季節は一気に春うらら♪お出かけしやすい気候となりました。
現在安土城考古博物館で開催中の「伝教大師最澄と天台宗のあゆみ」展。13日(日)には担当学芸員によるギャラリートークを実施、この日を待ちわびた方々が、多数会場にお越しくださいました。
当ブログでも、「会場の様子はまた後日・・・」と予告していたので、ギャラリートークの皆さんと一緒に、会場をのぞいてみましょう♪
皆さんが注目されているのが、最澄が僧侶としての人生を歩みはじめた近江国分寺を偲ばせる、近江国府跡から出土した遺物です。奈良時代~平安時代の貴重な瓦などを見る事ができます。
そして本展の最重要人物・伝教大師最澄さんの肖像について。おや?皆さんの記憶にある最澄さんの肖像画とは、ちょっと異なりますかね?
そうなんです。今回展示しているのは、とても珍しい「頭巾を被っていない」最澄さん。そのお隣は、少しあどけなさも残る若かりし姿の最澄さん。こちらも非常に珍しい肖像で、その伝承が気になるところです。
続いて、この辺りに展示しているのは、最澄が遺した言葉として有名な「一隅を照らす」などの記述がある文書のコーナー。(展覧会クイズの問題②・⑦で出題されている答えが見つかる重要なゾーンですので要チェックです!!)
ここで一つ、とっても”おめでたい”お知らせです。
学芸員が指を指しているところにご注目下さい!
展示されているのは、令和4年3月11日(一昨日)に、新たに県指定有形文化財に指定された、孔雀文馨(くじゃくもんけい)でございま~す!県の指定に「なりたてホヤホヤ」と聞いて、皆さんもビックリ(!)。それを早速見ることが出来た幸運に「おぉ~!」とドヨメキの声が(笑)。皆さん嬉しそうに頷いておられたたのが印象的でした♪
馨(けい)は、梵音具のひとつで、音を打ち鳴らすモノであり、使っているうちにどうしても摩耗し交換(処分)されることが多いのですが、こちらは鎌倉時代に制作されたものが今に伝わっています。しかも片面には「法花堂」の刻銘があることから、天台で特に重視された修行の一つ”法華三昧”を行う法花堂(法華堂)で使用されていたこともわかる、大変貴重なものです。
こちらは甲良町・西明寺さまから寄託されているお品ですが、この機会に皆さんにお披露目することができて、本当によかったです!
あぁっと、本日のブログも、ここで字数オーバーとなりました!まだ会場の半分も紹介できていませんが・・・。続きはまた次回「ギャラリートーク②」で!皆さん気付いてます?今回紹介している画像:小さいでしょ?これはもう、実物を会場で見るしかないのでは??(笑)!!「伝教大師最澄と天台宗のあゆみ」展は4月3日までの開催です。
ハイキングにもいい季節。「安土=信長」イメージで近くの安土城跡に来られた観光客の皆さん!会場の安土城考古博物館へは、このピンクの「のぼり」旗が目印です♪かわいい「まめのぶくん」が皆さんを会場までご案内します。 散策がてら、是非本展にお立ち寄りくださいね♪♪