| 西郷隆盛 書跡「詠高山彦九郎詩」 | 江戸末期~明治初年 |
| (さいごうたかもり しょせき「えい たかやまひこくろう し」) 紙本墨書 本館蔵 | 法量 本紙)縦 138.7 × 横 64.0 ㎝ |
今回ご紹介するのは、堂々たる西郷隆盛の書作品で、28文字を3行に分けて書いています。内容は、尊王思想家として知られる高山彦九郎(1747~1793)の忠義心を称えた七言詩です。高山彦九郎は、吉田松陰や彼に学んだ志士たちに多大な影響を与え、西郷もその一人でした。 その内容は、「純粋なる忠義・忠誠心は、多くの人びとの中で突出したものであり、この絵(肖像)は真を捉えている。この絵を見た盗人も、驚くことだろう。世の中を変える契機を作ったのはこの人なのだ。」という意味で、詩の二句目に「豪傑の風姿、画図に真なり。」とあることから、高山彦九郎の肖像画を見た西郷が、高山の人となりについて作詩したものと考えられます。 その書風は、冒頭の文字を大きく書き、筆先を見せない蔵鋒の線、重厚でありつつも所々に渇筆(かすれた線)を用いてバランスを取る点など、西郷の書風の特徴が良く出ています。なお末尾の「南洲」とは、西郷の書家としての号です。 |
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