鷲尾光遍作「青鬼踊」原稿(琵琶湖文化館蔵) 展示公開
滋賀県では、令和9年度の開館を目指し(仮称)新・琵琶湖文化館の整備に向けて取り組んでいます。同時に、新しい文化館のあり方の参考とするため、琵琶湖文化館の歴史を物語る未整理の書類についても、順次調査研究を進めているところです。
そうした中でこのたび、石山寺第50世座主であった故・鷲尾光遍(わしお・こうへん)師が作成した「青鬼踊」の歌詞原稿を発見しました。「青鬼踊」は、石山寺で毎年5月に行われる青鬼まつりの中で、蛍の精と青鬼が酒を飲み交わして踊るもので、唄の作詞を光遍師が手掛けられました。長らく踊りは絶えていましたが、2019年の令和改元を祝って復活し、令和4年は5月15日に行われました。
そこで、折しも発見された原稿を青鬼まつりの開催期にあわせて石山寺豊浄殿で展示公開し、広く観覧に供したいと考えました。
原稿は昭和30年代ころの作成ですが、鷲尾光遍師の自筆かどうかについては研究中で、なぜ琵琶湖文化館にのこされていたのかも不明です。ただし鷲尾光遍師は昭和34(1959)年、滋賀県立琵琶湖文化館建設後援会発起人代表の一人となるなど、琵琶湖文化館の建設や初期の活動に積極的に関与しており、当館との親密な関係を背景に、伝えられたことも考えられます。故・鷲尾光遍座主の人柄や人物像、琵琶湖文化館との関係などについて振り返る機会となることを企図し、展示公開されました。
【展 覧 会 名】琵琶湖文化館地域連携企画展
『鷲尾光遍作「青鬼踊」原稿(琵琶湖文化館蔵) 展示公開』
【会 期】令和4年(2022)5月14日(土)~6月30日(木)
【会 場】大本山石山寺 豊浄殿(大津市石山寺一丁目1-1)
【開 館 時 間】午前10時から午後4時まで(入館は午後3時45分まで)
【入 館 料】豊浄殿:一般(中学生以上)300円 小学生150円
※別途入山料(一般600円 小学生250円)が必要
【主 催】滋賀県立琵琶湖文化館・大本山石山寺
【展 示 資 料】鷲尾光遍作「青鬼踊」原稿(琵琶湖文化館蔵) 1冊
【お問い合わせ先】
滋賀県立琵琶湖文化館(滋賀県大津市打出浜地先)
TEL:077-522-8179 FAX:077-522-9634
大本山石山寺(大津市石山寺一丁目1-1)
TEL: 077-537-0013 FAX:077-533-0133