安土・桃山時代の近江展-琵琶湖文化館収蔵品を中心に-
滋賀県立琵琶湖文化館は、開館以来半世紀以上に渡る活動の中で、全国でも有数の質と量を誇る資料を収集し、展示公開をしてきました。平成20年度より休館となっていますが、このたび、滋賀県内の各地域にゆかりのある収蔵品に親しみ、滋賀の文化の豊かさを再認識していただくための地域連携企画展を開催する運びとなりました。
その第3弾となる「安土・桃山時代の近江展-琵琶湖文化館収蔵品を中心に-」を、滋賀県立安土城考古博物館において開催いたしました。
安土・桃山時代は16世紀後半から17世紀初頭までのわずか50年ほどの短い期間ですが、社会、経済、文化の各分野において大きな変化をもたらしました。この時代、織田信長が天下統一を成し遂げ、琵琶湖畔にはそのシンボルともいうべき安土城が築城されます。長い戦乱の世から復興を遂げようとするこの時代、華やかな美意識に満ちた造形が花開きます。
本展では、滋賀県内の社寺から琵琶湖文化館に寄託されている作品および琵琶湖文化館が所蔵する作品の中から、安土・桃山時代の優品を紹介。絵画では、近江出身の巨匠・海北友松や狩野派の絵師による豪放かつ華麗な作品、工芸品では、洗練された大胆な意匠で装飾された蒔絵調度品を展示しました。さらに、琵琶湖の船奉行を務め、大名格の寺院として存在した観音寺(芦浦観音寺)に伝来する「芦浦観音寺文書」に焦点を当て、織田信長や豊臣秀吉などの戦国大名文書を展示しました。
※展覧会チラシはこちら(PDF) ※出品目録はこちら(PDF)
展 覧 会 名 滋賀県立琵琶湖文化館・滋賀県立安土城考古博物館連携企画展
滋賀県立安土城考古博物館 第61回企画展
「安土・桃山時代の近江展―琵琶湖文化館収蔵品を中心に―」
会 場
滋賀県立安土城考古博物館企画展示室 (滋賀県近江八幡市安土町下豊浦6678)
会 期 令和2(2020)年2月8日(土)~4月5日(日)
※新型コロナウィルス感染拡大防止のため、2月29日~3月24日まで臨時休館
休 館 日 月曜日 ※月曜日が振替休日の場合は翌日
開 館 時 間 午前9時から午後5時まで(入館は午後4時30分まで)
入 館 料 大人600円(430円) 高・大学生360円(290円) 小中学生無料
※( )内は20名以上の団体料金
※障害のある方および県内在住の65歳以上の方は無料です。(ただし証明書の提示が必要)
主 催 滋賀県教育委員会・滋賀県立琵琶湖文化館・滋賀県立安土城考古博物館
関 連 事 業 ◆企画展関連博物館講座◆
①令和2(2020)年2月16日(日) 午後1時30分~3時(受付は午後1時~)
演 題:「近江の明智光秀文書および安土宗論について」
講 師:井上 優(滋賀県教育委員会)
②令和2(2020)年2月23日(日・祝) 午後1時30分~3時(受付は午後1時~)
演 題:「桃山時代の工芸品」
講 師:古川史隆(滋賀県教育委員会)
※いずれも会場は、滋賀県立安土城考古博物館 NPSセミナールーム
定員 140名(当日先着順) 参加費 200円
主 な 出 陳 作 品
【お問い合わせ先】
滋賀県立琵琶湖文化館(滋賀県大津市打出浜地先)
TEL:077-522-8179 FAX:077-522-9634
滋賀県立安土城考古博物館(滋賀県近江八幡市安土町下豊浦6678)
TEL:0748-46-2424 FAX:0748-46-6140