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「太鼓踊り」の季節到来

通勤・通学などで、湖岸を毎日通られる方はお気づきでしょうが、最近の琵琶湖は水位がかなり低くなっています。文化館の近くで見ると、湖岸の石垣の、いつもは水面下にある石段までが姿を現すほど…台風や大雨による水害で大変な地域もある一方、こちら滋賀ではこの頃、夕立ちのような雷雨はあるのですが、まとまった雨が降っていないからでしょうか。こんな時はやっぱり…神様・仏様に「雨乞い」デスカ?

「雨乞い」の祭りと言えば、全国各地で古くから行われていますが、滋賀県では晩夏から初秋にかけて多くの地域で行われる「太鼓踊り」が特色となっているようです。すでに終わりましたが、8月24日には守山市古高町の大将軍神社で県選択無形民俗文化財の「古高の鼓踊り」が奉納されました。古くから伝わるこのお祭りは、一時期途絶えたこともありましたが、今年は4年ぶりの開催となりました。また、来たる9月13日には、草津市渋川の伊佐佐神社で、県選択無形民俗文化財の「渋川の花踊り」が行われます。こちらの花踊りは、室町時代の末に流行した「風流踊り」の流れを汲んだもので、雨乞い祈願のお礼として170年以上前から行われています。滋賀県南部で行われる「太鼓踊り」の典型なんだそうですよ。(写真は渋川花踊りの踊り子をかたどったキャラクター「しぶはなちゃん」)

こんな風に、古くから伝わる「太鼓踊り」が県南部にいくつかあるのですが、実は、琵琶湖の東側、甲賀市から長浜市にかけての地域、特に伊吹山のふもとが、県内で最も盛んに行われている場所で、かつてはふもとのほとんどの集落で踊られていたということです。その一つ、米原市春照(すいじょう)八幡神社の太鼓踊りは、江戸時代前期の旱ばつをきっかけに始まった雨乞い祈願の返礼の踊りです。現在は5年に一度の開催となっており、今年はその開催年にあたり、9月23日に行われます。(写真は前回2014年開催時の様子)

太鼓踊りは、かつては滋賀県内の200以上の村で行われていたと言われ、今でも、40あまりの太鼓踊りが、神社へ奉納されるなどして伝えられているそうです。数年に一度というお祭りが重なる今年は、特に多くの「太鼓踊り」が行われる年のようですね。賑やかな鉦や太鼓と華やかな衣装での踊りを、神様に存分に楽しんでいただいたなら、琵琶湖の水位もたちまちに回復!となるのでしょうか!?

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消防設備点検

昨日は消防設備の点検日。館内に設置されている消火栓や自動火災報知機、防排煙設備について、専門業者さんに点検していただきました。何事もないのが当たり前、普段使わないのが当たり前・・・の消防設備。であるからこそ、なおさらこのような定期点検が、重要になります。
忍者屋敷のような我がお城。チェックするところもいっぱいです。点検作業中に、業者さんにはご迷惑だったかもしれませんが、いろいろと質問させていただきました。「非常ベルの押し方は?押したらどうなる?」「天井に設置されているのは熱感知?煙感知?」「防火扉はどのような状況で作動する?」・・・だって普段使わない設備ですもの。ちゃんと知っておかないと!館内を一緒について回って、ほっとひと安心です。

最後には、訓練も兼ねて消火栓(消火ホース)の使い方を教わりました。先ずはホースを確実に伸ばしきること(折れたり捩じれたりしていては×)。そして大事なのが協力者との声かけ!ノズルを持つ(火元に近い)人は、「スタンバイOK!」や「放水よし!」など、準備ができたことを大きな声で知らせます。それを受けて消火栓側の人は「水送ります!」と合図をして、ポンプ起動ボタンを押し、水栓バルブを開きます。準備が出来ていないのに、慌てて水を送ると、ホースが途中で暴れたり、ノズルを手放してしまったりすることがあるので、それも危険。いざという時こそしっかり声を出して、協力することが大事なんですね。訓練では、琵琶湖に向かって見事に水のアーチが出来ました。
普段体験しない訓練を終え、ちょっとテンションが上がった我らが職員。事務所に戻る途中に置いてある消火器を見て「最初にピンは押すのか?抜くのか?」と今更ながらの質問疑問。。。ん?この会話、昨年も喋っていたような??・・・いいのです!改めて防火・防災を意識する、よい機会となりました。

皆さんも今一度、消火器がどこに置いてあるのか、確認しておきましょうね。ちなみに、家庭用の消火器、消火剤の出ている時間は15秒ほどだそうですよ!思いのほか短い?!油断できないこの情報。知っておいて損はない豆知識です。

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明智左馬之助 湖水渡りの不思議

みなさんは、明智秀満(左馬之助)をご存じでしょうか。明智光秀の重臣で、光秀の弟or娘婿or従弟とも言われています(諸説あり)。そう、来年の大河ドラマに向けて、滋賀県で大いに盛り上がっている「明智光秀」に絡む人物・・・ということで、文化館からみなさんに、一つ情報提供致しましょ~。
この明智さん、名前については秀満、弥平次、光春、満春など、歴史上複数の名で登場しますが、ここでは敢えて左馬之助と呼ばせてもらいます。この方を特に有名にしているのが『湖水渡り』です。
明智光秀が本能寺の変で信長を討った後、左馬之助は安土城の守備についていましたが、光秀が山崎の戦いで敗れたことを知り、急ぎ大津の坂本城へ向かいます。その途中、打出浜で敵に遭遇した左馬之助は、馬で琵琶湖を渡り(!)、柳が崎の浜にたどり着いたといいます(現在の陸路で3.5km程離れた所)。・・・馬が泳ぐ?大人を乗せて?水深結構ありますヨ?不思議なお話しですが、信念を貫く武士たちが活躍した時代・・・そのような事も起こり得るかと、妙に納得してしまいます。
この逸話を伝える石碑が、大津市内の2箇所に設置されています。1つは、当館(大津市打出浜)のすぐ近くにある、「明智左馬之助湖水渡」の碑。昭和36(1961)年に当館がオープンした時、未だ周辺が埋立地で文化館の他に何も建っていなかった頃の写真に、小さく確認することが出来ます。しかし、元々誰がいつ建てたものか等、詳しいことはわかっていません。今は土の下に埋まっていますが、全文では「明智左馬之助湖水渡ところ」と刻まれています。
もう1つは、大津市柳が崎の市営駐車場敷地内にある「明智左馬之介光俊駒止松」の碑です。こちらは、昭和29(1954)年に篤志家や地元の協力などで建てられたものであるのだとか。どちらの石碑も、大河ドラマブームなど想像もしていなかっただろう昭和の中頃に、こうして地域に残る逸話を形に残そうとされた方たちの思いが伝わります。

ここでみなさん、お気付きですか?不思議なことに、琵琶湖に乗り入れた打出浜では「左馬之助」、たどり着いた柳が崎では「左馬之介」。『助』と『介』、おやおや。。。こんなところにも謎が・・・。実は「助」と「介」、あて字として使われるので、違いにそうこだわらなくても良いのだとか。歴史上、さまざまな文献でママある違い・・・なのだそうですよ。
それよりも!「さまのすけ」を個人名だと思っている方!そちらの方が問題です!!馬の管理をする役所の役職名の一つで、「右馬之助」さんもいらっしゃるのですよ。なんだか頭の中がコンガラガッてきました?そんな時は純粋に、琵琶湖を眺め、湖水を渡る武者の猛々しい姿を想像して・・・勇気付けられて下さい・・・そしてそれは、想像ではなく現実であったかもしれない・・・というお話が!

実は、左馬之助が馬に乗って湖水を渡るこの伝説を、再現した像を湖中に建設しようとする計画がありました(昭和37年)。その時のイメージ図がこちら。何とも夢のあるお話ですね。実現はされなかったようですが、いつの時代も人を動かすのは夢と熱意なのかもしれません。

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まもなく開催!「歴代天皇と近江」展 その②

いよいよ明日に迫りました!地域連携企画展「歴代天皇と近江」!今日は展覧会準備をしている作業風景がわかる貴重な写真を入手しましたので、開催直前にちょこっとだけご紹介します。

会場である甲賀市土山歴史民俗資料館さんの休館日(月曜・火曜)に合わせて行われた展示作業。甲賀市さんの全面協力のもと、着々と準備が進められました。今回の展示では、考古資料から書跡、絵画、工芸品など、31件の作品が並びます。

実は、企画段階で関係する誰もが、「予定している全ての作品がうまくケースに収まるのか?!」、内心ドキドキしていたみたいなのですが(笑)、そこは知恵を出し合って、「完璧に展示しきった!!」とのことでしたヨ。なんとも頼もしい(笑)。どうも現場にしかわからないご苦労があるようです(笑笑)。

(作業を終えてホッとした人たちの和みの風景→)

また、展示作業中、皆が注目したのが、写真にもチラッと写っているマネキンに着せた大礼服なのだとか・・・その話はまた後日にいたしましょうね。。。

展覧会「歴代天皇と近江-滋賀県立琵琶湖文化館 館蔵品より-」は、まもなく開催です。27日(土)13:30からは、ギャラリートークが実施されます。解説いたしますのは、「小学5年生の時に『歴代天皇図巻』(秋田書店)」という厚さ3cmの本(3,000円)を、おこづかいで購入した!!」という経歴の持ち主:琵琶湖文化館の担当がお話しさせていただきます(笑)。小学生にはちょっと難しいと思われる内容も、わかりやすく解説されますので、是非ご参加下さいね。

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比叡山坂本観光ボランティアガイド研修のご案内

来年1月に始まるNHKの大河ドラマ。主人公が明智光秀だということもあって、光秀と関わりの深い滋賀への注目度もぐんぐんと高まっていますね。こんな時、友人・知人などが滋賀にやって来たなら、ぜひとも今注目のスポットに連れて行き、ゆたかな歴史と文化財を紹介したい!!ですよね~。そんな時にきっと役立つのが、今回ご紹介する「観光ボランティアガイド研修」です。大津市坂本で開催されるこの研修は、一般の方も受講可能ということなので、ご興味のある方は参加してみてはいかがでしょうか?
講師には、当館の井上優と上野良信があたり、光秀ゆかりの大津・坂本に残された文化財について、その見どころなどをじっくりと解説します。主な対象をボランティアガイドの会の会員さんとした研修なので、いつもとはまた一味違った、実践的なお話が聞けることと思います。

【観光ボランティアガイド研修】
 明智光秀と聖衆来迎寺
-坂本城の旧城門など明智光秀関係文化財、および近江の正倉院の寺宝・国宝六道絵-
●日 時:
2019年7月28日(日)11:00(受付:10:45)~12:30(荒天中止)
●場 所:
 坂本市民センター2階大会議室
 (坂本6丁目1-12、京阪電車 石山坂本線「坂本比叡山口」駅下車徒歩1分)
●内容・講師:
・明智光秀と聖衆来迎寺とのかかわり、坂本城の旧城門など光秀関係文化財、および近江の正倉院と呼ばれる寺宝の概要:井上 優(滋賀県教委文化財保護課・滋賀県立琵琶湖文化館)
・国宝六道絵の世界:上野 良信(滋賀県立琵琶湖文化館) 
●定 員:80名(内、会員外20名。申込不要・先着順)
●受講料:500円/名(会員外一般のみ)
●問合せ:hieizansakamotoguide@gmail.com
●主 催:比叡山坂本観光ボランティアガイドの会・石積み

研修についてのお問い合わせは、比叡山坂本観光ボランティアガイドの会・石積み 教育部さん hieizansakamotoguide@gmail.com まで。(文化館では受け付けておりませんので、お間違えのないように願います。)

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選定保存技術

突然ですが、みなさんは、影響されやすい、ヒト、ですか??
僕は、すごく、影響されやすい・・・トンボです(笑)。5月に開催された滋賀の文化財講座花湖さんの打出のコヅチ第1回では、「伝統音楽を守る~邦楽器の糸製作」のお話をうかがい、すごく興味をそそられ、それからどうも、思考回路が影響を受けてしまったみたいなのですよ(笑)。

講座では、「文化財の指定」と言えどもいろいろあって、美術工芸品や建造物などの有形文化財、演劇や音楽などの無形文化財、民俗文化財、記念物等々、さまざまな分野があることを知りました。そして文化財の修理や保存に必要な材料・用具等の生産製作に必要な「選定保存技術」である長浜市の邦楽器の糸製作について、楽しく学ばせていただきました。

選定保存技術・・・プライドをかけた職人さんたちの手によって受け継がれる伝統の技・・・・厳しい世界であることは重々承知しながらも、僕のような凡人(?)には羨ましくもあり、憧れる世界でもあります。真摯に仕事に向き合うその姿がステキ。。。そんな職人さんたちが支える素晴らしい伝統の技が、他にもいろいろあるのでございますよ~滋賀県には!!

例えば、当館の所蔵する「本藍染手織木綿」。これは、昭和の作品ですが、国の選定保存技術(本藍染)の技術保持者であった紺九(こんく)の三代目森卯一氏が染めた糸を用いて織り出された布です。
紺九は、明治3年(1870)創業、野洲市小篠原にある紺屋(藍染屋)さんです。卯一氏は、昭和62年(1987)に亡くなられていますが、滋賀県無形文化財保持者でもありました。
野洲川の伏流水を用いた伝統的な本藍染技法から生み出された、濃淡のある味わい深い藍色は、まさしくクールジャパン。藍の栽培から染色まで、化学薬品を用いずに作られる紺九の藍染。国宝や重要文化財などの修復の際に必要な布や紙や糸を、藍に染めあげる繊細な技術は、現在は四代目となる森義男氏(国選定保存技術保持者)らに受け継がれ、今も高く評価されています。

文化財の修理・修復には、作られた当時の素材・技法に限りなく近いものが求められます。伝統技法を守って作られた製品だからこそ、大切な文化財を後世に引き継ぐことができるのですね。文化財を守るためには、文化財そのものだけでなく、修復材料も、それを作る伝統技術も守り伝えていかねばなりません。日本の伝統技術よ!ジャパンビューティーよ!永遠なれ!!

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花の寺・正福寺の寺宝特別公開

先週から、5月としては考えられない真夏のような日々が続いていましたが、今日はまた爽やかな風が戻ってきて心地良いですね。ただ、この寒暖差もちょっと体に応えます。。。
皆さまは、お元気にお過ごしでしょうか?

こんな季節の変わり目の中ですが、文化館の職員も、毎日がんばっておりますよ。文化館では、日ごろより地域の文化財を収蔵品として大切にお預かりしておりますが、時に、お寺や神社の行事の際に一時的にお返しすることもあります。昨日(5/29)には、学芸員さんたちが、湖南市にある正福寺さままで、鰐口(わにぐち)をお返しに上がりました。

鰐口というのは、あの爬虫類のワニの大きな口ではありませんよ?!(笑)ほら、皆さんもお寺に行って、お堂にお参りする時、見たことがあるはずです。お堂の前に吊ってある、丸くて平たい大きな鈴(?)のようなものを、太い綱を振ってコ~ンと撞きますよね。あの銅でできた鈴と言うか、鉦というか。。。アレです。正福寺さまの鰐口は、「元亨貮年」の銘から、鎌倉時代に作られたことがはっきりとわかる、とっても貴重なもの。滋賀県の指定文化財にもなっています。

湖南市観光協会の開催する「湖南 花の寺と磨崖仏めぐり」にあわせて、正福寺さまでは、6月3日(月)から7日(金)まで、寺宝を特別公開されます。この鰐口も今回、そのための一時返却となりました。特別公開では、他に山越阿弥陀如来画像(湖南市指定文化財)、十三仏画像(湖南市指定文化財)なども拝見させていただけるようです。貴重なチャンスですので、この機会にぜひご覧ください。

正福寺さまと言えば、この時期、美しいサツキの花でも有名なお寺です。境内に咲き誇るサツキの花と、それに囲まれた石仏は絶好のシャッタースポットになっています。湖南市観光協会さんでは「湖南市フォトコンテスト」も行っておられるようなので、腕に自信のある方は応募してみるのもよいかも知れませんね。暑いですが、6月に入って梅雨の気配が漂ってくる前に、湖南の豊かな自然と文化財に親しむ「ちょこっとお出かけ」、おススメですよ!!

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お役立ち『ぶん活かわら版』

みなさんは、『ぶん活 かわら版』というのをご存知ですか?
滋賀県では今年度より、文化とスポーツ部門を担当する「文化スポーツ部」という組織が誕生し、その中の「文化芸術振興課」に、文化財の活用の推進を図る新たな部門として、「文化財活用係」が設置されました。『ぶん活かわら版』は、この文化財活用係さんが発信元です。『ぶん活』=文化財を活用する・・・ナルホド親しみやすくシャレが効いてますね(笑)。

こんな経験ありません?朝、新聞を見て「あっ!昨日こんな特別公開していたの?来年は絶対行かねば!」と思っていたのに、翌年もうっかり忘れて悔しい思いを繰り返す・・・(私ダケデスカ?)。
この『ぶん活かわら版』は、そんなうっかりも無くしてくれる優れモノ!県内の有形・無形文化財に関する情報が、定期的にウェブサイトに公開されます。「文化財イベント情報」や「湖国の祭り歳時記」では、開催の日程や場所、アクセス、問い合わせ先なども紹介されていますよ。これならうっかり「行きそびれ」ることもなく、事前に情報をチェックできますね。なんてお役立ち・・・♡

そして何より嬉しいのが、とてもタイムリーな情報を提供してくださっているところ!
第1号(4月23日発行):『ゴールデンウィークのお祭り特集』
第2号(5月10日発行):『歴代天皇と滋賀県との関わり』
第3号(5月20日発行):『日本遺産認定 西国三十三所観音巡礼』

ナルホドな内容でしょ?!拝見した感想としましては・・・
第1号:うわぁ~役に立つ~まさしくこんな情報欲しかった~
第2号:元号が令和になってすぐこの内容!やられた~
第3号:祝・日本遺産認定?!改めて行ってみたくなりますやん~

まっこと、参考にさせていただきたい情報盛りだくさんデス。勉強になりマス。A4サイズで2頁ものなので、とても読みやすく分かりやすいですよ。『ぶん活かわら版』、みなさんも是非、いろんな場面でご『活用』下さい。

※滋賀県が発信する「しらしが(しらせる滋賀情報サービス)メール」「しらしがLINE」にあらかじめ登録すると、防災・防犯等の情報や、催し、講座、募集などの情報が、スマートフォンや携帯電話、パソコンで受け取ることができます。『ぶん活かわら版』発行のお知らせも届きますよ。詳しくは「しらしがメール」で検索を。

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金谷展 御礼

3月16日から草津市立草津宿街道交流館で開催されていた展覧会「旅する画僧・金谷-近江が生んだ奇才-」展が5月12日に終り、期間中2,004人の方々にご覧いただいたと、街道交流館さんからご連絡をいただきました。これは例年同時期と比較しても多い人数とのこと!!ご観賞いただきましたみなさま、本当に有り難うございました。
会場となった街道交流館さんは、東海道と中山道が分岐・合流するところに栄えた宿場町・草津にあり、江戸時代の街道を通して旅や文化を紹介されている館なので、「旅する画僧」であった金谷が生まれた時代のイメージを思い描くにもピッタリの会場だったのではないでしょうか。金谷の作品にもピッタリ・・・。味わい深いKINKOKワールドをたっぷりご堪能いただけことと思います。

改めて、会場館として盛り上げて下さった草津市立草津宿街道交流館、ならびに、主催事業として展覧会を引っ張って下さった滋賀県立近代美術館のみなさまに、心より感謝申し上げます。
当館として、これからも収蔵品の展示公開の機会を増やすべく、頑張ってまいりますので、みなさま引き続きご支援・ご協力いただきますよう、よろしくお願いいたします。

・・・何かが始まる予感にドキドキ・・・!!

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ホームページ4月のアクセス数

大型連休、明けまして、こんにちは(笑)。この連休中には元号が新しく「令和」となりましたね。テレビでは平成を振り返る歌番組や特集番組、明けては改元のお祝いムードに盛り上がる街の様子が放送され、気分はもう、ほとんどお正月(笑)。お天気に恵まれたこともあり、レジャー施設や博物館・美術館なども、たくさんの人で賑わったようです。みなさんはどうでしたか?なが~いお休みで気持ちも新たにリフレッシュ!??!お正月並みに心機一転、気持ち爽やかに過ごしてまいりましょう!

さて、先月(なんだか遠い過去のよう・・)、当ホームページをご覧いただいた皆さま、アクセス数のご報告とまいりましょう。4月は1,683件!テンション上がる数字です~。

ちょっと詳しくみてみましょうか。ブログ以外で訪問数の多い人気のサイトは・・・
1 講座・イベント「花湖さんの打出のコヅチ」
2 展覧会「旅する画僧・金谷-近江が生んだ奇才-」
3 刊行物・アーカイブ「紀要」

となりました~。ほぼほぼ予想通り??皆さんの期待感の表れだと思っております。有り難うございます。

では、ちょっと見方を変えて・・・平均滞在時間の長いサイトは?
1 近江の文化財:収蔵品紹介
2 近江の文化財:浮城モノ語り
3 講座・イベント「花湖さんの打出のコヅチ」

となりました~。こちらは、「じ~っくり」読みたい、詳しく知りたい方々の御用達サイトとなっていることがよく分かります。収蔵品紹介では、彫刻のほとけさま1躯の紹介ページになんと19分かけて熟覧していただいた方もいらっしゃるようです。お役に立てれば幸い、有り難いことでございます。

サイトを運営するにあたり、迷うトコロなんですよね・・・。読み物として「一般の人に読みやすい」内容で書けているか、勉強に役立つ「専門的」内容は充実しているか・・・。その辺り、塩梅よく緩急織り交ぜて、より多くの方々にご覧いただければ、と常々考えております。魅力あるホームページでありたいな、と。努力し甲斐がありますね!

ということで、出来ることからコツコツと!これからも当ホームページを、よろしくお願い致しま~す。

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近江の奇祭 鍋冠祭

先日降った雨のおかげか、木々の新緑が一層鮮やかに目に写りますね~。この何かが”発動”した感じ・・・やはりじっとしていられません!! (笑)。ということで、あきつブログ的「お祭り」企画第3弾!!今回紹介するのは、湖北・米原の筑摩(つくま)神社で行われる「鍋冠祭(なべかんむりまつり)」です。

鍋冠祭は、例年5月3日に行われ、筑摩・上多良・中多良・下多良地域の氏子が参加し、筑摩神社まで琵琶湖沿いを祭礼渡御が練り歩きます。特に7~8歳の少女が緑の狩衣に緋色の袴すがたで、頭に張り子の鍋をかぶって行列する様子がとても印象的で、古くは平安時代に書かれた「伊勢物語」の中にも登場するなど、とても歴史のある伝統的なお祭りです(米原市指定無形民俗文化財)。

実は、当館にはこのお祭りを描いた「鍋冠祭図」という作品があります。作者は江戸時代後期の絵師:吉村孝敬(よしむら こうけい・1769~1836)です。
あれ?本図を見て、「おっ?!」と気になった方、いらっしゃいます?現在行われているお祭りでは、小さな子どもが大きな黒い鍋をかぶって歩きますが、この作品ではもう少し大人の女性が描かれていますね。そのあたりのことは、浮城モノ語り第25話に詳しく書いていますので、是非ご一読下さい。

全国の祭りの中には、一風変わった、いわゆる「奇祭」と呼ばれるものがありますが、鍋冠祭もその一つと言えるでしょう。何故、鍋を頭にかぶるのか、実に謎の多いところですが、一説には、筑摩神社の祭神が食物の神であることや、筑摩の地が、宮中に作物や魚介類などを献上する御厨(みくりや)が置かれたところで、献上に際して、土鍋が用いられたことが、鍋冠祭の原初の姿ではないかとも言われています。単なる稚児行列ではなく、全国的にも珍しいこのお祭りは、平安の昔を偲ばせる装いで湖北に春を告げる風物詩ともなっています。

さてこのところ、当ブログにて湖国の春祭りをいろいろと紹介させていただきました。伝統の「祭り」には、その地域の歴史がぎっしり詰まっていると言います。滋賀という土地がどんなところなのか、そこで人々がどのように生活してきたのか、伝統という糸を「今」へどのようにつないできたのか。。。滋賀のことをより深~く知ることができるのが、地域の「祭り」だと言ってもよいでしょう。10連休です。この機会にぜひ、湖国の春をお楽しみ下さい。

あっ!!しまった!!紹介した「大溝祭」「サンヤレ踊り」「鍋冠祭」、開催される日程がカブってます!!さぁ困りました・・・あなたはどのお祭りにお出かけします???

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10連休はサンヤレで幸せいっぱい

いよいよ10連休が近づいてきましたね。17日のブログで、5月3・4日に行われる高島市日吉神社の大溝祭をご紹介しましたが、春祭りが特に盛んな滋賀では、GW前後のこの時期、他にも各地の神社でお祭りが行われます。どこのお祭りもそれぞれ個性豊かで楽しいものですが、今日は、「お祭り」企画第2弾として、近年何かと注目の的となっている「サンヤレ踊り」をご紹介しますね!

「サンヤレ踊り」というのは、滋賀県でも特に湖南地域(草津市・守山市・栗東市など)を中心とした神社の春祭りでしばしば奉納される踊りのことです。5月3日に、草津市内の7つの地区の神社の祭礼で行われる「草津のサンヤレ踊り」は特に有名で、色鮮やかな衣装を身に纏った子どもたちが、太鼓や笛、鉦などを鳴らし、「サンヤレ、サンヤレ~」と囃しながら賑やかに踊る姿は、とっても可愛らしいんですよ。

なんとな~く古風な趣の漂うこの踊りは、室町時代から江戸時代のはじめにかけて、京都で始まり大流行した「風流(ふりゅう) 踊り」(風流とは、華やかな意匠を凝らして人の目を驚かすこと)の流れを汲むものと言われ、水害などの災いや疫病・悪霊退散、そして五穀豊穣の願いを込めて行われます。「草津のサンヤレ踊り」は1993年国選択無形民俗文化財に選択されているうえ、昨年、2018年には、日本遺産「琵琶湖とその水辺景観-祈りと暮らしの水遺産」にも追加認定されました。今年は、2年に1度の矢倉地区(立木神社)のサンヤレ踊りが行われる年なので、こちらも見どころではないでしょうか?

「サンヤレ踊り」は、草津市内だけでなく5月5日の守山市小津神社の長刀まつり(国選択無形民俗文化財)などでも奉納されますが、栗東市の大宝神社では、平成28年(2016)に、昭和7年(1932)を最後に途絶えていた「サンヤレ踊り」が、地域に残るわずかな文献(楽譜や記録帳)などを頼りに、地元の保存会の手で84年振りの復活を遂げたことで話題となりました。こちらの踊りは、今年5月4日の例大祭でも見ることができます。

こんな風に、最近とみに注目を浴びているのが「サンヤレ踊り」。「サンヤレ」という言葉の意味はよくわかっていませんが、一説には「幸あれ」からの転訛だとか。。。もしかしたら、お祭りを見に行くと「幸せ」になれるかも知れませんね。今年のGWは10連休という方、幸せ一杯になれるよう、「サンヤレ」の”はしご”などいかがですか?

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祭だワッショイ!大溝祭!!

暖かい気温が新緑の季節を運んできましたね。田植えの準備で田んぼには水が入りキラキラしています。カエルの合唱も始まりました。頭上をかすめるツバメもなんだか忙しそうです。と、なると、人間たる私たちも、なんだか気持ちがウズウズしませんか?スキップをしたくなるような、大きな声で歌いたくなるような、街を散策したくなるような・・・。ハイッ!ということで!お出かけしたくなる、滋賀の祭りの話題です(笑)。

本日、ご紹介したいのが、琵琶湖の西側、高島市勝野にある日吉神社の春の例祭「大溝(おおみぞ)祭り」です。湖西随一の曳山祭で5月3日に宵宮、4日に本祭が執り行われます。
このお祭りは、元和5年(1619)、大溝藩を築いた分部光信(わけべ みつのぶ)が、伊勢上野の曳山祭りを城下に移したものと伝えられています。それからちょうど400年、節目の年にあたる今年、地元のみなさんのチカラの入れようは、ハンパではありません!!すでにJR近江高島駅には各町【湊(みなと)・巴(ともえ)・宝(たから)・勇(いさみ)・龍(りょう) 】の提灯が飾られ、お祭りムードを盛り上げています。

また、高島へとつながるJR湖西線大津京駅の構内では現在、大溝祭の5基の曳山模型が、祭りの紹介とあわせて展示されています。この展示スペース、普段は滋賀県埋蔵文化財センターさんが、県内で発掘された文化財などの紹介をしておられますが、今回は特に、高島市教育委員会事務局文化財課さんとタッグを組んで、近江高島駅周辺の遺跡、文化財の展示紹介をされているとのこと。大溝城跡の調査成果や出土瓦とあわせて、ミニチュア曳山も紹介されています。こちらで知識・情報を得てから、お祭りを楽しむのもですよね。JR湖西線ご利用の際には是非チェックしてみて下さい。(ちなみに高島市の広報紙にもこのことが掲載されてました!)

昭和58年(1983)に、滋賀県の無形民俗文化財に選択された大溝祭。神輿と笛や太鼓、鉦(かね)のお囃子に合わせて5基の曳山が巡行する様は圧巻です。町内の氏子だけでなく、一般の方も「曳山の曳き手ボランティア」として、祭りに参加することもできるそうですよ(ボランティア募集:~4/23まで 定員になり次第締め切り)。詳しくは【大溝祭オフィシャルサイト】で検索を!

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貸出し資料の”おかえり”作業

今日は、先日まで滋賀県立安土城考古博物館において開催されていた「近江の考古学黎明期-近江風土記の丘50周年キックオフ企画-」展に貸出しをしていた資料の返却・確認作業がありました。

今回の展覧会には、当館から11件の資料:点数にすると88点もの考古資料が出展されていましたので、作品のチェックも大変です。
貸出した側&借りた側、双方の学芸員が立ち合い、1点1点貸出しリストと見比べながら、作品に間違いはないか、状態に変化はないか、丁寧に確認していきます。緊張の時は約1時間ほど・・・。作業は滞りなく終了し、無事オールOKとなりました。ホッ。

これらの作業は、通常、どこの博物館・美術館でも貸出しの際に行われていることですが、博物館の「お仕事」として、なかなか皆さんに見えにくい部分でもあります。現在休館中の当館ですが、収蔵品を他館で展示したり、作品を貸出す機会は多くあります。そしてそれには文化財を扱う職員がしっかりと対応していますので、どうぞご安心を!

当館では、多くの方々に収蔵品をご覧いただけるよう、これからも機会を増やしていければと思っています。今後の「収蔵品公開情報」更新にどうぞご期待下さい!
改めてみなさま!今後とも当館の運営・事業にご支援・ご協力くださいますよう、どうぞよろしくお願い致します!

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発送準備に追われてます

4月が始まって10日余り、いつもと同じ職場でも、何かが「新しい」気分?!。新年度特有の”そわそわ感”と”バタバタ感”で、邁進している文化館です。その理由は・・・?!。

当ウェブサイトでも開催を告知しております「滋賀の文化財講座 花湖さんの打出のコヅチ」。今年で開催12年目となる大好評(自分で言う!!)の文化財講座でございます。第1回の講座を5月9日にひかえ、順調に受講のご予約をいただいております。が、しかし!実は未だ、講座のちらしをご用意出来ておりません。。。遅れておりました印刷を、現在大急ぎで手配しているところです。

ということは、今お申込みいただいている方は、滋賀県もしくは当館のウェブサイト、もしくはもしくは頑張って更新している文化館前の掲示板を見ていただいてのご応募?!ということでしょうか??!それは毎年、この講座の開催を楽しみにしていただいている期待感の現れと思っていいですか?すごぉーーーく嬉しいです!続けてこられて良かった!!有り難うございます!!

まもなく刷り上がる「コヅチちらし」は、来週には県内の美術館、博物館、図書館などに発送予定です。ちょこっと小耳にはさんだのですが、東京で「明智光秀と近江」の歴史セミナーを開催したところ、定員を超えるご応募があり反響が大きかったとのこと・・・。今年のコヅチは「明智光秀」の話題も盛りだくさん。。。ということで!日本橋にある滋賀県の情報発信拠点「ここ滋賀」にもチラシを置き、遠方からのご参加も呼び掛けたいと思っております。「花湖さんの打出のコヅチ」受講の際のお泊りは、本講座のネーミングライツパートナー「雄琴温泉 びわ湖花街道」さんへ是非、オススメです。

今回のちらしは元気モリモリのオレンジ色が目印です。みなさんのお目に留まりますように・・・そして多くの方に受講していただけますように。。。職員一同、開催に向けて頑張っております!!

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金谷さんは「きんこく」さん

現在、草津市立草津宿街道交流館で開催中の「旅する画僧・金谷-近江が生んだ奇才-」展に関するお問い合わせが、【ご意見・ご感想】メールで届きました。湖国滋賀を代表する絵師のひとり、横井金谷(よこい きんこく)の作品を公開中で、当館の収蔵品も出品されているこの展覧会。ご質問は『なぜ「横井展」でなくファーストネームを使われるのですか?「かなや」と呼び間違われる方が多いのでは?』という内容でした。さてさて・・・。

ご指摘のように「金谷」と書くと通常は、名字で「かなや」「かなたに」と読むことが多いですよね。そのため、展覧会名を読み間違えられる方もいらっしゃるかもしれません。「きんこく」という名前(画号)も、知っていないと読めない読み方です。さてさて・・・。

そもそも近世の絵師たちは、画号で呼ばれることが多く、有名どころでは、(伊藤)若冲、(円山)応挙、(狩野)永徳、(俵屋)宗達、(葛飾)北斎など、皆さんも耳馴染のある(?!)よく聞く画号だと思います。これが例えば「伊藤展」「円山展」だとちょっとしっくりこないですよね?!流派で円山派の中には応挙・応瑞・応震など、日本絵画史上最大の流派と言われる狩野派においては、一体何人の狩野さんがいることか!!画法(技)が親・兄弟などの子孫や弟子筋に継承されたので、みんなが「狩野展」では困ってしまいます(笑)。なので、美術の世界では絵師を画号で呼ぶことが多いのです。

ところで、お気付きですか?チラシやポスターで「KINKOKU」とは表記せずに「KINKOK」と書かれていることを。実は、横井金谷には実際に「KINKOK」と落款印を捺した作品があり、そこがこの展覧会を企画された担当学芸員さんが「ポスターデザインで敢えて”こだわった”」点なのだと、うかがってます。江戸時代後期の作家が英語表記で自称するのですよ?!なんて自由!!さすが近江が生んだ奇才!!

「旅する画僧・金谷-近江が生んだ奇才-」展は、5月12日(日)までの開催です。「金谷」は「きんこく」と、読んであげてくださいね。イマドキのキラキラネームのようで、なんてステキ!!?

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北村季吟の句について

去る3月11日、当館のウェブサイト「ご意見・ご感想 送信フォーム」を利用して、「北村季吟の句について」というタイトルで、お問い合わせをいただきました。しかし実はまだ、申し訳ないことに、当館から回答のお返事が出来ていません。というのも、当館の送信フォームは匿名性を高くするため、発信者の情報(連絡先やメールアドレス)がこちらに届かない仕組みになっているのです。「気軽にご意見をいただける」というのが、この送信フォームのいいところ・・・ではあるのですが、今回のようなお問い合わせの場合、受け手側としましても「どうやってお返事をすれば・・・」と頭を悩ませるところなのです。連絡先を書いていなかったことに気付いて再送信してくださるのを待つか・・・どうしようか。。。この2週間、「返信がない!」とヤキモキされていたのではないでしょうか?せっかくお名前を記入していただいたのに、このような訳で、大変申し訳ないです。
ということで!あきつブログの場を借りて、気付いていただけるか・・・いざチャレンジ!

お問い合わせの一つは、収蔵品紹介のコーナーでも紹介しております「北村季吟(きたむらきぎん)詠草」の句についてでした。ここには、『上巳』の句として4行目に『貂も花に酔やふるきの桃の色』と書かれていますが、「貂」はどう読むのですか、という内容のご質問です。
「貂」は訓読みで「てん」、音読みで「チョウ」と読みます。文面からすると、イタチによく似た毛がモフモフの小動物「てん」を指して言っていると思われますが、「上巳」は3月3日桃の節句のことで、春が間近の情景を詠んでいますから、あるいは「蝶々」を連想させる言葉として、敢えて「チョウ」と読ませたい作者の意図があったかもしれません。こればかりは、季吟さん本人に聞いてみないと・・・ですね(笑)。

句の内容としては、冬には頭部が白っぽかった「てん」の毛色も、春が近づいて少し色が変わり、桃の花に誘われて遊びにきたよ~っといったところでしょうか。「てん」より「イヌ」の方がイメージできると書いておられましたが、人里では滅多にお目に掛かれない用心深い「てん」が、春の陽気に誘われて、梅の木の根元にたまたまちょこっと顔をのぞかせた瞬間(目が合ってビックリ!)の姿を想像すると、とても愛くるしい情景に思えてきませんか?

お家では、この句が書かれた掛軸を、毎年ひな祭りにあわせて出しておられるとのこと。なんて素晴らしい!近年省略されがちな日本の古き良き風習を、見事に受け継いで下さっているのですね!私が言うのも何ですがとても嬉しいです。大切になさって下さい。
もう一つのお問い合わせは・・・それは個別に対応させていただきましょうね。写真なども添えていただければ・・・ご連絡お待ちしております~。
写真も送れるメールアドレスはコチラ→ biwakobunkakan@yacht.ocn.ne.jp

ちなみに北村季吟は、野洲郡北村(現・滋賀県野洲市北)出身で、江戸時代に歌人、俳人として活躍した人物であり、松尾芭蕉の師匠としても有名です。野洲市は季吟ゆかりの地として、顕彰事業にも取り組まれています。
といった豆知識も披露しつつ、、、皆さんの『?』の近くに文化館です。今回のような行き違いのために、少々お時間をいただくこともありますが、可能な限り対応させていただいております。

筆:あきつ

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3月20日 誕生日

昭和36年(1961)3月20日、琵琶湖上にお城の形をした博物館が誕生しました。滋賀県立琵琶湖文化館が開館した日。そうです、今日は琵琶湖文化館の58回目のお誕生日です。

当館は、県内の公立博物館のさきがけとして、滋賀の豊富な文化遺産の保護と産業文化の発展、琵琶湖の観光に寄与するため建設されました。開館当時は、展望閣や水族館、博物館、美術館、プール、レストラン、熱帯植物園なども備えた総合レジャー施設として多くの人でにぎわい、3層5階建て城閣形式の特徴ある建物は、湖岸のシンボルとして親しまれましたが、平成20年度より施設の老朽化等の理由により、休館となりました。現在は、館内での展示公開をお休みさせていただいている以外、文化財講座や他館での収蔵品の展示公開等の活動を、引き続き行っています。

本日、お誕生日を迎えるにあたり、どのような話題を皆さんにお届けしようかと、いろいろ悩みました。しかしここは原点に戻って、昭和36年の開館式の写真を、皆さんに紹介したいと思います。
今年に入ってから、当ブログでも「文化館とトンボの由来」というタイトルで記事を書いたことがありますが、トンボは当館のシンボルとしてだけでなく、開館を祝う式典会場でも大いに活躍をしていました。
その写真がコチラ(左)です。えっ?トンボが見えないですか??・・・そんなことはございません、ちゃんといますよ?!参加されている皆さんの胸元に・・・。

白黒写真なので、分かりづらいかもしれませんね。別の写真でズームアップしてみると、胸元にハンカチーフ・・・ではなく、それは館が用意した「赤トンボのしおり」です。みなさんがお揃いで胸元に挿して下さっているのです。なんてお茶目な(笑)。厳かな式典の中にも、ちょっぴり遊び心とユーモアのある開館式だったようです。
 
開館から58年。滋賀県の歴史と文化を物語る当館の収蔵品や、地域の古き良き宝である文化財を活かし、数多くの展覧会を開催、調査研究や普及啓発などを行ってきた当館です。そして休館中も活動を続ける当館の存在が、皆さんにとって、知的好奇心をくすぐる”トンボのお城”であることを願い、またそのための努力をと、心に誓うお誕生日でございます。

筆:あきつ

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延暦寺保存修理見学会のお知らせ

 皆さま、覚えておいででしょうか?昨年9月のことです。「花湖さんの打出のコヅチ」第4回では、県教委文化財保護課の菅原和之氏を講師にお迎えし、「世界遺産・国宝延暦寺根本中堂の魅力と平成の大修理」というテーマで、平成28年度から10年をかけて行われる延暦寺・平成の大修理についてお話しいただきました。講座のあと、「実際の工事現場を見てみたい」「見学会が行われるならぜひ参加したい」というお声を大勢の方から頂いておりましたが。。。待ちに待った現場見学会が、いよいよ開催されます!!

【開催日時】平成31年(2019年)3月23日(土曜日)
     全4回 (各回1時間程度)
    第1回 9時30分より/第2回11時00分より
    第3回13時00分より/第4回14時30分より

【開催場所】大津市坂本本町 延暦寺境内
      (根本中堂及び廻廊保存修理現場)

【定 員】各回60名 (1班20名で3班に分かれて修理現場を見学していただきます)
     ※各班に県担当者がつき、案内及び修理の説明を行います。

【参 加 費】見学会は無料(延暦寺巡拝料は各自でご負担をお願いします。)

【見学内容】根本中堂および廻廊の屋根や根本中堂の彫刻について見学します。

【参加方法】当日受付(先着順)
    ※参加を希望される方は、根本中堂前で開催時間までに受付をしてください。
  (各回の受付は開始時刻の30分前から行い、定員になり次第、受付を終了します。)

講座の時に菅原氏がお話されたように、今年度は根本中堂の屋根および、根本中堂廻廊の屋根の解体のほか、外部の塗装の掻き落としや、剥落した彫刻の彩色を復旧するための調査が行われています。見学会では、今回の解体に伴う調査で判明したことや、瓦棒銅板葺やとち葺などの伝統的な技法を、県の文化財建造物の専門職員さんが現地で詳しく解説して下さいます。なかなかない機会ですので、ご興味のある方はぜひご参加下さい。

見学会について、詳しくは県庁ホームページをご覧ください。また、お問い合わせは、滋賀県教育委員会事務局文化財保護課(電話番号:077-528-4673)まで。

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國の華たる館蔵品

皆さんは、『國華(こっか) 』という美術雑誌をご存知でしょうか。
『國華』は明治22年(1889)、岡倉天心、高橋健三らによって創刊されて以来、現在まで継続して刊行されている伝統ある月刊誌です。「世界的に見ても、現在発行を続けている美術雑誌の中では最も古い」(フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』より)とされるように、世界的にも高い評価を得ている美術雑誌です。その『國華』の2月に発売された第1480号に、当館の館蔵品である「檜図(ひのきず)屏風」が掲載されました。

檜図屏風は、湖国が生んだ桃山時代の巨匠:海北友松(かいほう ゆうしょう/1533~1615)が描いた六曲一隻の金碧画です。2017年の春に京都国立博物館で開催された特別展覧会「海北友松」展に出展されたこともあり(2017年4月11日ブログ)、作品紹介は京都国立博物館の山本英男氏が執筆されています。当館の館蔵品を、展覧会で公開するご縁をいただき、今回またこのような形で作品の紹介をいただき、大変有り難いことでございます。
ちなみに、平成29年(2017)3月の國華 第1457号では、長浜市興善寺の仏涅槃図について、お茶の水女子大学の土屋真紀氏が執筆されました。当館でも昭和63年に開催した展覧会「涅槃の美」において展示させていただいた作品です。

展覧会やテレビ放映、作品掲載など、作品をご覧いただく機会はいろいろとございますが、滋賀県の文化財や美術作品の素晴らしさが、多くの方々に伝わるよう、当館もお手伝い出来れば、と思っています。

筆:あきつ

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文化財保護のために

皆さん大変です!文化館から“こんなの”出てきました!!コレは何?文化館に何が起こった?

いえいえ、ご安心を。実はコレ、文化財の保護対策に行う防虫・防黴(カビ)のための燻蒸(くんじょう)作業で使っていたマスクなんです(過去形)。昭和51年の新聞記事には、このマスクを付けて作業をする写真と共に、「重文仏像に駆除作戦 “身中の虫”に毒ガス」なんていう、今ではなかなかお見掛けすることのない過激(?!)な見出し記事も見付けました。

燻蒸は、密閉空間にガスを送り込み、悪さを働く虫さんやカビさんを「コテッ」とさせて、文化財そのものやその保存環境を守るために行う作業ですね。それ以上被害が大きくならないように、予防する意味もあります。昭和の終わりから平成の初め頃にかけて、文化財の燻蒸には主に、臭化メチルと酸化エチレンの混合剤(商品名:エキボン)などが使われていました。このマスクが使われていたのもこの時代。当時を知る学芸員さんに聞くと、県の文化財保護課職員さんや燻蒸の専門業者さんと一緒に社寺に出向き、現地で行う燻蒸に立ち会ったこともあったようです。

しかし、1997年(平成9年)にオゾン層を破壊する物質に関するモントリオール議定書第9回締約国会合で、先進国においては臭化メチルの全廃を、2010年から2005年に前倒しをして実施することが、世界的に決定されました。それまでエキボンを使っていた美術館や博物館にとっては「衝撃」の出来事です。「使ってはいけません」「ハイじゃぁ次はコレを」と易々とはいかないのがこの業界。代替の新しい薬剤で本当に効果があるのか、文化財を傷めないか、慎重に吟味する検証期間が必要です。当館でもその移行期間があり、平成11年発行の研究紀要第15号には、当館における「防虫・防黴対策のあり方」について、頭を悩ませた当時の学芸員さんの苦労の様子が記されています。

この移行期間を経て、当館では現在、年間を通して館内の害虫生息状況を把握する環境調査(モニタリング)を継続して行い、忌避剤として低毒性の炭酸ガス製剤(商品名:ブンガノン)を定期的に使うことで虫やカビの発生を予防し、文化財にとって適切な環境を維持しています。近年は「総合防除:IPM」という考え方で、文化財に影響を及ぼす可能性のある化学物質を極力使用せず、建物内の環境や建物外の周辺環境まで考慮に入れた管理の仕方が望まれています。いずれにしても、年間を通した継続的な管理が必要であり、施設の特徴を把握した独自の情報を蓄積することで、害虫などの早期発見と素早い対応ができるのです。

思わぬところから出てきたガスマスクにより、普段努めている私たちも、改めて文化財の保存環境を考える、よい機会となりました。

筆:あきつ

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3/3は、藤樹の郷・安曇川へ!

皆さま、滋賀県民なら一度は”中江藤樹”のお名前を、耳にされたことがおありでしょう。。。江戸時代初期の儒学者で滋賀県を代表する偉人です。出身地の高島市安曇川町辺りでは、今でも「藤樹先生」と親しみを込めて呼ばれており、その門弟や村の人達と勉学に励んだ教室が史跡「藤樹書院」として、とても大切にされています。高島市では、長年にわたって郷土の偉人である中江藤樹の業績を中心に、豊かな歴史遺産を掘り起こして広く発信しようとされてきました。
この度行われる、県教委の平成30年度「滋賀の美と祭りのこころを伝える語り部づくり事業」第4回は『中江藤樹の郷・継承と発信のあゆみを学ぶ』と題して、高島市で地域文化財の発掘・発信をけん引してこられた専門家の方からお話を伺うことが出来ます。発表のあとには、藤樹書院での現地学習もありますので、ぜひ参加してみてはいかがでしょうか?!

 【内  容】専門講座「高島市における歴史文化保護と発信の取組み」
           講師:山本晃子氏(高島市教育委員会文化財保護課 主監)
       実践発表「中江藤樹先生と藤樹書院 継承と発信のあゆみ」
           発表者:上田藤市郎氏(公益財団法人藤樹書院 理事)
               志村観了氏(公益財団法人藤樹書院 理事)
       現地文化財学習(藤樹書院内部と墓地の見学)

 【日  時】平成31年3月3日(日) 13:00~16:00
 【場  所】史跡 藤樹書院(高島市安曇川町上小川211)
 【募集人数】50名 ※事前申込み制・先着順
 【主  催】滋賀県教育委員会
 【共  催】高島市教育委員会
 【申込み先】滋賀県教育委員会事務局文化財保護課
       (美術工芸・民俗係)
       TEL:077-528-4672/FAX:077-528-4956
       メール:ma07@pref.shiga.lg.jp
       ※氏名・住所・電話番号・メールアドレスを記載
        のうえ、お申し込みください。
 【そ の 他】参加費は無料ですが入館料(一般300円)が必要となります。
       雨・雪天決行(暴風警報発令の場合は中止となります)

ところで、中江藤樹像と言えば裃(かみしも)を着た肖像画をよく見かけますが、こちらのチラシに使われているのは絵ではなく彫刻作品です。「どこかでみたなぁー」という方は、もしかして琵琶湖文化館の熱心なファンの方でしょうか???そう!これは、「浮城モノ語り」第38話でご紹介いたしました、当館所蔵の「中江藤樹坐像」(森大造作)です。今回は、藤樹つながりでチラシに使っていただきました。さあ、皆さま!3月3日は、このチラシを手に安曇川へ!(申込み先は、県教委文化財保護課です。琵琶湖文化館ではありませんので、ご注意下さい。)

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文化館の江口君 海を渡る

この度、独立行政法人国際交流基金(ジャパンファウンデーション)さんからお声かけをいただき、米国のナショナル・ギャラリー・オブ・アート(ワシントンD.C.)において開催される「日本美術に見る動物の姿」展に、当館の収蔵品も出陳されることになりました。作品は、ご寄託いただいている荼吉尼点曼荼羅図と、当館の館蔵品絵画 絹本著色「江口君図」です。

もしやこれを「えぐちくん」の図と読んでしまったアナタ、まだまだデス(笑)。正しくは「えぐちのきみ」と言いまして、作者は円山応挙門下十哲の一人である駒井源琦(こまい げんき/1747~1797)、江戸時代の作品です。
本図は、像の背に乗る遊女を描いたものです。日本髪を結い艶やかな着物をまとった「いかにも日本」らしい女性の姿、そして何より展覧会のテーマである「動物」が描かれている本作品。ズバリ!今回の海外展にご指名いただいて誠に光栄でございます。そう、文化館の江口君、海を渡って世界を魅了して参ります!! ムフフン。。。

っと鼻息も荒く、超ゴキゲンな気分ではございましたが、作品が海を渡るにあたり、実は一つ問題がありました。それは、この作品に使われている「軸」についてです。勘のいい方はもう察しておられるかもしれませんが、実はもともと本図に付いている軸には、象牙が使用されています。(ゾウの絵だから象牙・・・というわけではありません。)ご存知のように象牙はワシントン条約で規制の対象となっていますので、そのままでは海を渡っていけません。ということで、事前に軸を取り替えた上で、本作品をお見送りさせていただきました。美術品と言えども(美術品だからこそ?!)守らなければならないルールがあります。一般的にはあまり知られていないことですが、現場では実はそんな苦労もあるのです。
(昨年6月より、日本国内でも美術館・博物館における展示作品の貸し借りを含む移動の際には、あらかじめ環境大臣及び経済産業大臣に対し、特別国際種事業の登録が必要となっています。)

ともあれ、展覧会は6月からですので、まだ少し先の話。同展覧会は、ロサンゼルス・カウンティ美術館でも開催され、合わせて展示される約300点のうち、日本からは180点近くの作品が米国へ向かうそうです。この展覧会に関わってくださっている関係方々に思いを託し・・・われらが日本美術の心意気(?!)、世界の多くの方々に伝わることを願っています。。。

筆:あきつ

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【フォーラムのお知らせ】神様と仏様

 私達のごく身近なところにある神社やお寺。。。日本では、多くの神様と仏様がお祀りされています。神様は神社で、仏様はお寺で、、、のはずが、実際に寺社を訪れて、よくよく見てみると、その中に神様と仏様が同居していることがあります。お寺に神様がおられたり、神社に仏様がおられたり…「なぜココにいらっしゃるのかしら?」と思ったり。考えてみれば、不思議なことですよね???そんな不思議を感じた方に、オススメのフォーラム開催のお知らせです。
 来る2月24日(日)に大津市「ピアザ淡海」で行われます「神様が好きですが?仏様が好きですか?―神仏習合文化を再考する―」では、“神仏習合”について、県内各地の博物館の学芸員さんや文化財の専門職員さん達が一堂に会して、講演・討論します。

【内  容】基礎講演「融け合う神と仏そして人」
           大沼 芳幸氏(NPO法人歴史資源開発機構キュレーター)
      講 演1「多賀参詣曼荼羅に現れた神と仏」
           本田 洋氏(多賀町立博物館係長)
      講 演2「習合美術としての神像」
           山下 立氏(滋賀県立安土城考古博物館副主幹)
      講 演3「天台の中の神と仏」
           渡邊 勇祐(滋賀県立琵琶湖文化館)
      討  論「神様と仏さまの微妙な関係」

【日  時】平成31年2月24日(日) 13:00~16:30(開場12:00)
【会  場】ピアザ淡海 滋賀県立県民交流センター3階大会議室
      (滋賀県大津市におの浜1-1-20)
【定  員】200名 (参加費無料)
      ※満員になりましたら、入場をお断りする場合があります。
【主  催】鈴鹿山麓混成博物館
【お問合せ】鈴鹿山麓混成博物館事務局
      (多賀町立博物館内 TEL:0749-48-2077)

このフォーラムでは、日本独自に発展を遂げた神仏習合文化を通して、現在そして未来における日本人と神様・仏様のお付き合いの仕方を考えていく。。。ということですので、皆さまこの機会に参加されてみてはいかがでしょうか。(問い合わせについては、琵琶湖文化館ではありませんのでご注意ください。)

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幸福の青いナマコ

先日、ニュースで流れていたのですが、徳島県美波町の「日和佐うみがめ博物館カレッタ」さんで、地元の漁師さんが見つけたという「白いナマコ」が展示され、博物館さんが写真付きでツイッターに投稿されたところ、10日間で100万を越える閲覧があるほど大人気となっているそうです。「しろみちゃん」と名付けられたこの「白いナマコ」。見たところ。。。水槽の中でゆっくりと、ヌメーっという感じで動く姿は、巨大な蚕という感じで、ちょっと「キモカワ」ですか?(笑)ナマコが白いのは、10万匹に1匹ぐらいの割合でおこる遺伝子の突然変異で、体の色素が抜けてしまうアルビノという現象によるものだということ。とっても珍しいので、これを見た人は「縁起がいい」「幸運が訪れる」と言われているそうです。(だから大人気なんですね!) そういえば以前、琵琶湖でも「黄色のナマズ」が捕れたのがニュースになりました。あれもアルビノだと聞きましたが。。。その話は水族部門のある他館さんにお任せすることとして。。。今日お伝えするのは、琵琶湖文化館から”青いナマコ”のニュースです。

こちらが文化館の「青いナマコ」です(→)。「あれっ?この前のブログで見たよ!」という方、よく覚えていらっしゃいましたね。そうなんですよ。同じ「信楽火鉢」なんですが、前回の小さなものとはちがって、こちらは直径が50cmほどあり、まぁ巨大とは言えませんが、重たくて、簡単には動かせない大きさです。

これがなぜ「ナマコ」なのかと言いますと。。。左のアップの写真をよ~く見てくださいね。表面にかけられた釉薬。キラキラとした艶のある、とっても美しい青藍色をしていますね。この釉薬が、海の生き物である海鼠(なまこ)の色に似ていることから「海鼠釉」と名付けられているんです。信楽では、中国のものに倣って、名工の谷井直方氏と上田清兵衛氏の手で苦心の末に作り出され、明治30(1897)年頃にようやく完成しました。

それから、豆知識としてもう一つ、前回紹介した火鉢もそうですが、この火鉢の底に台として陶製の盆が付いている(くっついている)ことも特徴なんです。火鉢は部屋の畳の上で使うので、熱で畳が焦げないように、古くは底に木の板を打ち付けて台にしていたのですが、明治33年に陶製の盆が考え出されて台付火鉢となり、大正末期頃まで焼かれました。昭和になると台の付かない火鉢になるので、この火鉢は明治の終わりから大正時代に作られたものだということがわかります。

信楽で「海鼠釉」の火鉢は、今でも少量ながら生産されています。けれども、明治~大正時代に作られ、実際に使用されたこの型は、今や、「青い」にも拘らずレッドリストに載りそうな「絶滅危惧種」となっています(涙)。。。だから、今このブログで、文化館の「青いナマコ(火鉢)」(「あおみちゃん」と呼んでいいですか?)を見ることのできたあなたは、本当にラッキー!今日はきっとイイコトありますよ!!

ご興味のある方はコチラもどうぞ。昭和10年代の旧滋賀県庁舎内の写真ですが、机の側に火鉢が置かれています。これは「My火鉢」?!ある意味斬新かも?!!火鉢つながりで、なかなかに面白い写真を見せていただきました(笑)。

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ホームページ1月のアクセス数

新年が始まって1ヶ月、時が経つのは早いもので、1月は「行く」2月は「逃げる」3月は「去る」と、怒涛の年度末が訪れる気配が…皆さんも?…。そこで気になるのが!(強制的に現実逃避!!)、今年最初の当館ホームページアクセス数!1月はなんと1,586件!今年も年始めから、たくさんの方に見ていただきました。ありがとうございます。

ホームページが好評であることもさることながら、実はとても嬉しいことがありました。それは文化館の看板娘(?!)、表の歩道沿いに設置している掲示板についてのことです。この掲示板には、当館に関連する展覧会の情報や、ホームページで紹介している「ブログ」「浮城モノ語り」などを、大きく印刷して貼りだし、いわば、文化館のもう一つの広告塔として、地域の皆さんをつなぐ重要な役割を担っています。掲示するにあたっては、「文字サイズはこのくらいが読みやすい?」とか「図版はこの大きさかな?」など、掲示板ならではの試行錯誤を繰り返しながら更新をしております。

ある日新しいブログを貼りだしていると、「文化館が休日のとき、掲示板を熱心に読んでいる少年がいたよ」と道行く方が話しかけてくださいました。詳しく伺うと、中学生くらいの少年が、長い時間をかけて掲示物を読んでいたとのこと。教えてくださった方が「きっと文化館のことをよく知りたいのね」と笑顔でお話しされるくらい、それはもう熱心に読んでくれていたそうです。

通りを歩く人が足を止め、内容を熱心に読んでくださっている姿は、私もよくお見かけします。ただその多くは学生さんではなく、近くで働くサラリーマンや、観光で滋賀に来られた方、あるいは文化館の前庭に遊具があった頃に遊んだり、地下のプールで泳いだ記憶がある少し年配の方などです。(更新作業中に「むかし文化館によく遊びにきたよ」と嬉しそうに話しかけてくださる方も。)なので、開館していた頃を知らないであろう少年が、熱心に読んでいたというお話を聞いた時は、とっても嬉しくなりました。老若男女すべての世代の人に文化館について興味を持ってもらえるコトが、なにより一番ですから!

ホームページでは遠くの人にも文化館の活動を知ってもらえるように。。。そして、掲示板では、近くの人にも文化館の歴史や、地元滋賀の文化財のことを知ってもらえるように。。。「おっ?!新しい記事が出たな?!」と注目して貰えるよう、今日も『更新』を頑張ろう!と思います。

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「火鉢の時代」に思いを馳せる

滋賀の今年の冬は例年より暖かいのだと思いますが、大寒を過ぎた1月下旬、さすがに寒さ厳しくなってきました。巷ではインフルエンザも大流行している様子。皆さま、体調崩されたりしていませんか?インフルエンザの予防には、まずは「手洗い」と「うがい」、それから、体を「温める」ことも大切ですね。。。そこで、琵琶湖文化館になにか「温かい」ものはないかと思って、探し出してきたのが。。。この信楽焼の「火鉢」です。

火鉢というのは、世間ではもうすっかり見かけなくなったように思いますが、昭和30年代までは家庭の暖房器具として普通に使われていたので、「懐かしいなあ~。子供のころには家にあったよ」なんていう方も、まだまだいらっしゃるのではないでしょうか?

  鎌倉時代に始まる信楽焼では、江戸時代にはすでに火鉢を作っていたことがわかっていますが、特に終戦直後の昭和20年代には、戦時中の金属供出によって失われた金属製の火鉢に代わるものとして、「信楽火鉢」が大ブームとなりました。その後、昭和30年代の初めに、日本の暖房器具は石油ストーブに取って代わられ、火鉢の時代はほぼ終わりを迎えます。

信楽火鉢が戦後のブームを迎えた時には、「一家団欒信楽火鉢」という謳い文句で売り出されたそうです。雪の降る夜に、家族で火鉢を囲み暖を取りながら、今日一日のできごとを語り合う。。。あるいはそこに、おばあちゃんの昔語りなどもあったのでしょうか?そんな「火鉢の時代」に思いを馳せると、体の芯から温かいものが感じられてきます。。。

先週の土曜日、26日は「文化財防火デー」でした。「火鉢の時代」が遠くなった分、今は「火」の扱いに不慣れな人が増え、火災につながっているのかも知れません。空気の乾燥したこの季節。火の取扱いには充分に気を付けたいですね。

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文化館とトンボの由来(2)

こんにちは~!今日も元気に”トンボ”ネタです(笑)。
前回(1/15付)のブログで、ザックリと文化館とトンボの由来を紹介させていただきましたが、この話題について事務所で盛り上がっていると、ひょんなことから更に話は広がりましたので、皆さんにもご報告しておきま~す。

先ずはこちら。当館に保管されている建設の設計図面に載っていた大トンボです。・・・なんだか実物とは随分と印象が異なりますね?!屋上にトンボ。。。この奇想天外なモニュメントの実現にどれほど苦労されたことか、一大事業を任された設計技師さんのご苦労が、この図面からもうかがい知れます。。。
そして驚くべきは、右下に「カチムシ」と記載されていることです。この驚きわかります?「トンボ」ではなく「カチムシ」です。前回のブログで説明したあの「勝ち虫」ですよ。今の私たちには馴染みのない呼び方で、「カチムシ」と言われても戸惑いますが、当時はそれが当たり前に通じる、戦後十数年の、そういう「時代」であったことを物語っているかのようです。或いは文化館の建設にあたって、敢えて縁起を担いでの呼び名であったかもしれません。

そうそう、開館当時(昭和36年)に発行された「琵琶湖文化館創建報告書」を開くと、”勝虫飾”は「総体金箔仕上げ」「頭部 眼球部分 アクリ青色板嵌込」「一分間に二回転位の速度にて回転する様、変速モーター付」と書かれています。目玉を青色に光らせながらクルクル回る、黄金に輝くモニュメント・・・なんと派手なトンボであったことか(笑)。それは目立つ!!残念ながら、当館にカラー写真で残っていないのがとても口惜しいところ。一度見てみたかったー!!(もし「家のアルバムに写真があるよ」という方がいらっしゃいましたら、是非ご連絡ください!)

そしてもう一つ。それはベテラン学芸員さんのひと言から始まりました。「こんなの知ってる?」・・・
今やインターネットの時代。さまざまな情報が簡単に手に入ります。「とんぼ随想」というサイトを見ると、説明書きに「このコレクションは、繊維総合商社モリリン株式会社(旧森林株式会社)商報に、昭和29年(1954年)2月から48回にわたって掲載された、各界名士48人の「とんぼ」にまつわる随筆を、自筆原稿とともに紹介する」とあります。そしてなんとその中に、琵琶湖文化館の初代館長である草野文男氏が「蜻蛉塔のいわれ」というタイトルで寄稿されているのです。初代館長の熱い思いが伝わる内容です。

文化館で働いていて面白いな~と思うのは、こういうトコロです。一つの「扉」を開くと、どんどん話が広がる・・・アレとコレがつながってそうきたか!!みたいな(笑)。それはひとえに文化館が歴史を積み上げてきたからこそ・・・なのだと思います。これって文化や歴史を掘り下げて勉強する時と同じ感覚・・・一つの側面だけを見ていてはその面白みがわからない。何が影響し合ってこうなったのか、それを知る楽しみがあります。いやぁ奥が深い話になっちゃいました?要するに琵琶湖文化館はいろんなモノで出来ている?!あぁ、自分の表現力の乏しさに泣きたくなりますが・・・そんな職場で働くことが出来て幸せです。。。

筆:あきつ

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文化館とトンボの由来

前回(1/11付)のブログで、当館の「シンボル的存在」感を、熱弁した僕:あきつです。
文章の中で『屋上に設置されている”大トンボ”が目を引くことから「トンボのお城」という愛称でもお馴染み』であると紹介させていただきました。が、特に若い世代の方は、「文化館とトンボ」の由来をご存知ないかもしれませんので、改めてその理由をお話しさせていただきましょう。

先ず、前提として、皆さんは、このトンボのことを・・ご存知???・・はい!モチロンご存知ですね?!!(ここは強行突破させていただきます!!)

屋上からさらに8m余り上、両羽根をひろげた長さが3mというこの“大トンボ”は、色が一色なので誤解されることもありますが、実は秋によく見かける「あきあかね(赤とんぼ)」なんですよ。昭和36年(1961)当館の創建にあたって、あえてトンボをシンボルとした理由はいくつかあります。

万葉の昔、日本は秋津島(蜻蛉洲)と呼ばれていました。秋津(蜻蛉)とはトンボの古名で、滋賀県は秋津島の中心にあるので、日本を象徴する蜻蛉(トンボ)をシンボルマークとしたのです。また湖面をスイスイと泳ぐように飛ぶトンボの姿に、健康、明朗といったイメージを抱き、トンボの眼のようにクルクルと四方を見渡し、広い視野をもって事にあたるという意味合いも含んでいます。
(屋上に設置する前に撮影された貴重な写真→)
開館当時このトンボは、夜になると眼を光らせて回転し、灯台の役割も担っていました。その印象が強く「トンボのお城」の愛称でお馴染みとなったのです。
当ブログにおいて、イラストで(何度も)登場している『あきつ君』は、この大トンボから誕生したマスコットキャラクターです。なので尻尾の赤い「赤とんぼ」なんですよ~。ガッテン!していただけました?

ちなみに、トンボは”勝ち虫”と言い、戦いに挑む武将たちにも好まれた生き物なのですよ。戦に勝つ!己に勝つ!間もなく受験を控える学生さんにも強い味方ですよ!(詳しくはコチラのブログをチェック!!)
そんな縁起の良さも相まって(自分で言っちゃった!!)、皆さんの注目を集めるトンボとして、活動範囲を広げていきたいと思います。皆さま、文化館のトンボを、これからもどうぞよろしくお願い致しま~す。

筆:あきつ

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シンボル的存在:文化館

この冬第2の寒波に襲われた今週、大津市内でも雪が舞うなど、とても寒い1週間となりました。写真は9日の撮影ですが、文化館と右にうっすら白く雪が積もって見えるのは、世界文化遺産にも登録された天台宗の総本山延暦寺がある比叡山です。
さて、湖畔にたたずむ我がお城:琵琶湖文化館ですが、その特徴的な外観から、撮影意欲を刺激された方たちが、写真を撮っておられる姿をよく見かけます。観光で来られたであろう女性のグループやバックパックを背負った外国の人々、滋賀に出張中と思しきビジネスマンなど。時には(度々見かける)通勤途中のサラリーマンの方が、朝の陽光をバックに撮影ポイントを工夫して撮っておられる姿も。。わかります・・撮りたくなる気持ちワカリマス!

当館は、「大津で湖岸に建つお城」と言えば通じるシンボル的存在。屋上に設置されている”大トンボ”が目を引くことから「トンボのお城」という愛称でもお馴染みです。地元の人には、文化館が写っていると大体どのあたりで撮影されたのかイメージがし易いので、「大津で初雪」「県内で濃い霧が発生」「湖畔で行われた消防出初式」「外来魚駆除の釣り大会」「湖岸一斉清掃」などの季節情報で、(文化館を含めた)湖岸の風景が報道等で紹介されることもよくあります。
県外から来られた方にとっては、名神高速道路大津ICを下りて市内に向かって走ると正面に見えてくる謎の建物?!「あれは一体何だろう?」と思わせる魅惑のスポット?!(笑)。サイクリングで琵琶湖をめぐる「ビワイチ」の人たちには、良い目印になっているようで、SNSで紹介して下さっている方もいらっしゃいます。

大津の湖畔でシンボリックにたたずむ文化館。ミステリアスな「謎の建物」として君臨するのもいいのですが(笑)、館内での展示以外、休館中も博物館活動を行っていますので、そちらも注目していただけるよう、頑張っていきたいと思います。

筆:あきつ

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