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7月のホームページアクセス数

長かった梅雨がようやく終わり、いよいよ夏本番。毎日暑い日が続きます。じっとしていても汗をかいてしまうほどの暑さですが、皆さん体調は崩されていませんか?体調管理はできていますか?水分・塩分の補給は大切ですよ。さて、暑さに負けてはいられません。お待ちかねのホームページアクセス数です。 7月のアクセス数は2,107件。なんとも、暑さも吹き飛ばす数字!否ある意味アツい数字。。。今回も2,000件越えです。毎月多くのアクセスをいただき、本当にありがとうございます。

今回、注目したいのが「あきつ君について」のページです。お城の形をした琵琶湖文化館の屋上には、開館当時から大きなトンボがいます。文化館の前を通る人も思わず立ち止まって屋根を見上げる姿を、何度も目にします。文化館の象徴にもなっており、このホームページでもお馴染みの「あきつ君」はこのトンボから、誕生しました。そのあきつ君を紹介したページが、先月から徐々に人気が上がっているのです。6月下旬に中日新聞(滋賀版)さんで大きく取り上げられ、文化館前の掲示板でも一か月間紹介していたので、ホームページにもアクセスをいただいているのでしょうか?何はともあれ、多くの方にあきつ君を知ってもらえているようで、嬉しいです!

あきつ君は「勝ち虫」と呼ばれるトンボです。勝負事には縁起の良いあきつ君も、今はやはりこの話題に注目しております。そうです。東京オリンピックです。5月に文化館の前を通った聖火が日本中を周り、東京・国立競技場に灯され華々しく開催されました。新型コロナの影響で、異例の1年遅れの開催とりましたが、しっかりと盛り上がりを感じます。滋賀県出身・競泳の大橋悠依選手が、女子競泳初の2冠を達成され、県内にも明るいニュースを届けてくれました。開催早々に、日本選手のメダルラッシュが続き、アスリートのみなさんの頑張っている姿に元気づけられます。各国選手の皆さん暑い中のオリンピック、大変ですが頑張ってください。

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「ゴー!ゴー!若大将」の楽しみ方!?

さて、皆さん楽しんでいただいてますでしょうか?文化館のクイズチャレンジ。当館の収蔵品に関する問題に加え、今年は「まにあ」なクイズも出題中!これに関しては「超・マニアすぎる」「一般の人にわかるワケがない」など、さまざまなご意見も頂戴しております・・・が、いいのです。大事なのは問題ではなく、答えの中に含まれるちょっとした豆知識、「へぇ~そうなんや、知らんかったわ。」が大切なのデス!!ちょこっと気に留めていただくその積み重ねが、いつか皆さんの心に花を咲かせると信じて!ドンドン出題していきますので、懲りずにチャレンジしてくださいね~!!

そのような中、意外にも反響が大きかったのが、第25回の問題70(まにあ)から、滋賀県で撮影された映画に関する出題でした。答えの方に「チョット待った!!」の豆知識として、文化館が登場する映画・加山雄三さん主演の若大将シリーズ第11弾「ゴー!ゴー!若大将」を紹介しました。文化館の開館が昭和36年(1961)、その6年後公開(1967年)の映画ですから、まだ文化館が出来立てホヤホヤの頃と言っても過言ではない頃の映画です。

「何でそんなマニアックな情報を知ってるの?!」と驚かれた方もいらっしゃいましたが(笑)、映画は全編にわたり若大将(加山雄三)の魅力満載の内容です(笑笑)。しかし終盤、滋賀で開催された全日本学生選抜駅伝競技大会のシーンでは、昭和39年(1964)に開通したばかりの琵琶湖大橋三上山を背景にのぞむ田園の風景、朱色だった頃の瀬田の唐橋湖岸の並木がまだまだ若い・・・といった風景が、沿道からの声援を受けて力走する雄三氏のバックに映し出されます。新鮮、とても新鮮です!現在に残る風景が昭和の色合いで登場することの「感動」と言ったら・・・皆さんも是非みるべき(?!)です!!昭和の滋賀を振り返ることができる名作です!(ツッコミどころも満載ですがッ!)

そして待望のゴールシーンでは、文化館をバックに皆に胴上げされる若大将の笑顔が・・・えぇシーンやわ~。開館当時のカラー写真に飢えている文化館マニア(?)としては、テンション上がりまくりの映画でした(笑)。
・・・おや?開館当時のカラー映像、ということはもしかして?!屋上のトンボが「何色」だったか、わかるのでは??!

はい、そこで問題です。
映画「ゴー!ゴー!若大将」に登場する文化館、そのシンボルモニュメントである屋根上のトンボの色は果たして、”金色に輝いて“いたでしょう・か??
答えは是非映画をご覧になって・・・コーフンして下さい・ね♪

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「花湖さんの打出のコヅチ」第3回 開催しました。

7月14日(水)、滋賀の文化財講座「花湖さんの打出のコヅチ」第3回を開催しました。まだ開けない梅雨の季節、雨は降らなくても、ムシムシとした暑さが…。この蒸し暑さに負けずに、受講を楽しみにして集まって下さった80名の皆さん。会場前で、開講するのを心待ちにしておられるのが、ひしひしと伝わります。
今回は「滋賀県の仏教工芸 密教法具篇」をテーマに、琵琶湖文化館の学芸員・田澤梓が登壇いたしました。

「密教法具とは、いったい何?」と思われた方も多いのでは?密教の修法で使用される様々な道具で、その使い方については秘儀なのだとか。密教法具の起源は古代インドにあり、【①敵を殺傷する武器(金剛杵など) ②音響を発して威嚇する(金剛鈴) ③修法のために道場を浄め荘厳する(壇供養具) ④俗塵を焼却して清浄身を顕す(護摩道具)】の4種類に大きく分けられるそうです。何だか、使用方法がわからなくても、その厳かな感じが伝わってきます。講座の前半には、平安初期の密教法具について、後半は、昨年科学的調査が行われた、栗東市・金勝寺様所蔵の金剛杵(独鈷杵および五鈷杵)について、語られました。金剛杵をX線CT装置にかけて内部構造を調べる調査・報告は、前例が無くとても有意義なことだそう。調査では、これまで知られていなかった制作方法や、実は鍍金が施されていたことなどが分かってきたのだとか。う~ん。。。謎の多い密教法具について、このような切り口で語られるなんて。。。まだまだ、わからないことも多く今後の研究が進むことが期待されます。「独鈷杵および五鈷杵の科学的調査」については、研究紀要第37号に詳しく記載されていますので、ぜひ読んでみてください。

盛だくさんの内容に時間が経つのも早く感じてしまいます。皆さんからのお声の中には、「開始時間を早くして欲しい」というご意見もありました。たしかに今年は例年より、30分遅く始めています。…といのも、皆さんが会場に入られる前に会場の机を1台ずつアルコールで拭いたり、サテライト会場と調整を行うなど、どうしても準備に時間が掛かってしまいます。そのため、今年は開始時間を午後2時からとさせていただきました。コロナ禍での文化財講座の開催。皆さんに安心して、受講いただけるように、感染症対策に取り組んでおりますので、どうかご理解のほどお願いいたします。

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7月7日は・・・

どよ~ん。。。厚い雲に覆われた空は、どよ~ん。そして大粒の雨。。。本日夜の9時頃、天の川が見えるであろう方角の、空はこんな感じ。。。1年に一度の夜に託されたロマンチックな願いは、今宵叶えられるでしょうか・・・?心配です。せめて雲の上で、織姫と彦星が会えますよ~に!

そうです。今日7月7日は、七夕の日です。二十四節気の中では「小暑」。そしてもう一つ、文化館マニアとして心に留め置くべき事柄があります。文化館が所蔵する近世絵画の数々、その中でもとくに柔らかなフォルムで「ほわっ」と和む人物を描いた、近江ゆかりの画人・紀楳亭(きばいてい1734~1810)が亡くなった日でもあります。
収蔵品紹介のコーナーでも作品を紹介していますが、こちらの絵は「五老図」といって、仙人たちが酒を飲みながら談笑する様子が描かれています。
楳亭が描く絵からは物語が見えるというか、その場の空気感が伝わり、あまりの微笑ましさに絵に見入ってしまいます。このゆるキャラ感(?)は、師匠である与謝蕪村ゆずり。晩年に大津に移り住んでからも、精力的に絵を描いた楳亭は、地元の人々にも「九老(きゅうろう)さん」と呼ばれ親しまれました(通称を立花屋九兵衛と名乗っていたことによるもの)。

その楳亭が亡くなったのが、文政7年7月7日(77歳)。楳亭が住んでいた大津鍵屋町の居住跡には、「畫家紀九老僑居之址」の標石が立っています(現在の長等/光徳寺付近)。
そこには楳亭が住んでいた家が2、30年前まではあったのだとか。旧家が残る町並み、頬をほんのり赤くそめた好々爺が路地裏からひょっこり・・・なんてことも?!。だって今日は七夕ですから~(笑)!


令和3年7月7日、天気:雨。雲の上で九老さん、織姫と彦星の物語をサカナに、お師匠さんらと一緒に楽しく、七夕談義に花を咲かせていらっしゃるかもしれません。。。

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6月のホームページアクセス数

記録的な速さで梅雨入りをした近畿地方。どんよりと曇った日が続き、久しぶりの晴れ間かと思うとどこからか黒い雲がかかって、大雨を降らせたり、早くスッキリと晴れのお天気が続く夏になってほしい!そんな気分です。ですが、こんな暗い雰囲気に負けてはいられません。今日は、重たい気持ちを吹き飛ばすため、こちらから参りましょう。ホームページアクセス数の発表です。6月のアクセス数は2,422件となりました。今回も北は北海道から南は福岡まで、日本各地から本当に多くの方にアクセスいただきました。いつもありがとうございます。

さて、滋賀県外からこのホームページをご覧になっている方も多いようなので、今日は、この日についてお話したいと思います。皆さんは、「びわ湖の日」を知っていますか?本日7月1日は「びわ湖の日」です。環境保全に関する活動への参加意欲を高めるため定められた記念日です。1977年5月、琵琶湖では富栄養化が進み赤潮が大規模に発生。原因の一つである“りん”が含まれる合成洗剤の使用をやめ、粉石けんを使おうという取り組みが、県民主体のもと始まりました。「石けん運動」という言葉を、教科書で目にした方もいらっしゃるのでは。石けん運動の盛り上がりを背景に、1980年7月1日、滋賀県では全国に先駆け、窒素やりんの排出規制等を定めた「滋賀県琵琶湖の富栄養化の防止に関する条例(通称:琵琶湖条例)」を施行しました。そして翌1981年、施行一周年を記念して7月1日を「びわ湖の日」と決定したのです。なんと今年は制定から40周年。←文化館でもポスターを貼らせていただきました。

毎年7月1日湖岸では、一斉清掃が行われます。文化館でも、この日はいつも以上に湖岸のお掃除を頑張ります。ポイ捨てされたペットボトルに空き缶。コンビニ弁当の容器まで!なんということ。琵琶湖はゴミ箱ではありません!ゴミを袋に詰めていき最終的には6袋になりました。。。う~ん、、、思っていたよりもかなり多い。あらためてゴミ拾いをすると、琵琶湖の環境保全は、まだまだのようです。だからこそ「びわ湖の日」の必要性を実感します。キレイな琵琶湖を守っていくには、県民だけでなく、全国のみなさんの意識があってこそ。これからも、日本一の湖・琵琶湖と、湖上に建つ文化館を、どうぞよろしくお願いします。

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滋賀県立美術館・リニューアルオープン!

みなさ~ん!大津市瀬田にある美術館さんが、いよいよリニューアルオープンされますよぉ!!
滋賀においては県立の人文科学系博物館5館のうち、2館(当館と近代美術館)が永らく休館となり、みなさまにおかれましては、大変「モノタリナイ」思いをなさっていたのではないでしょうか?
このたび「滋賀県立近代美術館」さんが「滋賀県立美術館」として、6月27日(日)に、再開館されます!

美術館さんのコンセプトは「かわる かかわる ミュージアム」!今までの近現代美術に限らず、滋賀ゆかりの美術・工芸や、自由な発想のアール・ブリュットなど、展覧会の内容も実に幅広いラインナップです。

私たち文化館としても、今後さまざまなカタチで協力・連携し合い、滋賀の魅力を発信していきます。「かわる かかわる」ですね♪

館内においては、展示室で皆さんによりよくご鑑賞いただけるよう、様々な工夫を凝らしてバージョンアップ(!)されたと、聞いております。
更には、新たにキッズスペースやファミリールームなどが新設されたとも・・・。ゆったりと「リビングルームのような美術館」を意識したくつろぎ空間♡とても楽しみです♪

もともとワークショップや体験イベントなども充実していた美術館さんですから、そちらの方も期待大♡知的好奇心をくすぐられること間違いなしです!作品から得られるパワーのようなもの、学び、気付き、それらを五感で感じられるのもアートの魅力♪
心に響く感動を、さぁ魂を揺さぶられに行きましょう!

滋賀県立美術館さんがある大津市瀬田の「びわこ文化公園」は、豊かな自然に囲まれた癒しスポットです。県立図書館や県埋蔵文化財センターなど学びの施設があり、子どもたちは広場で元気にアスレチック遊具も楽しめます♪

不肖ながら文化館のあきつ(こちらは今しばらく休館中)、大津の湖岸から応援させていただきます!新しくリニューアルされる「滋賀県立美術館」さんが、たくさんの人々に愛され、親しまれるスポットとなりますよ~に!
そうです!滋賀でみんなで元気になろう!

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「花湖さんの打出のコヅチ」第2回 開催しました。

6月17日(木)滋賀の文化財講座「花湖さん打出のコヅチ」第2回を開催しました。梅雨の晴れ間となったこの日、講座の会場であるコラボしが21へ向かう道沿いには、アジサイたちがみずみずしい花を咲かせていました。今日はいい事ありそうな?!
弾む気持ちで本会場に入ると・・・そこには講座の開始を今か今かと楽しみに待つ100名の皆さんの元気な顔であふれていました♪勉強熱心な方たちに支えられた本講座は、事前予約でキャンセル待ちが出るほどの人気っぷりです。
ということで今回は、「伝教大師最澄の生涯・思想と文化財」について、打出のコヅチの人気講師・県文化財保護課(琵琶湖文化館兼務)の井上優氏にお話ししていただきました。

最澄が822年6月4日に入滅して、今年で1200年です。天台宗総本山の延暦寺でも「1200年大遠忌」の法要が営まれたことが、ニュースにもなりました。最澄というと、日本の天台宗の開祖として、比叡山延暦寺を建立したことは有名ですが、その出生や生涯を知っているかというと、そうでもないのが一般的ではないでしょうか。講座では、謎が多く奥が深い最澄の生涯について、古文書などから講師の解釈とともに詳しく語られました。皆さん、しっかりと最澄について知って帰ろうと、耳を傾けながら、盛りだくさんの内容が映し出されたスクリーンを真剣に見ておられました。講師の独特の語り口が楽しく、時間がすぐに過ぎてしまったのが、本当に残念でなりません。アンケートを拝見していても、「あと30分くらい欲しい」「今回の続きをしてほしい」と、最澄についてもっと知りたくなったご様子。その姿は、最澄の「生まれ変わってもみんなで学ぼう」という考えそのもの。

最澄についてもっと知りたいと思った方におススメの本をご紹介します。「湖国と文化」をご存じでしょうか?滋賀の魅力ある文化を発信する季刊誌です。今年1月に発売された第174号では、琵琶湖文化館について特集してくださいました。現在、最新号にあたる第 175号の特集が「最澄~1200年の懐」なのです。これを読めば、最澄により詳しくなる!?かもしれません。気になった方はぜひ、お手に取ってみてくださいね。(詳しくはびわこ文化芸術財団さんのホームページにて)

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櫓時計で時を学ぶ

6月10日は「時の記念日」です。当館のホームページではこの機会に、古くて、でも、どこか懐かしい「櫓時計」を、改めて皆さんにご紹介しようと、写真画像も多めに更新いたしました。もうご覧いただけましたか?ということで、ブログではちょこっと時間についてのお勉強です♪

江戸時代の時間の進み方は、一日を昼と夜に分けてそれぞれを6等分する「不定時法」です。これがまた困ったことに、現在の一日を24等分する「定時法」とは異なり、「一日のうちでも昼と夜の一刻は長さが違い」、しかも「季節によっても昼夜の長さが変わる」ため、常に時間の調整が必要だったのデス!!さぁ大変!これは困りました!!

そこで登場するのが、当館の櫓時計にも付いている「天符棒(てんぷぼう)」です。よく見ると、ギザギザの目盛がついた竿に分銅のようなおもりがあります。このおもりの位置を中心に近づけたり遠ざけたりすることで、時を刻む長さを調節したのです。と、ここで?クエスチョン?「あれ?そこは手動なの?」

そうなのです。「時計は自動で動くもの」というのは今を生きる私たちの思い込み。。。和時計はとっても手のかかる、オチャメな時計なのです。先ずは先ほどの天符棒、そして櫓の中に隠れていますが、時計本体のゼンマイを動かす駆動用のおもりも手動で掛け替えが必要です。大名や旗本には、そのために専属のお役人がいたのだとか・・・まっことご苦労さまでゴザイマス!

当時の苦労を知るために(?!)、当館の櫓時計を動かしてみました。内部には大小幾重の歯車が連動し合い、ゆる~く時を刻みます。そして思いのほか厳かに響き渡る鐘の音。(・・・必死に録音しようと頑張る学芸員→(笑)→→)
皆さんにもお聞かせしたい、とても清らかな音色です。そして、文字盤に刻まれるのは子・丑・寅・・・十二支の文字。1刻の時をあらわしています。あぁ、なんてレトロで愛おしい時計なのでしょう♡

・・・おや?・・・
十二支の文字の並びが、時計の反対回りなのでは!?
・・・時計なのに?!!

驚くなかれ、この櫓時計は針(指針)が固定で、文字盤が自動で回るタイプの和時計です。文字盤が回る方向は、そう、時計回りで正解!でも、これにも小さな穴が開いていて、どうも手動で微調整をする必要があったみたい・・・1刻の長さが「おおらか」な、江戸時代の時間について、あきつブログ的にお勉強してみました。

6月10日は「時の記念日」です。~※クイズチャレンジ第24回に「櫓時計」出題中

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ホームページ5月のアクセス数

6月です。皆さんこの写真に見覚えはありませんか?そうです、5/27に東京五輪・聖火ランナーが文化館の前でトーチキス♡をしていた、あの写真と同じ角度を昼間に見るとこんな感じ・・・あぁ既に懐かしい。。。「あきつ君の野望」と題して聖火リレーを陰ながら盛り上げた文化館。(あわよくば某テレビ局の中継にチラッと建物のシルエットだけでも映ることができたならと、密やかな[裏]野望に抱いていた・・ことはナイショの話!!)今となっては、その日のために歩道の草をキレイに刈り取った・・・夢の跡が残るのみです。せめて道行く皆さんが歩きやすい・・・と嬉しいデス(笑)。

さて、近畿地方は、統計史上最も早く5月半ばに梅雨入りし、現在梅雨の真っただ中。。。のハズですが今朝の大津市は、雲一つない青空です。文化館のほとりでは、亀たちもこの天気を利用して、気持ちよさそうに甲羅干し。ほのぼの癒されます。

それでは、梅雨の合い間の晴れ間のように!今日も元気に恒例の、ホームページアクセス数の発表といたしましょうか!5月のアクセス数は2,542件!かれこれ13ヶ月連続の2,000件超え!休館中ですが「文化館のホームページ」ってスゴイんです(笑)。いつもたくさんご覧いただいて本当に有り難うございます!
今回のアクセス数も「滋賀の文化財講座 花湖さんの打出のコヅチ」が、一番人気となっておりました。それもそのはず、5月は記念すべき今年度初の打出のコヅチを開催した月ですから~~~(詳しくはコチラのブログ)。第1回でお話のあった芦浦観音寺さまの王会図屏風を紹介するコーナーにもたくさんのアクセスをいただいていおり、皆さんが興味を抱いて楽しんでくださっていることがわかります。
なお第2回の講座は、5月18日から受付を開始していますが、コチラはすでに募集定員に達しており、今はキャンセル待ちでの受付となっています。自分たちで言うのもナンですが「打出のコヅチ」ってスゴイんです(笑)。いつもたくさんの方にご参加いただき、皆さんの「あふれる期待感」が職員の励みとなっております。引き続きよろしくお願いいたします!

そして忘れてならないのが「文化館チャレンジ」。このたび「ぬりえシリーズ」に、大津市の知宏くんから投稿をいただきました!しかも文化館バージョン(嬉)!これがまたきれいに色が塗り分けられていて、御年5歳(!!)のチャレンジとは思えない出来栄え!素晴らしいです!!これはもう大人も負けていられませんね。
そ・こ・で・第1回打出のコヅチ参加の皆さ~ん!「ぬりえ」をお持ち帰りいただいてますヨ~!!頑張ってチャレンジしてくださいね~~~♪

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「花湖さんの打出のコヅチ」第1回 開催しました。

5月27日(木)梅雨の雨というには、少し激しい雨模様のなか、はじまりました今年度初の滋賀の文化財講座 花湖さんの打出のコヅチ。100名の定員のところ、事前に申込みのあった90名の方が受講されました。今年も、昨年に引き続きコロナ禍での開催。来場の皆さまには、入口で検温にご協力いただき、受付もスムーズにスタートしました。

第1回は「芦浦観音寺の王会図屏風について-令和2年度滋賀県新指定文化財紹介-」というタイトルで、県文化財保護課(琵琶湖文化館兼務)・古川氏に登壇いただきました。
芦浦観音寺さまの所蔵で現在、文化館でお預かりしている王会図屏風は、令和3年2月新たに県指定文化財になった作品で、まさにコヅチの初回を飾るトップバッターにふさわしいホットな話題となりました。

「王会図(おうかいず)」とは、中国唐時代に誕生した画題で、本場中国では、唐代の太宗に対する朝貢の図を「王会図」といい、朝貢全般の図を「職貢図(しょくこうず)」と呼ばれるそうです。この二つが混同し、同一の作品に対して、二つの名称が使用されるのだとか。そして、中国では「職貢図」が10点程残っていて、「王会図」と呼ばれるものは現存しないそうです。日本における「王会図」も、わずかにしか残っておらず、現存作例は、戦国武将が天下統一を競っている16世紀末に集中しているのだとか。これは、絵を注文した人が、中国全土を統一した太宗と来朝者を、自分と服属する戦国大名に重ね合わせ天下統一を示したのではと説明されていました。日本に来て新たな解釈となった「王会図」。時代が反映されていて、とても面白いと思いませんか。

そして、芦浦観音寺の王会図屏風には、時を経て変わったことが。それは…っと、コレは、ただ今「クイズチャレンジ」で問題になっているのでした。なので、ココではちょっとヒミツにさせてください(気になった方は、ぜひクイズを考えてみてください)。会場でこの話が講師の口から話された時、驚きの声を上げた方がおられましたよ。日本の建具って奥が深い!

今年の文化財講座は、大津の本会場(コラボしが21)とは別に、各自治体の協力のもと、オンライン配信によるサテライト会場での受講も可能となりました。会場となった彦根市稲枝地区公民館さん、草津市常盤まちづくりセンターさん。受講された方からは、「初めて目にする文化財でした。」「滋賀の文化財のすばらしさ、今さらながらの学びです。」「人数等ちょうどよい」等の感想も寄せられました。これを機会に多くの方に滋賀の文化財の魅力に触れていただければ幸いです。(詳しくはコチラ

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あきつ君の野望・・・そのセイカ

かねてより着々と準備してきた「あきつ君の野望」。実は“この日”のためにありました。
5月27日(木)、滋賀では朝から激しい雨降りとなりましたが、夕方にはその雨も止み、風もなく穏やかな曇り空となりました。
日没後の文化館はこんな感じです。
文化館前の道路が通行規制となる前に道を渡り、どの角度から狙うがいいか、コロナ対策のためマスクを付けて、密にならないようにスタンバイしました。

「あれ、いつもは点いてない電気が今日は点いてるわ」隣りにいらっしゃった地元の方がつぶやかれました。(そうなんです。それが狙いです。気付いていただけましたか・・・ふっふっふっ[心の声])

19:20 おや?隣りには某新聞社の写真部の方が・・・これはもしかして、あの瞬間をこの場所で期待してもいいのかも?!

19:30 そして多くは語るまい↓↓↓。

オリンピックの聖火リレーと開館60周年を迎えた琵琶湖文化館。それぞれ「つなぐ」「つなげる」分野は違えども、ちゃんと「つながる」ことが出来ました。

文化館のこの心ばかりのささやかな演出を、楽しんでいただけたなら幸いです。
皆さんの記憶の一つとして残りますように。

東京五輪、滋賀県での聖火リレーは5/27・28の2日間で県内19市町のすべてを通り、178人のランナーによってつながれました。

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あきつ君の野望

ジメジメとしたこの空気、こんなにも梅雨らしい梅雨を5月に迎えてしまおうとは!まったく厄介な雨降りです。来週には久々のお天道サマを拝みたいもの
・・・というのも、文化館の「あきつ君」には密やかな野望があるのです・・・ふっふっふっ。

この季節、元気なのは道端の雑草くらいで、あっという間に伸びて困りますよね~。文化館のすぐ側に建つ「明智左馬之助湖水渡りの碑」は、“見どころ”の一つとしても“紹介”されていますので、せめて長い草を刈りとってキレイにしておきました。ちなみに文化館前の石垣も、いつも以上にキレイにしております。皆さんゴミのポイ捨ては禁止ですよ。
道路沿いの歩道の雑草たちは・・・今、大津湖岸なぎさ公園から浜大津まで一斉に草刈清掃されてますので、文化館前も忘れずに、よろしくお願いいたします!!・・・必ずあの日までには。。。

そして我がお城:琵琶湖文化館。当館のてっぺんにはトンボのモニュメントがあり、巷では「トンボのお城」と呼ばれたりもしています。おや?なんだかカラフルな色が目に入りません?お気付きですか皆さん?!窓に何かが・・・。

実はこれ、文化館のマスコットキャラクター「あきつ君」です。雨降りの気鬱を吹き飛ばすが如く、毎度元気なあきつ君を窓ガラスに貼ってみました。いつも以上にカラフルな色合いで(笑)。おやおや5色のあきつ君です。なんだか「あきつ保育園」にでもなったような?(笑)?そうですね~お外で元気に走りまわる子どもたちに会いたいな~。

おっと忘れてはいけない5月27日は、「滋賀の文化財講座花湖さんの打出のコヅチ」の開催日ですよね~。講座のメイン会場である「コラボしが21」は、当館から200m・歩いて3分ほどのところにある建物ですので、会場に行きがてら、この元気なあきつ君を横目に見て行ってほしいです~[※5月末までの期間限定デス]。

なんのことだかよくわからない方もいらっしゃると思いますが、27日の夕方遅くには、この付近で交通規制がかかり、文化館前の交差点も車で通ることができなくなります。ご注意くださいね。

さぁて、ずいぶんヒントを出しましたよ?!あきつ君の野望とはいったい何でしょう~か??!お楽しみに!
とにもかくにも来週は梅雨の晴れ間となりますよ~に!

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ホームページ4月のアクセス数

皆さんは大型連休をどのように過ごされましたか?写真はご近所ウォークで見つけた可愛い梅の実。立夏の候、季節の移ろいに、ついつい「今年の梅酒はいつ頃?」と、問いかけてしまった自分がいます。
さて、本日は早速、月初め恒例のホームページアクセス数のご報告です。年度初めの4月のアクセス数は、2,769件となりました。前年の同月より5割増と⤴⤴コレはテンション上がります⤴⤴⤴感謝!

今回最もアクセスがあったページは、「滋賀の文化財講座 花湖さんの打出のコヅチ」でした。本年度開催発表前からアクセスが徐々に増え始め、第1回の講座申込受付には、多くのアクセスをいただきました。みなさんが、この講座を本当に楽しみにされていらっしゃるのを実感いたします。コロナ禍2年目の開催。みなさんに安全に楽しんで頂けるように、私たちも開催に向けて、頑張って準備します。

ホームページといえば、みなさんお気づきですか?トップにある「打出のコヅチ」の下、収蔵品紹介が「大津事件関係資料」になっていることに。。。明治になって誕生した近代国家日本が直面した大事件は、1891年(明治24年)5月11日に、この大津で起こりました。後に行政と司法の対立があり、結果として司法の独立が守られたことでも有名ですね。今年は事件から、ちょうど130年。節目の年であり、各種報道にも取り上げられるなど、注目を集めています。
事件の現場となった場所は、文化館から1キロほど西に行ったところにあり、今では通りの角に小さな碑が建つだけとなっています。自分たちが住む滋賀で、こんな大事件が起こっていたなんて、なんだか不思議な感じがしますね。

当館が所蔵する「大津事件関係資料」は、現在、大津市歴史博物館さんで開催中のミニ企画展でご覧いただくことが出来ます。みなさん、この機会にぜひ、130年前に、この大津で起きた大事件に思いを巡らせてみてはいかがでしょうか。

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令和3年度 滋賀の文化財講座「花湖さんの打出のコヅチ」開催決定!

皆さん気になってますよね~。3月にお問い合わせの電話をいただいた方も、4月に入ってからネットのキーワード検索でチェックしていただいている方も、直接当館に訪ねて来られた方たちも!!!・・・開催を楽しみにして下さる全ての皆さまへ、お待たせ致しました・・・。
本年度も開催いたします!滋賀の文化財講座「花湖さんの打出のコヅチ」全6回!!
コロナ禍での開催は心配することも多く、実施について何度も話し合いを重ねた結果、「こちら側の体制をしっかり整えた上で、会場の定員を昨年と同様に」してであれば実施は可能!との判断に至りました。何より、昨年参加された皆さんがとても協力的 (感謝!!)で、「また楽しみにしてるわ」と声かけられたその言葉に支えられてきた私たちです。今、ここに、コヅチ14年目の開催に向けての一歩を踏み出します!あとは前進あるのみ!

【基本情報】
講座のメイン会場は、昨年と同じ大津市打出浜の「コラボしが21 3階大会議室」。募集定員は100名で、座席を1つずつ空けて着席していただく会場です。大きなスクリーンを見ながら、講師が皆さんにお話させていただきます。

【昨年と違うところ】コロナ対策
〇今年はオンライン配信によるサテライト会場での受講が可能です。
各市町さんの協力により、少人数の会場で受講できます。(資料はメイン会場と同じものを配布。スクリーンにはメイン会場と同じ内容が映し出され、講師の音声が届きます。)
※各会場で実施する回が異なりますのでご注意を!
・彦根市)稲枝地区公民館①②③④⑤
・近江八幡市)桐原コミュニティセンター②
・近江八幡市)総合福祉センター[ひまわり館]③④⑤
・草津市)常盤まちづくりセンター①
・湖南市)共同福祉施設[サンライフ甲西]③④⑤
・多賀町)多賀町立博物館②③⑤

〇開催時間は半時間ずらして14:00~15:30まで。(机の消毒等、会場準備のため)
昨年は準備でバタバタでしたからね。受付開始も13:30~となりましたので、密になることなく入場していただくことができます。
〇受講の申し込み受付開始日を設定、各回のお申込み。
昨年、定員を減らしたこともあり、受講できなかった方が多数いらっしゃったため、今年はコロナの状況を見極めつつ、公平に、各回約1ケ月前からの受付とさせていただきます。(こちらで言うのもなんですが「人気講座」ですので)毎回ドキドキしながらご応募下さい(笑)!

ということで!第1回は5/27(木)、昨年度に新しく県指定文化財となった「芦浦観音寺の王会図屏風」についての講座です。受付開始は4/27(火)8:30から!皆さまのご参加を心よりお待ち致しております!!【詳しくはコチラ!】

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研究紀要 37号

野山の新緑が目に眩しい季節となってきましたね。この時期、年度末にまとめられた研究紀要や事業報告などが、各機関や施設から続々と届きます。これらの報告書には、各専門分野の詳しい調査成果や、さまざまな論文、最新の調査技術などについて、参考となる情報がいっぱい詰まっています。かく云う当館の「研究紀要 第37号」にも・・・!
金勝寺所蔵 独鈷杵および五鈷杵の科学的調査報告
近江に伝わる奈良期の四分律刪繁補闕行事抄について
-聖衆来迎寺と西教寺の伝来本-
[資料紹介]龍福寺(甲賀氏甲賀町滝)所蔵 木造四天王立像

うぅ、ちょっと難しいですか?あきつブログ的に紹介しますとですね・・・

①は、昨年度新たに滋賀県指定有形文化財に指定された独鈷杵と五鈷杵について、蛍光X線、X線CT装置による調査を実施したその最新報告です。金剛杵について、今までにこのような調査はほとんどされていなかったため、内部の構造や成分について、大きな成果が得られました。
〔あきつブログ的には、五鈷杵の握る部分にある鬼のお顔が・・・キュート!!〕

②先ずはその難しい読み方から(笑)!「四分律刪繁補闕行事抄(しぶんりつさんぱんほけつぎょうじしょう)」。これまでおそらくは奈良時代の古写経の一部(断簡)・・・とされていたものが、全国的に珍しい奈良時代の「四分律刪繁補闕行事抄」の書写本であったことが判明。とても貴重な発見でその伝来も気になるところです。
〔あきつブログ的には、近年のデジタル化で、難しい昔のお経までもがインターネットで検索できる時代になった・・・コトに驚きデス。僕も調べてみたい!!〕

③昨年、甲賀市歴史文化財課との共同調査で、龍福寺の四天王立像が平安時代にまで遡る古像であることが判明。
〔あきつブログ的には、後世に施されたブ厚い色彩の下に、平安時代特有の穏やかな表現が隠されていたとは・・・さすが全国屈指の文化財王国:滋賀。その素顔も是非拝見させていただきたいな~今後の調査に期待!!〕

ということで!「新たな発見がいっぱい」の研究紀要になっています。この発見を皆さんにご紹介できる機会を現在模索中~~~ご期待ください。

発刊して思うコト:全くの偶然ですが、今回の紀要に掲載した①②③すべてが天台系のお寺さまの文化財。これは何かのご縁であるに違いないと、コッソリ深読みしています。そういえば今年は、天台宗の開祖である伝教大師最澄が亡くなって1200年。さまざまなご縁に紡がれて・・・いるように思えるのは僕だけでしょうか。。。?

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ホームページ3月のアクセス数

今日から4月のスタートです。新年度を迎えて、フレッシュな気持ちの方も多くいらっしゃるのではないでしょうか? 3月20日に満60歳の誕生日を迎えた琵琶湖文化館は、気持ちも新たに、例年以上のフレッシュな新年度を迎えています。近くの桜も満開になって、還暦を迎えた文化館の新しい門出に、文字通りに花を添えてくれています。

さて、恒例のホームページのアクセス数の発表と参りましょう。3月のホームページアクセス数は2,808件となり、たくさんの方にアクセスいただきました。日本全国いろいろな所から文化館のホームページにアクセスいただいているようで、本当にありがとうございます。昨年は新型コロナに負けないようにと、文化館では、おうちで楽しめる「文化館チャレンジ」を始めました。これが一つのきっかけとなったのでしょうか。先年度は、年間を通して県内や近畿地方だけではなく、関東地方や九州と全国からのアクセスが多かったように感じます。
また、同じく昨年度より始まった朝日新聞(滋賀版)での収蔵品紹介「滋宝(しほう)」。記事はデジタル版でも更新されていますので、全国の方にも、文化館の収蔵品を知っていただくことができ、私たちも大変嬉しいです。この滋宝、4月からもまだまだ続きますので、どうぞご期待ください。

ああ…でも、多くの方にホームページを見ていただいているということは、更新を頑張らないとッ!新年度も、情報盛りだくさんに、皆さんに更新を楽しみにしていただけるようなホームページにしていきたいと思います!

新型コロナの影響が続いて一年、ウィズコロナの時代となった今。文化館では、感染症対策を徹底して様々な事業を展開していきたいと考えています。どうか皆さま、令和3年度の琵琶湖文化館もよろしくお願いします。

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文化財保護法に守られるイキモノ

滋賀県は、豊かな自然を背景に古くから優れた文化が発達し、全国でも有数の文化財保有県です。当館の収蔵品もさることながら、滋賀県の文化財指定件数などをHPで紹介しているワタクシとしては、もっぱら県内の文化財の情報に関して敏感になるもので・・・しかしそれは、美術工芸品であったり建造物であったり、基本的に動かないモノに限られます。
そこで今日はめずらしく、動く文化財「生き物」のお話をしましょうか!

国では、「文化財保護法」に基づき重要なものを国宝、重要文化財、史跡、名勝、天然記念物等として指定、選定、登録し、文化財の保存が図られています。さて皆さんは、この中で「生き物」、分かります?それはズバリ天然記念物!「動物,植物及び地質鉱物で我が国にとって学術上価値の高いもの」のうち,重要なもの。そして天然記念物のうち、特に重要なものは特別天然記念物に指定されます。・・・で、ワタクシ、偶然見てしまったのデスヨ・・・天然記念物・・・しかも特別天然記念物!国宝級のイキモノです!上の写真↑↑で見えます?ワカリマス??

拡大写真がコチラ↓↓間違っていないとは思うのですが・・・これはまさかのコウノトリ?!シラサギよりも大きくくちばしが黒い。アオサギよりもズングリで尾羽が黒い。ツルよりは・・・小さい?(すみません。野生の鶴を見たことがないので分かりません。)おやっ?!足にはちゃんと、タグが付いていますよ!

コウノトリと聞いて思い浮かべるのは、近畿ではやはり兵庫県でしょうか。特に豊岡市は積極的に活動をしておられますよね。そこでちょっと調べると、「あなたのまちにコウノトリが飛来したら、」というパンフレットを発見!今まさにその心境です!!どどどどぅしょ~~。パンフレットをよく見ると、「飛来が確認された市町村一覧(2015.9.1現在)」が掲載されていて、滋賀県では・・・大津市、彦根市、長浜市、近江八幡市、守山市、高島市、東近江市、米原市、日野町、愛荘町・・・おやおや?意外と目撃情報が?
そういえば昨年の8月に高島市の安曇川に約9羽が飛来、6月には長浜市三田町の鉄塔で巣作りなどの情報も!調べると意外とあるものです。ただ、このコウノトリは田園に1羽だけで、お食事に夢中なご様子。。。お友達はいないのかしら?
ともあれ、気に入って滋賀に飛来してくれたのなら、すごく嬉しいです!まもなく田植えの季節、カエルの鳴き声なども聞こえてきましたよ。ハッ!人間を恐れて逃げて行ったりしないかしら?(遠くに離れて車を止めても、必ず顔を上げてコチラを確認する臆病なところが・・・野生!)一定の距離を保ちながら、あたたかく見守りましょうね~。

さて、コウノトリは「幸せを運ぶ」ともいわれる縁起の良い鳥。今回の偶然の出会い(発見)は、どんなご縁を結んでくれるのでしょうか?「きっといいご縁がありますよ」と、ヨゲンノアキツ(ちょっと懐かしい(笑))も申しております。明日から始まる新年度、皆さんも一緒に 
“期待”しておきましょ!♡!

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琵琶湖文化館の「博物誌」-浮城万華鏡の世界へ、ようこそ!-開催御礼

あっという間、本当にアッという間(2/6~3/21)、38日間の夢の展覧会。皆さんは展覧会をご覧になってどうでしたか?私たちは、会場でのアンケートや、付箋に書いて下さったメッセージなどを拝見するにあたり・・・皆さんのそのリアルな反応がすごく嬉しかった、楽しかった展覧会でありました!
3/20は琵琶湖文化館60歳のお誕生日。還暦を迎えたその日、会場でギャラリートーク行いました。多くは語りません。こちらの写真で十分に伝わるのではないでしょうか?琵琶湖文化館が博物館として幅広く収集してきたコレクション、それぞれの作品に対する愛溢れる万華鏡トーク(笑)。
「是非ココに注目してほしい!」というポイントは講師お手製のクリップボードに。何故この作品が文化館にあるのか、その作品の来歴、文化館が歩んできた歴史と共に、詳しく解説させていただきました。話を聞きながら、興味深そうに展示ケースをのぞき込む皆さんの姿に、私たちは純粋に喜びました。

そしてギャラリートークのシメは、やはりこの方。講師が「どうしても今回の展覧会に出したかった」という若返り地蔵です。「文化館は開館60周年を迎えます」「還暦です」「ということは?」・・・『若返り!』←会場の皆さんと、笑顔でハモった時には、すご~く嬉しかった(笑)。とても楽しいお誕生日となりました!

あっという間の駆け足で終わってしまった展覧会。思い返せば、お伝えしきれていないことも多々ございました。その筆頭が『展覧会クイズチャレンジ』。ホームページでお楽しみいただいていた方へ、回答も更新しましたので、展覧会の復習がてら、お楽しみいただけると幸いです。

そして皆さんが書いてくださったメッセージボード。実は会期中に「あきつ君缶バッチマグネット」を大幅に増量し、貼り替え3回:720枚分のメッセージを皆さんからお寄せいただきました。(3月末まで文化館前の掲示板にも貼り出しています。)中には「琵琶湖文化館」と会場の「安土城考古博物館」さんを勘違いして記入されている方もいらっしゃいましたが(笑)、そこはご愛敬!
「文化館に思い出がある人がいっぱい観に来てくた!」「子どもの絵ヂカラすごい!」「君の夢楽しみ!」「文化館頑張れって応援も!」・・・本当に心あたたまる、メッセージがいっぱい・・・これらにどれほど励まされ、勇気付けられたことか!収蔵品を皆さんにご鑑賞いただき、作品の魅力、滋賀の魅力をより多くの人に知っていただく。博物館としての本分を再認識した60周年記念展です。

ご鑑賞いただいた皆さま、ご協力いただいた皆さまに、心から感謝申し上げます。本当に有り難うございました。琵琶湖文化館、生まれ変わって新たな文化館へ、リスタート(再始動)!です!!

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いざ。浮城万華鏡の世界へ!

現在、県立安土城考古博物館で開催されている「琵琶湖文化館の『博物誌』-浮き城万華鏡の世界へ、ようこそ!-」。今日は会場に仕掛けられている、ある「工夫」についてご紹介いたしましょうかね~♪

有難いことに、大変好評をいただいている本展。こちらのご夫婦は、屏風の前でじっくりと。あちらの女性は、掛軸を眺めてうっとりと。はたまた、小判が並んだケースをのぞき込んで、夢中になっている殿方も!?!
いいですね~この、ゆ~ったりとした時間♡。皆さん日常を忘れて、ゆっくり・熱心にご鑑賞いただいている様子が・・・なんとも嬉しいのです♡。

“ゆっくり・熱心に”・・実はその理由、あちらこちらに仕掛けられた展示の工夫のせいかもしれません。作品紹介の横には、お子さま向けのちょこっとした文章が。。。これは安土博の学芸員さんが用意して下さった「おしえて!!あきつ君」。普段は安土博さんのマスコットキャラクター「まめのぶくん」が登場するところを、本展では特別に「あきつ君」がしゃしゃり出ています(笑)。しかし、その内容は子ども向きと侮るなかれ!大人が読んでも思わず「へぇ~」と声に出してしまう程の内容が、分かり易く紹介されているのですよ。子供から大人まで楽しめる「教えて!!」シリーズにご注目下さい!

更にはコチラ。展示ケースの前に置かれているこの冊子。実はコレ、「近江物産志」をより楽しむためのアイテムです。「近江物産志」は、江戸時代の書物で、今で言うところの生き物図鑑?キノコや草花、魚、鳥、昆虫などが、イラストで描かれています。実物はケースの中に展示されているので、他のページを見ることが出来ませんが、これなら大丈夫!ページを捲ると、とってもユーモラスに描かれた生き物たちのイラストが!どうにもこのヘタウマな生き物たちが心に残る(笑)。中からお気に入りの絵を見つけてみるのも面白いですよ。トンボもいるので、要チェックです!!

そして、ポスターやチラシを見たときに意外と目を惹く、「若返り地蔵」。みなさんはどのくらいの大きさを想像してますか?30cmくらい?・・・いえいえ、なんのなんの。会場で実物を見てビックリして下さいね。実際に出会ってこその驚きです!

展覧会の開催期間も、残りわずかとなりました。文化館の誕生日である3月20日(土・祝)には、午後1時半より「開館記念日ギャラリートーク」が開催されます。文化館の総力を結集した愛溢れる“万華鏡トーク”を是非会場で!皆様のご来場を心よりお待ちいたしております(会場は安土城考古博物館です)。

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琵琶湖文化館の「博物誌」-浮城万華鏡の世界へ、ようこそ!-④

展覧会が始まって早1ケ月。会場の安土城考古博物館さんへ向かう道行も、少しずつ春の気配が濃くなってきたように感じます。
そんなお出かけ日和の3月6日(土)、展覧会の関連講座「琵琶湖文化館所蔵の考古資料と近江の考古学」が開催されました。
お話されたのは安土城考古博物館の藤﨑髙志氏。本展で大変お世話になっている学芸員さんです。文化館の考古資料・・・ザックリ言うと、いろいろとあります(笑)。縄文土器から弥生土器、蔵骨器、骨角器、石器、瓦・・・藤﨑氏曰く、「いいモノがいっぱいある。でも展示するにはムズカシイ」と。。。その真意や如何に??!

お話を聞いて納得しました。講座のタイトルには「近江の考古学」という言葉が含まれていますね?!そこがミソです!
江戸時代には既に(マニアと呼べる)人々が奇石や瓦をコレクションの対象として注目(本展でも紹介してる木内石亭はその筆頭!)。明治期には相次ぐ重文クラスの掘り出しモノが(野洲市大岩山銅鐸、野洲市甲山古墳獣帯鏡、高島市鴨稲荷山古墳副葬品など)滋賀からは散逸(国や調査団体に)。その後も、大正から昭和にかけて、近くの山(古墳やお城跡)や畑から、いろんなモノが見付かっています。ですが当時、発見された遺物は基本的に見つけたヒトのモノ。学術調査の体制が整うのはもう少し後のことでした。
そこで昭和36年(1961)に開館した琵琶湖文化館が登場します。当時の学芸員さんらが、大正・戦前に散逸したモノを、“再び”集めようとした・・・→だからコレクション(シリーズもの)になっていない→単体としてはすごくいい→でも展示で構成するにはムズカシイ・・・と。
・・・いやぁ納得!

この世の中に「歴史の語り部」ではないモノは無い!ですね。先輩学芸員さんの苦労話を、このような形で聞けて嬉しかったです。文化館が(何でも集める)博物館として存在していたからこその収集品!だからこその「万華鏡」展(何でもアリ!)!そのほんの一部ですが、会場でトクとご覧くださいませ~!

[講座こぼれ話]
昭和37年に野洲市大岩山で出土した銅鐸10口を保管するために作られた県内初の考古遺物の収蔵庫は、文化館の敷地内にあったのですよ~。

[戦国こぼれ話]
現在、安土城考古博物館さんでは期間限定で、人気ゲーム「戦国無双5」とタイアップしたプロジェクトが進行中(~3/21まで)。織田信長・濃姫の等身大パネルとの写真撮影や、スマホでARキャラクターが出現(?!)、デジタルスタンプラリーなどが楽しめます。
レストランでは戦国合戦カレーも味わえますので、展覧会と一緒にお楽しみ下さいね~。

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ご縁があった方たちの・・・①測定調査②近江のたから

①皆さんは覚えておいででしょうか?
当館で行われていた理系学生さん達の、対:地球規模的環境改善に向けたチャレンジを!当ブログでは、2020/12/08付け「頑張れ学生さん!」で紹介しておりました。学生さんたちが水質測定器を手作りし、当館の水辺に設置。きちんと水位や濁度などを自動計測できるかどうか、モニタリング調査に挑んだあの取り組みです。海外の河川流域における水質汚染が懸念される昨今、環境改善に向けての一助となる自動測定器。当初マレーシアでの現地調査を予定していたところ、コロナ禍で行くことが出来なくなり、琵琶湖での調査に切り替えられたため、当館で場所を提供・協力させていただいたのでした。
その研究成果たる論文が届きましたヨ!見よ!この厚み!これぞ若い力の成せるワザ!!そして中をめくると・・・ちゃんと文化館でのことも書かれています(泣笑)!!
思い返せば雪が舞う12~1月にかけての調査でしたね、よくぞここまで頑張りました!教授からも◎をいただいたそうで、届けてくれた学生さんの表情も、達成感でお顔ハレバレ(笑)。こちらもなかなか普段ご縁が少ない理系諸君との交流で、いろいろと楽しくお勉強させていただきました!研究成果に自信をもって、世界に、未来に、はばたいてください!応援してま~す!!

②「近江の宝 ぬりえシリーズ」発起人さんのチャレンジです。
現在、近鉄百貨店草津店では、滋賀県ならではのたからものである「歴史文化」や「くらしの文化」を、見て、触って楽しめる展示と、体験を組み合わせたイベント「近江のたから わくわく体験」が開催されています(~3/9まで)※写真は2階アカリスポットの展示風景
お気付きでしょうか?当館の『近江の宝』ぬりえシリーズ と『近江のたから』わくわく体験・・・この共通項。実は、当初ホームページだけで展開しようとしていたぬりえを、「パンフレットに印刷しちゃいましょうよ!」と後押しして下さった方が企画した、スペシャルチャレンジなのです!ゆえに『お・う・み・の・た・か・ら』(笑)!!
ということで、当館の[ぬりえシリーズ]も、モチロン会場でゲットできます!
更には、当館所蔵の「崇福寺跡 出土 蓮華文軒丸瓦」を3Dプリンターでほぼ実寸大に再現!会場で”触って楽し”むことができます!壊れやすい文化財、なかなか皆さんに触れていただく機会が少ないのですが、これなら触り放題!(但し手指消毒必須)!また、仏像や屏風の構造見本も当館から出張中です。6日(土)・7日(日)の体験イベントでは、こちらも触れますので要チェック!詳しくは「近江のたから わくわく体験」[滋賀県文化スポーツ部文化財保護課]で検索してくださいね!

ちなみに会場で、大きく設置されている「滋賀のあゆみが分かる」歴史年表。原始時代から現代まで、日本のあゆみ・滋賀のあゆみが大変わかりやすく紹介されているのですが、実はこの歴史年表の中に・・・「1961滋賀県立琵琶湖文化館開館」の文字写真が!!これはそのまま教科書に載せてもらいたい年表です(笑)。

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2月のホームページアクセス数

今日から3月。文化館の事務所にある鉢植えの桜が、本日花を咲かせました。早々と春の訪れを教えてくれているかのようです。更に嬉しいニュースが。。。2月6日に開催した地域連携企画展「琵琶湖文化館の『博物誌』-浮城万華鏡の世界へ、ようこそ!」。ご覧になってくださいましたか?会場となっている安土城考古博物館さんからは、「多くの方が来館されている」との嬉しい知らせをいただいています~。展覧会が好調であるってことは?!当館のホームページアクセス数にも反響が♡2月のアクセス数は、2,709件と先月を大幅に上回っています!みなさん、本当にありがとうございます!

展覧会の反響も然ることながら、文化館チャレンジのニューフェイス「近江の宝 ぬりえシリーズ」。ホームページに掲載から一か月近く経ち、こちらもアクセス数が↑↑↑。文化館の収蔵品や、神さま仏さま、滋賀にゆかりのあれこれが、ぬりえとなったこのコーナー。お手本の作品を見ながら挑戦すると、「ココはどんな色になってるの?」や「この羽の柄はどうなってるの?」とか「私ならこの色にする!」と自分が作品を作り上げる感覚で観ることができます。特に「鳥禽図」と「山法師強訴図」は現在「琵琶湖文化館の『博物誌』-浮城万華鏡の世界へ、ようこそ!」に出品されています。会場で作品を鑑賞するときに、見方が変わって面白いので、おススメですよ。皆さんも是非、楽しんでくださいね。

そして本日、皆さんから投稿いただいた作品を紹介する新しいコーナーが誕生!これがなかなかの個性派揃い!楽しい作品が並んでいます♪皆さんもどんどんチャレンジを!!

琵琶湖文化館は3月20日に開館60周年を迎えます。何か楽しいコトが起こりそうな予感♡還暦となった文化館を今後ともよろしくお願いします。

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琵琶湖文化館の「博物誌」-浮城万華鏡の世界へ、ようこそ!-③

お楽しみいただいております「琵琶湖文化館の「博物誌」-浮城万華鏡の世界へ、ようこそ!」。本展は、会場である安土城考古博物館さんのご厚意に甘えて「進化する」展覧会として、ちょこっとずつ、ナニカが増殖中(?!)です。

先ずはコチラ、先日行われました関連講座の資料を編集し、パネルにして展示室入り口付近に設置していただきました。琵琶湖文化館開館当時の写真も盛りだくさん。往年の方々には、当時の記憶を懐かしく思い出してもらえるのではないか、と。「プールで泳いだ」「オオサンショウウオを見に行った」「公園で絵を描いた」など、記憶の片隅に眠っていた文化館の思い出を、是非会場内にある「←メッセージボード」にも書いていただけると、尚、嬉しいです。

ちなみに、このメッセージボード、皆さんからあたたかいお言葉がたくさん寄せられ、当初の想定より早く埋まってきています。
(←この写真は開催初日に撮ったものですが、あきつ君缶バッチマグネットは数量限定。ご注意ください!!)実は、既に2周目に突入しています!
先日、見事に「万華鏡」になった1枚目のボードが館に届きました。一つ一つメッセージを読みながら、ついつい「有り難う」「有り難い」「面白い!」と声に出してしまう文化館職員(笑)。楽しく読ませていただきました!これらのメッセージは、近日中にHPでご紹介ができるよう、準備を進めていますので、皆さんも楽しみにしていて下さいね。

そして[展覧会クイズチャレンジ]もご用意しています!会場でじっくり作品を眺めつつ考えて!答えが分からなかった場合は、出口付近に掲示していますので参考までに~♪

そういえば今回、会場でご自由にお持ち帰りいただける資料が多い・ですよね?展覧会チラシ、パンフレット、クイズ、そしてぬり絵が・・・。おやおや大変。

そんな時は、安土城考古博物館さんのミュージアムショップをのぞいてみては?!クリアファイルが充実していますよ~♪これに挟めば、資料も曲がることなく、落とすことなく、安心してお持ち帰りできます!!
それから、ショップでちょっと気になる「古墳のふせん」(文化館某職員も愛用中)。売っているショップはレアなので、ぜひご注目ください。その他にも、滋賀県らしいデザインのかわいい文具シリーズがいっぱい。どれにしようか悩むところです(笑)。ちょっとしたお土産にも喜ばれますね~。

あれ?今日は「本展」の魅力を別角度から紹介しちゃいましたか?うっかりです。
本展の魅力、作品の魅力は、また次回、集中的に紹介します!お楽しみに~♪

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祝)新指定 滋賀県指定文化財

皆さん、今日の新聞紙面等で、もうご覧になりましたか?16日、滋賀県では、新たに「県指定有形文化財」に6件が追加された、というおめでたいニュースです。豪華な金色の屏風に異国風の人々が描かれている写真が、ひときわ目を惹くあの記事です。写真を見て「おやっ?これは?」「どこかで見たような?」と思われた方、その記憶はすばらしい!

今回新たに指定された「紙本金地著色王会図(おうかいず)六曲屏風」(草津市・観音寺蔵)は、ちょうど1年前に開催した地域連携企画展「安土・桃山時代の近江展-琵琶湖文化館の収蔵品を中心に-」で、展示させていただいた作品ですよ~。(展覧会チラシにも部分ですが使わせていただきました!) あの時の、エキゾチックで豪華な屏風絵を、覚えておられる方もいらっしゃると思います。会場でもひと際目立っていましたね~。桃山時代に狩野派の絵師により描かれた、あの作品が、新たに県指定。。。とっても嬉しいニュースです。

それともう1件。こちらは確実に記憶の中に残っていて欲しい。つい、4カ月前の地域連携企画展「栗太郡の神・仏 祈りのかがやき 」に出陳されていた銅独鈷杵と銅五鈷杵(栗東市・金勝寺蔵)です。重厚な作風が特徴の鎌倉時代の優品です。(こちらも展覧会チラシに使わせていただいてます!)

いやぁ、なんだかすごくテンション上がる新指定♪今回新たに”県民の宝“となったのは、以下のとおりです。

有形文化財
【絵画】紙本金地著色王会図(おうかいず)六曲屏風:観音寺(草津市)
【彫刻】木造菩薩立像:松禅院(大津市)
    木造地蔵菩薩立像:松禅院(大津市)
【工芸品】銅独鈷杵、銅五鈷杵:金勝寺(栗東市)
【書跡典籍】四分律(しぶんりつ)刪繁(さんぱん)補闕(ほけつ)行事鈔(しょう)断簡
      :聖衆来迎寺(大津市)
【考古資料】桜生(さくらばさま)七号墳出土品:滋賀県
民俗文化財
【有形民俗文化財】東草野(ひがしくさの)の竹刀製造用具及び製品:米原市
         朝宮(あさみや)三所(さんしょ)神社の座建物(ざたてもの)附(つけ
          たり) 朝宮三所神社文書:三所神社(甲賀市)
記念物
【名勝】赤田氏庭園:個人(長浜市)※追加指定

今年も豊作でした♪。毎年思うのです。それぞれ事前に入念な調査があっての指定文化財。その労力・苦労にも敬意を払いつつ、新指定を喜びたいと思います。

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琵琶湖文化館の「博物誌」-浮城万華鏡の世界へ、ようこそ!-②

自分で言っちゃいますが、皆さんからたいへん「ご好評」をいただいております本展覧会。皆さんはもう「ようこそ!」していただけましたか??(笑)!
文化館の開館60周年を記念した本展では、幅広い分野の文化財を収集している当館の多彩な魅力を存分にお楽しみいただきたく、当館の全収蔵品のうち約3%にあたる選りすぐりの59件を展示しております。・・・あれ?今、スゴく気になる数字を、さらりと言ってしまいましたか?

そうなんです。文化館の収蔵品の数は、1,800件を超えます。そのすべてを皆さんに見ていただこうとすると、今回のような企画展を30回行ってもまだ足りません(笑)。数ある収蔵品の中から、どのようなコンセプトで作品を選び、展覧会で皆さんにご覧いただくか、毎回とても悩み甲斐のある大問題です(笑)。本展の企画段階でワタクシ、思わず聞いてしまいました。「なんで(何故)、万華鏡なんですか?」と。その回答は次のとおりでした。

「万華鏡っていろんなカタチの“もの”が交じり合うからこそ、まとまった時にあんなにキレイなんやで。コロコロと形を変え、模様を変えて輝くねん」と。
・・・し、師匠、さすがです・・・!!

展覧会は6つのゾーンに分かれています。
1.物語と伝説の世界へ -ファンタジックな近江―
2.琵琶湖と自然といきものと -文化館の博物学―
3.近江考古学ことはじめ -文化館の考古資料からー
4.書道家の絵、画家の書、政治家の書 -分野違いの「アールブリュット」たち-
5.隠れた「仏教美術」たち -琵琶湖文化館の蔵出し秘蔵品-
6.なんだこれは?の博物誌 -これぞ文化館奥の院!-
このタイトルを見ただけでも「なんだこれは?」と思われます?思いました?思ってしまいました?よね??それなら是非、本展会場へお出かけ下さい!きっと展示ケースの前で作品に見入ってしまうこと、間違いなしデス!?!

また、本展では、皆さんの手で「浮城(うきしろ)万華鏡」をつくっていただこう!と、会場にちょこっとした『お楽しみ』をご用意しております。
開館60周年を迎える当館に「皆さんの楽しいメッセージ」をお寄せください。会場で、「文化館の思い出」「展覧会の感想」「60年後の明るい未来」「叶えたい夢」などなど、いろんな思いのメッセージを付箋に記入する→ボードに貼る→すると、60周年記念「あきつ君缶バッチマグネット」がもらえます(数量限定)!皆さんの明るいメッセージで「浮城万華鏡」を華やかに彩っていただきたく、皆さまのご来場を心よりお待ちいたしております。
[ 会場:安土城考古博物館(近江八幡市安土町) 会期:~3月21日まで(月曜休館)]

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琵琶湖文化館の「博物誌」-浮城万華鏡の世界へ、ようこそ!-①

2月6日(土)、安土城考古博物館で開幕いたしました「琵琶湖文化館の『博物誌』-浮城万華鏡の世界へ、ようこそ!-」。関係方々の多大なるご協力により、無事開幕いたしましたこと、心より感謝申し上げます。

この度、私共は、あえて文化館イメージのスタンダード=「仏教・神道美術」をメインとした展覧会ではなく、60年の歴史の中で幅広い分野を扱う博物館として、資料を収集し活動してきた、その一端を知ることができるユニークな作品を紹介しようと、本展の企画・準備を進めてまいりました。皆さまには「何故これが文化館に?!」というところも含めて、出品作品の「妙」を、楽しんでいただければと、考えています。

当日はその「妙」を力説するべく、午後から関連講座が実施されました。講師は井上優氏(県文化財保護課兼琵琶湖文化館)、「琵琶湖文化館60年の歴史と知られざる収蔵品の世界」という講演です。正直に言いましょう。今、現役でこれだけ文化館のことをアツく語ることが出来るのは井上氏をおいて他にはいらっしゃいません!というのも、60年前に「文化館開館」を成し遂げた初代学芸員さんらから、当時のエピソードや苦労話を直に聞いておられるから、なのです。それこそ「文化館とトンボ」にまつわる都市伝説?!や、「お城のカタチ」に秘められた真実?!・・・まで!参加の皆さんも思わずクスっと笑っておられましたねぇ(笑笑)。

井上氏は文化館のことを「夢の浮城」と表現されました。文化館には何でもあったと。それはプールや水族館を楽しみにしていた子どもたちにとってのもの、というだけではなく、先例のないところから文化財を調査し、掘り起こして展示した、その多彩な展覧会にも魅力があったからだと。そうなのです。先人から受け継がれた近江の文化財、先輩方から受け継いだ学芸員魂をもって、文化館が次のステップへはばたく展覧会なのです!

講座の最後には、出陳作品の「若返り地蔵」を紹介されました。
「時あたかも琵琶湖文化館は、昭和36年(1961)3月20日の開館から満60年を迎える。還暦を迎え、新たに生まれ変わり、若返る文化館の寿ぎにふさわしい作品であろう。」(講座資料より)

本展には、名だたる国宝・重要文化財は出陳されておりません。一方で「なんだこれは?!」と皆さんに思っていただける「仕掛け」があります。モノの価値は指定や著名度だけでは計れない、そのような目で、本展・浮城万華鏡を楽しんでいただければ幸いです。
皆さまのご来場を心よりお待ちいたしております。

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1月のホームページアクセス数

今日から2月。あっという間に過ぎてしまった1月ですが、文化館のホームページには、なんと2,186件ものアクセスを頂きました。新年早々2,000件超えの幸先の良いスタートとなりました。皆さまありがとうございます。地域別に見ると、滋賀県内や大阪・京都の近畿だけに留まらず、東京・福岡・札幌と、本当に全国津々浦々の方に、文化館のホームページを見ていただいているようです。本当に感謝・感謝です!

皆さんがどのページに興味を持っておられるのか、少し詳しく見ていくと、展覧会の特設ページを多くの方に見ていただいてます。そうです。これは、琵琶湖文化館と安土城考古博物館の地域連携企画展「琵琶湖文化館の『博物誌』 浮城万華鏡の世界へ、ようこそ!」のこと!展覧会のポスターとチラシに使用されている「源平合戦図」こちらの紹介ページも、閲覧が増えており、この展覧会を皆さんが注目していただいていることが、ひしひしと伝わってきます。

いよいよ、今週の土曜日(2/6)から、展覧会が始まります。今日はその梱包作業。安土まで無事に送り届けるために、約60点の出品資料をひとつひとつ点検してから、慎重に梱包をしていきます。楽しみにしていただいている、皆さんの期待に添えるように、頑張らなくては…!文化館が開館して60年となる記念の地域連携企画展。半世紀以上かけて、集めに集めた多彩な収蔵品が、安土城考古博物館に並びます。いつもとは一味違う?それこそ万華鏡を覗いてキラキラした世界が楽しめる?!そんな文化館の魅力を、ぜひ、会場で味わってくださいね。

明日は節分。今年は、124年ぶりに2月2日が節分という珍しい年です。未だ収束する兆しのない、新型コロナという邪気を払って、気持ちの良い春(立春)を迎えたいものです。さぁ!皆さんもご一緒に「鬼はぁ~外!福はぁ~うち!」

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「琵琶湖文化館の『博物誌』 浮城万華鏡の世界へ、ようこそ!」まもなく開催!

新年が明けたと思っていたら、もう月末です。何だろう??気分がソワソワ、この充実感。そうです。2月6日(土)から、いよいよ地域連携企画展「琵琶湖文化館の『博物誌』 浮城万華鏡の世界へ、ようこそ!」が始まります。琵琶湖文化館開館60周年の記念展でもあるこの展覧会。現在、文化館では開催に向けて準備に大忙し。皆さんに楽しんで頂けるように頑張っております。

そして、皆さまには耳よりなお知らせです。この展覧会では、関連講座を開催します。本展覧会の企画担当のお二人から聞ける、琵琶湖文化館の収蔵品のアレコレなお話。これを聞けば、展示している作品の見方が変わって、より一層展覧会を楽しめること間違いなし! ぜひご参加ください。

  第1回 2月6日(土) 「琵琶湖文化館60年の歴史と知られざる収蔵品の世界」
            講師:井上優氏(県文化財保護課兼琵琶湖文化館)

  第2回 3月6日(土) 「琵琶湖文化館所蔵の考古資料」
            講師:藤﨑髙志氏(安土城考古博物館学芸員)

講座詳細 ※各回とも
 時 間:13時30分~15時
 会 場:滋賀県立安土城考古博物館 NPSセミナールーム
 参加費:各回300円(※当日支払い)
 定 員:50人

申込方法 ※往復はがきによる事前申込
【往信裏面】①企画展関連講座申込
      ②参加希望回(2回一括もしくは各回)
      ③住所 ④氏名 ⑤電話番号
【返信表面】返信用の郵便番号・住所・氏名
【 申 込 先】〒521-1311 近江八幡市安土町下豊浦6678
      滋賀県立安土城考古博物館
【申込人数】往復はがき1枚につき1人
【申込期間】令和3年(2021年)1月31日(日)必着

こちらは、受付先着順となっていますので、皆さまお急ぎくださいね。詳しくは、滋賀県立安土城考古学博物館(TEL:0748-46-2424)までお問合せください。皆さまのご参加をお待ちしています。

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文化館トンボのカラー写真(昭和36~40年代)探してます

滋賀の朝、カンカンに冷え込んでいます。それでも季節は「大寒」を過ぎ、今日の日中は少し暖かくなります・・・のかな?

そうそう、先週の金曜日、風もなく異様に暖かい日があり、周辺には濃い霧が発生しました。その時の写真がコチラ。見事にモヤってます。
「歩くと霧の粒子が見えた」と言った人がいました。
「知ってます?一部の釣り人に『たけし城』って言われてますよ」と教えてくれた人もいました。
「ふぅ~ん」この霧にかすむお城のイメージ・・・かな?‘80年代のバラエティ番組「風雲たけし城」ですね。

(ちなみに声を大にして言いたい。「風雲」には風や雲といった意味のほか、「竜が風と雲とを得て天に昇るように、英雄・豪傑が頭角を現す好機」という意味があるのです!(出典:デジタル大辞泉)。ふふふん♪)

ということで、スカッと晴れた本日、空を見上げると、そこには竜が天に昇るがごとく・・・「大」トンボ(笑)。やはり文化館は「トンボのお城」なのですよ。

ちなみに今、私たちが探している、とっても「見たいもの」があります。それは『文化館建設当時のカラー写真』です。文化館に保管されている写真は白黒写真。。。琵琶湖博物館さんや大津市歴史博物館さんがインターネットで公開されている写真データベース検索でも、なかなか。。。特に見たいのは「トンボ」です。記録によると、このトンボが「金色に輝いて」いたはずなんです!開館が昭和36年、カラー写真が無い・・・こともない・・・頃です。

もし、「昭和36~40年代くらいの文化館が写ったカラー写真ならあるよ」という方は、ぜひご一報ください。職員一同、どうしても見てみたい!よろしくお願い致します!!

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12月のホームページアクセス数

新年あけましておめでとうございます。厳しい寒さとなった三が日を、皆さんはいかがお過しでしたでしょうか?寝正月で、お腹もぷっくり…なんてことはないですか?
今年は丑年。ウシのようにどっしりと構えて、適度にゆっくり・のんびりと行きたいトコロ…ですが、お正月気分もソコソコに、今年も気合を入れて、明るく元気に参りましょう!

では、毎月恒例ホームページアクセス数の発表です。昨年12月は、2,023件のご訪問を頂きました。「師が走る」と言われるほど忙しくなる時期にも関わらず、今回も2,000件超えのアクセスとなりました。地域別では、大津市が1位!続いて、大阪市・横浜市という結果です。皆さま本当にありがとうございます。

文化館では、ホームページの更新にあわせて、歩道沿いの掲示板も、道行く皆さんに楽しんでいただけるよう、その時々で貼り替え作業を行っています。新年はここに、年始のご挨拶を貼るのが恒例です。使用する図案は、館蔵品だったり、文化館で撮影したとっておきの写真だったりと、毎年「コレが良い!」「いや、コチラの方が良い」と試行錯誤して作っています。
今年は「南山寿星図」(狩野栄信筆)を選ばせていただきました。一見すると鬼気迫る容貌をした老人の絵ですが、松竹梅を背景に七福神の一柱である“寿老人” が描かれた、館蔵品の中でも抜きん出た吉兆絵なのです。福徳長寿の神さまである寿老人なら、きっとコロナなど寄せ付けないで、元気な一年を過ごせるハズっ!そんな気持ちを込めました。

今年は新型コロナの影響で、例年とは違うお正月を過ごされた方も多いのではないでしょうか。もしかしたら、密を避けるため、まだ初詣も済ませていない方もいらっしゃる??それなら是非、この寿老人様にあやかってみてくださいね。ホームページでも掲示板でも、お待ちしております。

文化館を応援してくれるすべての皆さまに、寿老人様のご加護がありますように!

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