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「花湖さんの打出のコヅチ」第3回 開催しました

夏の暑さもやわらいで、少し秋の気配が感じられるようになった9月10日(木)、滋賀の文化財講座「花湖さんの打出のコヅチ」第3回を開催いたしました。94名もの方が来てくださいました。新型コロナ感染症の影響で年度初めは開催が危ぶまれていましたが、おかげさまで今年も、おりかえし地点を迎えました。これもみなさまの参加・応援があればこそ!ありがとうございます!

第3回は「滋賀県の仏教工芸-舎利荘厳(しゃりしょうごん)篇-」と題しまして、当館の田澤梓学芸員が、コヅチに初登壇。初々しいデビュー戦を飾らせていただきました♡
滋賀県には仏像彫刻だけでなく、様々な仏教工芸の名品があります。仏教の開祖・釈迦の遺骨である舎利を入れた容器は、いわば仏教工芸のはじまりなのだとか。今回はその舎利荘厳具について、滋賀県を中心に、他府県のものや更には仏教伝来の道筋である朝鮮半島のものまで、場所も年代も様々な舎利容器をスライド写真で紹介しました。塔に埋納され人々が目にすることがなかった古代の舎利に、本尊として人々に礼拝され身近な存在とになった平安時代以降の舎利など、スクリーンに映し出される舎利容器の変遷に、皆さんが見入っている姿が印象的でした。寺院にそびえ立つ塔の中にあったものが、時代を経て小さく美しく飾られる、舎利への信仰の変遷が興味深いお話でした。

最後に、文化館でお預かりしている「厨子入銅製舎利塔(近江八幡市・浄厳院所蔵)」について、田澤学芸員の考えが語られました。この舎利塔の裏には、小さな穴と“吊り金具”が付いているのが確認でき(収蔵品紹介の拡大図でも確認できます)、「これは穴に紐を通して固定して、室内の長押などに懸けたのではないか?」とのお話を伺いました。う~ん、まだまだ新しいことが出てくる舎利荘厳の世界、、、奥が深い!俄然興味が湧いてきます。皆さんも実物を見たくなりませんでしたか?実は、見るコトができるんです!

9月19日(土)から栗東歴史民俗博物館で開催される「栗太郡の神・仏 祈りのかがやき」に、この「厨子入銅製舎利塔」が出陳されています(※「火焔宝珠嵌装舎利厨子」の名称で出陳)。入場無料になっていますので、気軽に実物を見ることができますよ!舎利容器だけではなく、旧栗太郡の信仰文化についての出陳が多くあり、見どころ満載です!講座では、展覧会出陳特別クイズチャレンジを、資料とともに配布させていただきました。コヅチの会場に来られなかったという方もホームページからダウンロードできますので、皆さまクイズを持って、ぜひ会場へ足をお運びください。

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6月のホームページアクセス数

気が付けばもう7月。梅雨入りしてから、さすがに雨が降ることも多く、気持ちもドンヨリしがちですが、そこは元気に!ホームページのアクセス数についてご報告したいと思います。6月のアクセス数は、2,749件!伸びを示した前月をさらに上回る結果となりました。これは前年同月と比べても1.5倍増です。多くのアクセスありがとうございます!

詳しく見てみると、多くの方が「打出のコヅチ」のページをご覧になっている様子。例年のコヅチの開催時期には、アクセス数が伸びる傾向にあるのですが、受付開始後わずか3週間で定員が埋まった今年の勢いは、さすがにいつもと違った(笑)。やはり皆さん、打出のコヅチを楽しみにしていてくださったのですね!
第1回は7月9日、いよいよ来週となりました。コロナ禍での開催。当日のコロナ対策について、スタッフでしっかりと話し合い、開催に向けた準備を着々と進めています。講師先生が立つ演台には、アクリルボードをご用意(お手製)。他にも考えうる限りの対策を講じて皆さまをお迎えする予定です。そして何より、参加する全ての方の健康が無事に開催するためのキモとなります。元気なお顔にお会いできるのを楽しみにしています。

もうひとつ注目したいのが、“明智”関係のアクセスです。新型コロナの影響で、大河ドラマ「麒麟がくる」がチョットお休みしてしまいましたが、まだまだ明智ブームは健在です。文化館からは、光秀の娘婿(従兄弟ともいわれる)にあたる明智左馬之助の「湖水渡り像建立計画」について情報提供をさせていただきました。こちらは、ホームページでは番外編として公開しておりますが、多くの新聞に取り上げていただいたこともあり、皆さまの閲覧につながっているようです。
そして明智光秀近江身説についての記述がある「淡海温故録」についても、安定して根強い人気があります。この淡海温故録は今月の13日まで、明智光秀菩提寺・西教寺内にある禅明坊光秀館に出陳されています。機会があれば、ぜひ足を運んでくださいね。(詳しくは、専用サイトをご覧ください)

文化館での雨にも負けず、新型コロナにも負けない!ホームページを今後ともよろしくお願いします。

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文化館は竜宮城!!

皆さま、ご存知でしたか?明日は琵琶湖文化館の「お誕生日」なんです!文化館は、昭和36年(1961)3月20日に、この大津市打出浜の地に生まれました。滋賀県で初の公立博物館として開館してから59年。もし人間だったら、もう白髪の混じるようないいお歳ですよねぇ。開館当時の様子は、「湖上にお城ができるまで-写真アーカイブ-」のコーナーでご紹介していますので、ぜひご覧になって下さいね。
(→右は、昭和35年に作られた開館予告のポスター)

さて、琵琶湖の中に浮かぶように見えるこの琵琶湖文化館には、開館以来の「浮城」という愛称があるのですが、巷ではいつの間にか「竜宮城」とも呼ばれるようになりました。湖の中に浮かぶお城のような建物、それはまさに浦島太郎などの昔話に登場する「竜宮城」そのものに見えるのでしょう。最近でも、サイクリングで琵琶湖一周などされている方たちの目印になるのでしょうか、“竜宮城のような”と形容された琵琶湖文化館前の写真がインターネット上に掲載されたりしています。

「竜宮城」と言えば、皆さまよくご存知なのが浦島太郎のお話でしょう。若い漁師であった太郎が助けた亀に連れられて竜宮城へ行き、夢のような短い時間を過ごしたのちに故郷へ戻り、玉手箱を開けると白髪のおじいさんになってしまった、というものですね。昔話というものはいくつかの類型に分けられるのですが、このお話は、「異郷訪問譚」というパターンにあてはまるそうです。若者(子供)が偶然に(自分の意志ではなく)異郷へ連れていかれ、夢のような体験をして、現実の世界へ戻って来た時、その若者(子供)は成長している、というのがその骨子になります。

考えてみると、子供にとって「博物館・美術館へ行く」という行為も、ある種「異郷訪問」と言えるかも知れません。親に連れられて、または学校の遠足で、偶然に連れられてきた子供も多かったでしょう。それでも中へ入ってみると、展示室というところは、何千年といった日本の歴史、地元のまた遠く離れた土地の文化が凝縮され、悠久の時間や広大な世界をたった数時間で体験できるとっても不思議な場所。子供にとってはまさに、今まで知らなかった世界(=異郷)だったハズ!そして、ここで貴重な時間を過ごして、館外(=現実の世界)に出た時には、ちょっぴり強く賢い、大人になっていくのかも?

文化館にも開館以来半世紀近くの間、たくさんの子どもたちが来館してくれました(←左の写真は昭和40年代:小学生来館の様子)。だから、ここが「竜宮城」と呼ばれるのも、その外観からだけではなく、もしかしたら地域の人々の心の奥深くに刻み込まれた文化館での「異郷」体験が、自然とそう呼ばせるのかも知れませんね。地域の人々と共に歩み、「竜宮城」と呼ばれてきたことを、誕生日にあたって改めて誇りに思いたいです!!

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梅 届く?

三寒四温という言葉がありますが、今年は二寒五温(?)くらいのあたたかさで季節が進んでいるようです。2月にはブログで梅の話題をと思っていたのですが、うっかりしている間に、梅の蕾の可愛らしさを通り越して、満開になっていました。
写真のセンスも絵心も持ち合わせていないのでお恥ずかしいところですが、インターネットで「梅 画像」を検索しても、おおよそ皆さん”花”をメインに愛でておられる写真です。かく云う私も冒頭の写真を撮った時には、「かわいく咲いてますよ」「春が来ましたよ」「よい香り届きますか?」といった”念”を込めての撮影でした。

ところで、文化館の収蔵品にもに梅を描いた江戸時代の作品があります。作者はそれぞれ異なりますが、いずれも掛軸に描かれた梅です。
ふっと考えました。どれも梅をメインに描かれていますが、今の私たちと随分好みが異なるといいますか、伝わるものが違うように思えます。
うねる枝先にごく控えめに描かれる梅の花。節のある枝ぶりが想像させる古木のたたずまい。厳しい冬の寒さに耐えてなお花を咲かせる、梅の木の生命力を称えているかのようです。それでいて漂う空気は静かで厳か。 じっと向き合って描かれた時間の重みがそのままに、訴えかけるものが心に染み入ります。

それぞれの時代に、流行りや好みもあるでしょう。今、世の中に”インスタ映え”で溢れる画像は「かわいい」「きれい」「楽しい」という具合に陽気で明るい。。。ただ、人間それだけでは生きていけません。辛いときには励ましも必要です。。。梅が毎年花を咲かせる、その生命力の神秘に思いを馳せることも、ご提案させていただきたいと思います。

人それぞれ、お好みの感じ方があると思います。今ふっと心に浮かんだ花はどのように咲いてますか?

ちなみに、来週には早咲きの”サクラ”が滋賀でも咲きそうな気配です。あぁ、うかうかしていると・・・。

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400キロの距離を超える琵文のアート

昨日から「これぞ冬!」という痛いくらいの冷え込みに、体がちぢこまりますね。。。かと言って、小さくうずくまっている場合ではありません。
当館では、安土城考古博物館で明日から始まる地域連携企画展「安土・桃山時代の近江展」のように、他館と協力し、主催で開催する展覧会もありますが、全国の美術館・博物館からの依頼で、資料を貸出すこともあります。今日は当館の作品が遠く首都(東京)へはばたくお話です。

今回の依頼主は、国立新美術館さん。日本で5館目の国立美術館として、平成19年(2007)に開館した美術館です。3月に開催される「古典×現代2020―時空を超える日本のアート」展には、当館から江戸時代の絵画作品、伊藤若冲が描いた鳥禽図と、曾我蕭白の叡山図(県指定)が、出品されます。
他の展覧会もそうですが、作品を貸出す時は、どのような企画の展覧会に当館の作品を展示していただけるのか、とても気になるところ・・・。特に今回は、”時空を超える日本のアート”が副題の斬新な企画です。会場で現代アートとどのようなコラボが繰り広げられるのか、とても楽しみですね。

作品の入念な点検・梱包作業は昨日のうちに済ませてあるので、本日は積み込みのみ!近畿圏で集荷された他の作品とともに、朝一番、東京へ向けての出発を見送りました。

厳しい冷え込みの中、無事に”関ケ原”を越えられたかな?県内最高峰伊吹山の麓:関ケ原は、雪も多く路面凍結など高速道路でも注意が必要なところ。。。400kmの距離を超え、無事に東京までたどり着きますように・・・。
彼方にうっすら見える伊吹山に向かって手を合わせ、旅路の無事と展覧会の成功をお祈りするあきつ君なのでした。


※夕方6時前、無事に到着して収納されましたと、連絡がありました♡

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もうすぐ麒麟がやってくる!

放送開始が予定より2週間遅くなったNHK大河ドラマ。今年の「麒麟がくる」は、あの明智光秀が主人公の戦国ものということで、19日(日)の第1回目の放送をまだかまだかとお待ちの方が、数多くいらっしゃることでしょう。そんな中、昨日飛び込んできた光秀関連のニュース。ご覧になりましたか?京都新聞の1面を飾り、インターネットのニュースにも取り上げられたので、ご存知の方も多いと思いますが、「光秀の出生地に関して新たな古文書が滋賀県で確認された」という、ドラマ開始直前に滋賀県民にとっては、とっても興味深いニュースです。

ドラマに関して、今一番気になるのは、(おそらく)第1回目で放送される(であろう)光秀生誕の場面でしょう。光秀の生誕地については、岐阜県内とする説がいくつかあるのですが、近年新たに滋賀県の”多賀出生説”が浮上してきているのは、皆さまご存知でしょうか?昨年8月の文化館の講座「花湖さんの打出のコヅチ」に参加された方などは、井上優氏(県教委・文化館)の唱える「光秀・多賀出生説」をお聞きになっておられるでしょうし、その後、新聞などでも何度か取り上げられましたので、「知ってるよ!」という方も少しずつ増えているかも知れませんね。

「光秀・多賀出生説」というのは、井上氏によると、江戸時代、貞享年間(1684~88)に描かれた『淡海温故録(おうみおんころく)』(琵琶湖文化館所蔵)の中の記述に加え、地元に残る伝承などから、滋賀県多賀町の佐目で生まれた可能性があるということでした(詳しくはコチラ)(写真は、多賀町佐目の「十兵衛屋敷跡」=伝光秀住居跡)。今回のニュースは、その『淡海温故録』を遡る、1672(寛文12)年編さんの古文書『江侍聞伝録(ごうじもんでんろく)』(県立図書館所蔵)に、「明智十左衛門という侍が美濃から佐目へ逃れて来て、2・3代のちに光秀が生まれた」と書かれていることが確認されたということです。

いや~、オドロキましたね。本能寺の変、山崎の戦いのあった1582(天正10)年からまだ90年しか経っていない時に書かれたものですよ。ひょっとすると地元の古老から直に聞いた話だったりして!こんな大事なことを書き残してくれた筆者の木村重要もスゴイ人ですが、そんな記録を丹念に拾い上げた井上氏の努力にも脱帽です!

さあ、このように光秀研究は、地道ながらも着実に深化している訳ですが、大河ドラマの中でこの「多賀出生説」は取り上げてもらえるのでしょうか?『淡海温故録』を長く大切に保管してまいりました琵琶湖文化館としては、人一倍ハラハラしながら、キリンのように首を長くして (笑)、放映を待ちわびているところです。

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祝)新指定 滋賀県指定文化財

今年もあと数日で終ろうとしている昨日、嬉しいニュースが飛び込んできましたよ。新たに滋賀県が指定(または選定)した文化財が発表されました!新指定(選定)となったのは、次の8件です!

有形文化財
【建造物】五箇(ごか)神社本殿・拝殿:同神社(東近江市)
【絵 画】絹本著色釈迦諸尊集会図(けんぽんちゃくしょくしゃかしょそんしゅうえず)
     :成菩提院(米原市)
【彫 刻】銅造誕生釈迦仏立像:阿弥陀寺(甲賀市)
【工芸品】黒漆金銅装蔓柏文鞍(こくしつこんどうそうつるかしわもんくら)
     :五百井神社(栗東市)
【考古資料】上御殿(かみごてん)遺跡出土短剣鋳型:滋賀県
史跡名勝天然記念物
【史 跡】相谷熊原遺跡(東近江市と個人7人)
     オウゴ古墳(竜王町と個人6人)
選定保存技術
曳山(ひきやま)車輪鉄輪修理:【保持者】草野清弘さん、草野昌基さん兄弟(長浜市)

この中で、【絵画】で指定された絹本著色釈迦諸尊集会図は、現在、当館に寄託されています。お釈迦さまが法華経の教えを説き、法華経を守護するほとけさまたちが一堂に会する様子が色鮮やかに描かれた、とても美しい仏画です。当館ウェブサイト「収蔵品紹介」のコーナーに詳しい内容と写真を、特別に紹介していますので、こちらも是非チェックして下さいね。

指定文化財が増えるということは、宝物が増えたような、滋賀県の地域力がアップしたような、そんな気がしますよね。厚みが増したというか・・・。過去から受け継がれ、未来に引き継ぎたい滋賀の文化財。地域の誇りとして、末永く大切にしていきたいものですね。

年の瀬の嬉しいニュースに、気分も晴れ晴れ。きっと明るい新年が待っているに違いない・・・!! 猪(ちょ)っとこれはもう子(ね)ずに年越しを迎えるしかない?!
それでは皆さんよいお年をです~~~!

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文化財入門セミナー「仏像に親しむ」のご案内

2019年も残りあとわずか。年が明けたら何か新しいことを学びたい!とお思いの方もいらっしゃると思います。今日はそんな方へ耳よりの情報、滋賀県教育委員会文化財保護課さんの方で開催される文化財入門セミナー「仏像に親しむ」のご案内です。

皆さんのなかには「仏像に興味はあるのだけど、いざ見に行くと名前なんかも難しくてちょっと…」という方もいらっしゃるのではありませんか?今回のセミナーでは、専門家の先生から、滋賀県に伝わる仏像の特徴や文化財としての仏像修理の最新情報を、初心者にもわかりやすく紹介していただけるそうですよ。ぜひこの機会に参加して、これから仏像に親しむ”きっかけ”にして下さい。もちろん、もうすでに「仏像大好き♡」という方も大~歓迎です!!

参加お申込みはFAX・電話・メールで、下記の滋賀県教育委員会文化財保護課まで(締め切り1月16日(木))。(文化館では受け付けておりませんので、お間違えのないようにお願いします。)

 日時:令和2年(2020年)1月19日(日)10:30~15:45 ※10:00開場
 会場:ピアザホール(滋賀県大津市におの浜一丁目1番20号 ピアザ淡海2階) 
 内容:「入門セミナー 仏像に親しむ」
  10:30~10:40 開会挨拶
  10:40~11:55 講演「奈良の大仏と京の大仏」 講師:神田雅章氏(龍谷大学教授)
  13:00~14:15 講演「近江の仏像―平安時代の彫刻を中心に―」
            講師:高梨純次氏(公益財団法人秀明文化財団参事)
  14:30~15:45 講演「仏像修理の世界」 講師:高橋利明氏(楽浪文化財修理所所長)
 主催:滋賀県教育委員会
 定員:400名(事前申込制・先着順)
 参加費:無料 

【参加申込方法】
 FAX・電話・メールに住所(市町まで)・氏名(ふりがな)・連絡先(携帯電話推奨)を記入の上、滋賀県教育委員会事務局文化財保護課まで申し込み。申込締切:令和2年1月16日(木)午後5時

【参加申込・問い合わせ先】
 滋賀県教育委員会事務局文化財保護課 美術工芸・民俗係
 〒520-8577滋賀県大津市京町四丁目1番1号
       TEL:077-528-4672 FAX:077-528-4956
       E-mail:ma07@pref.shiga.lg.jp

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あきつブログで楽しむ朝ドラ

突然ですが、皆さまは朝の連続テレビ小説「スカーレット」、ご覧になっていらっしゃいますか?11月からは、舞台が大阪から信楽へと戻り、滋賀県民としてはますます目が離せなくなってきましたね。ところで、多くの方は「信楽焼」と聞くと、「タヌキの置物」を思い浮かべるでしょう?確かに今、信楽の町を訪れると、道沿いにある陶器店の前に山のように並べられたカワイイ顔のタヌキの置物が、ニコニコと私たちを迎えてくれます。ところが、ドラマでは、どうもタヌキはそれほど登場しない。主人公の働き出した窯元にずらりと並んでいるのは「火鉢」ですし、お父さんが車に載せて運んでいるのも「火鉢」。「これってどういうこと???」と、ちょっと気になっている方もいらっしゃるのではないでしょうか?

信楽焼の歴史は古く鎌倉時代にまで遡りますが(主人公・喜美子が「旅のお伴に」と拾ったのは室町時代の壺らしきものの破片でしたね)、実はその中でタヌキの置物の歴史はまだまだ浅いのです。置物自体は明治・大正時代から作られていたのですが、戦後すぐの昭和26年、タヌキがお好きだったという昭和天皇の信楽行幸の際、タヌキの置物に日の丸の旗を持たせて歓迎したことがきっかけで有名になり、また、縁起ものとして喜ばれるようになり、全国へ広まったということです。

なるほど、ドラマは今、昭和30年代のはじめですか?確かに道沿いにポン!と置かれたリアルなお顔のタヌキも登場しますが、この頃はまだまだ本格的な「タヌキの時代」ではなかったようです。そして、「火鉢」というと、ほらあれです!このあきつブログを以前から読んで頂いている方は、きっと覚えていらっしゃるでしょう?今年1/282/5のブログでご紹介した信楽焼の火鉢のことを。信楽で明治時代から作られていた火鉢は、特に終戦後、全国へ飛ぶように売れ、それは「火鉢景気」と言われるほどだったそうです。ところが、昭和30年代に入って、火鉢は石油ストーブに取って代わられ、産地である信楽は苦しい時代を迎えることになります。ドラマは今まさにこの「火鉢の時代」に陰りが見え始めた頃なんですね。そんな背景を知っておくと、ドラマの展開がもっと楽しめること間違いなしデス。気になる方は、ぜひまた過去のブログを覗いてみて下さいネ!

文化館には、火鉢以外にも信楽焼の資料を収蔵しています。そんな収蔵品のことも、また追々いろいろな形で、皆さまにご紹介出来たら良いな~と思っております。どうぞ楽しみにしていて下さいね。それでは、今日はここまで!

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湖岸のキレイを取り戻しました!

先月、滋賀にも被害をもたらした台風19号。当館の周辺には大量の水草(藻)が押し寄せました。
(←台風直後の様子)
その後、(10月29日のブログ「湖岸のキレイを取り戻せ」にも書きましたが)人海戦術で水面から藻を引き上げ、それらをコツコツ地道に乾燥させて処分する日々・・・まったく嘆かわしい1ケ月でした・・・。

しかし、その苦労が報われる日がとうとうやって来ました!本日、人海戦術による清掃作業の第2弾を決行。方々のご協力によりご覧の通り、こんなにキレイな琵琶湖を取り戻すことに成功いたしました!!(作業に没頭するあまり皆で頑張る姿を写真に撮り忘れたのが残念です(笑)。) いやぁ~水面に空が写ってとっても”映える”美しさです!褒めてホメて~!!

 
 
 

 

作業をしていると「大変やな」「ご苦労さん」「頑張ってな」と多くの方が声をかけて下さいます。「やってもやってもキリがない・・・」と、水草にまみれ半分泣きながら作業をする私達にとって、そのあたたかい一声が心の支え。おかげさまで、ようやくこのキレイを取り戻すことが出来ました。ご声援有り難うございました!!

水草を引き上げた後は、水気を切って早く乾燥させるため、石垣の上に少し広げた状態で乾かしています。もうしばらく、道行く方々にはあたたかい目で見守っていただければと思います。あとはお天気との戦い・・・これらを処分しきって作業は『完』となります。もう少し、あと少し、頑張りマス!

最後に衝撃写真を紹介しておきます。それがコレ。水面から引き上げたゴミのヤマです。ほとんどが缶ビール?!発泡酒?!・・・もうッ皆さんどれだけお酒が好きなんですかーッ!琵琶湖が泣いていますよ?!
善良なる心をお持ちの皆さんへ、マナーを守って楽しんでいただけると、琵琶湖はとても喜ぶと思います。。。よ?!

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湖岸のキレイを取り戻せ!

毎年やってくる台風・・・やって来てしまう台風・・・先日の台風19号では、滋賀県では北寄りの風が吹き、大量の水草(藻)が南湖の湖岸に押し寄せました。かく言う・・・文化館の周りにも・・・。モチロン?当然のごとく?当たり前のように?水草が寄って来てしまいました。「今年はもう(台風は)来ないよね」と平和に話していた10月初旬が懐かしい。。。

例年のこととは言え、(いろいろと対策はしているのですが)自然のパワーは想像を超えてきます・・・柵を乗り越えて入って来てしまった水草は、これはもう、人の力でなんとかするしかありません!えぇ、そうですとも。今までにもこんな苦労は幾度となく乗り越えてきた文化館。ということで、皆で力を合わせて水草の除去作業です!

雨が降る中、作業はカッパを着ての重労働・・・。いぃや辛くはありません!「去年の台風は夏でもっと臭いが酷かった!今年はまだマシや!」「その前は水面下にも水草が重なって取っても取っても減らんかった。それに比べたら今年はかわいいもんや!」。そうそう皆さん、その意気です!ガンバレ頑張れ!!
しかし、元気があったのは午前まで・・。午後からは、若干口数が減り、さすがの疲労感が漂っていました。・・・と、そこへ、なんと偶然通りかかった方が「見過ごせないから」と作業を手伝い、しかもこれを聞きつけた別の方が更に応援に来てくださったのです!なんてイイ人たちです!おかげで再び作業はペースアップ!これは本当に有り難かった~!!

この日、水草を全部取り除くことはできませんでしたが、作業が終わるころには水面が見える範囲も広がり、「人力で減ったぞ!」というささやかな?!達成感がありました。
(←その成果がこの水草の山です)
普段机仕事をされている方にも声をかけ、多くの方々にご協力いただいた今回の作業。皆さん慣れないお仕事をお疲れさまでした。有り難うございました!

と、話はイイ終わり方をしたように感じますが、実は続きがありました・・。今回の台風で大量に打ち上がった水草が、各地で飽和状態となり、処分場で処分しきれないほどの量となっているそうです。水草を湖面から引き上げても、乾かして処分に出せる量が限られてしまう・・・ということでキレイな湖岸に戻るには今しばらく時間がかかってしまいそうなのです。湖岸散策を楽しむ皆さまにはご迷惑をお掛けしますが、清掃作業は続けていますので、どうかあたたかい目で見守って下さいませ。

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開催間近!「湖東三山 金剛輪寺の名宝-滋賀県立琵琶湖文化館寄託品里帰り特別公開-」展

間近に迫ってきました琵琶湖文化館地域連携企画展第2弾!11月1日(金)から、愛荘町歴史文化博物館にて開催の本展覧会は、サブタイトルにもあるように、金剛輪寺さまから当館に寄託されている文化財の『里帰り特別公開』展となります。

ということで、当館にある作品は10月11日に、金剛輪寺さまより特別出品いただくご宝物は23日に、すでに会場に”集結”しています。今日は、愛荘町歴史文化博物館に寄託されている作品とともに、これらを展示する作業が行われているのです。

休館中の当館が、他館で展示することができるのは、会場館となる先方職員さん方々のご協力があってこそ・・・今回も愛荘町の方たちに大変お世話になっています(感謝!!)。様々な準備・調整期間を経て、ここまで辿りついたからには、あとは皆さんに良い展示をみてもらえるよう、今日を頑張るのみ!?!全体のまとまり感をイメージしつつ、誰よりも会場の特徴を知る先方の学芸員さんと共に、工夫を凝らしながら作業を進めます。
すべてを展示し終えたところで、やっとホッと一息。。。とても見応えのある展示内容となりましたヨ!!

気付けば、大津市内の街路樹が、秋の色になってきました。金剛輪寺さまの境内も紅葉が少し進んできた様子。 季節が本展覧会を盛り上げてくれているかのようです。
開催まであと1週間。11月が待ち遠しい・・・大津のお城の赤トンボです。

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夕暮れの景色

「秋の日はつるべ落とし」という言葉がありますが、近ごろめっきり日暮れが早くなりました。夕暮れ時、文化館の辺りでは、湖岸をゆっくり散歩する人や、ジョギングで汗を流す人、サイクリングで湖岸の風を楽しむ人など、思い思いの時間を過ごされています。そしてやはりこの景色を見ると皆さん、足を止めずにはいられないようで、携帯電話やカメラで写真を撮っておられる方もたくさんいらっしゃいます。こんな素敵な夕暮れの景色ですものね。

そんな方たちにまぎれて、いざ、「今がシャッターチャンス!」と撮ってみると、刻々と変化する空の色に「やっぱり今がシャッターチャンス?!」と、何度も撮り直し(笑)。撮影枚数がどんどん増えて、撮影時間もエンドレスなことになってしまいます。

そもそも写真を撮ってみようと思ったのは、「夕焼けor朝焼け」に染まる湖岸の風景写真はないですか?と、お問合せをいただいたことがきっかけで、いろいろと探してみたのですが、これがなかなか・・・。ならば撮ってみようと思い立ったわけです。当ウェブサイトには「文化館写真集」がありますが、ここでハタと気付きました。以前と同じ写真が撮れない。。。開館当初の文化館の周囲が未だ更地だった頃のような・・・とは言いませんが、ここ10年の間を見ても、同じ角度でも写り込む建物の数が・・・。当たり前の風景が当たり前でなくなってしまうのをヒシヒシと感じてしまいました。。。

これからの時季、もう少し寒く空気が凛としてくると、さらにおススメの風景があります。風の無い日の夕暮れに、湖面に街の光が映り込み、帯状の灯りがユラユラと、とっても幻想的で神秘的な彩りを見せることがあるのです。この夜景を見るために、京阪神からもわざわざ来られる方がいらっしゃるとか。百万ドル・・・には及びませんが、偶然でも見ることが出来れば、ほんのりあたたかい気持ちになれますよ。

余談になりますが、先日NHKで放送されたブラタ○リのオープニングも、明るい時間にこの辺りで撮影されてたこと、気付かれました?(ちょっと角度は違いますが文化館が写り込んでましたね。)昼間も夕暮れも夜景も、心癒される湖岸の風景です。

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「太鼓踊り」の季節到来

通勤・通学などで、湖岸を毎日通られる方はお気づきでしょうが、最近の琵琶湖は水位がかなり低くなっています。文化館の近くで見ると、湖岸の石垣の、いつもは水面下にある石段までが姿を現すほど…台風や大雨による水害で大変な地域もある一方、こちら滋賀ではこの頃、夕立ちのような雷雨はあるのですが、まとまった雨が降っていないからでしょうか。こんな時はやっぱり…神様・仏様に「雨乞い」デスカ?

「雨乞い」の祭りと言えば、全国各地で古くから行われていますが、滋賀県では晩夏から初秋にかけて多くの地域で行われる「太鼓踊り」が特色となっているようです。すでに終わりましたが、8月24日には守山市古高町の大将軍神社で県選択無形民俗文化財の「古高の鼓踊り」が奉納されました。古くから伝わるこのお祭りは、一時期途絶えたこともありましたが、今年は4年ぶりの開催となりました。また、来たる9月13日には、草津市渋川の伊佐佐神社で、県選択無形民俗文化財の「渋川の花踊り」が行われます。こちらの花踊りは、室町時代の末に流行した「風流踊り」の流れを汲んだもので、雨乞い祈願のお礼として170年以上前から行われています。滋賀県南部で行われる「太鼓踊り」の典型なんだそうですよ。(写真は渋川花踊りの踊り子をかたどったキャラクター「しぶはなちゃん」)

こんな風に、古くから伝わる「太鼓踊り」が県南部にいくつかあるのですが、実は、琵琶湖の東側、甲賀市から長浜市にかけての地域、特に伊吹山のふもとが、県内で最も盛んに行われている場所で、かつてはふもとのほとんどの集落で踊られていたということです。その一つ、米原市春照(すいじょう)八幡神社の太鼓踊りは、江戸時代前期の旱ばつをきっかけに始まった雨乞い祈願の返礼の踊りです。現在は5年に一度の開催となっており、今年はその開催年にあたり、9月23日に行われます。(写真は前回2014年開催時の様子)

太鼓踊りは、かつては滋賀県内の200以上の村で行われていたと言われ、今でも、40あまりの太鼓踊りが、神社へ奉納されるなどして伝えられているそうです。数年に一度というお祭りが重なる今年は、特に多くの「太鼓踊り」が行われる年のようですね。賑やかな鉦や太鼓と華やかな衣装での踊りを、神様に存分に楽しんでいただいたなら、琵琶湖の水位もたちまちに回復!となるのでしょうか!?

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消防設備点検

昨日は消防設備の点検日。館内に設置されている消火栓や自動火災報知機、防排煙設備について、専門業者さんに点検していただきました。何事もないのが当たり前、普段使わないのが当たり前・・・の消防設備。であるからこそ、なおさらこのような定期点検が、重要になります。
忍者屋敷のような我がお城。チェックするところもいっぱいです。点検作業中に、業者さんにはご迷惑だったかもしれませんが、いろいろと質問させていただきました。「非常ベルの押し方は?押したらどうなる?」「天井に設置されているのは熱感知?煙感知?」「防火扉はどのような状況で作動する?」・・・だって普段使わない設備ですもの。ちゃんと知っておかないと!館内を一緒について回って、ほっとひと安心です。

最後には、訓練も兼ねて消火栓(消火ホース)の使い方を教わりました。先ずはホースを確実に伸ばしきること(折れたり捩じれたりしていては×)。そして大事なのが協力者との声かけ!ノズルを持つ(火元に近い)人は、「スタンバイOK!」や「放水よし!」など、準備ができたことを大きな声で知らせます。それを受けて消火栓側の人は「水送ります!」と合図をして、ポンプ起動ボタンを押し、水栓バルブを開きます。準備が出来ていないのに、慌てて水を送ると、ホースが途中で暴れたり、ノズルを手放してしまったりすることがあるので、それも危険。いざという時こそしっかり声を出して、協力することが大事なんですね。訓練では、琵琶湖に向かって見事に水のアーチが出来ました。
普段体験しない訓練を終え、ちょっとテンションが上がった我らが職員。事務所に戻る途中に置いてある消火器を見て「最初にピンは押すのか?抜くのか?」と今更ながらの質問疑問。。。ん?この会話、昨年も喋っていたような??・・・いいのです!改めて防火・防災を意識する、よい機会となりました。

皆さんも今一度、消火器がどこに置いてあるのか、確認しておきましょうね。ちなみに、家庭用の消火器、消火剤の出ている時間は15秒ほどだそうですよ!思いのほか短い?!油断できないこの情報。知っておいて損はない豆知識です。

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明智左馬之助 湖水渡りの不思議

みなさんは、明智秀満(左馬之助)をご存じでしょうか。明智光秀の重臣で、光秀の弟or娘婿or従弟とも言われています(諸説あり)。そう、来年の大河ドラマに向けて、滋賀県で大いに盛り上がっている「明智光秀」に絡む人物・・・ということで、文化館からみなさんに、一つ情報提供致しましょ~。
この明智さん、名前については秀満、弥平次、光春、満春など、歴史上複数の名で登場しますが、ここでは敢えて左馬之助と呼ばせてもらいます。この方を特に有名にしているのが『湖水渡り』です。
明智光秀が本能寺の変で信長を討った後、左馬之助は安土城の守備についていましたが、光秀が山崎の戦いで敗れたことを知り、急ぎ大津の坂本城へ向かいます。その途中、打出浜で敵に遭遇した左馬之助は、馬で琵琶湖を渡り(!)、柳が崎の浜にたどり着いたといいます(現在の陸路で3.5km程離れた所)。・・・馬が泳ぐ?大人を乗せて?水深結構ありますヨ?不思議なお話しですが、信念を貫く武士たちが活躍した時代・・・そのような事も起こり得るかと、妙に納得してしまいます。
この逸話を伝える石碑が、大津市内の2箇所に設置されています。1つは、当館(大津市打出浜)のすぐ近くにある、「明智左馬之助湖水渡」の碑。昭和36(1961)年に当館がオープンした時、未だ周辺が埋立地で文化館の他に何も建っていなかった頃の写真に、小さく確認することが出来ます。しかし、元々誰がいつ建てたものか等、詳しいことはわかっていません。今は土の下に埋まっていますが、全文では「明智左馬之助湖水渡ところ」と刻まれています。
もう1つは、大津市柳が崎の市営駐車場敷地内にある「明智左馬之介光俊駒止松」の碑です。こちらは、昭和29(1954)年に篤志家や地元の協力などで建てられたものであるのだとか。どちらの石碑も、大河ドラマブームなど想像もしていなかったであろう昭和の中頃。地域に残る逸話を形に残そうとされた方たちの思いが伝わります。

ここでみなさん、お気付きですか?不思議なことに、琵琶湖に乗り入れた打出浜では「左馬之助」、たどり着いた柳が崎では「左馬之介」。『助』と『介』、おやおや。。。こんなところにも謎が・・・。実は「助」と「介」、あて字として使われるので、違いにそうこだわらなくても良いのだとか。歴史上、さまざまな文献でママある違い・・・なのだそうですよ。
それよりも!「さまのすけ」を個人名だと思っている方!そちらの方が問題です!!馬の管理をする役所の役職名の一つで、「右馬之助」さんもいらっしゃるのですよ。なんだか頭の中がコンガラガッてきました?そんな時は純粋に、琵琶湖を眺め、湖水を渡る武者の猛々しい姿を想像して・・・勇気付けられて下さい!!

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まもなく開催!「歴代天皇と近江」展 その②

いよいよ明日に迫りました!地域連携企画展「歴代天皇と近江」!今日は展覧会準備をしている作業風景がわかる貴重な写真を入手しましたので、開催直前にちょこっとだけご紹介します。

会場である甲賀市土山歴史民俗資料館さんの休館日(月曜・火曜)に合わせて行われた展示作業。甲賀市さんの全面協力のもと、着々と準備が進められました。今回の展示では、考古資料から書跡、絵画、工芸品など、31件の作品が並びます。

実は、企画段階で関係する誰もが、「予定している全ての作品がうまくケースに収まるのか?!」、内心ドキドキしていたみたいなのですが(笑)、そこは知恵を出し合って、「完璧に展示しきった!!」とのことでしたヨ。なんとも頼もしい(笑)。どうも現場にしかわからないご苦労があるようです(笑笑)。

(作業を終えてホッとした人たちの和みの風景→)

また、展示作業中、皆が注目したのが、写真にもチラッと写っているマネキンに着せた大礼服なのだとか・・・その話はまた後日にいたしましょうね。。。

展覧会「歴代天皇と近江-滋賀県立琵琶湖文化館 館蔵品より-」は、まもなく開催です。27日(土)13:30からは、ギャラリートークが実施されます。解説いたしますのは、「小学5年生の時に『歴代天皇図巻』(秋田書店)」という厚さ3cmの本(3,000円)を、おこづかいで購入した!!」という経歴の持ち主:琵琶湖文化館の担当がお話しさせていただきます(笑)。小学生にはちょっと難しいと思われる内容も、わかりやすく解説されますので、是非ご参加下さいね。

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比叡山坂本観光ボランティアガイド研修のご案内

来年1月に始まるNHKの大河ドラマ。主人公が明智光秀だということもあって、光秀と関わりの深い滋賀への注目度もぐんぐんと高まっていますね。こんな時、友人・知人などが滋賀にやって来たなら、ぜひとも今注目のスポットに連れて行き、ゆたかな歴史と文化財を紹介したい!!ですよね~。そんな時にきっと役立つのが、今回ご紹介する「観光ボランティアガイド研修」です。大津市坂本で開催されるこの研修は、一般の方も受講可能ということなので、ご興味のある方は参加してみてはいかがでしょうか?
講師には、当館の井上優と上野良信があたり、光秀ゆかりの大津・坂本に残された文化財について、その見どころなどをじっくりと解説します。主な対象をボランティアガイドの会の会員さんとした研修なので、いつもとはまた一味違った、実践的なお話が聞けることと思います。

【観光ボランティアガイド研修】
 明智光秀と聖衆来迎寺
-坂本城の旧城門など明智光秀関係文化財、および近江の正倉院の寺宝・国宝六道絵-
●日 時:
2019年7月28日(日)11:00(受付:10:45)~12:30(荒天中止)
●場 所:
 坂本市民センター2階大会議室
 (坂本6丁目1-12、京阪電車 石山坂本線「坂本比叡山口」駅下車徒歩1分)
●内容・講師:
・明智光秀と聖衆来迎寺とのかかわり、坂本城の旧城門など光秀関係文化財、および近江の正倉院と呼ばれる寺宝の概要:井上 優(滋賀県教委文化財保護課・滋賀県立琵琶湖文化館)
・国宝六道絵の世界:上野 良信(滋賀県立琵琶湖文化館) 
●定 員:80名(内、会員外20名。申込不要・先着順)
●受講料:500円/名(会員外一般のみ)
●問合せ:hieizansakamotoguide@gmail.com
●主 催:比叡山坂本観光ボランティアガイドの会・石積み

研修についてのお問い合わせは、比叡山坂本観光ボランティアガイドの会・石積み 教育部さん hieizansakamotoguide@gmail.com まで。(文化館では受け付けておりませんので、お間違えのないように願います。)

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選定保存技術

突然ですが、みなさんは、影響されやすい、ヒト、ですか??
僕は、すごく、影響されやすい・・・トンボです(笑)。5月に開催された滋賀の文化財講座花湖さんの打出のコヅチ第1回では、「伝統音楽を守る~邦楽器の糸製作」のお話をうかがい、すごく興味をそそられ、それからどうも、思考回路が影響を受けてしまったみたいなのですよ(笑)。

講座では、「文化財の指定」と言えどもいろいろあって、美術工芸品や建造物などの有形文化財、演劇や音楽などの無形文化財、民俗文化財、記念物等々、さまざまな分野があることを知りました。そして文化財の修理や保存に必要な材料・用具等の生産製作に必要な「選定保存技術」である長浜市の邦楽器の糸製作について、楽しく学ばせていただきました。

選定保存技術・・・プライドをかけた職人さんたちの手によって受け継がれる伝統の技・・・・厳しい世界であることは重々承知しながらも、僕のような凡人(?)には羨ましくもあり、憧れる世界でもあります。真摯に仕事に向き合うその姿がステキ。。。そんな職人さんたちが支える素晴らしい伝統の技が、他にもいろいろあるのでございますよ~滋賀県には!!

例えば、当館の所蔵する「本藍染手織木綿」。これは、昭和の作品ですが、国の選定保存技術(本藍染)の技術保持者であった紺九(こんく)の三代目森卯一氏が染めた糸を用いて織り出された布です。
紺九は、明治3年(1870)創業、野洲市小篠原にある紺屋(藍染屋)さんです。卯一氏は、昭和62年(1987)に亡くなられていますが、滋賀県無形文化財保持者でもありました。
野洲川の伏流水を用いた伝統的な本藍染技法から生み出された、濃淡のある味わい深い藍色は、まさしくクールジャパン。藍の栽培から染色まで、化学薬品を用いずに作られる紺九の藍染。国宝や重要文化財などの修復の際に必要な布や紙や糸を、藍に染めあげる繊細な技術は、現在は四代目となる森義男氏(国選定保存技術保持者)らに受け継がれ、今も高く評価されています。

文化財の修理・修復には、作られた当時の素材・技法に限りなく近いものが求められます。伝統技法を守って作られた製品だからこそ、大切な文化財を後世に引き継ぐことができるのですね。文化財を守るためには、文化財そのものだけでなく、修復材料も、それを作る伝統技術も守り伝えていかねばなりません。日本の伝統技術よ!ジャパンビューティーよ!永遠なれ!!

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花の寺・正福寺の寺宝特別公開

先週から、5月としては考えられない真夏のような日々が続いていましたが、今日はまた爽やかな風が戻ってきて心地良いですね。ただ、この寒暖差もちょっと体に応えます。。。
皆さまは、お元気にお過ごしでしょうか?

こんな季節の変わり目の中ですが、文化館の職員も、毎日がんばっておりますよ。文化館では、日ごろより地域の文化財を収蔵品として大切にお預かりしておりますが、時に、お寺や神社の行事の際に一時的にお返しすることもあります。昨日(5/29)には、学芸員さんたちが、湖南市にある正福寺さままで、鰐口(わにぐち)をお返しに上がりました。

鰐口というのは、あの爬虫類のワニの大きな口ではありませんよ?!(笑)ほら、皆さんもお寺に行って、お堂にお参りする時、見たことがあるはずです。お堂の前に吊ってある、丸くて平たい大きな鈴(?)のようなものを、太い綱を振ってコ~ンと撞きますよね。あの銅でできた鈴と言うか、鉦というか。。。アレです。正福寺さまの鰐口は、「元亨貮年」の銘から、鎌倉時代に作られたことがはっきりとわかる、とっても貴重なもの。滋賀県の指定文化財にもなっています。

湖南市観光協会の開催する「湖南 花の寺と磨崖仏めぐり」にあわせて、正福寺さまでは、6月3日(月)から7日(金)まで、寺宝を特別公開されます。この鰐口も今回、そのための一時返却となりました。特別公開では、他に山越阿弥陀如来画像(湖南市指定文化財)、十三仏画像(湖南市指定文化財)なども拝見させていただけるようです。貴重なチャンスですので、この機会にぜひご覧ください。

正福寺さまと言えば、この時期、美しいサツキの花でも有名なお寺です。境内に咲き誇るサツキの花と、それに囲まれた石仏は絶好のシャッタースポットになっています。湖南市観光協会さんでは「湖南市フォトコンテスト」も行っておられるようなので、腕に自信のある方は応募してみるのもよいかも知れませんね。暑いですが、6月に入って梅雨の気配が漂ってくる前に、湖南の豊かな自然と文化財に親しむ「ちょこっとお出かけ」、おススメですよ!!

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お役立ち『ぶん活かわら版』

みなさんは、『ぶん活 かわら版』というのをご存知ですか?
滋賀県では今年度より、文化とスポーツ部門を担当する「文化スポーツ部」という組織が誕生し、その中の「文化芸術振興課」に、文化財の活用の推進を図る新たな部門として、「文化財活用係」が設置されました。『ぶん活かわら版』は、この文化財活用係さんが発信元です。『ぶん活』=文化財を活用する・・・ナルホド親しみやすくシャレが効いてますね(笑)。

こんな経験ありません?朝、新聞を見て「あっ!昨日こんな特別公開していたの?来年は絶対行かねば!」と思っていたのに、翌年もうっかり忘れて悔しい思いを繰り返す・・・(私ダケデスカ?)。
この『ぶん活かわら版』は、そんなうっかりも無くしてくれる優れモノ!県内の有形・無形文化財に関する情報が、定期的にウェブサイトに公開されます。「文化財イベント情報」や「湖国の祭り歳時記」では、開催の日程や場所、アクセス、問い合わせ先なども紹介されていますよ。これならうっかり「行きそびれ」ることもなく、事前に情報をチェックできますね。なんてお役立ち・・・♡

そして何より嬉しいのが、とてもタイムリーな情報を提供してくださっているところ!
第1号(4月23日発行):『ゴールデンウィークのお祭り特集』
第2号(5月10日発行):『歴代天皇と滋賀県との関わり』
第3号(5月20日発行):『日本遺産認定 西国三十三所観音巡礼』

ナルホドな内容でしょ?!拝見した感想としましては・・・
第1号:うわぁ~役に立つ~まさしくこんな情報欲しかった~
第2号:元号が令和になってすぐこの内容!やられた~
第3号:祝・日本遺産認定?!改めて行ってみたくなりますやん~

まっこと、参考にさせていただきたい情報盛りだくさんデス。勉強になりマス。A4サイズで2頁ものなので、とても読みやすく分かりやすいですよ。『ぶん活かわら版』、みなさんも是非、いろんな場面でご『活用』下さい。

※滋賀県が発信する「しらしが(しらせる滋賀情報サービス)メール」「しらしがLINE」にあらかじめ登録すると、防災・防犯等の情報や、催し、講座、募集などの情報が、スマートフォンや携帯電話、パソコンで受け取ることができます。『ぶん活かわら版』発行のお知らせも届きますよ。詳しくは「しらしがメール」で検索を。

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金谷展 御礼

3月16日から草津市立草津宿街道交流館で開催されていた展覧会「旅する画僧・金谷-近江が生んだ奇才-」展が5月12日に終り、期間中2,004人の方々にご覧いただいたと、街道交流館さんからご連絡をいただきました。これは例年同時期と比較しても多い人数とのこと!!ご観賞いただきましたみなさま、本当に有り難うございました。
会場となった街道交流館さんは、東海道と中山道が分岐・合流するところに栄えた宿場町・草津にあり、江戸時代の街道を通して旅や文化を紹介されている館なので、「旅する画僧」であった金谷が生まれた時代のイメージを思い描くにもピッタリの会場だったのではないでしょうか。金谷の作品にもピッタリ・・・。味わい深いKINKOKワールドをたっぷりご堪能いただけことと思います。

改めて、会場館として盛り上げて下さった草津市立草津宿街道交流館、ならびに、主催事業として展覧会を引っ張って下さった滋賀県立近代美術館のみなさまに、心より感謝申し上げます。
当館として、これからも収蔵品の展示公開の機会を増やすべく、頑張ってまいりますので、みなさま引き続きご支援・ご協力いただきますよう、よろしくお願いいたします。

・・・何かが始まる予感にドキドキ・・・!!

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ホームページ4月のアクセス数

大型連休、明けまして、こんにちは(笑)。この連休中には元号が新しく「令和」となりましたね。テレビでは平成を振り返る歌番組や特集番組、明けては改元のお祝いムードに盛り上がる街の様子が放送され、気分はもう、ほとんどお正月(笑)。お天気に恵まれたこともあり、レジャー施設や博物館・美術館なども、たくさんの人で賑わったようです。みなさんはどうでしたか?なが~いお休みで気持ちも新たにリフレッシュ!??!お正月並みに心機一転、気持ち爽やかに過ごしてまいりましょう!

さて、先月(なんだか遠い過去のよう・・)、当ホームページをご覧いただいた皆さま、アクセス数のご報告とまいりましょう。4月は1,683件!テンション上がる数字です~。

ちょっと詳しくみてみましょうか。ブログ以外で訪問数の多い人気のサイトは・・・
1 講座・イベント「花湖さんの打出のコヅチ」
2 展覧会「旅する画僧・金谷-近江が生んだ奇才-」
3 刊行物・アーカイブ「紀要」

となりました~。ほぼほぼ予想通り??皆さんの期待感の表れだと思っております。有り難うございます。

では、ちょっと見方を変えて・・・平均滞在時間の長いサイトは?
1 近江の文化財:収蔵品紹介
2 近江の文化財:浮城モノ語り
3 講座・イベント「花湖さんの打出のコヅチ」

となりました~。こちらは、「じ~っくり」読みたい、詳しく知りたい方々の御用達サイトとなっていることがよく分かります。収蔵品紹介では、彫刻のほとけさま1躯の紹介ページになんと19分かけて熟覧していただいた方もいらっしゃるようです。お役に立てれば幸い、有り難いことでございます。

サイトを運営するにあたり、迷うトコロなんですよね・・・。読み物として「一般の人に読みやすい」内容で書けているか、勉強に役立つ「専門的」内容は充実しているか・・・。その辺り、塩梅よく緩急織り交ぜて、より多くの方々にご覧いただければ、と常々考えております。魅力あるホームページでありたいな、と。努力し甲斐がありますね!

ということで、出来ることからコツコツと!これからも当ホームページを、よろしくお願い致しま~す。

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近江の奇祭 鍋冠祭

先日降った雨のおかげか、木々の新緑が一層鮮やかに目に写りますね~。この何かが”発動”した感じ・・・やはりじっとしていられません!! (笑)。ということで、あきつブログ的「お祭り」企画第3弾!!今回紹介するのは、湖北・米原の筑摩(つくま)神社で行われる「鍋冠祭(なべかんむりまつり)」です。

鍋冠祭は、例年5月3日に行われ、筑摩・上多良・中多良・下多良地域の氏子が参加し、筑摩神社まで琵琶湖沿いを祭礼渡御が練り歩きます。特に7~8歳の少女が緑の狩衣に緋色の袴すがたで、頭に張り子の鍋をかぶって行列する様子がとても印象的で、古くは平安時代に書かれた「伊勢物語」の中にも登場するなど、とても歴史のある伝統的なお祭りです(米原市指定無形民俗文化財)。

実は、当館にはこのお祭りを描いた「鍋冠祭図」という作品があります。作者は江戸時代後期の絵師:吉村孝敬(よしむら こうけい・1769~1836)です。
あれ?本図を見て、「おっ?!」と気になった方、いらっしゃいます?現在行われているお祭りでは、小さな子どもが大きな黒い鍋をかぶって歩きますが、この作品ではもう少し大人の女性が描かれていますね。そのあたりのことは、浮城モノ語り第25話に詳しく書いていますので、是非ご一読下さい。

全国の祭りの中には、一風変わった、いわゆる「奇祭」と呼ばれるものがありますが、鍋冠祭もその一つと言えるでしょう。何故、鍋を頭にかぶるのか、実に謎の多いところですが、一説には、筑摩神社の祭神が食物の神であることや、筑摩の地が、宮中に作物や魚介類などを献上する御厨(みくりや)が置かれたところで、献上に際して、土鍋が用いられたことが、鍋冠祭の原初の姿ではないかとも言われています。単なる稚児行列ではなく、全国的にも珍しいこのお祭りは、平安の昔を偲ばせる装いで湖北に春を告げる風物詩ともなっています。

さてこのところ、当ブログにて湖国の春祭りをいろいろと紹介させていただきました。伝統の「祭り」には、その地域の歴史がぎっしり詰まっていると言います。滋賀という土地がどんなところなのか、そこで人々がどのように生活してきたのか、伝統という糸を「今」へどのようにつないできたのか。。。滋賀のことをより深~く知ることができるのが、地域の「祭り」だと言ってもよいでしょう。10連休です。この機会にぜひ、湖国の春をお楽しみ下さい。

あっ!!しまった!!紹介した「大溝祭」「サンヤレ踊り」「鍋冠祭」、開催される日程がカブってます!!さぁ困りました・・・あなたはどのお祭りにお出かけします???

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10連休はサンヤレで幸せいっぱい

いよいよ10連休が近づいてきましたね。17日のブログで、5月3・4日に行われる高島市日吉神社の大溝祭をご紹介しましたが、春祭りが特に盛んな滋賀では、GW前後のこの時期、他にも各地の神社でお祭りが行われます。どこのお祭りもそれぞれ個性豊かで楽しいものですが、今日は、「お祭り」企画第2弾として、近年何かと注目の的となっている「サンヤレ踊り」をご紹介しますね!

「サンヤレ踊り」というのは、滋賀県でも特に湖南地域(草津市・守山市・栗東市など)を中心とした神社の春祭りでしばしば奉納される踊りのことです。5月3日に、草津市内の7つの地区の神社の祭礼で行われる「草津のサンヤレ踊り」は特に有名で、色鮮やかな衣装を身に纏った子どもたちが、太鼓や笛、鉦などを鳴らし、「サンヤレ、サンヤレ~」と囃しながら賑やかに踊る姿は、とっても可愛らしいんですよ。

なんとな~く古風な趣の漂うこの踊りは、室町時代から江戸時代のはじめにかけて、京都で始まり大流行した「風流(ふりゅう) 踊り」(風流とは、華やかな意匠を凝らして人の目を驚かすこと)の流れを汲むものと言われ、水害などの災いや疫病・悪霊退散、そして五穀豊穣の願いを込めて行われます。「草津のサンヤレ踊り」は1993年国選択無形民俗文化財に選択されているうえ、昨年、2018年には、日本遺産「琵琶湖とその水辺景観-祈りと暮らしの水遺産」にも追加認定されました。今年は、2年に1度の矢倉地区(立木神社)のサンヤレ踊りが行われる年なので、こちらも見どころではないでしょうか?

「サンヤレ踊り」は、草津市内だけでなく5月5日の守山市小津神社の長刀まつり(国選択無形民俗文化財)などでも奉納されますが、栗東市の大宝神社では、平成28年(2016)に、昭和7年(1932)を最後に途絶えていた「サンヤレ踊り」が、地域に残るわずかな文献(楽譜や記録帳)などを頼りに、地元の保存会の手で84年振りの復活を遂げたことで話題となりました。こちらの踊りは、今年5月4日の例大祭でも見ることができます。

こんな風に、最近とみに注目を浴びているのが「サンヤレ踊り」。「サンヤレ」という言葉の意味はよくわかっていませんが、一説には「幸あれ」からの転訛だとか。。。もしかしたら、お祭りを見に行くと「幸せ」になれるかも知れませんね。今年のGWは10連休という方、幸せ一杯になれるよう、「サンヤレ」の”はしご”などいかがですか?

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祭だワッショイ!大溝祭!!

暖かい気温が新緑の季節を運んできましたね。田植えの準備で田んぼには水が入りキラキラしています。カエルの合唱も始まりました。頭上をかすめるツバメもなんだか忙しそうです。と、なると、人間たる私たちも、なんだか気持ちがウズウズしませんか?スキップをしたくなるような、大きな声で歌いたくなるような、街を散策したくなるような・・・。ハイッ!ということで!お出かけしたくなる、滋賀の祭りの話題です(笑)。

本日、ご紹介したいのが、琵琶湖の西側、高島市勝野にある日吉神社の春の例祭「大溝(おおみぞ)祭り」です。湖西随一の曳山祭で5月3日に宵宮、4日に本祭が執り行われます。
このお祭りは、元和5年(1619)、大溝藩を築いた分部光信(わけべ みつのぶ)が、伊勢上野の曳山祭りを城下に移したものと伝えられています。それからちょうど400年、節目の年にあたる今年、地元のみなさんのチカラの入れようは、ハンパではありません!!すでにJR近江高島駅には各町【湊(みなと)・巴(ともえ)・宝(たから)・勇(いさみ)・龍(りょう) 】の提灯が飾られ、お祭りムードを盛り上げています。

また、高島へとつながるJR湖西線大津京駅の構内では現在、大溝祭の5基の曳山模型が、祭りの紹介とあわせて展示されています。この展示スペース、普段は滋賀県埋蔵文化財センターさんが、県内で発掘された文化財などの紹介をしておられますが、今回は特に、高島市教育委員会事務局文化財課さんとタッグを組んで、近江高島駅周辺の遺跡、文化財の展示紹介をされているとのこと。大溝城跡の調査成果や出土瓦とあわせて、ミニチュア曳山も紹介されています。こちらで知識・情報を得てから、お祭りを楽しむのもですよね。JR湖西線ご利用の際には是非チェックしてみて下さい。(ちなみに高島市の広報紙にもこのことが掲載されてました!)

昭和58年(1983)に、滋賀県の無形民俗文化財に選択された大溝祭。神輿と笛や太鼓、鉦(かね)のお囃子に合わせて5基の曳山が巡行する様は圧巻です。町内の氏子だけでなく、一般の方も「曳山の曳き手ボランティア」として、祭りに参加することもできるそうですよ(ボランティア募集:~4/23まで 定員になり次第締め切り)。詳しくは【大溝祭オフィシャルサイト】で検索を!

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貸出し資料の”おかえり”作業

今日は、先日まで滋賀県立安土城考古博物館において開催されていた「近江の考古学黎明期-近江風土記の丘50周年キックオフ企画-」展に貸出しをしていた資料の返却・確認作業がありました。

今回の展覧会には、当館から11件の資料:点数にすると88点もの考古資料が出展されていましたので、作品のチェックも大変です。
貸出した側&借りた側、双方の学芸員が立ち合い、1点1点貸出しリストと見比べながら、作品に間違いはないか、状態に変化はないか、丁寧に確認していきます。緊張の時は約1時間ほど・・・。作業は滞りなく終了し、無事オールOKとなりました。ホッ。

これらの作業は、通常、どこの博物館・美術館でも貸出しの際に行われていることですが、博物館の「お仕事」として、なかなか皆さんに見えにくい部分でもあります。現在休館中の当館ですが、収蔵品を他館で展示したり、作品を貸出す機会は多くあります。そしてそれには文化財を扱う職員がしっかりと対応していますので、どうぞご安心を!

当館では、多くの方々に収蔵品をご覧いただけるよう、これからも機会を増やしていければと思っています。今後の「収蔵品公開情報」更新にどうぞご期待下さい!
改めてみなさま!今後とも当館の運営・事業にご支援・ご協力くださいますよう、どうぞよろしくお願い致します!

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発送準備に追われてます

4月が始まって10日余り、いつもと同じ職場でも、何かが「新しい」気分?!。新年度特有の”そわそわ感”と”バタバタ感”で、邁進している文化館です。その理由は・・・?!。

当ウェブサイトでも開催を告知しております「滋賀の文化財講座 花湖さんの打出のコヅチ」。今年で開催12年目となる大好評(自分で言う!!)の文化財講座でございます。第1回の講座を5月9日にひかえ、順調に受講のご予約をいただいております。が、しかし!実は未だ、講座のちらしをご用意出来ておりません。。。遅れておりました印刷を、現在大急ぎで手配しているところです。

ということは、今お申込みいただいている方は、滋賀県もしくは当館のウェブサイト、もしくはもしくは頑張って更新している文化館前の掲示板を見ていただいてのご応募?!ということでしょうか??!それは毎年、この講座の開催を楽しみにしていただいている期待感の現れと思っていいですか?すごぉーーーく嬉しいです!続けてこられて良かった!!有り難うございます!!

まもなく刷り上がる「コヅチちらし」は、来週には県内の美術館、博物館、図書館などに発送予定です。ちょこっと小耳にはさんだのですが、東京で「明智光秀と近江」の歴史セミナーを開催したところ、定員を超えるご応募があり反響が大きかったとのこと・・・。今年のコヅチは「明智光秀」の話題も盛りだくさん。。。ということで!日本橋にある滋賀県の情報発信拠点「ここ滋賀」にもチラシを置き、遠方からのご参加も呼び掛けたいと思っております。「花湖さんの打出のコヅチ」受講の際のお泊りは、本講座のネーミングライツパートナー「雄琴温泉 びわ湖花街道」さんへ是非、オススメです。

今回のちらしは元気モリモリのオレンジ色が目印です。みなさんのお目に留まりますように・・・そして多くの方に受講していただけますように。。。職員一同、開催に向けて頑張っております!!

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金谷さんは「きんこく」さん

現在、草津市立草津宿街道交流館で開催中の「旅する画僧・金谷-近江が生んだ奇才-」展に関するお問い合わせが、【ご意見・ご感想】メールで届きました。湖国滋賀を代表する絵師のひとり、横井金谷(よこい きんこく)の作品を公開中で、当館の収蔵品も出品されているこの展覧会。ご質問は『なぜ「横井展」でなくファーストネームを使われるのですか?「かなや」と呼び間違われる方が多いのでは?』という内容でした。さてさて・・・。

ご指摘のように「金谷」と書くと通常は、名字で「かなや」「かなたに」と読むことが多いですよね。そのため、展覧会名を読み間違えられる方もいらっしゃるかもしれません。「きんこく」という名前(画号)も、知っていないと読めない読み方です。さてさて・・・。

そもそも近世の絵師たちは、画号で呼ばれることが多く、有名どころでは、(伊藤)若冲、(円山)応挙、(狩野)永徳、(俵屋)宗達、(葛飾)北斎など、皆さんも耳馴染のある(?!)よく聞く画号だと思います。これが例えば「伊藤展」「円山展」だとちょっとしっくりこないですよね?!流派で円山派の中には応挙・応瑞・応震など、日本絵画史上最大の流派と言われる狩野派においては、一体何人の狩野さんがいることか!!画法(技)が親・兄弟などの子孫や弟子筋に継承されたので、みんなが「狩野展」では困ってしまいます(笑)。なので、美術の世界では絵師を画号で呼ぶことが多いのです。

ところで、お気付きですか?チラシやポスターで「KINKOKU」とは表記せずに「KINKOK」と書かれていることを。実は、横井金谷には実際に「KINKOK」と落款印を捺した作品があり、そこがこの展覧会を企画された担当学芸員さんが「ポスターデザインで敢えて”こだわった”」点なのだと、うかがってます。江戸時代後期の作家が英語表記で自称するのですよ?!なんて自由!!さすが近江が生んだ奇才!!

「旅する画僧・金谷-近江が生んだ奇才-」展は、5月12日(日)までの開催です。「金谷」は「きんこく」と、読んであげてくださいね。イマドキのキラキラネームのようで、なんてステキ!!?

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北村季吟の句について

去る3月11日、当館のウェブサイト「ご意見・ご感想 送信フォーム」を利用して、「北村季吟の句について」というタイトルで、お問い合わせをいただきました。しかし実はまだ、申し訳ないことに、当館から回答のお返事が出来ていません。というのも、当館の送信フォームは匿名性を高くするため、発信者の情報(連絡先やメールアドレス)がこちらに届かない仕組みになっているのです。「気軽にご意見をいただける」というのが、この送信フォームのいいところ・・・ではあるのですが、今回のようなお問い合わせの場合、受け手側としましても「どうやってお返事をすれば・・・」と頭を悩ませるところなのです。連絡先を書いていなかったことに気付いて再送信してくださるのを待つか・・・どうしようか。。。この2週間、「返信がない!」とヤキモキされていたのではないでしょうか?せっかくお名前を記入していただいたのに、このような訳で、大変申し訳ないです。
ということで!あきつブログの場を借りて、気付いていただけるか・・・いざチャレンジ!

お問い合わせの一つは、収蔵品紹介のコーナーでも紹介しております「北村季吟(きたむらきぎん)詠草」の句についてでした。ここには、『上巳』の句として4行目に『貂も花に酔やふるきの桃の色』と書かれていますが、「貂」はどう読むのですか、という内容のご質問です。
「貂」は訓読みで「てん」、音読みで「チョウ」と読みます。文面からすると、イタチによく似た毛がモフモフの小動物「てん」を指して言っていると思われますが、「上巳」は3月3日桃の節句のことで、春が間近の情景を詠んでいますから、あるいは「蝶々」を連想させる言葉として、敢えて「チョウ」と読ませたい作者の意図があったかもしれません。こればかりは、季吟さん本人に聞いてみないと・・・ですね(笑)。

句の内容としては、冬には頭部が白っぽかった「てん」の毛色も、春が近づいて少し色が変わり、桃の花に誘われて遊びにきたよ~っといったところでしょうか。「てん」より「イヌ」の方がイメージできると書いておられましたが、人里では滅多にお目に掛かれない用心深い「てん」が、春の陽気に誘われて、梅の木の根元にたまたまちょこっと顔をのぞかせた瞬間(目が合ってビックリ!)の姿を想像すると、とても愛くるしい情景に思えてきませんか?

お家では、この句が書かれた掛軸を、毎年ひな祭りにあわせて出しておられるとのこと。なんて素晴らしい!近年省略されがちな日本の古き良き風習を、見事に受け継いで下さっているのですね!私が言うのも何ですがとても嬉しいです。大切になさって下さい。
もう一つのお問い合わせは・・・それは個別に対応させていただきましょうね。写真なども添えていただければ・・・ご連絡お待ちしております~。
写真も送れるメールアドレスはコチラ→ biwakobunkakan@yacht.ocn.ne.jp

ちなみに北村季吟は、野洲郡北村(現・滋賀県野洲市北)出身で、江戸時代に歌人、俳人として活躍した人物であり、松尾芭蕉の師匠としても有名です。野洲市は季吟ゆかりの地として、顕彰事業にも取り組まれています。
といった豆知識も披露しつつ、、、皆さんの『?』の近くに文化館です。今回のような行き違いのために、少々お時間をいただくこともありますが、可能な限り対応させていただいております。

筆:あきつ

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