月別アーカイブ: 10月 2023

「花湖さんの打出のコヅチ」第5回 1つの仏像から・・・

 爽やかな秋晴れに恵まれた10月26日木曜日、開催しました滋賀の文化財講座「花湖さんの打出のコヅチ」第5回!今回は「秘仏 正福寺大日如来坐像と湖南・甲賀地域の仏像」と題し、当館の和澄主任学芸員が講師を務めさせていただきました。

 「文献資料が残っていない中で、ほとけさまから分かることがあるのですね」。こちらはアンケートにご記入いただいた参加者の感想です。
・・・まさしく!!講師も申しておりました。「今回、秘仏である大日如来さまにお出ましいただき、つぶさに拝見させていただく機会を得たことで、いろいろと見えてきたことがあります」と・・・。

 本像は、筒形の宝冠にふっくらとした下膨れのお顔、細い三日月形の目に突き出した唇、厚みのある躯体や煌びやかな臂釧(腕輪)などの特徴から、十世紀後半に造られたと考えられています。 では何故、
浄土宗寺院である正福寺さまに天台宗で重視される大日如来が伝わったのか
 ・・・謎でしたよね~。
近隣の善水寺(天台宗)さまに伝わる薬師如来坐像・不動明王坐像と比較してみると
 ・・・良くわかりましたよね~。
天台宗の勢力拡大と、講師曰く「延暦寺工房」(?!)的な仏師集団の作例からの比較
 ・・・興味深かった~。
正福寺・善水寺がある湖南市岩根山周辺は、比叡山と麓の坂本の関係に似ていたのではないかという指摘
 ・・・当時の都市計画まで?!想像が膨らみました~。

 講座に参加された方も、講師の考察に「まさしくそうだったのでは?!」と、思われたのではないでしょうか。一体だけでは確証が持てなかったことが、様々な作例と比較することで紐解かれる千年の歴史、調査の醍醐味がここにあると講師は言います。それもこれも、古い時代のほとけさまが今に伝わっているからこその奇跡です。長い歴史の中には戦乱や自然災害もあったでしょうに、これだけ多くのほとけさまが滋賀に残されていることを、私たちは誇りに思っていい!そんなことを考えた、充実の、あっという間の90分でした。 参加の皆さんのご感想です↓。

「現場をよく考えて説明して頂いたので臨場感がありました。」
「これからお寺でほとけさまを拝むときにはよく見せていただこうと思う。仏像を作っていた地域やその影響力の及ぶ所についても知ることができて興味深いと思った。」
「正福寺さまの大日如来像、拝見に行きたい」

 そう!これで終わりではない!!第6回の打出のコヅチでは、座学会場を抜け出し、展示会場での『特別鑑賞会』を実施します!本日朝8:30より電話受付を開始しました。が、募集40名のところを、アッという間に定員に達してしまいました!皆さんの熱意に感謝♡。
 残念ながら電話が間に合わなかったという方、大丈夫です。この座学に参加した方もそうでない方も、充分にほとけさまの魅力を堪能していただける展示となっております!ぜひお出掛けください♪

 ところでワタクシ、気になっているのでございますヨ。大日如来さまのお顔の特徴=ふっくら丸みのある下膨れのお顔に、(チュッと)突き出したような唇・・・ここここれは、当館のマスコットキャラクター:あきつ君もこの系統を引き継いで・・・いるのでは?・・・う~ん、ダイタンな考察・・・♥

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「花湖さんの打出のコヅチ」第4回 質問回答②

 9月28日、文化財講座:第4回「新県指定 弘誓寺本堂と近江の浄土宗建築」に参加された皆さん、お待たせいたしました~!アンケートにご記入いただきました、皆さんからのご質問について、その回答第2弾! 滋賀県文化財保護課建造物係さんが、めいっぱい(!!)ご協力くださいましたので、ご紹介します~♪

建築と石造美術、建築と庭園とのかかわりがあると思いますので教えてほしいです。本尊の向きや庫裏との位置関係のかかわりなど教えてほしいです。

庭園については、来客をもてなす庫裏の座敷に面して回遊式庭園が設けられています。石造物は、境内の主なものは、墓所に中世の宝篋印塔(供養塔)が一基ありますが、本堂や庫裏、その他の建造物とは明確な関わりは無いようです。
本堂および本尊は、共に西方浄土を向いており、ほぼ西面しています。庫裏と本堂は、境内の敷地形状から、ほぼ南北に横並びしています。

本堂内の間取りがなぜそうなのか。経文上或いは儀式上の必然があるのか

内陣の後門形式および凸型の平面構成については、先に回答した、本堂内で本尊の後ろを通り本尊の前を大きく回る礼拝方法があること、外陣の凹型の平面については、礼拝の際に、内陣正面部分と内陣両脇の脇陣とは、僧侶や縁者・参拝者等に着座する場所に決まりがあり、そうした浄土宗の礼拝(儀式)に適した平面構成(間取り)が、次第に出来上がったものと考えられます。

近江七弘誓寺で一番古いのはどのお寺?

近江七弘誓寺の各建立年代について、郡誌、市町村誌等を確認しましたが、建立年が不明のお寺もあり、明確に建立年代を並べてここが一番古いと断言するのは難しいようです。講義資料では那須与一の7人の子供が近江七弘誓寺を建立したとありますが、実際は那須与一が活躍した平安時代末よりも、後の江戸時代に建立された所も散見され、あくまで伝承の域を超えないのかもしれません。ただ「弘誓寺由緒書」によれば現在の東近江市瓜生津に那須与一の末孫の愚咄が弘誓寺を開いた後に移転、分立等で他の弘誓寺が建立されたようで、そこから考えると瓜生津の弘誓寺が最も古いと推察されます。

 いかがでしたか?皆さんの疑問や謎は解けましたか?実は、産休に入られた講師の代わりに、講師が所属する県文化財保護課建築係の方々が、「係として真剣にお答えしたい」と、追加の現地取材や資料調査を行うなどしてご対応下さいました。講師を務められた伊藤静香氏のお人柄(♪)と、建築係の皆さんのチームワークがあったからこそ成り立った、今回の【質疑応答全8問】でございました。ご協力いただいた皆さまに心より感謝申し上げます。本当に有り難うございました!

 皆さんの「学びたい」&「応えたい」の気持ちに影響されたコヅチ事務局・・・うずうず・・・結果、湖東を駆け巡り↓↓近江七弘誓寺を制覇してまいりました!ご利益ありそうな予感♡

※但し(!!)建造物の写真は“曇り”の日に撮る方が写りがいい!のだそうです・・・しくじった。。〔もう少し大きな画像で見たい人は➡ コチラ

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注目の、気になる武将

 皆さんのお気に入りの“武将”は誰ですか?
・・・というような質問を毎月しているような気がします(笑)。 電車と徒歩でお城をめぐって健康しが!JR駅の改札口で、BIWA-TEKUアプリの画面を提示した人に、近江ゆかりの武将カードをプレゼントする、あの企画♡[滋賀県提供]です。

 5月から始まり、今月で早6回目。皆さんどれくらいカードを集められたかな~?うっかり10月のラインナップをお知らせしていませんでしたが、巷でウワサの“あの方”が、満を持してのご登場ですよ!?

 おやおやこれは、偶然にも黒服姿(?)のナイスミドルがお揃いです。血気盛んな若武者は、一人違う方を向いておられますが(笑)。これらの武将が、滋賀・近江とどのような関係があったのか、実に気になるところです。その答えは、カードにいろいろ詳しく書いてありますので、ぜひ手に入れて熟読してくださいね。

 ところで、文化館として、今、断然、気になっているのは・・・ モチロン“この方”デス。その理由はお分かり?ですね??ほらほら、このチラシ↓にも、気になるお姿が載っている・・・。

〔ちらしPDF↑ダウンロード〕

 そうです!琵琶湖文化館地域連携企画展成菩提院 寺宝展」! 米原市にある古刹・成菩提院と連携した本展では、今期のN〇K大河ドラマでも注目される徳川家康や、話題の戦国武将に焦点を当てた寺宝が公開されます! その中には家康サマのお姿も・・・。あれ?よく見るとちょっぴり面影が違う?なぜだろう・・・。

 気になる方は、ぜひ10月中に武将カードをゲットして(武将カードは月替わり!)、11月3日から始まる寺宝展にお越しください。この秋はお楽しみがいっぱいです♪

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ギャラリートーク 皆さんの反応に手応え♡

 現在、滋賀県立美術館で開催中の「千年の秘仏と近江の情景」展。18日には美術館と文化館、双方の担当学芸員によるギャラリートークが実施されました♪感想は?いかがでしたか??
 皆さんとても熱心に耳を傾けてくださり、講師の一人を務めた当館の和澄学芸員は、「いやぁ話し甲斐のある皆さんでした」と大層喜び、本展開催の手応えを感じつつ、笑顔で帰ってまいりましたヨ(笑)。
 ご参加いただきました皆さま、誠に有り難うございました~♡♡♡

 本展では、湖南市・正福寺さまの秘仏本尊:大日如来坐像(重文)が33年ぶりに、しかも寺外で初めて公開されており、間近に拝見する機会に恵まれた、またとない展覧会(!)として話題を呼んでいます。

 と同時に、会場では善水寺さまの不動明王坐像(重文)も、特別に展示しています。ギャラリートークにお越しいただいた皆さんには、この二像を同時に展示したその“意図”が、十分に伝わったのではないかと思っています。それは共通項なのか、違いなのか。二つの像を間近に見比べることで、皆さまに理解し納得していただける、「素敵な発見」につながるのではないか、と期待しています。

 今回、聞き逃した!という方・・・大丈夫、まだチャンスがあります。当館主催の滋賀の文化財講座「花湖さんの打出のコヅチ」にご参加ください! 
 ★先ずは座学でじっくり予習↓
  第5回:10/26(木)「秘仏 正福寺大日如来坐像と湖南・甲賀地域の仏像」
  →申込受付中!定員140名〔残りわずかとなっています!お急ぎください!!
 ★★会場で解説付きの鑑賞会↓
  第6回:11/16(木)「千年の秘仏と近江の情景」展を楽しむ」
  →申込は10/27(金)午前8:30から電話にて受付開始/定員40名〔電話殺到の予感?!!〕

 このダブルチャンスにも、どうしても都合がつかずに参加できないという方、大丈夫、会場には解説パネルをご用意してございます♪それを読んだ方はおそらく・・・二像の間を行ったり来たり・・・3往復はすることになるでしょう!(笑)!
 ぜひご自分の目で、お確かめください!!

 あぁっ!あれも言いたいコレも言いたい!(こっそり心の中で観音シスターズと呼んでいる)十一面観音さまのコトとか、会場にぐるりと展示されている絵画作品のコトとか、いろいろ言いたい!でも、やはりこれは、皆さんにご覧いただいてから・・・ということで!♪!

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10月18日 ギャラリートークあります♪

 

 皆さんもうご覧いただけましたか?滋賀県立美術館で開催中の地域連携企画展「千年の秘仏と近江の情景」。本堂の建て替えに伴い、湖南市/正福寺さまから当館にご寄託いただいている秘仏本尊・大日如来坐像が、寺外で初公開(!)となっている、今一番注目すべき(!!)展覧会です♪こんなチャンスめったにない!!!

 しかも明日、18日(水)14:00から、当館と県立美術館の学芸員が展示室で作品のみどころを紹介するギャラリートークが開催されます!じっくり一人で鑑賞するのも“ツウ”な見方ですが、解説を聞くことでさらに理解が深まり、新たな発見がきっとありますヨ!?!会場で皆さんに「へぇ~」「ほぉ~」「知らんかったわ」と言われ[せ]たい!(笑)!

 事前申し込み不要ですので、ぜひお気軽にご参加くださ~い!

※滋賀の文化財講座「花湖さんの打出のコヅチ」第6回(11/16)でも、解説付鑑賞会を予定していますが、こちらは定員40名さま限定となっていますので、ご注意クダサイ。

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県民フォーラムⅢ「「北の近江」の仏像の魅力」開催しました!

 10月に入り秋めいてきた10月9日(月・祝)、新しい琵琶湖文化館に関する県民フォーラムを開催いたしました。ご参加いただきました皆さま、どうもありがとうございました!

 今回の県民フォーラムは、東京方面にお住まいの方々にも新しい琵琶湖文化館のことを知っていただきたい!という思いから、メイン会場を東京に所在する滋賀の情報発信拠点(いわゆるアンテナショップ)の、ここ滋賀に設定。参加者の皆さまの後ろから撮影し、これをサテライト会場のコラボしが21へ配信しました。

 本来はレストランである会場の、ランチ営業とディナー営業の隙間をぬっての開催のため、時間が1時間といつもより短くはありましたが、その短い時間の中に、ぎゅっと詰まったお話をいただけました。何が詰まっているかというと・・・愛♡デス。

 終始、滋賀県への愛、仏像への愛、そして当館への愛が感じられるお話をいただきました。講師の西木さんは守山市出身。小さいころから当館に来ていただいており、大きな鯉(コイ)の水槽の前で撮ったカワイイ♡写真も見せていただけました(しかし写っている子どもちゃんは、西木さんのお兄さんとのこと)。
 そして当館の和澄主任学芸員と交わす、滋賀県の仏像彫刻の深いお話。豊富な写真をお見せしつつ、「北の近江」の仏像の成立背景について、比叡山との関係や、古代国家との関係を語られ、なぜこんなに「北の近江」の仏像は魅力的なのか?その理由をお示しいただきました。

講師の西木さん

 最後に西木さんから、新しい琵琶湖文化館の展覧会について、

 ①県内のそれぞれの地域に関する展覧会を、色々な切り口で
  おこなってほしい!
 ②家族で楽しめる展覧会を開催してほしい!

この二つのご期待をいただきました。昨年の県民フォーラムでも、関係するお話も出ましたし、ぜひ新しい琵琶湖文化館で取り組んでいけたらと思います!

 終了後のアンケートには、たくさんのご感想、ご意見、ご提案をいただきまして、ありがとうございました。皆さんが新しい琵琶湖文化館に大きな期待を持たれていると感じ、今後の参考とさせていただきます。また、アンケートは後日集計して公開いたしますので、ご覧いただければ幸いです。

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【速報!】千年の秘仏と近江の情景展

 明日、10月7日から滋賀県立美術館で始まる地域連携企画展「千年の秘仏と近江の情景」。皆さんのお待ちかねですね♡

 開催直前、準備万端整った会場では、関係者の皆さんや報道機関の方々をお招きし、内覧会が催されました。会場の様子を【速報!】で皆さんにお届けします!

 先ずは紹介させてください。左が当館の和澄浩介主任学芸員、お隣が県立美術館の山口真有香主任学芸員です。この二人が居なかったらこの展覧会は開催できなかったと言っても過言ではない!本展の立役者のお二人です。(拍手~!!)それぞれの立場から、本展を開催することが出来た喜び、感謝の気持ちを皆さんにお伝えさせていただきました。

 そして作品が展示されている会場に場所を移し、作品の特徴・見どころなどを説明させていただきました。皆さん気付かれましたか?今回の展示では、仏像を360度の全方向から鑑賞できる形で展示されています。ほとけさまに刻まれた衣文や、胸元に飾られたきらびやかな装飾まで、間近に細部にわたってご覧いただくことができます。千年の歴史を超えて初めて、秘仏をお寺の外で見られる貴重な機会です。皆さまぜひご来場くださいませ!

 展覧会は、大津市瀬田/びわこ文化公園内)滋賀県立美術館にて、11月19日までの開催です。この秋、千年の秘仏とともに近江の豊かな歴史を、感じてください♪

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「花湖さんの打出のコヅチ」第4回 質問回答①

 9月28日、文化財講座:第4回「新県指定 弘誓寺本堂と近江の浄土宗建築」に参加された皆さま、お待たせいたしました!当日アンケートに記入された質問内容について、滋賀県文化財保護課建造物係さんが、回答にご協力くださいました(!感謝!)。
 さてさて、皆さんの気になるご質問は?その回答とは?コチラっ↓↓↓

浄土宗、浄土真宗の中世の遺構が全国的にほとんどないのはなぜでしょうか。

確かにそのような傾向はあるかと思いますが、県として明確に確認してはいません。もしあるとすれば、理由として次のようなことが考えられます。
 浄土宗、浄土真宗ともに鎌倉時代以降に興った新しい宗派で、主に一般庶民を対象とする宗派でもあったことから、滋賀県内であれば、中世にはまだ正式な寺院を構えるのではなく、地域の有力者の住居等を活動の場とすることが多かったと考えられ、たとえば天台宗のように、中世には既に大規模な構えの寺院を多く建立していた宗派と比較すると、建立された建造物の数や規模が異なることが理由の一つとして考えられます。

五箇荘金堂町の国指定重文弘誓寺と今回講座の弘誓寺とは建物の特徴や古い資料が多数残っている点は似ている。今回講座の弘誓寺も国指定重文になるよう働きかけをされるのでしょうか。

県内には他にも優れた建造物が多数所在しており、今回県指定となった弘誓寺本堂についても、それらと共に、機会を見て文化庁へ情報の提供を行っていきたいと考えています。

 

三つ並び仏壇形式から後門形式へと変化していった理由がもう少し詳しく知りたいです。

 

現在の浄土宗においては、本堂内で、本尊の後ろを通りながら内陣を回る礼拝があります。また僧侶の内陣への出仕は、外陣もしくは脇間からではなく、本尊の後ろからの出仕であり、こうした礼拝や儀式の方法の変化が、仏壇形式の変化に影響したことが考えられます。

 

後陣は何のためにできたのですか(使用目的は?)。

 

中世の本堂に見られる後陣は、元々は、内陣での宗教儀式の際に使用する仏具や什宝物等を保管したり、住職等が準備を行うために使われていたと考えられますが、後には、後陣にも仏像を安置し、宗教的空間として、内陣を補完する用途に用いられるようになったのではないかと考えられます。

 

宮殿を「くうでん」と読むのは宗教建築だから?

 

「宮殿」は神社本殿に多く用いられる名称ですが、その場合でも読み方は「くうでん」です。寺院では「厨子」を用いることが多いのですが、弘誓寺では「宮殿」とし「くうでん」と呼んでいるため、今回の指定に当たっては弘誓寺での呼称に従っています。

 素晴らしい!皆さんの勉強意欲がすばらしい!答えも分かりやすくてスバラシイ!皆さんの質問から更に理解が深まり、知識が増えて得した気分♡です♪有り難うございました!!

 おや?まだ質問が紹介されていない方が?いらっしゃる??
 ご安心ください!残りの質問はもう少しお時間をいただいて、 改めて紹介させていただきま~す!お楽しみに♪♪♪

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地域連携企画展 めいっぱい準備中!

 いよいよ10/7(土)から始まる琵琶湖文化館地域連携企画展「千年の秘仏と近江の情景」展!昨日は当館から出陳する作品を搬出、今日は会場館である滋賀県立美術館で展示作業が行われています。

 担当学芸員さんは目も廻る忙しさで、関係先への連絡、業者さんとの調整、的確な指示と阿吽の呼吸の連携作業・・・などなど、ほっとひと息つく間もなく、頭の中は展覧会のことで“いっぱい”のご様子・・・デス。「あれ?アレはどこだ??・・・大丈夫、きっとあの時あそこに置いた・・・」「ありました!!」という会話がチラホラと。。。ハイ!深呼吸して~(笑)♪大丈夫、万事順調!今日のミッション(展示作業)も無事終えた、と現場から連絡もありました!

 

 また本日、展覧会のパンフレットが仕上がり、納品されました。あぁドキドキ。
 先方の学芸員さんとも連携しながら作った、渾身の力作です! 会場でご自由にお持ち帰りいただけますので、鑑賞のお供にぜひ、手に取ってご覧くださいませ。  

 

  

 そしてこれで終わらないのが、今年の地域連携企画展♡!


 11/3(金・祝)からは、米原市で「成菩提院 寺宝展」が始まります!こちらの準備も佳境。今年の大河ドラマでも注目されている戦国武将や徳川家に焦点を当てた展示を、お寺さまとの連携企画で開催します。こちらも楽しみにしていて下さいね!

 あぁ、今年の秋は忙しい♥ 
 

 ということでワタクシ、専ら館でお留守番が専門の事務担当、大忙しの学芸員さんを横目にじっとして・・・いられる・・・ ワケがないッッ!!?

  自分でも何かできないかと、大型プリンターを使って、めいっぱい(?!) 、 館から、展覧会を盛り上げにかかっております(笑)♪
 皆さんのお目に留まると嬉しいデス↓↓↓♪

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