春うらら~のお天気ですね。今年はスギ花粉の大量飛散に泣いている人も多いと思いますが、こちらは「ヒノキ」に嬉し泣き♡です♪
本日、令和5年3月17日、滋賀県では県民の宝「滋賀県指定有形文化財」が新たに指定されました。ざっと紹介しておきましょう~♪
○有形文化財7件
・建造物1件 弘誓寺本堂 1棟(東近江市)
・絵画1件 紙本金地著色檜図 海北友松筆 六曲屏風 1隻 滋賀県[県立琵琶湖文化館]
・彫刻1件 木造金剛力士立像 2躯 正福寺(甲賀市)
・工芸品1件 太鼓 1口・太鼓台 1基 (文安元年、永尾護国寺等の墨書銘がある)
長浜八幡宮(長浜市)
・書跡典籍・古文書2件
木内石亭墓碑 1基 本像寺(守山市)
木俣清左衛門家文書(付属品共) 605点 彦根市[彦根城博物館]
・考古資料1件 真野古墳出土品 162 点 大津市[大津市埋蔵文化財調査センター]
○有形民俗文化財1件
北比良の石屋用具 1,112 点 滋賀県[県立琵琶湖博物館]
・・・気付いた方おられます?そうです! 当館:琵琶湖文化館の館蔵品である「紙本金地著色檜図」が新たに県指定文化財の仲間入りを果たしました!いやぁ、いつかこの日が来ると信じておりました!(笑)♪
皆さん覚えておいでですかね~令和2年に安土城考古博物館で開催した地域連携企画展「安土・桃山時代の近江展-琵琶湖文化館の収蔵品を中心に」に出品していたのですが・・。そう! “あの” 海北友松(かいほうゆうしょう)が描いた、檜図です!
海北友松は近江ゆかりの絵師で、狩野派に弟子入りをし、豊臣秀吉に重用されるなど、公家や宮家とも交流しながら活動の域を広げた桃山時代を代表する巨匠のひとりです。
現存する友松の作例は水墨画が多数を占め(京都建仁寺の雲龍図など)、本図のような金碧画は10例もありません。
友松が描いた金碧画のうち、本図は、現存する友松の金碧画中最も早期に位置付けられるものとして注目されます。県内所在の数少ない友松画であり、桃山時代の金碧障壁画の優品であることが評価され、このたび県指定文化財と相成りました。
手前味噌な自慢話♡をしてしまいましたが、今回指定された他の新指定文化財も、とても興味がそそられます。なかなかに個性的と言いましょうか、「滋賀県」らしい「滋賀県の宝」に改めて気付く・・・それが県指定の素晴らしいトコロだと思います ♡ 。
そしてやはり何といっても、令和5年3月17日は、当館の収蔵品に「指定文化財」が1件増えた、嬉しい♡祝いの金曜日です。最後までソレを言いたい(自慢したい)文化館贔屓の職員ですが・・何卒オユルシくださいませ(笑)。