琵琶湖文化館 the Museum Of Shiga Pref
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皆さんからのメッセージ

琵琶湖文化館HPに寄せられたご意見・ご感想(2011年度)

新たな施設に望むこと
 
2012/02/17
びわ湖文化館HPに寄せられた「震災と文化財と博物館施設」のご意見に、私も賛成します。ご意見は、休館中の文化館の機能を継承する新たな施設について、「災害時の地元文化財の救出と修復・保管の拠点」としての役割をも果たす必要があり、そのためには将来の滋賀県での災害発生を想定した上で、文化財防災に必要な学芸員と十分な広さの文化財収蔵庫を備えることが絶対条件だというお声です。東日本大震災のあと、文化財の避難先や応急修理の施設が足りないことは、東北各県で現実に起こっている問題だと聞きおよびます。近年問題化している防犯問題もあります。アールブリュットの発信も面白い着眼ではありますが、いぜんとして自治体の財政難が続いているなか、県として優先的に取り組むべきなのは、ふるさと固有の文化財保護が第一なのではないでしょうか。びわ湖博物館なみ、とはいかないまでも、十分な数の学芸員と広い収蔵庫を望みます。
震災と文化財と博物館施設
彦根市
2012/02/15
現在休館中の琵琶湖文化館の機能を継承する新たな施設について、「近江の仏教美術等魅力発信検討委員会」で検討がなされております。しかし東日本大震災以降、公立の博物館施設には「地元文化財の公開と活用」に加え、「災害時の地元文化財の救出と修復・保管の拠点」としても、大きな役割が求められるようになりました。現在、東北・北関東地方では被災した地元文化財の懸命なレスキュー作業が続いておりますが、作業人員や被災文化財の保管場所の確保に大変苦慮しています。そうした中、琵琶湖文化館を「別の展示保存施設」に統合させるのであれば、将来の滋賀県での災害発生を想定した上で、文化財防災に必要な人員(学芸員など)と機能(とくに十分な広さの文化財収納スペース)が、その施設に備わっていることが絶対条件となります。あるいは思い切った増員・増スペースも必要でしょう。検討委員会において、文化財防災の観点も含めた議論がなされることを切に望みます。 (あと今さらかも知れませんが、県は震災発生後に文化館の耐震性の調査をしたのでしょうか?していないとしたら相当問題があると思います…)
文化館の明るい話題に期待
 
2011/12/24
県立琵琶湖文化館の休館とその後について常々心配しながら見守ってまいりました。各種報道によりますと、今後は県立近代美術館に併合して機能を維持していく方向の識者提言が出されたと聞き及び、少し安心しています。市民の誇る近江の文化財をしっかりと守って、次世代に継承できる十分な施設と人材を確保いただきたい、くれぐれも文化財の保全を最優先でお願いしたいと思います。一方で、先日文化館の学芸員さんがテレビ出演されて、韓国で開かれるという仏教文化展の案内をされていましたが、こうした取り組みも今後とも続けてほしい。各種報道などで知る、休館してからの琵琶湖文化館の活動には目覚しいものがあり、今更ながらこれが休館前ならもっと良かっただろうにと、常々複雑な気持ちになります。しかし、来年も文化館の明るい話題に期待します。
誇らしい滋賀の仏教美術
 
2011/11/30
滋賀県立琵琶湖文化館の収蔵品を中心にした「日本仏教美術-琵琶湖周辺の仏教信仰-」展が、韓国ソウル市で開かれるという話題に、とても興奮しています。会場となる国立中央博物館には一度訪れたことがありますが、本当に立派で、世界有数の美術館だと思います。そこで、海を渡った滋賀の仏教美術が日本代表としてお目見えすることは、何といっても誇らしい気持ちです。私が特に注目したいのが、それほど華やかな海外名品展の企画開催に携わりながら、琵琶湖文化館の学芸員さんが地味な館蔵品の調査研究や紹介を怠らないでおられることです。昨朝の毎日新聞連載は「清水銀蔵書跡」という書作品の紹介記事でしたが、地元出身の政治家が揮毫された書から始めつつ、原典である「近思録」の世界と維新英傑らの思想背景にまで話題が及び、硬派で奥行き深い、とても豊かな内容でした。県の文化行政も「近思録」のようにしっかりと未来を見据え、地に足をつけた地道な展開が肝要でしょう。琵琶湖文化館の豊かな成果を、すっかり着実に新しい施設へ移行してください。
奥行きの深い文化の香りを感じさせる美術館に
 
2011/11/09
毎日新聞の琵琶湖文化館連載「淡海のたからもの」で、巌谷一六「蘭亭序」が登場した。いわずと知れた書聖・王羲之の名筆を臨書したものだ。私も確か高校生のころに、通っていた書道塾で「蘭亭序」を臨書したことがあります。「永和九年」の書き出しを何度も何度もくり返し練習したことが、とてもなつかしく思い出されました。最近は書道ブームとかで、高校書道部の派手なパフォーマンス書道がテレビで紹介されたりします。悪くはない、と思いますが、私たちの年代にはやはり王羲之の書が懐かしい。郷土の書聖というべき巌谷一六臨の「蘭亭序」が、仏教美術の殿堂である県立琵琶湖文化館に架蔵されているというのは、県民にとって誇らしいことです。新館に移行しても、こうした奥行きの深い文化の香りを豊かに感じさせる美術館であってほしいものです。
滋賀の仏教美術をしっかりと
 
2011/10/31
週末のこと、テレビをみているとびわ湖文化館の所蔵品が出ていたり、滋賀県の仏教美術のことについて紹介する番組を目にしたりしました。文化館は湖畔の地から移転するようなお話しを聞きますが、近代美術館に移ってもこれまで以上にしっかりとした内容を保っていってほしいです。
美を堪能できる展示を
 
2011/10/30
『芸術新潮』最新号の特集「千宗屋とゆく近江イケメン仏巡礼」、拝見しました!。昨年くらいからメジャーな美術雑誌に近江の仏教美術がたびたび登場するようになって、本当にうれしく感じています。今回の『芸新』は、ミホミュージアムのほの暗い展示室で、スポットライトを浴びて輝く仏たちの美しさをカメラと文章でそのまま再現した作品です。そしてそれらの仏たちの多くは、近江の古寺から琵琶湖文化館にお預けになっている作品と聞いています。県は今後、近代美術館に琵琶湖文化館の作品を移動されるようですが、その際は、ぜひともミホミュージアムのように照明などにも工夫をこらされ、荘厳な雰囲気のなかで美を堪能できる展示をお願いします。一度ミホ美や県立近美の特別展を見てしまうと、それ以下の演出では満足できません。琵琶湖文化館の仏像はこんなにも素晴らしいのですから、その美を十全に表現しないことには「もったいない」ですよ。
3館連携ではなく4館連携
 
2011/10/18
仏教美術の専門サイトである「観仏三昧」の管理者さんが、県立近代美術館、ミホミュージアム、大津市歴史博物館の「3館連携」神仏います近江展を鑑賞した印象ブログに紹介されています。引用しますと、「滋賀県内の3会場を通じて、出陳資料中における琵琶湖文化館の寄託品比率はやはり大きい。実態としては3館連携ではなく4館連携であることを強調したい。琵琶湖文化館問題については、施設の廃館が決定し、収蔵資料の行き先について協議中。どのような形であれ『琵琶湖文化館コレクション』はその歴史的経緯や記憶も含めて、未来に引き継がれて欲しい」とのこと。私も全く同感です。3館連携ではなく、4館連携。仏教美術ファンが皆そう感じた美しい連携を、絶対に今後の展開に繋いでいってほしいと希うものです。
地道な活動の大切さ
 
2011/08/29
久しぶりに「手紙」を書かせていただきます。今回は、8月17日更新のびわ湖文化館ブログ「故郷へお帰り」についてです。お盆休みの時期に、びわ湖文化館で預かっておられる文化財が、いくつか故郷へお戻りになられたという話題。文化館で学芸員実習を受けた私は、夏になると某寺に合宿して実践的な調査実習をさせていただいた貴重な体験がよみがえってきます。ブログにも書いてあるとおり、「文化館の学芸員は、輸送業者さんにお願いせずに伝統的に自分たちで輸送することが多い」というのはその時知ったことです。合宿先は地域のお寺さんで、調査の内容をあれこれ聞いてこられました。びわ湖文化館は地域の方とつながりながら活動しているんだと、感動しました。最近、県内外で大型展覧会の派手な宣伝を見るにつけ、日本の博物館の行く末に不安を感じます。地域密着型のびわ湖文化館のような地道な活動こそ、本当に大事なあり方と思うのです。
美術品の見方は自由
 
2011/08/24
毎日新聞の琵琶湖文化館連載「淡海のたからもの」は、昨朝第70回目を迎えた。私は途中からの読者で何年続いてきたかは知らないが、継続には大変な苦労があることと思います。今回は、「金銀象嵌蔬菜透彫蟷螂手箱」というとても難しい名前の塗り箱が主役。名称は難しいけれども文章は親しみやすく、明快でした。冒頭、「突然ですが、皆さんにイメージしていただきたい風景があります。」と、和風住宅の書斎風景を思い浮かばせる手法には少し驚きましたが、おかげで精一杯想像力を巡らせて、美術の世界に心遊ばせることができました。井上ひろ美学芸員という人は幅広い知識と柔らかい表現力のある方で、確か前回は江戸時代の古文書を取り上げておられたはず。今度は蓋にカマキリや夏野菜があらわされた箱を、楽しく魅力たっぷりに紹介され、最後は「作品を鑑賞する私たちの心は、自由であって良い」と仰られた。美術品の見方は自由で、作者の気持ちを想像しながら鑑賞して良いというアドバイスには、とても元気づけられました。次回、次々回の連載にも期待しています。
専門的観点から正しい結論を
京都府
2011/08/11
滋賀県立琵琶湖文化館問題の帰趨について、同館ホームページや京都新聞などを除いて、相変わらず全国的な情報発信は進められておらず、不満と不安がある。館ホームページに寄せられた意見に引用された毎日新聞地方版の報道によれば、「県教委が琵琶湖文化館の収蔵移転先として、近代美術館・安土城考古博物館・琵琶湖博物館の県立3施設を候補とする案を「検討委員会」に示したとされる。「委員会」では有識者から移転先の分散案も出たようだが、HPに寄せられた意見は分散論を批判している。当然ながら私も分散には反対だ。一体、どうした有識者が分散論をおっしゃったのかわからないが、貴重な学術資料でもある収蔵コレクションを分散させようとは正気の沙汰ではない。一括で引き継いでこその資料だ。検討委員会というからには専門的観点から正しい結論が導かれるのを期待したい。
移転先にふさわしい施設
 
2011/08/05
今朝の毎日新聞に、県教委が琵琶湖文化館の収蔵移転先として、近代美術館▽安土城考古博物館▽琵琶湖博物館の県立3施設を候補とする案を検討委員会に示したと報道されました。私はその中では、近代美術館がふさわしいと思います。近代美術館では、今年ミホミュージアムや大津市歴史博物館と共同して大きな仏教美術展を予定されていますし、去年の白洲正子展の会場でもありました。仏教美術専門の著名な学芸員さんもおられます。かたや、検討委では有識者から「(移転先の)分散も考えては」との意見もあったようですが、それは良くないでしょう。名品揃いの近江の仏教美術は、最近全国的にも注目を集めているところ。一流の美術品を鑑賞するのにふさわしい雰囲気の施設の中で、一堂に会してこそ初めて輝くものと存じます。それには近代美術館以外にないのでは?。
県の財政措置を望みます
 
2011/07/15
さいきん、ある雑誌の巻頭で「スクープ」として滋賀県の仏像についての記事を目にしました。びわ湖文化館が昨年開催された展覧会に関係しての大発見だそうです。このように、閉館の後もたびたび文化館の活躍を聞きます。すばらしい研究の成果を、ぜひ展示会などに生かしていかれるよう、県の財政措置を望みます。
あきつブログの楽しみ方
 
2011/07/14
琵琶湖文化館の「あきつブログ」は館活動の記録であると同時に、仏教美術知識の泉ともいえる側面があるので、楽しみに閲覧している。最近の記事では、同館友の会による見学会の訪問先として、兵庫県浄土寺の阿弥陀三尊像を訪れられた際の記事が目に止まった。私も有名なこの仏像は拝観したことがあり、阿弥陀来迎のお姿を巨大な三尊仏で表現した造形に圧倒されました。ただし私は個人的に訪問したため、十分な知識を得られなかったようです。琵琶湖文化館さんの見学会では、学芸員さんから「阿弥陀三尊を斜め下から見上げると違った表情を伺える」「阿弥陀様の指の爪が長い」といった隠れた見どころが伝授された様子。私も阿弥陀像の指が長いとは思いましたが、爪の長さまでは考えが至りませんでした。参加者からどよめきが出たのも頷けます。こうした「トリビア(?)」的な知識を、今後も伝えていただけると嬉しいですね。
積極的な情報発信を
京都府
2011/07/12
昨年度、仏教美術の専門サイトで県立琵琶湖文化館を休館にしている滋賀県が、「来年度に有識者による検討会を立ち上げ、収蔵品の移転に向け協議を始める。候補地は県立安土城考古博物館と県立近代美術館が有力で、来年度中に提言をまとめる」と伝えられたが、その後その件についてはどうなっているのだろうか。当のサイトを覗いてみても、その後の情報は出ていないし、全国的なニュースとして流れた形跡がない。滋賀の県域では県広報やマスコミ報道を通して発信されているのかもしれないが、県外で琵琶湖文化館問題を注視している者としてはいささか不満です。もしも既に提言が出されているのなら、全国に向けて分かり易く示していただきたい。国立博物館並みの文化財を所蔵する琵琶湖文化館の今後は、滋賀県民だけでなく国民的な関心事でもあるからです。
奥が深いコレクション
 
2011/07/06
毎日新聞連載「淡海のたからもの-琵琶湖文化館収蔵品から-」第67回は、福田半香「山水図」。渡辺崋山の弟子だという。崋山は世界遺産・小笠原諸島への渡航容疑で蟄居させられ、さらに生活の足しにと弟子らが彼の書画を売ったことまで咎められて進退きわまり、自ら書いた「不忠不孝渡辺登」の墓碑銘を絶筆に、切腹自殺した悲劇の才人。私の大好きな人物です。彼の切腹の契機となった書画会の立案者として、生涯悩み続けたといわれる福田半香の画が、琵琶湖文化館にあるのですね!。文化館には幕末の文人や志士の書画が多いようですが、改めて奥が深いcollectionと感じました。それなのに、あきつブログを読むと、「Yahoo!知恵袋」に琵琶湖博物館と文化館を取り違えた質問が掲載されているとか。先月、滋賀の文化性の高さを誇らしく感じたのも束の間、県内事情のあまりの知られなさぶりに、情けなくなります。滋賀ブランドは、いつになったら株を上げられるのか?。県民一丸で盛り返したいですね。
今こそ滋賀の高い文化性を発信
 
2011/06/22
毎日新聞に連載中の「淡海のたからもの-琵琶湖文化館収蔵品から-」の第66回は、大色紙一括を取り上げたものだった。正直「大色紙」って何?と首をひねったが、昭和50年代に当時の滋賀県無形文化財であった4人の職人たちが共同で作った作品であるらしい。和紙や藍染め、毛筆などを作る人間国宝のような人たちが、いっしょになって一つの作品を作った。まさしく滋賀の宝というのにふさわしいのではないでしょうか。そしてそれを、県立の琵琶湖文化館が収蔵しているというのも、素晴らしい。仏教美術だけではない、琵琶湖文化館コレクションの奥深さを感じる。作品について、「滋賀に伝わる伝統の技の証人」だと語る学芸員さんの熱いメッセージもびしびしと伝わってきます。「滋賀の文化性の高さ」などといわれると県民として少々照れくさくもありますが、今こそ私たちは滋賀の高い文化性を本気で外に向けて発信するべき時なのかも。とても触発されました。
博物館のブログブーム到来か!?
 
2011/06/13
安土城考古博物館HPに、今春から「館長ブログ」が登場しています。博物館のブログといえば、九州国立博物館やトヨタ博物館、萩博物館などのものが有名で、今やブログのない博物館HPは寂しく感じられるほどに常識化してきました。でも県内ではイラスト満載のびわ湖文化館「あきつブログ」がずばぬけていて、他には大津市歴史博物館やひき山博物館のものがあるくらいでしょう。それらの人気ブログはたいていスタッフが書くブログとして運営されているようですが、安土博物館は館長ブログだという点でユニークです。内容も専門的なことだけでなく幅広い話題におよび、かつ親しみやすい文章なので楽しんで拝読しています。びわ湖文化館ブログのよきライバルがあらわれたようであり、切磋琢磨を期待します。また、今後も両館につづく動きが生まれますことを希望しています。
誤解や情報不足による意見には振り回されないで!
大津市
2011/06/08
びわ湖文化館のHPに、NHK「クローズアップ現代」をご覧になられたと思われる方からのご意見がいくつかupされています。中には県外の方でしょうか、ずい分と厳しいご意見も寄せられています。わたしは大津市内に住んで、びわ湖文化館が昨年の九州国立博物館や安土城博物館などでの展示会や、最近の仏像エックス線調査に象徴されるような、精力的なとりくみをされていることについて知っていますので、そうした厳しい意見がかなりの誤解にもとづいてなされているのでは?、と心配しています。滋賀の話題はなかなか全国ニュースにのりにくいのが歯がゆいです。誤解や情報不足による「意見」には過剰に振り回されずに、文化館は着実にがんばってください。応援しています。
滋賀県がんばれ
 
2011/06/04
先月、びわこ文化館が閉館になったあとの様子が、テレビで流れていました。震災がおきた岩手県でもあんなにがんばって博物館をもりあげているのに、滋賀県はだめですね。いくらお金がなくとも、せめて被災地にまけないくらいはできるでしょう。がんばってください。
滋賀の誇る仏教芸術
 
2011/06/02
「双葉社スーパームック」の仏像特集号で滋賀県の仏像について大きくとりあげられているのを見つけました。先だっては「サライ」誌で近江の仏教美術が特集され、「芸術新潮」でも琵琶湖文化館による仏像撮影写真が公開されていたのは記憶に新しいところ。昨年は白洲正子ブームの中でやはり滋賀の仏像が脚光をあび、その良い流れが続いているのはうれしいことです。知事さまも琵琶湖文化館や近代美術館をはじめとする滋賀の仏教美術を、全国に発信されるお考えがあると聞きおよびます。滋賀の仏像には京都・奈良に負けない魅力が、絶対にあります。年来の仏教美術ファンであるわたしは、滋賀の誇りである仏教芸術が、今年こそ全国的に認知されることを期待しています。
しっかりした学術性
大津市
2011/05/25
びわ湖文化館から、またも注目のニュースが発信されましたね。同文化館が保管する重要文化財「空也上人像」をエックス線CTスキャン検査したところ、胎内から丸められた冊子のようなものが見つかった、「具体的な中身は次の解体修理が行われる100~200年後まで分からない」のが残念ですが、わたしたち市民は科学的な方法で歴史文化に光が当てられたニュースにロマンを感じますし、文化館の学芸員さんがおっしゃるとおり「仏像への関心を再び取り戻すきっかけになる」と思います。こうしたニュースの発信源はやはり、びわ湖博物館(新種の発見など)と文化館が県内でいちばんきわだっています。 県内博物館関係のニュースは、ともすれば大河ドラマなどの大きな話題に「相乗り」しただけの中身の薄い話題が多く思いますが、びわ博と文化館の発信にはしっかりした学術性を感じます。
豊かな仏教美術の公開の為に
 
2011/05/19
「サライ」誌の琵琶湖路特集を、読みました。白洲正子展のご担当者である近代美術館学芸員さんが登場され、近江路の仏像の魅力を語っておられます。滋賀県はやはり仏教美術の宝庫である思いを強くしました。そして、NHKクローズアップ現代にも、琵琶湖文化館学芸員さんが出演されていました。琵琶湖文化館の学芸員さんも、休館前なら近代美術館の学芸員さんと同様に、仏教美術の紹介者として華やかにマスコミに登場されているところなのでしょう。しかし、現実にはがらんどうになった展示室を見つめる目線に、内心のくやしい思いが察せられます。同じ県立博物館の学芸員さんとして、この差は痛々しく思いました。琵琶湖文化館には今も豊かな仏教美術が保存されているようですが、このままでは余りに残念です。もう少しだけでも、琵琶湖文化館に梃入れができないものでしょうか?。
再開に向けて
東京都
2011/05/17
NHKの「クローズアップ現代」で貴文化館の現状を知りました。 私にとってはあこがれの地域である琵琶湖畔。特に、最近富に人気のある白州正子さんの愛したその地域の文化や文化財には是非触れてみたいという希望を持っています。 学術的な興味より白洲さんの生き方に対する憧れは結構若い人にも広がっていて、近江を訪れたいと思っているようです。 そういう観光目的の人にも文化館へ行けばその一端が理解できるような運営も有りではないでしょうか。岩手遠野市の柳田国男の「遠野物語」を中心とした取り組みのようにです。 ぜひ、一般大衆にも足を運びたくなるような再開企画を望みます。
滋賀の美発信懇話会で文化館の今後も考えて
 
2011/05/15
滋賀の美発信懇話会が発足したと聞きました。そのなかで、ぜひ休館している琵琶湖文化館の今後についても考えてください。お願いします。
きっちりした情報公開に今後も期待
 
2011/05/11
最近びわ湖文化館のHPへのアクセスが急増し、調べてみるとその原因は、「時危思偉人」というキーワードで検索した人が多いからなのだとか。同館ブログによると、文化館のお宝「絹本墨書勝海舟書跡」に書かれた言葉がヒットした結果。なぜ、勝海舟の言葉が急浮上したのかについては、歴史上の人物が登場するTVドラマ放映の影響ではないかという。テレビドラマの影響で入館者やHPアクセスが増えることを、あまり誇りとしない博物館人が多いかもしれませんが、私はそうではないですよといいたい。ドラマの内容に合致するような博物館資料が実際に収蔵されていて初めて、注目されるわけですし、きっちりとした情報公開を進めているからこそ、国内外からの検索にヒットするわけです。収蔵と情報公開の両面が充実しているあかしですから、二重の意味で、博物館の誇りとなるのではないでしょうか。今後もびわ湖文化館発の話題に期待します。
大変勿体ない!
すあま
2011/05/01
新人物従来社の地獄絵、という冊子に琵琶湖文化館様が提供されている地獄絵が載っており、興味深いなーと調べさせていただきました。 休館中とのことで勿体ないなーという気分でいっぱいです。 せっかくそれだけ面白そうな資料があるのになーと… 六月に仕事の都合で滋賀県に行く予定だったので「見れたらなー」と思っていたのですが大変勿体ない! 再開できることを心より祈っております!!
客観的な人物紹介に好感
 
2011/04/27
今朝の毎日新聞に連載の琵琶湖文化館「淡海のたからもの」は、天台道士・杉浦重剛の書でした。私はこの方の書を某寺院で拝見したことがあります。滋賀県出身の歴史的著名人、思想家でありながら、中江藤樹や雨森芳洲らと比べて余りにも若い世代に知られていない。昭和天皇の師であるとか、国粋主義者であるとかの一面を忌避するあまり、学校教育では抹殺されてきた人物といえるでしょう。地元の市歴史博物館ですら、この方について取り上げていない状態です。今回、琵琶湖文化館の連載記事では、とかく敬遠され勝ちな杉浦重剛について、豊かな経歴や幅広い人脈などに触れながら、客観的に人物像と思想、さらに特徴のある書風を紹介されていて好感が持てました。雅号の「天台道士」の由来は知りませんが、近江の人として天台仏教との関わりを感じさせます。仏教美術の殿堂である琵琶湖文化館に、前回の山王祭礼図や「天台道士」の書があるのは面白い。休館中とはいえ、どこかの会場でそれらの名宝を拝見したいものです。
新しい博物館モデルが生まれ出る予感
 
2011/04/26
滋賀県立琵琶湖文化館のホームページが一新された。そのことに気づいていない方も多いだろうが、県の外から同館の情勢や収蔵品情報を注視している研究者たちの間では話題になっている。特に、「収蔵品公開情報」の画期性については、すでに同館に寄せられた他の方からの意見に示される通りで、これまで日本の博物館になかった発想といえる。館外で公開されている収蔵品の情報は、一義的には貸与を受けた側の博物館が示すべきものであるが、貸与した側が積極的に公開しても良いはずだという着眼は、本当に新しい。管見の限り全国初の試みであろう。私は、今こそ地方自治体の財政難に苦しむ博物館同士が手を結び合って、収蔵品の交換展示を積極的に進めていく時代に入ったと見ている。大学図書館や公共図書館などが先進的に取り組んでいるように、単独館の足らざるはネットワークで補うべきであろう。すこし大仰かもしれないが、滋賀県において、新しい博物館モデルが生まれ出る予感を感じている。
画期的な「収蔵品公開情報」
 
2011/04/20
この4月にはいって、びわ湖文化館のHPがリニューアルされましたね。一見したところは、少しデザインが変わった程度におもわれるのですが、よく見るとなかなか色々な工夫がこらされていて関心いたしました。とくに、「収蔵品公開情報」というのは画期的だと思います。どこの博物館、美術館のHPでも、みずからの館で展示する作品のことは熱心に発信しますが、よその館に貸し出している自館の収蔵作品の情報は知らせていないものです。これは良く考えるとおかしなことで、自館の収蔵作品を見たいと願うお客様に対し、貸出し先の情報を提示することは、館として最低限の責務ではないでしょうか。そうすることで、自館コレクションの優秀性をアピールすることにもなります。びわ湖文化館HPに掲載された、現在公開中の収蔵品公開先は、県内はもとより、京都国立博物館や世田谷美術館など県外の大きな館も含まれ、見に行きたくなります。びわ湖文化館はまたしてもひとつの「さきがけ」を実現したといえるでしょう。
運命的な出会い
 
2011/04/14
今春から購読新聞を変えたところ、滋賀県立琵琶湖文化館の記事が大きく掲載されており、喜んでいます。「淡海のたからもの」61、ということですから長く続く連載モノ、なのでしょうか。先日、「芸術新潮」に法然上人ゆかりの阿弥陀像を同文化館が撮影したX線写真が掲載されているのを発見して、たいへん興奮しましたから、絶好のタイミングでまたも琵琶湖文化館の話題に接し、運命的な出会いに感じています。さて、新聞記事のお題は「日吉山王祭礼図」。丁度今、大津市の日吉大社で行われている盛大なお祭りの、古の姿を描いた珍しい美術です。今年は見に行けませんが、数年前に「宵宮落とし」を拝見しました。夕闇の中、神輿を揺らして建物から外へと「落とし」て渡御し、神々の誕生を象徴する勇壮な神事でした。描かれた図は「船渡御」の場面ですが、かつての神仏習合の山王信仰を髣髴とさせる作品で、素晴らしい。今後もこの連載に期待したいと思います。
滋賀県の魅力を文化館でアピール
大津市
2011/04/06
4月に入り、さすがに暖かくなってまいりました。いつも湖岸の散歩でびわ湖文化館のかたわらを歩きますが、休館中ながら掲示板にはいつも新しいメッセージが書かれており、懸命にお仕事されているのが伝わってきます。先月の掲示板では、びわ湖文化館の中庭(中湖?)に浮かんでいる石碑のことについて説明されていました。休館中でもいつも見られる「お宝」というわけですね。今後は建物のことなども紹介してほしいと思います。さて、京都新聞の社説だったとおもいますが、新年度から県は滋賀の魅力を積極的に売りこんでいかれるのだとか。とてもよいことだとおもいます。とくに歴史遺産や文化面の豊かさをアピールされるときは、びわ湖文化館をいかし、拠点として動かれてはいかがでしょうか。文化館にはすばらしい素材が眠っているのでは、と思います。
あらさがしでなく支援を
 
2011/04/01
今月16日、県監査委員は県の5機関に保有する美術工芸品のうち88点が2009年度に展示・貸出しなど利用実績がなく、1991年に1100万円で購入された近江名所図屏風や96年に927万円で購入された日吉山王祭礼図屏風は取得後一度も公開されていなかったと発表。監査委員さんは「高額な作品を長期間眠らせておくのはもったいない」と鬼の首でも取ったようなアピールをされますが、日本の美術品は光線に弱いなどもろい性質のものも多く、やたらに展示すればよいというものではありません。博物館には資料の適切な管理や保全という本来の目的がある。それを忘れて展示せよとばかりいうのは素人まるだし。逆に、16日の新聞で、休館中でありながら貸出し依頼が絶えず、最大限の公開努力をしていることが報じられたびわ湖文化館については、やはり天晴れというべきです。監査委員さんは博物館のあらさがしでなく、もっと素直に支援を、応援を!と訴えずにはおれません。