渋沢栄一と中江藤樹・熊沢蕃山 ―高島市ゆかりの文化財とともに―
滋賀県立琵琶湖文化館が昭和36年(1961)3月20日に竣工・開館してから、60周年の記念の年です。県内初の本格的公立博物館として、市町との協力体制のもと、社寺などから仏教美術を中心とした多くの文化財を受託するとともに、積極的に資料収集し、多彩なコレクションを形成してきました。
また、日本陽明学の祖として名高い儒学者・中江藤樹の居宅および私塾のあった地である藤樹書院跡は、本県における国史跡第2号として大正11年(1922)に指定を受け、来年に100周年を迎えます。
本展はこのような記念の年を迎えるにあたり、琵琶湖文化館と地域をつなぐ「地域連携企画展」の一環として開催し、琵琶湖文化館収蔵品の中から湖西・高島地域ゆかりの作品を取り上げる展覧会です。特に現在注目を集めている渋沢栄一に焦点を当て、高島地域との関係、陽明学への傾倒に迫るため、中江藤樹・熊沢蕃山や渋沢をめぐる人々の関係資料を紹介します。
あわせて高島市ゆかりの文化財として、高島硯や雲平筆、社寺から琵琶湖文化館に寄託されている大般若経、また令和2年度に修理完了した2件の仏画を展示します。文化財写真パネルとともに、高島地域の仏教文化に触れていただける絶好の機会となることでしょう。
なお2つの会場を設けており、それぞれ開館時間および観覧料が異なりますので、ご注意のうえお越しください。
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展 覧 会 名 琵琶湖文化館開館60周年・史跡藤樹書院跡指定100周年記念展
「渋沢栄一と中江藤樹・熊沢蕃山 ―高島市ゆかりの文化財とともに―」
会 期 令和3年(2021)10月22日(金)~11月14日(日)
休 館 日 月曜日、11月4日(木)
会 場
【第1会場】高島市藤樹の里文化芸術会館 展示室1
(滋賀県高島市安曇川町上小川106)
開館時間:午前9時30分から午後4時30分まで
入 館 料 :無料
【第2会場】近江聖人中江藤樹記念館
(滋賀県高島市安曇川町上小川69)
開館時間:午前9時から午後4時30分まで
入 館 料 :高校生以上300円(200円) 小・中学生無料
※( )内は20名以上の団体料金
※20人以上でお越しの場合は、事前連絡をお願いします。
主 催 滋賀県・滋賀県立琵琶湖文化館・高島市教育委員会
協 力 公益財団法人藤樹書院・藤樹神社
関 連 事 業 ◆企画展関連講演会◆
①「渋沢栄一と滋賀—その内面に与えた影響—」
講師:井上優(滋賀県文化財保護課 主幹)
②「高島市指定文化財の仏教美術」
講師:山下立 氏(滋賀県立安土城考古博物館 主任技師)
③「未来に守り伝える地域の宝~高島市指定文化財の修理報告~」
講師:坂田さとこ 氏(株式会社 坂田墨珠堂 代表取締役)
日 時 :11月6日(土) 午後1時30分~午後4時10分
会 場 :高島市藤樹の里文化芸術会館
定 員 :60名
※近江聖人中江藤樹記念館へ電話・FAXによる事前申込制(参加費200円 当日支払い)
主 な 出 陳 作 品
【お問い合わせ先】
滋賀県立琵琶湖文化館(滋賀県大津市打出浜地先)
TEL:077-522-8179 FAX:077-522-9634
近江聖人中江藤樹記念館(滋賀県高島市安曇川町上小川69)
TEL:0740-32-0330 FAX:0740-32-0330