琵琶湖文化館 the Museum Of Shiga Pref
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近江の文化財

山法師強訴図屏風  6曲1隻 江戸時代
(やまほうしごうそずびょうぶ)
  本館蔵
   法量 (各) 縦 151.5 × 横 354.0cm


          ※写真をクリックすると、拡大画像を見ることができます。
 本屏風は、比叡山の山法師(武装した僧侶)が日吉社の神輿を動かして、洛中に強訴(朝廷・幕府に徒党を組み、神威をかざして無理やり訴えを通すこと)に及ぶ様子を描いた作品です。入洛した僧兵と屋敷を警護する武士たちとが対峙する緊張感あふれるクライマックスシーンが描かれています。

 この屏風は、延暦寺に伝存するもう一つの屏風と本来一具をなします。その延暦寺本には、僧兵に奉ぜられた神輿が雲母坂を下り、賀茂川を渡って入洛する場面が描かれ、琵琶湖文化館本は、その続きの場面が描かれています。本屏風は6曲1双として描かれましたが、いつの時代にか片方が延暦寺から出て、一時個人蔵となったものが、戦後間もない昭和25年(1950)に滋賀県に寄贈されました。

※「山法師強訴図」は、令和3年(2021)2月6日から3月21日まで、県立安土城考古博物館で開催された、地域連携企画展「琵琶湖文化館の『博物誌』―浮城万華鏡の世界へ、ようこそ!―」に出展されました。