大トンボ と あきつ君 について
- 屋上に取り付けられる前
- 昭和36年(1961)
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琵琶湖文化館本館展望閣の屋上からさらに8m余り上に、両羽根をひろげた長さが3mという“大トンボ(あきあかね)”が設置されていました[令和5年に取り外し、館内で保管]。
昭和36年の琵琶湖文化館創建にあたって、トンボをシンボルとした理由にはいくつかあります。
万葉の昔、日本は秋津島(蜻蛉洲)と呼ばれていました。秋津(蜻蛉)とはトンボの古名で、滋賀県は秋津島の中心にあり、日本を象徴する蜻蛉(トンボ)をシンボルマークとしたのです。
また湖面をスイスイト泳ぐように飛ぶトンボの姿に、健康、明朗といったイメージを抱き、トンボの眼のようにクルクルと四方を見渡し、広い視野をもって事にあたるという意味合いも含んでいます。
開館当時このトンボは、夜になると眼を光らせて回転し、灯台の役割も担っていましたので、その印象が強く愛称で「とんぼのお城」と呼ばれることもありました。
- 【トンボがとまっている本当の理由】
~初代館長が語る「とんぼのいわれ」~
(外部サイトへリンク)
- 目が点灯されていたころ
- 昭和40年ころ
- 文化館は夜になると本館頂上のトンボをはじめ各階に設けられた照明施設が煌々と点灯し、周囲の漆黒とも相まってさながら不夜城のようでした。
- 4階パネル展示のリニューアル
- 平成19年(2007)
滋賀県では、県内の小学5年生を対象に琵琶湖を航行する学習船「湖の子」の体験学習があります(びわ湖フローティングスクール)。
休館前、当館はこの学習プログラムによる寄港地活動の拠点の一つとなっており、子ども達にも分かり易く文化財を説明しよう、親しみを持って学習してもらおうと、新しく屋上の大トンボをマスコットキャラクターにした『あきつ君』が誕生しました。この時リニューアルした4階パネル展示を、様々なポーズをしたあきつ君と一緒に楽しめるように工夫しました。
- 休館中もHPで活躍するあきつ君
- 平成20年(2008)~
- 平成20年に休館となってからは、HPを中心に活躍するあきつ君。職員が文化館の日常を綴る「あきつブログ」の中で、 時には季節の風景とともに、時には派手なコスプレで登場したりと 、そのお茶目でユーモラスな表情に「かくれあきつファン」も増えているようです。
- 大トンボ 地上に舞い降りる
- 令和5年(2023)
- 昭和36年(1961)の開館以来、当館の屋根に設置された大トンボは、約60年にわたって館のシンボルとして多くの人々に親しまれてきました。湖上約40mの高さから大津の街並みを見守ってきた大トンボですが、経年による劣化が進み安全に支障をきたす恐れのあることから、屋根および避雷針の改修工事に併せて、1月26日深夜に、屋根から取り外されました。
撤去した大トンボは(仮称)新・琵琶湖文化館開設まで、現在の文化館内で保管し、開設後の取り扱いについては、検討の上決定してまいります。
- 大トンボの使命を引継ぐあきつ君
- 一旦、文化館のシンボルとしての役目を終えた大トンボに代わって、文化館と皆さんとをつなぐ「使命」を引継いだあきつ君。HPでますます活躍の予感?!!これからもどうぞご贔屓に♪