
滋賀県においては、7月1日は「びわ湖の日」です。1980年に「滋賀県琵琶湖の富栄養化の防止に関する条例」ができて1周年を記念し、この日を「びわ湖の日」と定められました。湖岸や河川・道路などを皆できれいに清掃する取り組みが県内各地で行われ、「滋賀ならでは」の良き伝統となっています。
文化館が建つ湖岸一帯でも一斉清掃が行われ、当館も滋賀県が実施する「びわ湖を美しくする運動」に参加しました。
例年ならば未だ梅雨の時期ですが 、今年は観測史上最も早い6月に梅雨明け。朝から気温も高く、熱中症に十分気を付けながらの活動です。参加されているのは、一般の方やご近所の事業者・各種団体などの皆さん。この日ばかりはお仕事の手を止めて、皆で一斉にご奉仕です。集合場所の大津港で火ばさみとゴミ袋を受け取り、いざスタート!知らない者同士が湖岸沿いを、ゴミを拾いながら進みます。

歩いていると「あれ?あまりゴミが落ちていない?」
・・・なんて思った瞬間!たばこの吸い殻を発見!!草むらに隠れているプラスチックなど小さなゴミもしっかり拾います。湖岸の石垣には、歩道よりもたくさんゴミが・・・(泣)!飲みかけのペットボトルや空き缶、お菓子の袋、コンビニ弁当の容器・・・挙句の果てには絡まった釣り糸の針まで(危ない!)。これらが次々と参加者のゴミ袋に回収されていきます。

約2km先のゴール地点では、拾い集めたゴミを分別。案の定と言いますか、やはりペットボトルのゴミが一番多かったです。これから夏真っ盛り。水分補給は必要ですが、皆さん飲み終わったペットボトルは、きちんと持ち帰って捨てましょう・・・ね。
毎年この活動に参加されている方から、今年はゴミ少ないなぁ」とのお声がありました。エッ!コレで少ないんですか?!結構たくさん拾いましたよ?!! きっと、この清掃活動が始まった頃は、今よりも多くのゴミが捨てられていたのでしょうね。それが長年の活動を通して、徐々にゴミが減っていったのかもしれません。こういった活動のおかげで、県民の皆さんの環境美化に対する意識が変わってきたのではないでしょうか。ポイ捨てを無くして、キレイな琵琶湖が取り戻せますように!
この活動に参加して、改めて琵琶湖の環境を考える、良き一日となりました。




















































こちらには薬師如来立像、地蔵菩薩立像、大黒天の彫刻が並んでいます。ギャラリートークに参加された皆さんは気付いておられますかね~?担当学芸員がイチバン滑らかにお話ししたところ(?!なんせ彫刻が専門なもので(笑))。
さて、ここからようやく第2章です(笑)。最澄が将来(請来)した天台宗の根本経典である法華経、先ずはその美しさをご堪能ください。藍で染めた紺色の紙に金や銀を使って筆で書かれた文字は、それはもう大変美しいものです。思わずため息が出てしまいますよ~。そして長浜市・大吉寺に伝わる両界曼荼羅図。密教の教えがこの2つの曼荼羅にギュッと詰まっています。雪深い古刹に伝わる大変貴重なお品です。
こちらは展覧会後期からお目見えした3幅です。法華経の中で、特に女性からあつい信仰を受ける普賢菩薩さま(右図)。全国的にも珍しい、左足を踏み下げて蓮華座に座る阿弥陀如来さま(中央)。どちらも天台宗の教えから生まれた幅広い仏教美術の奥深い魅力をそなえています。そして「阿字図」(左図)。密教では梵字の初めの文字である「阿(あ)」。行者はこの阿字図の前で瞑想をおこない、罪や穢れを滅して悟りを開くとされています。
最後に忘れてならないのが、天台を守る神々の存在です。最澄は、中国天台山の神に倣い、比叡山の神を山王(さんのう)と位置づけて天台の守護神としました。神さまと仏さまの最強タッグです。
さぁて、駆け足で展覧会会場の様子を、ギャラリートーク形式に紹介してきましたが、いかがだったでしょうか?興味を持っていただけました?この度の地域連携企画展、展示されている文化財は、考古資料を除いては、当館が県内の社寺さまからお預かりしている文化財、および館蔵品で構成されています。

この日を待ちわびた方々が、多数会場にお越しくださいました。

最澄さんの肖像画とは、ちょっと異なりますかね?





皆さんは覚えておられるでしょうか?
大津市浜大津において令和9(2027)年度に開館を予定している新しい文化館に移設する方針が決まり、2月28日に当館において記者発表が行われました。
記者発表の場には、杉本氏の孫である太郎さんも同席され、「祖父もきっと喜んでいるだろう」と感想を述べられました。

オネエさんの話(!?!)などなど。把握できる限りの情報は、文化館前にある掲示板に貼らせていただいております。近くを通られたら、ぜひ立ち止まってご覧くださいね。
日中の寒さが少しゆるみ、春の気配を感じた27日(日)、守山市にある湖岸沿いの”コーエン(公園)”では、黄色のカンザキハナナ(菜の花)が早春の風に揺られ、人々の目を楽しませておりました。
「おそらく最澄も見たであろう(?!)」時代の仏像の変遷について紹介されました。代表的な仏像を写真で比較すると、確かにそれぞれの時代によって特徴的な違いが・・・。ココは言葉で想像していただきましょう・・・「素材が違う」「8等身」「量感がある」「太ももパンパン」「圧倒的な迫力」「少しスリムになる」「スッキリとしたプロポーション」などなど。講師から紹介される魅惑の言葉に、参加の皆さんは、感心しきりのご様子でした。
締めくくりました。
滋賀県立膳所高等学校の1年生で美術を選択している生徒さん達を対象に、全6回のカリキュラムで文化財に関する連続授業がおこなわれました。
・・・!・・・今、サラリと書きましたがとても気になるワードがありました・・・そう!我らが「琵琶湖文化館」のことを授業に取り入れていただいてます~!特に、令和9年度(2027)に新しく生まれ変わる(仮称)新・琵琶湖文化館での取り組みの具体案、これを生徒の皆さんが一生懸命考え、アイデアを発表してくださるとのこと。なんて画期的なこの授業!わくわく・ドキドキ♪若い皆さんからどんなアイデアが出てくるのか、大人たちはそれはもう興味深々です(笑)。

2月5日より安土城考古博物館にて始まりました
博物館に入ると、先ずお出迎えしてくれるのが、”信長バージョンの飛び出し坊や”です♡(もももしや・・・これは・・・とてもレアキャラなのか??!)ノブナガくんに導かれて会場に向かうと・・・・はい!ドンときたーっつ!!会場の入口です。↓↓↓

とはいえ、昨年9月には、「比叡山焼き打ち」から450年を機に、織田・明智の子孫の方々が延暦寺に招かれ、犠牲者の慰霊法要が営まれていますし、こうして平和な時代に最澄さんにかかわる展覧会を関係方々のご協力を得て、滋賀・安土の地で開催できることに、深く感謝申し上げたい次第です。
展覧会初日には、地元観光ボランティアガイドさんをお招きし、本展の魅力をたっぷりレクチャーさせていただきました。観光で滋賀を訪れる皆さんに、是非とも本展をPRしていただきたい!多くの方々にご来場いただけるよう、お力添えをよろしくお願いいたします!
おや?作品が展示されている会場の様子をまだ紹介していないのに、本日のブログ、もう字数をオーバーしてしまいました・か??おやおや。。。




滋賀県では、古くからさまざまな地域で勧請縄が受け継がれており、県内一円の「近江の勧請吊り習俗」が、県選択無形民俗文化財(記録作成等の措置を講ずべき無形の民俗文化財)にも選ばれています。
道を横切って両側の立木に渡して吊られます(いわば結界!これを「道きり」という)。
・・・なんだかもう、この「トリクグラズ」っていう呼び方だけで、心の、どこかの、何かを、クスグラれ・・・ませんか?祈祷札が掛けられていたり、トリクグラズが無かったり、小縄がすごく凝ったものであったり・・・形状は地域ごとにバラエティ豊かで、「一つとして同じ形はない!」と言ってもいいくらい。代々地域に伝わるものだから・・・なのか、その曖昧さ加減(?!)、人間臭さ(?!!)、「地元オリジナル感」(!!!)が魅力で、とても“たまらん♡”のデス。
ソトから見ることで、その魅力を知ってしまうのです。それが風習・・・!伝承されたその「当たり前」を愛でてあげたい~~滋賀っていいトコなんですよ!

12月、当館では寄託更新というとても重要なお仕事があります。文化財をお預かりしている県内各地の社寺さまをお訪ねし、今年一年お世話になったお礼と、来年も引き続いて大切な文化財をご寄託いただけるよう、お願いにうかがわせていただきます。
これには全寄託者さま・・・というわけもいきませんが、数日かけて県内を西へ東へ、学芸員が車を走らせます。


「毎年ニュースになるひ○にゃんのお城とどちらが大きいかなぁ」などと考えながら、孤独と戦ってマス。
「館内がまだ終わっていませんよ~」・・・ウッカリです・・・コツコツと進めマス。
当館から見える景色で比べてみると・・・ご覧のとおり!8月お盆明けがだいたい+30cmでしたので、95cmもの大幅ダウン↓↓。こうなると滅多に見ることができないモノが見えてきます。

左が2年前の写真、そして右のワイド画像が現在。



そのタイトルはズバリ「なぜ滋賀は文化財が多いのかーー!!」
叫んでる叫んでる(笑)。
「
皆さんのブログ滞在時間がいつもより長かった(笑)。熟読いただき、ありがとうございました♪