湖国滋賀を代表する絵師のひとりに、現在の草津市下笠町出身の横井金谷(よこい きんこく:1761～1832)がいます。金谷は、大坂、江戸、京都、名古屋と各地を転々と放浪する中で、あるときは謹厳な僧侶として生活に苦しむ人々を救済し、あるときは破戒僧として悪所に通い、あるときは山伏として大峰入りし、またあるときは絵師として筆を執りました。特に与謝蕪村に大きな影響を受けたため、「近江蕪村」とも呼ばれています。
　この展覧会は、琵琶湖文化館の収蔵品と共に、滋賀県立近代美術館ならびに草津市立草津宿街道交流館の金谷作品が一堂に会する展覧会として開催されました。また、琵琶湖文化館の「梅花書屋図・雪景山水図」と近代美術館の「洛東春興図」は、文化財修理後、初公開の作品であり、郷土の絵師・金谷を広く知っていただくとともに、文化財の保存と修理について考えていただく機会となりました。

　　　 　※展覧会チラシはこちら（PDFデータ）

　　　展　覧　会　名
　　　旅する画僧・金谷－近江が生んだ奇才－
　　　（滋賀県立近代美術館県内移動展示事業・草津宿街道交流館春季テーマ展）
　　　会　　　　　場　　
　　　草津市立草津宿街道交流館　（滋賀県草津市草津３丁目10-4）
　　　会　　　　　期　　
　　　平成３１年３月１６日（土）～５月１２日（日）
　　　　　※会期中展示替えがあります。
　　　　　前期：３月１６日（土）～４月１４日（日）
　　　　　後期：４月１６日（火）～５月１２日（日）
　　　休　　館　　日　　
　　　会期中の休館日 ３月１８日・２２日・２５日、４月１日・８日・１５日・２２日、５月７日
　　　開　館　時　間　　
　　　９時００分から１７時００分まで　※入館は閉館の３０分前まで
　　　主　　　　　催　　
　　　滋賀県立近代美術館・草津市立草津宿街道交流館・滋賀県立琵琶湖文化館
　　　後　　　　　援　　
　　　京都新聞・ＢＢＣびわ湖放送・滋賀県教育委員会
　　　公益社団法人びわこビジターズビューロー
　　　出　品　作　品　（当館収蔵品のみ掲載）