日別アーカイブ: 2021年7月7日

7月7日は・・・

どよ~ん。。。厚い雲に覆われた空は、どよ~ん。そして大粒の雨。。。本日夜の9時頃、天の川が見えるであろう方角の、空はこんな感じ。。。1年に一度の夜に託されたロマンチックな願いは、今宵叶えられるでしょうか・・・?心配です。せめて雲の上で、織姫と彦星が会えますよ~に!

そうです。今日7月7日は、七夕の日です。二十四節気の中では「小暑」。そしてもう一つ、文化館マニアとして心に留め置くべき事柄があります。文化館が所蔵する近世絵画の数々、その中でもとくに柔らかなフォルムで「ほわっ」と和む人物を描いた、近江ゆかりの画人・紀楳亭(きばいてい1734~1810)が亡くなった日でもあります。
収蔵品紹介のコーナーでも作品を紹介していますが、こちらの絵は「五老図」といって、仙人たちが酒を飲みながら談笑する様子が描かれています。
楳亭が描く絵からは物語が見えるというか、その場の空気感が伝わり、あまりの微笑ましさに絵に見入ってしまいます。このゆるキャラ感(?)は、師匠である与謝蕪村ゆずり。晩年に大津に移り住んでからも、精力的に絵を描いた楳亭は、地元の人々にも「九老(きゅうろう)さん」と呼ばれ親しまれました(通称を立花屋九兵衛と名乗っていたことによるもの)。

その楳亭が亡くなったのが、文政7年7月7日(77歳)。楳亭が住んでいた大津鍵屋町の居住跡には、「畫家紀九老僑居之址」の標石が立っています(現在の長等/光徳寺付近)。
そこには楳亭が住んでいた家が2、30年前まではあったのだとか。旧家が残る町並み、頬をほんのり赤くそめた好々爺が路地裏からひょっこり・・・なんてことも?!。だって今日は七夕ですから~(笑)!


令和3年7月7日、天気:雨。雲の上で九老さん、織姫と彦星の物語をサカナに、お師匠さんらと一緒に楽しく、七夕談義に花を咲かせていらっしゃるかもしれません。。。

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