいね。また、6月からの「打出のコヅチ」本講座の方も、ただいま申込受付中です。講座各回の内容についても、講座・イベント情報コーナー「打出のコヅチ」に詳しく掲載いたしましたので、ぜひご覧ください。プレ講座と本講座、併せてお申込み頂くこともできます。それでは、多くの方のご参加をお待ちしております。お申込みはどうぞお早めに!

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文化館に設置された足場

文化館は現在、本館と別館の3階部分が工事用の足場で覆われています。「何をしているの?」と思われた方もいらっしゃるかもしれません。実は屋根の軒先、外回廊の天井に開館当時からついている照明器具を撤去するための足場です。
「琵琶湖文化館の外側に照明なんてあったかしら?」と疑問に思われた方もいらっしゃるのでは?そんな方のためにご用意いたしました。昭和36年開館当初に撮影されたこの写真。ほら!ね。本館・別館ともに、3階に煌々と照明が灯っているでしょう?!この頃文化館では、夜になると屋上のトンボと共にこの外回廊にも灯りがついていました。ライトアップされ、夜の景色に浮かび上がる文化館はさながら不夜城のようだったと言われています。

この足場の設置には作業員さんの並々ならぬ苦労がありました。場所柄クレーン車なども使用できないため、3階までは重い資材を人力で運び上げなくてはなりません。それを4人の作業員さんが肩に資材を担ぎ、何度も階段を往復して運んで下さいました。「大変すぎて笑いが出る」との言葉も出るほどの重労働です。。。皆さん本当にお疲れ様でした!また撤去の時もよろしくお願いします(笑)。

この工事は約10日ほどで終わる予定です。高所での作業は大変ですが、期間中無事故で安全に作業を進めることができますように。。。

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県内で国宝!52年ぶり

先日、嬉しいニュースが飛び込んできましたね。国の文化審議会が9日、中世の村の自治組織「惣村(そうそん)」の掟(おきて)や相論などを記録した、長浜市西浅井町菅浦につたわる「菅浦文書(すがうらもんじょ)」と絵図を、国宝に指定するように答申しました。菅浦文書が重要文化財に指定されたのは昭和51年6月5日、それから42年の時を経てこのたび国宝へ。滋賀県での国宝の指定は、52年ぶりとなるそうです。

聞くところによると、この菅浦文書はこれまで800以上の学術論文で引用されたとのこと。当館でも、過去に開催した展覧会で、お借りしたことがあります。例えば、
昭和53年 近江文化史シリーズ 鎌倉時代の文化展
昭和56年 近江の名宝展
昭和58年 近江の歴史展
昭和63年 近江の古文書展

※写真は昭和58年頃の菅浦の風景

お気付きですか?展覧会のタイトルに全て「近江」と入っています。中世の庶民の暮らしを村人が書き残したこの菅浦文書は、まさしく私たちの「近江」を語る上で、欠くことのできない大変貴重な資料なのです。

滋賀で新たな国宝の誕生・・・この喜びを皆さんとともに!

筆:あきつ

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花よりおぼろに!唐崎の松

先日、ニュースにもなりましたが、先月28日に大津市にある唐崎神社で、昨年から急に衰え出した「唐崎の松」の横に、後継樹となる若木が植えられたとのこと。今の松は、明治21年(1888)頃に植え替えられた3代目なので、もう樹齢130年以上になるのですね。「唐崎の松」といえば、近江八景の一つ「唐崎夜雨」でもよく知られた景勝地。「近江八景」は、歌川広重の浮世絵で一躍有名になりましたが、他にも多くの画家が好んで描く画題となっています。当館の所蔵品にも「唐崎の松」を描いた作品がいくつかありますので、ここで少しご紹介しましょう。

まずは、幕末から明治に活躍した四条派の画家、長谷川玉峰による「近江八景図」です。唐崎の松は、遠くにありますが、画面のほぼ中央にこんもりと描かれているのがそれです。近江八景を一枚の絵に納める場合、琵琶湖を真ん中に置いて、その周りに八景を配置するのがよくある構図ではないかと思いますが、そうではないところに、画家の、この松への特別な思いが感じられます。

もう一つ、こちらは近江八景図ではありませんが、文政5年(1822)に日吉大社の祝部(神職)生源寺業蕃が描いた「日吉祭礼図」のなかにある「唐崎の松」です。唐崎の松には、大津宮遷都の翌年668年に、もと奈良にいた日吉大社の神がここに降り立ったという伝承があり、日吉大社とは深いゆかりのあるもの。この絵でも松がひときわ大きく立派に描かれているように見えるのは。。。気のせいですか?

いかがでしょうか?同じ唐崎の松でも、こうしてみるといろいろな描き方があって面白いですね。「唐崎の松と夜雨」は、平成22年度に「近江水の宝」にも選ばれています。これも滋賀の大事なお宝。今回植えられた若木も、これからまた数多くの絵に描かれるように(いや、今風に言うなら“インスタ映え”するようにですか?)立派に枝を張った大きな木となるよう、みんなで見守って行きたいですね。

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世界記憶遺産『 朝鮮通信使に関する記録 』登録記念展 にて!

昨日(4日)、世界記憶遺産『 朝鮮通信使に関する記録 』登録記念展が開催されている安土城考古博物館さんでは、関連講座「朝鮮通信使と近江」が行われ、85名の皆さまにご参加いただきました。朝鮮人街道の名が残り、近江八幡市の資料が登録されたこともあって、地元近隣の方々も多くご参加いただき、このような展覧会や講座を共催という立場ながら協力することが出来て、本当に良かったなと思います。また、講座終了後には、ギャラリートークも行われ、展示作品を見ながら1点1点について、詳しい解説がありました。

さて、ここで皆さんに質問です。会場をご覧いただいた方は、不思議に思われたかもしれませんが、今回展示されている作品は4点。その内「世界の記憶」に登録された資料は3点で、あとの1点は参考資料として、当館の館蔵品から雨森芳洲の書跡:七絶「性愛楊花云々」1幅が展示されています。それは何故でしょう??
雨森芳洲は、現長浜市高月町の出身と伝えられ、朝鮮外交を担っていた対馬藩において、その最前線に立って多くの功績を挙げた日本側のキーパーソンです。この度のユネスコ登録においては、長浜市芳洲会所有の「雨森芳洲関係資料」(重要文化財)が登録されています。ユネスコへの申請段階で、当館の書跡も候補に挙げていただいたのですが、全国の「朝鮮通信使関連資料」を精査するにあたり、どうしても「書」関係の資料が多くなるので、泣く泣く(?)申請を取り下げたという裏話があります。
とは言え、このキーパーソンが対馬にいた時に書いた「書」ですので、今回「参考資料」として特別に出陳していただくことになりました。

「七絶」は、七言絶句:漢詩の詩体のひとつで、書かれている文字を現在の読みやすい字に直すと、
性愛楊花度筬春蒼顔白髪/海西浜高僧此去人相問為/説柴桑今有人
芳洲 八十五歳書
となります。
性(生まれもって)、楊花(ネコヤナギの花)を愛して幾春を度(わた)る・・・
漢詩なので読み下しが難しいところですが、「対馬での暮らしも長くなったが (決して嫌々住んでいるのではなく、むしろ詩人・陶淵明のような心境で、喜んで対馬に住んでいるよ)、もし人に尋ねられたら元気にしていると伝えてほしい」というような内容が書かれています。

この書は、会場で登録認定作品の近江八幡市指定文化財「李邦彦(イ・バンオン)詩書」と並んで展示されていますが、両方ともよく似た字体で、全体の雰囲気が同じように感じられます。「きっとこの時代のアジア地域でお手本となる書がこのような感じで、国際的教養人が理想とした書風だったのでしょうね」というまとめを経て、ギャラリートークは無事終了いたしました。皆さんも会場で是非見比べてみてくださいね。(登録記念展は3月18日(日)までの開催です。)

筆:あきつ

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ホームページ2月のアクセス数

冬季オリンピックで盛り上がった2月。韓国・平昌はもちろん、日本列島も寒さの厳しい2月でしたが、フィギュアスケート、カーリングなど、どの種目でも、そしてどの選手も、本当に力を出し切って「自分に勝つ」試合を見せてくれたので、TVで見ているこちらも思わず熱い涙がこぼれ出てくるような毎日でした。選手のみなさんお疲れ様、ありがとう!
そして、そんな熱気が当館にも届いたのでしょうか?2月のホームページアクセス数は、1,249件でした。また、ユーザー数で見ると、日本に続き、第2位に韓国からのご訪問が多く、ここにも日韓交流(?)があったようです。カムサハムニダ~(ありがとう~)。

ところで話は変わりますが、皆さん、覚えておいででしょうか。以前、滋賀県教育委員会の文化財保護課さんが、「文化財かるた」『読み句』を募集していらっしゃいましたね。その結果が2月に発表され、3,057句の応募の中から、「あ」~「わ」の頭文字44文字の「読み句」が決定したそうです。郷土愛に溢れ、滋賀の文化財を誇りに思う『名句』の数々が、滋賀県のホームページで公開中です。これがまたかなりの力作揃い!読み句からは、情景が鮮やかに思い浮かぶもの、知らずにいた郷土自慢、興味深い地元ネタなど、読んでいると思わず顔がほころぶ作品ばかりです。
そして見つけましたヨ・・・読み句を考えられた作者の中に、元:琵琶湖文化館友の会会員の方のお名前を!さすが文化財に心を寄せるウチの会員さんです(でした)!なんだかすごく嬉しいなぁ~!!
また、とても気になる句も。。。それは「つ」の頭文字で始まっていました。現在、安土城考古博物館で開催されている特別陳列 世界記憶遺産『朝鮮通信使に関する記録』登録記念展。当館からも朝鮮通信使の行列を描いた「琵琶湖図」が出陳されていることは、当ブログでも紹介済みですが、「つ」始まりのこの句に、ついつい目が引き寄せられてしまいました(笑)。なるほど名句です!

この「文化財かるた」は、現在安土城考古博物館のエントランスホールにて展示・公開(~4月8日まで)されています!特別陳列も同博物館で開催中(~3月18日まで)です!3月4日(日)には関連博物館講座「朝鮮通信使と近江」とギャラリートークが行われます!
これはもう行くしかない!?!!

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平成30年度 滋賀の文化財講座「打出のコヅチ」受付開始!

今年もやります!「。。。ん、何?」って~、ほら!もちろん、あの、滋賀の文化財講座「打出のコヅチ」ですよ。
大津市打出浜から繰り出す「打出のコヅチ」の一振りが、無尽蔵ともいうべき滋賀の宝を魅力的に紹介する文化財講座「打出のコヅチ」。おかげさまで、この講座も平成29年度に10周年を迎え、これまでに4,300名を超える方々にご参加いただくことができました!
平成30年度は11年目の新たなスタートとして、さらに幅広くパワーアップした内容でお届けします。

第1回の6月21日(木)を皮切りに、5回の座学に加えて、皆さまからのリクエストにお応えして、秋には現地探訪講座(彦根城周辺)も開催することになりました。どの回も、専門の講師の先生方から、滋賀の文化財の魅力について、わかりやすく丁寧な解説を、じっくりと聞かせていただけますので、はじめての方も、そうでない方も、どうぞ奮ってご参加下さいませ!講座の日程・内容・申し込み方法などは講座・イベント情報をご覧くださいね。

では皆さん、忘れないうちにスケジュール帳にもしっかりと予定を書き込んでおいて下さいね!会場でみなさまとお会いできることを、スタッフ一同楽しみにしております。

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安土城考古博物館で明日から開催!

いよいよ明日(2/24)から、特別陳列「世界記憶遺産『朝鮮通信使に関する記録』登録記念展」が始まります!会場は滋賀県立安土城考古博物館での開催です。
展覧会の開催に併せて、当館のホームページの特設展覧会情報も更新させていただきました。ご覧になっていただけましたか?
この展覧会には、昨年10月31日にユネスコ「世界の記憶(世界記憶遺産)」に『朝鮮通信使に関する記録』が決定されて以降、朝鮮通信使の行列が描かれた当館の館蔵品「琵琶湖図」が初めて出陳されます。県立である当館の館蔵品=滋賀県所有の文化財=県民皆さんの宝です。朝鮮通信使とご縁があったこの滋賀県で、ユネスコ登録を記念する特別陳列。私たちが住む地域のこと、文化財のことを知る機会として、是非皆さま会場へ足をお運び下さいませ。

「琵琶湖図が気になる」「安土城考古博物館へ見に行ってみようかな」と思っていただいた方に、せっかくですのでちょっと気になる「小ネタ」を紹介しましょう。
県道2号大津能登川長浜線の日野川辺り、野洲市と近江八幡市を結ぶ仁保(にぼ)橋の欄干には、朝鮮人街道の歴史を伝える解説と「琵琶湖図(滋賀県立琵琶湖文化館)」「朝鮮通信使行列絵巻(佐賀県立名護屋城博物館)」のパネルが設置されています。車で通り過ぎると「アッ!」という間なので、気付きにくいかもしれませんが、ゆったりと橋を歩いて渡ると、川風が心地よく、思わず立ち止まって解説をじっくり読みたくなること請け合いです。朝鮮人街道には、ゆかりの道標(石碑)も多く残っているようですから、江戸時代の通信使たちに思いを馳せて、歴史散策を楽しまれるのもオススメです。
展覧会への行きがてら帰りがてら、是非チェックしてみて下さいね。

筆:あきつ

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雪景色から春を告げる

今年の冬は寒波が何度も押し寄せて、北陸では記録的な積雪、また東京では雪による交通網の混乱と、日本列島は雪に悩まされています。雪も、適度に降れば素敵な景色を見せてくれますが、なにしろ相手は自然です。なかなか思うようにはいきません。

ですが、ココは文化館。絵画作品の中なら素敵な雪景色が見られる。。。!ということでご紹介しましょう。館蔵品「寒華倣雪図」を。これは山本梅逸(1783~1856)が描いた作品で、竹や梅、水仙など数種類の植物に雪がうっすらと積もる、まさに素敵な雪景色!の絵です。この作品には、「春を告げる花」が描かれていますが皆さま、どこだかわかります?

花のことに詳しくない私は、どうしても画面中央の椿と南天の赤色に目がいって、なかなか気づきませんでした。。。画面下の方に視線を持っていくと、地面で咲く黄色い花がちょこんと見えませんか?全体像ではわかりづらいかもしれないので、スポットをあててみますね。

ほらこの通り、咲いているでしょう?!この黄色い花は、福寿草と言って、別名を「元日草」「朔日草」とも言うそうです。その名前には「新春を祝う」という意味もあるらしく、早春に縁のある植物なのです。福寿草が描かれることで、まもなく来る春の訪れを感じる事ができます。ちなみに、福寿草の見ごろを調べてみると、なんと2月~3月となっています。「今頃、新春を祝う花!?」と思ってしまいますが、ココは暦み上、旧暦と新暦とで感じ方がズレるのですね。本日、2月19日は旧暦では1月4日。この作品を愛でるのにピッタリの季節なのです。

折しも今日は、二十四節気の「雨水(うすい)」。空から降るものが雪から雨に変わり、氷が融けて水になる…春の先駆けです。まだまだ寒い日が続きますが、春は一歩一歩近づいている。。。のですね!文化館の絵画の中にある雪景色から告げられた春に、季節の移り変わりをほんの少し感じました。

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研究紀要 本日入稿!

2月16日(金)、今日という日はおめでたい。。。本日17:00、無事、今年度の「研究紀要」原稿を入稿、データを印刷業者さんに手渡しました!例年より仕上がりが遅れてしまい、どうなることかとハラハラした原稿作成でしたが、何とか年度内に発行出来る見込みとなりました。

この時期、どこの博物館さんも、春の展覧会準備や紀要・年報の発行準備に追われておられることと思います。毎年、そうならないように・・・締切ギリギリにならないようにと、悔い改めているハズなのですが、なかなかうまくいかないのが人のサガでございます。同業他館さま、ご苦労のほど、心中お察しします。。。(笑)。

無事入稿を終えただけでは・・・まだまだこれから、納品されるまでは印刷業者さんと怒涛のやり取りが繰り広げられるわけですが、今は仕上がりを楽しみに、ホッと一息つかせていただきます。。。

筆:あきつ

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チョコと博物館

先日、滋賀県博物館協議会(県内の博物館施設:美術館・資料館なども含む)が開催する第2回情報交換会「スマートフォン時代の博物館・美術館の新たな広報戦略について」という研修会に参加してきました。

スマートフォン時代・・・当館の広報戦略としても、とても気になるところ・・・今回お話し下さった講師は、福井市教育委員会文化財保護課にお勤めの藤川氏です。以前福井市立郷土歴史博物館の学芸員として勤務されていたこともあり、その時の様々な「広報戦略」について、大変興味深いお話をうかがうことが出来ました。福井市立郷土歴史博物館と聞いて、思い当たるのは・・・アレですよ、アレ。その名も「三角縁神獣鏡チョコ」!藤川氏はその仕掛人となる方です。ご存知ない?古墳から多く発見される神獣鏡は、青銅製で鋳型に流し込んで作られていますが、福井市博さんのワークショップでは、なんとシリコーンプレートにチョコレートを流し込んで直径約20cm(原寸大)のチョコのレプリカを作る鋳造体験?が人気となっています。その完成度の高さからTwitterなどでも話題となりました。皆さん楽しい事って大好きですものね。しかも今どきで言う「インスタ映え」するレアな体験です。人に言いたくなりますよね~。
・・・ふっふっふっ。実施する館にとっては既にそれが広報戦略。
・・・たくさんの人に情報が広がります。

今の時代、何よりの広報戦略として「口コミ」に勝るものはない。。。スマートフォン時代の新たな戦略として、facebookやTwitterを活用するなどの事例も紹介され、参加していた方からは、「SNSで発信する時に内容の決裁はとるのか」「即時性は?」「何人で更新しているのか」「問題点は?」など、具体的な運用に向けての質問が寄せられるなど、全体的に熱気あふれる情報交換会となりました。

『実験考古学系スイーツ僧侶(おうちはお寺さん)』を自称する藤川氏は、冒頭で、「遊び心があっていい」と言っておられました。「自分がやって楽しいと思う事を多くの人に広めたい」と。知的好奇心や興味・新たな発見を多くの人に広める場である博物館が出来ることは、まだまだありそうです。いいお話に刺激を受けて、何か新しいアイデアはないかと、頭を悩ます帰り道でありました。
・・・違う!五感を楽しい方向に導く努力をあきらめない、と気持ちを新たにした帰り道となりました・・・マル〇。

筆:あきつ

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収蔵品掲載情報:近江の平成雲根志

琵琶湖文化館の収蔵品を点数別でみると、書跡・典籍・古文書といった書の類がもっとも多くなっています。その中には、経典や教義書といった信仰に関わるものはもとより、近江の歴史や文化に関する書物も多く含まれています。
今回『近江の平成雲根志』(著者:福井龍幸氏/企画:琵琶湖博物館/発行:サンライズ出版)という本が出版され、その中で当館所蔵の『雲根志』が掲載・引用されていますので、ご紹介いたします。
『雲根志』とは、近江出身の博物学者で「石の長者」といわれた奇石収集家の木内石亭(1725~1808)が著した代表的な書物です。当館ではこの『雲根志』 の版本を収蔵しています。本書では、霊異類、光彩類、寵愛類など独自の分類(3編15項目)によって、膨大な数の「石」が挿絵とともに、紹介されています。
その功績は近代以降においても各方面の学者に大きな影響を与えており、鉱物学者・益富壽之助氏(1901~1993)などが、石亭に関する事柄や国内外の奇石を紹介した『石 ― 昭和雲根志』(1967年)という書物を発刊しています。
今回は「平成雲根志」ということで、本著作の中では「雲根志的世界の石」という章を設けて、オリジナル『雲根志』にて取り上げられた奇石があらためて紹介されています。それに加えて、まさに石亭のイシ(意志or石?)を継承しつつ、著者自らが収集した奇石も紹介されています。時代を越えた奇石コレクターの熱意を感じる著作です。是非、手に取ってみてはいかがでしょうか。

学芸員W

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ホームページ1月のアクセス数

日本列島では、相変わらず極寒の日々が続いています。インフルエンザも大流行りのようですが・・・、みなさま、元気にお過ごしでしょうか?昨夜は3年ぶりの皆既月食がありました。夜の屋外はとっても寒かったですが、ご覧になられましたか?スーパームーンにブルームーン、そしてブラッドムーンという豪華共演。あの大きなお月様が、どうやって欠けていくのか、ドキドキしましたよね。特に、ブルームーンには、見る人の願いを叶えてくれる不思議な力があるそうですが・・・?

ということで、もしかしたら昨日の願い事が叶ったのかも知れません。今朝、一番に確認しましたところ、1月のホームページへのアクセス数は、なんと1,476件と、前月より大幅の増加となっておりました!そして、平均サイト滞在時間もずいぶんと伸び、ますますじっくりとご覧いただいているご様子!!本当に嬉しく思います。みなさま、どうもありがとうございます。

また、このようにアクセス数が増えている証拠でしょうか?この頃とみに、「ホームページ見ましたよ!」「ブログに書いてましたよね?」などのお声掛けが増えたような。。。なぜかな~と思うと、なんと!先月、フェイスブックなどSNS上で、「あきつブログ」のことが、少しですが話題に上っていたようです。きっと、そのお陰もあったのでしょうね。取り上げて下さった方、どうもありがとうございました。最近は広がっていますからね~SNS。これをきっかけに、文化館ホームページやあきつブログのこと、さらに多くの方に知っていただけたなら、とっても嬉しいことです。

いよいよ2月に入りました。明後日の節分を過ぎると、暦の上ではもう春です。皆さまのところへもたくさんの「福」が来ますように!!

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OK!バブリーの残したモノ

開館から57年を経て、さまざまなモノが蓄積されている琵琶湖文化館。館内で片づけなどをしておりますと、時々ビックリするもモノが現れます。といっても、今回現れたモノは文化財などの収蔵品ではありません。とある部屋に置き去りにされていた段ボール箱。機材か何かを運び入れた時に使ったのでしょうか?中を開けると、そこに現れたのは・・・、古新聞とともに緩衝材にしていた、ある婦人雑誌の平成4年(1992)正月号でした!

平成4年(1992)1月というと、今からちょうど26年前、バブルの絶頂期の余韻がまだまだ残るころです。で、その雑誌ですが、お正月号なので表紙を飾る日本髪を結った和服姿の女優さんや、豪華なおせち料理の特集は、まあ納得できますが・・・、小特集の「ともかく5000万円ためる法」や、厚い肩パットの入ったきらびやかなスーツやドレスを着て、髪をソバージュにしたモデルさんによる「フォーマルウェアの着こなしとマナー」などなど・・・、なんともバブリー!!この時代をリアルタイムに知る世代としては、懐かしいを通り越して、ちょっと気恥ずかしい・・・デス。これ、若い世代には、まさに“ぶっ飛びー!”に、“おったまげ~”なんでしょうね。

世間ではこのところ、大阪の高校生たちが荻野目洋子さんのヒット曲「ダンシング・ヒーロー」に乗せて踊る、バブリーダンスなるものが話題となっているようです。これがまた、当時の雰囲気をよく捉えていてなかなかのもの。聞くところによると、衣装などは、彼女たちのお母様が大事に残していたものなどを借りてのことだそう。なるほどね!きっと、今の高校生の親御さんがバブル世代で、いろいろな思い出がたっぷり詰まっていて、手放せなかったのでしょう。そこに今度は、娘さんたちの青春の証があらたに詰まっていって。。。ああ、モノってきっと、お金をかけたってことではなく、思い出がいっぱい詰まってこそ、次の世代に伝えられていくのね~と、しみじみ。

同じことは、文化財にも言えるのかも?先人の思い、そして歴史の重みがあってこその文化財。でも、その思いが過去の人だけのものではなく、今の私たちの思いともしっかりと重なってこそ、伝わり残されていくのでは?そして、地域の中でモノが伝わっていく過程で、博物館という場にお手伝いできることは、まだまだたくさんあるのではないかと。。。冬眠から覚めたように躍り出てきたバブリーなモノを目の当たりにして、そんなことを感じた次第でございます。。。

 さあ!それでは最後に、我らが文化館のキャッスル・ヒーロー:あきつ君による「ダンシング・ヒーロー(あきつVer.)」をお届けしましょう!一緒に踊ってみてね~♪

赤いしっぽの さみしがり屋なの 
くるくるライトの 素敵な瞳
(間奏)
今夜だけでも トンデレラ・ボーイ
Doいうお名前かな
輝く羽で 踊って 君の名はあきつ
ちょっときどった ツンデレラ・ボーイ
Doいうお名前かな
湖岸チックに まわって 君の名はあきつ

←屋上の大トンボが光って回っていた頃の写真(昭和36年4月撮影)

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文化財防火デー

今日は『文化財防火デー』です。これは、昭和24年1月26日に、現存する世界最古の木造建造物である法隆寺(奈良県)の金堂が炎上し、壁画が焼損したことに基づいて昭和30年に制定されました。以来、毎年この日を中心に、文化財を火災、震災その他の災害から守るとともに、全国的に文化財防火運動を展開し、文化財愛護に関する意識の啓発が図られています。
当館の別館は八角形の形をしているため、法隆寺の「夢殿」とも浅からぬご縁を感じて(勝手にそう思って)おり、文化財を守る当館においても、一層の緊張感を持って消防設備のチェックなどを行っています。

昨日の写真アーカイブでは、当館の「鴟尾(しび)」を紹介しました。「鴟」は鳥のトビのことで、鴟尾には火除けや魔除けのまじないの意味があると言われています。トビの尾であるとか魚の尾であるとか、これには諸説あるようですが、いずれにしても建物を守りたいとの思いが込められているのです。もちろん当館の鴟尾にも・・。

最初僕は「鴟尾」をイメージだけで「鳩尾(はとお・きゅうび)」と勘違いしていました。調べてみると「鳩尾」とは「みぞおち」と紹介されています。・・・頭の中は???だらけ・・・
屋根に「みぞおち」が設置されているワケがない!!
と、改めて他の職員さんに聞いてしまった・・・というのは、恥ずかしい笑い話。。。一字違いでエライ違いです。皆さんお気を付けて。。。

鴟尾は、宮殿や寺院などの大建築の大屋根に設置されていることが多いとか。奈良の東大寺や唐招提寺金色堂の鴟尾が有名ですね。・・・ん?寺院?・・・当館の鴟尾がのっている本館は、難攻不落の「お城」の形をしているのです・・・が?。

夢殿、鴟尾、お城・・・昭和36年当時、当館の建設に関わった人たちが、様々な「夢」と「願い」をこの建物に託していたことは間違いありません。滋賀の文化財を守って行くために。

文化財防火デーをきっかけに、文化館にまつわるエトセトラに思いを馳せ、気を引き締める一日となりました。

筆:あきつ

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「追分の道標」を追いかけて

琵琶湖文化館を10数年以上前からご存知の方はきっと、文化館前に建てられていた「追分の道標」のことを覚えていらっしゃることでしょう。「逢坂の常夜灯」や「車石」、「近江国分寺の礎石」などの石造物もありましたね。これらは平成17年に移設され、今は安土城考古博物館さんの屋外展示物となっています。

大津の追分の地は、東海道と伏見・奈良へ向かう街道の分岐点にあたり、角には道案内のための道標が建てられています。特に、石柱の表面に刻まれた「みぎハ京ミチ、ひだりハふしミミち、柳緑花紅」という風流な字句が、多くの人々の目に留まったようで、江戸時代の『伊勢参宮名所図会』などにも記された、古くから有名な道標です。

現在、追分に建っているものは、昭和29年に再建されたもので、「初代の道標は文化館前に移された」という話が、一般に流布しているようです。でも、琵琶湖文化館が開館したのは昭和36年のこと。それまでの間、初代の道標はどこにあったのか?疑問に思われた方もいらっしゃるでしょう。謎・・・ですよね~?!でも、そこは歴史と伝統の文化館!あるのです、謎を解くカギが!

先日、古い写真ガラス乾板を整理していたところ…出てまいりましたよ「みぎハ京ミチ」の文字の刻まれた道標の写った写真!!昭和30年代前半の滋賀会館(昭和29年建設)の写真です(右の写真)。
昭和23年に出来た滋賀県立産業文化館(琵琶湖文化館の前身)は、昭和30年12月から昭和36年3月の文化館開館までの間、陳列場を滋賀会館の2階に移しておりました。おそらくその頃のものと思われる滋賀会館の、東側入り口脇に「追分の道標」が写っております。

追分の道標は、琵琶湖文化館前に移るまでの間、滋賀会館前にあったのです!!

さて、これで一件落着、円満解決!めでたし、めでたし・・・?いいえ、どうもそうではないようです。。。

実は、道標のことは当館の昔の記録に「昭和25年9月 大津市藤尾(追分)から」とあり、すでに産業文化館時代に館の収蔵品となっていたことが確認できます。左の写真は、昭和27年2月から3月頃に撮影された、産業文化館(武徳殿)の全景写真です。こちらの写真をよ~く見ると、正面に向かって右手の方の片隅に、しかと道標らしきものが建てられております。拡大して見ると、「みぎハ京ミチ」の文字もしっかりと。

昭和23年に開館した直後の写真には、道標は写っていないので。。。昭和25年に産業文化館に収蔵されたという記録は、写真によっても裏付けられるのです。結局、道標は、追分→産業文化館前→滋賀会館前→琵琶湖文化館前→安土城考古博物館、と移動したということ、なんですね。どうですか?皆さま、謎が解けて、すっきりされましたか?

さて、ここでもう一度思い起こしていただきたいのが、「初代の道標は文化館前に移された」と巷に流布する話です。この「文化館」というのは、もしかして「産業文化館」のことだったのではないでしょうか?そうすると、辻褄は合ってきますよね。「初代の道標は(昭和25年に)(産業)文化館前に移された」と。

時は移り、「産業文化館」は「琵琶湖文化館」となり、道標も産業文化館前から(滋賀会館前を経て)琵琶湖文化館前に移ったので、この話の中の「文化館」が「琵琶湖文化館」に取り違えられていっても、あながち間違いではないのでしょう。。。

でも、実際には、道標は追分からいきなり琵琶湖文化館前に移されたのではなく、また、どこか他所へ行っていた訳でもなく、55年の間ず~っと(名前も場所も変わりましたが)「文化館」の前に建ち続けていたのだということを、ここで皆さまにも知っておいていただければと思います。

(写真は上から、①滋賀会館全景 昭和30年代前半 ②滋賀会館入口 昭和30年代前半 ③滋賀県立産業文化館全景 昭和27年 ④③の部分拡大)

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「57年前の思い」を現在も。

みなさま、新年が明けて初めて更新した「写真アーカイブ」 をご覧になってくださいましたか?昭和35~36年にかけて琵琶湖文化館を建設していく様子を、一昨年12月からお伝えして、はや一年。(途中お休みもいただきましたが…)ようやく、先週の更新で上棟祭までの写真をお見せすることがきました。文化館の開館まで着々と近づいていますよ!

上棟祭についての写真をホームページにアップした日は、「1月11日」。奇しくも、57年前の昭和36年に上棟祭を執り行った、まさにその日でした!偶然とはいえ、すごい繋がりを感じます。そして、更新作業中に「文化館の棟札」の写真を見て思い出したのです。「私、この実物を見た事がある」と…
覚えておられますか?「ビックリ箱にご対面」というタイトルのブログの中で、本館5階展望閣の屋根裏にある棟札のことに、少し触れています。そう!実は私、この時に琵琶湖文化館の棟札の実物を見ていたのです。

棟札は、一般的に天井裏などに掲げられるため、建設後はほとんど目にすることがありません。私も、この時に初めて見ました。
「写真アーカイブ」でもお伝えしたように、文化館の棟札は大人の身長ほどもある、とても大きなものです。そんな棟札を前にすると、他に誰もいないはずの真っ暗な天井裏に、まるでそこに”誰かがいる”かのような気持ちがしてきました。
土地の守り神様、建物の守り神様、工匠の守り神様、どうか琵琶湖文化館をお守りください…57年前に建設に携わった方たちの思いが、半世紀以上経った現在に繋がっているのかと思うと感慨深くなって、しばらく動けずに見つめていたことを思い出します。
この大きな棟札に懸けられた「思い」を今、改めて胸に刻んでおきたいものです。

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世界記憶遺産『朝鮮通信使に関する記録』登録記念展 開催決定!

展覧会の開催お知らせです。
昨年10月31日、ユネスコの「世界の記憶」に、「朝鮮通信使に関する記録」が登録されたことを祝い、滋賀県では安土城考古博物館で特別陳列が開催されます。
朝鮮通信使に関する資料には、当館の館蔵品である「琵琶湖図」や近江八幡市所蔵の「江州蒲生郡八幡町惣絵図」、同市本願寺八幡別院所蔵の「朝鮮通信使従事官李邦彦詩書」などがあり、登録決定後初めて、県内で皆さんにご覧いただく機会となります。

展覧会名:特別陳列「世界記憶遺産『朝鮮通信使に関する記録』登録記念展」
会  場:滋賀県立安土城考古博物館(滋賀県近江八幡市安土町下豊浦6678)
会  期:平成30年2月24日(土)~平成30年3月18日(日)

実は、当館の「琵琶湖図」については、ユネスコの決定を受けて「是非展示に貸してほしい」という他県の美術館さんからの依頼がございました。が、しかし!そこは何よりも先ず「地元の皆さんにご覧いただきたい、作品の文化的価値を知っていただいて、滋賀の誇りにしていただきたい!」という思いもあって、断腸の思いで他県からの依頼をお断り・・・しての登場となります。
もちろん他県からのご来場も大歓迎ですので、この機会に是非、多くの方々にご覧いただければと思います。

筆:あきつ

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受験生の皆さんへ

13・14日は大学入試センター試験。いよいよ受験シーズンに突入!!というわけで、今日は文化館のシンボル:トンボの「あきつ君」からメッセージをお届けします。


受験に挑まれる皆さんへ、自分を信じて全力で試験に挑んで下さい!
大丈夫!『勝ち虫』トンボのあきつ君も応援しています!

なぜ、唐突にこの僕が応援することになったかと申しますと・・・

僕たちトンボは空中を飛び回る生き物です。前にしか飛ばない(後退しない)トンボを『勝ち虫』として、戦国武将たちは好んで兜の前立てや武具の模様としてトンボを描いてくれていたそうです。「敵を前にして決して後ろには退かない」「臆することなく前進する」姿が縁起の良いものとされ、武将の心意気にもピッタリと重なったのでしょう。(ちなみに、役所広司さん主演のドラマ「陸王」では、こはぜ屋のシンボルマークに勝ち虫=トンボが使われてましたよ!) 勝負に勝つ!!
どうですか?トンボは、目指す目標に向かって受験に挑まれる学生さん達を応援するのに、ピッタリな生き物でしょう?!

僕は皆さんの勉強のお手伝いはできませんが、応援することなら任せて下さい。ということで『合格御守』(携帯で画像保存できます⇒)!!ここまできたら、あとはトンボ頼み?! 緊張せず肩の力を抜いて深呼吸!

自分を信じて、前だけを見て、未来にはばたいて下さ~い!


晴れて合格の暁には、文化館のトンボと笑顔の写真を、SNSにアップしていただけると嬉しい。。。な?!

筆:あきつ

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ホームページ12月のアクセス数

あけましておめでとうございます。琵琶湖文化館は本日4日が仕事始めでございます。

昨年12月、酉年の最後の月には、やはり、鶏のようにせわしなかった文化館ですが、皆さまはいかがでしたか?きっと同じようにお忙しかったのではないでしょうか。そんななかでも、文化館ホームページへは1,187件ものアクセスをいただきました。本当にどうもありがとうございました。

さて、年が明けて、今年は戌年です。皆さんは、イヌというとどんなイメージをお持ちですか?年末にこのブログでもご紹介いたしました、円山応挙の描く「狗子図」の犬は、コロコロとして本当にかわいらしいですね。悩んだ末に、文化館前の掲示板では、全員そろってのデビューとなりましたよ!一匹、二匹・・・、全部で何匹いるのでしょうか?文化館前をお通りの際は、ぜひご覧になって下さいね。

ところで、日本語では、犬は一匹、二匹・・・というように数えますが、同じ漢字文化圏の中国語では、犬のことは「狗(ゴウ)」といい(「狗子図」の「狗」ですね!)、縄や川と同じく「条(ティアオ)」で数えるそうです。「一匹の犬」は「一条狗(イーティアオ ゴウ)」なんですね。でもどうして、縄や川と同じように数えるのか???それは、生き物かどうかに関わらず、「細長く伸び、しなやかなもの」の仲間というイメージでとらえられているからだそう。ちょっと意外な感じもしますが。。。確かに、文化館にいるもう一匹のイヌ、波多野等有の描いた「洋犬図」の犬などを見ていると、手足をグ~ンと伸ばすと、なるほど「細長く」なり、「しなやかに」駆け出しそうな気もしてきます。

考えてみると、このようにいろんなイヌに囲まれた文化館です。このイヌたちに因んで、今年も一年、細長~く、そして、しなやかに、お付き合いいただけたら幸いです。
本年もどうぞよろしくお願いいたしますワン。

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記憶に残るあのニュース

今日は今年の仕事納め。1年がとても早く感じられるのは、充実していた証拠・・・と言ってもいいですか、ね?(人に聞いてる時点でアウトでしょう(笑))
文化館の日常は、このブログにいろいろと書かせていただいているので、「あんなことがあった」「こんなことも」「エッ?あれは今年の話?」と、ブログを見ながら振り返ることも、これまた楽しみの一つ。まさしく文化館日記です。
そういった振り返りの中で、今年、記憶に残っているニュースの一つに、日韓の民間団体が共同で申請した『朝鮮通信使に関する記録』が、ユネスコ「世界の記憶(世界記憶遺産)」に決定した!というニュースがあります。
というのも、文化館には『朝鮮通信使』を描いた「琵琶湖図」(円山応震筆)があり、思い返せば平成23年、大韓民国国立中央博物館(ソウル)において開催された展覧会「日本 仏教美術 -琵琶湖周辺の仏教信仰-」展に、この琵琶湖図も出品されました。文化館の収蔵品の中でも、いち早く異文化交流を果たしてきた作品・・・でもあります。

ではここで皆さん、想像力を膨らませてみましょう。「琵琶湖図」の中で朝鮮通信使が描かれているのは、大津の湖畔。私たちにも馴染みの道を、異国の服を着た人たちがワイワイにぎやかに、盆と正月が一緒に来た!みたいな一行が通って行ったと思うと、ちょっと楽しい気分になりません?(笑)。これが文化館的「琵琶湖図」の楽しみ方、異文化交流の第一歩です。

さぁて、もういくつ寝るとお正月。年明けにはこの「琵琶湖図」について、皆さんに『お楽しみなご報告』が出来る・・・かな?乞うご期待!では、よいお年を!

筆:あきつ

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