琵琶湖文化館 the Museum Of Shiga Pref
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あきつブログ

 昨日、お送りした「友の会 ご入会案内」。・・・早速、本日、11時に、ご入会第1号のお申し込みを賜りました! 0記念すべき第1号会員さんは、滋賀の文化財について知識を深めようといろいろ興味を持っておられる方で、ご来館された折りにも熱心に質問して帰られました。
 その方は言っておられました。身近にある神社仏閣や文化財について、難しく考えないでもっとみんなが取っつきやすくならないものかな、と。仰るとおりでございます。そのお手伝いが出来れば・・・と琵琶湖文化館&友の会事務局も考えています。
 22年度事業も盛りだくさんに、皆さんと交流していきたいと思っていますので、どうぞよろしくお願い申し上げます。

筆:あきつ
 
 琵琶湖文化館友の会の会員のみなさまには、本日封書をお送りいたしました。中には、来年度の会員募集のパンフレットや友の会だより、文化館HPのブログなど、いくつかのアイテムが入っております。
 友の会だよりを見ると、一年間いろんな事業があり、多くの方が参加してくださったことがよく分かります。思い出すのは、みなさんの笑顔ばかりです。

 平成21年度は多くのみなさんに友の会事業にご参加いただき、本当にありがとうございました。来年度も事業としては、講演会、見学会、自主見学会、会員作品展、文化財講座など盛りだくさんの内容の事業をご提供できそうです。
  事務局としても、より多くのみなさんに友の会活動にご参加いただけるよう、またご満足いただけるよう来年度も頑張ります。
 多くの方がご入会してくださることを心よりお待ちしております。

 なお、会員募集のパンフレットや来年度事業の内容は、このホームページの「友の会」からもご覧いただけるようになっていますので、ぜひこちらもご覧ください。
 
 本日は朝から、とある重要人物がご来館されました。
 今までひた隠しに隠してきましたが、実は5/29・6/30・8/5のブログにもその影が見え隠れし、「文化館の収蔵品 九州で展示!」関連の新聞記事に九州側の担当としてコメントを下さっていた、今回の展示の仕掛け人、九博の保存修復室長さんが来られていたのです!
 来館の目的は、今後のスケジュールの打合せや、秘かに?増殖していたポスターの選定、図録の割り付け等、限られた時間の中で決めなければならないところを全て決めて、最後にはクタクタながらも全力出し切った!ご様子で帰っていかれました。本当に作業の途中などは、こちらの学芸員さん共々目も虚ろに、手が勝手にたんたんと作業を進めてる・・・みたいな何かに取り憑かれたような集中力で、お声を掛けるのも憚られる、、、そんな気合いが感じられました。
  僕は同じ部屋にいて別の仕事をしていましたが、「お願い!今電話鳴らないで!邪魔しちゃダメ!」と祈る気持ちでいた・・・ハズなのですが、「あ、ブログ用に写真撮らなきゃ」と変に冷静な思考が働き、パシャパシャと声も掛けずに撮影をさせていただきました。集中している二人はもちろんノーリアクションでしたが・・・僕が一番仕事の邪魔をした・・・ようであります。。。ごめんなさい。。。
 来年度予算も確定し、いよいよ九博展に向けて怒濤の日々が続きます。僕も新たな課題&使命を頂戴し、闘志再燃!頑張らねばなりません!どこまで頑張れるか分かりませんが、文化館の底ヂカラ、信じて楽しみにしていてください。

筆:あきつ
 
 県庁近くの滋賀会館で開催されている「オールドオオツ(old otu)」の写真展のことが、24日の「ご意見」に寄せられていました。「文化館の写真がたくさん出ている」と聞けば、それはもう気になってしかたありまセン!でも、今週はいろいろと忙しく見に行く時間がない。。。そ・こ・で!『密偵』を放ちました!!
・・・と、そんなコト言ってはおこがましい!県庁で会議が予定されていた職員さん2名に「お願いですから寄ってきて下さい!」と頼み込み、様子を探ってきて貰った次第です○
 会場となっている大ホール前ロビーには、昭和の頃の大津の街並みなどが写真パネルで紹介されているそうです。その中に確かに文化館の写真も多数飾られていたと。なんでも近くで銭湯を経営していらっしゃるご主人が、文化館のこれまでをいろいろ撮影して下さっていたみたいで、時代を追って変貌を遂げてきた文化館の様子が良く分かると、見てきた職員さんは言っておりました。
 また、このチラシをよく見ると、今回展示されている写真を載せた写真集が、希望者に後日無料で送付されると書いてあります。なんて思い切った企画でしょう。多くの人に愛されてきた文化施設。多くの人が支えてきた文化施設。だからこその企画だと思います。この月末にその機能がなくなってしまうのが信じられない思いですが、今回の写真展など館の締めくくりに相応しい活動を、市民のみなさんが企画されたということに、同じ文化施設として感謝の気持ちでいっぱいです。ありがとうございました。
 僕も週末には必ず見にうかがいますね。 (展示は28日迄です)

筆:あきつ
 
 実は、去年の夏頃から琵琶湖文化館がお手伝いをさせていただいていたことがありました。それは、近江神宮時計館宝物館の開館準備です。
 もともと近江神宮には宝物館があったのですが、今年は近江神宮御鎮座70年を記念してさまざまな事業が行われることになっています。
 宝物館のリニューアルもその一環で行われ、建物も新しくなりました。神職のみなさんが、慣れない事柄にとまどいつつ、でも一生懸命、楽しんで取り組まれており、琵琶湖文化館はほんの少し展示品や展示手法などのお悩みの相談にのるなどのお手伝いをさせていただいたのでした。
 3月に入り、どんどんと準備日数がなくなっていく中、とくに先々週、先週と「今頃こんなことを言ってるのですが・・・」という言葉とともに何回かお電話をいただきました。
 とにかく、無事にプレオープンの日を迎えられて良かったです。今日のお披露目には、文化館からは館長がおうかがいさせていただきました。報道関係の方も来られていたようです。

 本来のオープンは4月だそうです。ご神宝だけでなく、祭神である天智天皇が始めた漏刻にちなみ様々な時計も展示されているようです。4月3日(土)には、毎年秋に行われる流鏑馬が鎮座70年奉祝行事として行われるそうですので、こちらの見学がてら足をお運びいただいてはいかがでしょうか。
 
 本日午後から、文化館友の会の理事様にお集まりいただき、5月の総会にむけての本年度事業報告と収支報告・来年度の事業計画について(案)が話し合われました。
 本年度の事業活動については、理事の皆さまにも満足度の高い、よい評価をいただき事務局一同ホッとしています。来年度も皆さまのご期待に添えるべく、魅力のある質の高い事業内容を・・・と様々に議論が重ねられ、概ね活動内容が固まって参りました。
 なるべく年間に渡ってポイントポイントでイベントスケジュールを組んでいき、「滅多に見られないものが見れる」と皆さまにご好評の見学会の行き先もほぼ確定しました。詳細は月末に発送予定の『平成22年度会員募集』パンフレットでご確認いただくとして、今は「何があるのかな」「どんな所へいくのかな」と期待に胸を膨らませていただければな、と思います。
 事務局だけでは、(案)を練り練り、少々煮詰まり気味の年間予定でしたが、こうして皆さんのご意見をうかがうと「そうか、そのテもあったか!!」と目からウロコのご提案などに助けられ、話がトントン拍子に進むから不思議です。約2時間にわたる会議の熱気と盛り上がりが、また「頑張ろう」という気持ちを起こさせてくれました。僕としては、今年度から友の会のお知らせ郵便を発送する時に、無理ムリ「あきつブログ」を同封してきた事を「良いことだ」と言っていただけたのが、じんわり嬉しかったです。有り難うございました。。。
 さぁ、また来年度に向けてパワー付けて頑張りましょう!
あ、その前に今年度の決算が・・・頑張りませう・・・!!

筆:あきつ
 
 今日はぬくぬくぽかぽかいいお天気でございます。朝の通勤途中湖岸をてくてく歩くと、まだ居残っているカモやユリカモメが僕を横目でじっと見てきます。街路樹にはメジロや名前が分からない愛らしい小鳥が、とても爽やかな声でおはようと言ってくれます。
 2月頃から文化館にもそれは美しい歌声で心を和ませてくれる鳥が、時々姿を見せるようになりました。それがこの子。「ちゅりちゅりちゅるりらりゅりりゅりら」?と、結構大きな声で鳴いてくれるので、事務所にいても「あ、来たな」と分かるくらいです。
 あまりにその存在をアピールするので、「日本の野鳥」本を図書館で借りてきて、名前を調べると・・・おそらく「磯ヒヨドリ」という名ではないかと思われます。お腹がオレンジ系の茶色でずんぐりむっくりな姿が紹介写真にそっくりです。詳細をみると「海岸や河口、時には城郭にも姿がみられ・・・」と書いてあります。ナント!この鳥は文化館を『城郭』と思って飛んできているのではないですかッ?! う~ん、なんてニクイやつ。。。
 連日パソコンとにらめっこ。真っ赤に充血した目に目薬さしつつ、「手が腱鞘炎になる~」と叫びながら作業を進めるの九博展ポスター制作で、煮詰まり気味の僕には、その歌声が聞こえるだけで、ほっと心が和んでとても癒されてます。ありがとう磯ヒヨドリ君!僕はがんばるよ!!
 そんな彼にも春は訪れたみたいで、今日はおめでたくペアで姿を見かけました。
~春ですね~

筆:あきつ
 
  琵琶湖文化館の展覧会情報として、みなさんが新聞各紙を通して耳にされているであろう展覧会。九州国立博物館開館5周年記念&琵琶湖文化館開館50周年記念の「湖の国の名宝展」。福岡県太宰府にあります九州国立博物館で開催予定です。
 そして、ただいま文化館の事務所で増殖しつつあるものがコレ!→
 そう、この展覧会のポスターデザイン案です。
 
 博物館・美術館によっては、こうしたデザインをそれ相応の報酬をお支払いしてプロの方にお願いしているところもあります。しかし、これがなかなか大変。こちらのコンセプトに従っていただければ良いのですが、中には「こだわり」を見せる方もおられます。うまくこちらの意図が伝わり、それを形にしてもらえれば良いのですが、意志疎通が図れないこともママあるようです。

 以前、大学生・大学院生そして博物館・美術館の現場の人を対象に行われたアンケートで、学芸員に必要と思われる知識や技術などを問うものがありました。専門知識、文化財を取り扱う技術、そしてコミュニケーション能力などと並んで、パソコンのスキルが必要であるという答えがありました。「Illustrator」というグラフィック制作ソフト、「Photoshop」という写真編集ソフトが使えて当然、というぐらい思われているのでしょう。

 確かに年々、パソコン作業が増えていくのを実感しています。平成に入った頃には、まだ博物館や美術館でワープロが活躍していました。それが、あれよあれよという間に必要とされるPCスキルが増えていきました。学芸員の中には、今でも「原稿は手書き」とこだわっている方もおられます。単純にパソコンが苦手な方、手書きでないと文字を忘れてしまう・・・など理由はさまざまです。でも、使えないよりは使えた方が、というよりも使わないと・・・と思います。講演会一つとっても、聴衆のみなさんに満足していただこうと思えば、画像を多用し、見やすい資料を整えなければいけないですからね。

 さて、琵琶湖文化館では今では当然のように、館の職員が「Illustrator」を使いこなして(?)います。あとは、センスを磨くのみ。いろんな博物館や美術館で美術品を見学し、様々な資料を見ながら日々、美的感覚を高めないと・・・と思う今日この頃です。

 ポスターはどれがいったい採用になるのか、はたまた全部不採用になるのか・・・その結果はもうしばらくお待ちください。

 
 今日は雨の中、学芸員さんは長浜市へ出張に行かれてました。それというのも、旧湖北町の小谷寺で「浅井長政」の法要が行われるため、当館でお預かりしているお軸「浅井長政像」の一時返却におうかがいするというものでした。長政は、信長の妹・お市を妻にめとりながらも信長に対立し敗れた戦国武将で、地元のみならずとても人気のある武将です。この日にそのお軸を一時返却にうかがうのが恒例行事となっています。
 毎年のこととは言え、過去には大雪が降る中をやっとこ車で無事着いて、「この雪の中よう来たなぁ」と言われたことや、長政像についてミニ講演会をお願いされ、例年のことなので同じ話ばかりも出来ないので困ったことがある・・・等々、聞けば過去にはいろいろあったようです。昭和36年の開館当初より永くお預かりさせていただいているだけの事はあります。今日もたくさんの方がお参りをされてたようです。無事法要が営まれたこと、文化館としてもホッとしています。ちなみに今日はNHKさんと中日新聞さんが取材に来られていたそうですよ。
 来年は長政の娘「江姫」のお話が大河ドラマになるそうです。地元ではすでに盛りあげムード満載のようですが、数々のドラマが生まれた戦国近江の物語がどのように放送されるのか、僕も楽しみです。
 
筆:あきつ
 
 本日のあきつのお仕事は、今年度の文化館年報も兼ねた「研究紀要第26号」の原稿作成です。とは言っても、事務系の僕には『研究』論文なんか書けようハズもありませんので、忙しい学芸員さんに代わって、HPにいただいた「ご意見・ご感想」の編集をしています。昨年の研究紀要もそうだったんですが、この1年みなさまから頂戴した文化館に対する熱い思い、励ましのお言葉、質問疑問等、余すことなく、ご意見は全て!掲載させていただきます。
 編集しぃしぃ読み返すと、こんな事もあったなぁ~とまるでアルバムの様にこの1年を思い出させてくれるみなさんのご意見です。お忙しい中送っていただいたご意見の中には、文化館を取り巻く情勢のみならず、時には僕たちが知らないこの業界の情報が寄せられることもあり、「えっ?そんなん知らんかった。早速調べてみよう」なんてことも・・・貴重な情報源として大変有り難いご意見です。
みなさんはご存じない・・・僕たちがどれほどこのご意見に励まされているかを!僕たちも送られてくるのとても楽しみなんですよ。常連さんからのご意見がご無沙汰だったりすると、「今週来てないなぁ」と職場で噂するくらい・・・!
 研究紀要含め今まで販売していた図録も休館となってからは皆さんのお手元に届けることが出来なくなっていますが、主な博物館・美術館や県内の図書館・教育委員会には毎年送付していますので、機会があれば是非ご自分の「ご意見」が掲載されていることを、ウフフの想いでチェックしてみて下さいね。
 
筆:あきつ
 
 僕は先週からすこ~しずつ、館内に溜められていた大型粗大ゴミのお片付けをしています。ある程度まとめて保管されていたのですが、古い機材や看板、展示備品、蛍光灯、鉄屑などなどが、何年も放置されたまま置かれていました。場所もとるし邪魔になるし思い切って片付けようと手を付けたのですが、「こんなの分ければ燃えるゴミやん!」「コレさっき違う場所にあったやん!」等々、ついつい独りボヤキが多くなり、どんどん段ボールを潰す音が大きくなっていきました・・・人がまだたくさんいた頃「後は誰かがするやろう。」で済まされていた事が、負の遺産となって残ってしまったのですね。考えさせられてしまいます。ここで分別しておかなければ、収集業者さんが更にボヤく事になる・・・と、あきつ頑張りました。「混ぜればゴミ・分ければ資源」、なんて当を得た言葉なのでしょう。
 また、琵琶湖に漂流して浮城に流れ着いたゴミや木片、壊れた釣り道具などもひとまとめにされています。中には古いテレビやタイヤなども含まれており、人間のエゴを感じずにはいられません。この美しい琵琶湖を守るために誰が片付けると思うのですか?!何故そんな事をするのですか?!ゴミと一緒に人としてのモラルまで捨てないでほしいです。
 そして今日は、一般の方から「汚い」と苦情のあった文化館の東側の湖面を掃除します。毎年なら腐って沈んでしまう藻がこの時期でもまだ湖面に漂っており、それらの藻に絡まったゴミや空き缶、ペットボトルが浮遊しています。僕たちも汚いなぁ~と思っていたのですが、春は風が強く波も高いので、なかなか清掃作業に手を出す勇気が沸いてきませんでした。でもその箇所だけ水の流れ溜まり?になって確かにゴミが目につくのです。苦情、有り難うございました。見て見ぬふりをしていた重い腰をあげるきっかけを下さいました。しかも今日は波も穏やか、気温も上がるということで、これは神様が「今日頑張りなさい」と言ってらっしゃるようです。 でも、元となる「ゴミのポイ捨て」を無くさないといくらやってもイタチごっこです。みなさん、どうか、ゴミを捨てないで。
琵琶湖をきれいに守っていきましょう。

 朝から少しささくれ立った気持ちでしたが、ある郵便が癒しを届けて下さいました。こちら、友の会会員さんが写真集を出版され1部送ってきて下さったのです。県内各地の石仏を撮影したこの写真集はとても癒し系です。身近にあるお地蔵さんでも陽の射し加減、季節感、周りの風景との溶け込み具合が絶妙で、この一瞬を撮るために何度もこの場所に通われたんだろうなぁと思いました。会員さんのその熱心な活動にまた力をいただきました。有り難うございます。皆さんも書店でこの表紙を見つけたら是非手にとってみてくださいね。
 
筆:あきつ
 
 本日の朝の会話・・・「大変、もう2月が過ぎ去ってしまいましたよ~」 盆栽桜も満開となりました!・・・「今年も残り10ヶ月、悔いのないよう過ごしましょう」・・・ね!
 さて、2月は当館のHPに1,668件のアクセスを頂戴致しました。統計を見てみると、九州国立博物館での開催が決まった「湖の国の名宝展」が新聞に掲載された日のアクセス数が群を抜いてドンとあり、その反響を嬉しく感じる今日この頃でございます。明るい話題を皆さんに提供することが出来てとても喜んでいます。「九州へ出張する館の文化財たち、滋賀の威厳と誇りをもって、九州の、引いてはアジアのお客様の、度肝を抜いて来て下さ~い!」と願わずにはいられません。
 次にアクセスが多かったのが2月2日。この日は信楽の玉桂寺の阿弥陀如来さまが浄土宗に譲渡されたという記事が報道された日で、「胎内文書は琵琶湖文化館で修復・補修する」と紹介されたのが要因かと思われます・・・。えぇ~と、少々の誤解を解くと、「胎内文書は重要文化財であるが、状態があまり良くないので、これまで通り収蔵・保管施設として適切な琵琶湖文化館で管理を」という文化庁の意向がありました。今後、修復などが必要となった場合は、文化庁の指導のもと、調査研究を行ってきた文化館学芸員も立ち会って然るべき処置を講じる・・・というのがこの記事の一文に秘められています。文化館で修復するわけではないのでお間違えのないように・・・
  また、友の会見学会のバスの中で「僕があきつです~」と正体を曝露し(>。<)、 「HP是非チェックして下さい!」とお願いしたら、非常にまじめなうちの会員さんはちゃんとアクセスした下さったみたいで(笑)。「アキツ君」で検索された方もいらっしゃったみたいです。有り難うございます!
 そして、「浮田一蕙」でいつも検索してくださっていた方、有り難うございます。毎日新聞の連載「淡海のたからもの」で2月2日『主上山門潜幸図』を紹介したのは、ご覧になっていただけましたか?本名「宇喜多 一蕙」=「浮田一蕙」と称されることが多いのですが、この作品の登場人物・・・よく見るとかわいいですよね?(館蔵品コーナーでも紹介)
 
 そんなこんなの浮城ホームページ、2月はちょっと控えめだったブログも含めて、さらに充実させていきたいと思っていますので、皆さま今後ともチェックのほど、よろしくお願い致します。

筆:あきつ
 
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 本日、友の会会員の方から香川の見学会で撮った素敵な写真が届きました。
 先ず、左手にご覧いただきますのは、「志度寺」の境内に咲いていた寒椿でございます~こんなにきれいに咲いていたのですねぇ。
初日の立ち寄り2箇所目とあって、あきつの心には全く余裕が無く、目に入っておりませんでした・・・すみません。。。
 次に、右手に見えますのは、2日目昼食処の庭に咲いていた八重白梅でございます~ここここれはなんとか記憶にあるッ!背の低い木にたくさん花が咲いてましたねぇ。是非その芳しい香りを楽しませて貰おう・・・と、門をくぐった時は思ったのですが・・・いざ昼食をいただいてお腹が満たされると、ついお土産コーナーをのぞきに行ったりして結局時間が無くなり・・ダッシュでお庭を駆け抜けた・・ことは覚えています・・・有り難うございました。素晴らしい旅の余韻です。

 そして文化館にも春の足音が聞こえてまいりました。毎年いただく桜の盆栽が、このところの陽気で花を咲かせました。ついこの間まで、「あ、芽がふくらんできた」「緑が出てきた」と言っていたのに、気付けば淡いピンク色。つい口元がほころんでしまします。事務所の中でとても癒し系です。
 ぢつは、この盆栽の先代:昨年いただいた鉢植えも、お水を(急須で)あげてかわいがっていたのですが、事件は特別陳列のHPを作っていた頃に起こりました。。。疲れていたんでしょうねぇ・・・無意識に「お湯」をあげてしまったことがありまして、、、すぐに水で冷やしたのですが、どうもそれが原因で、枯れてしまったみたいです。ゴメンナサイ・・・せっかっく今年は2鉢で桜が楽しめると思っていたのに、、、
 で、ちょっぴり桜の周りが寂しかったので、作ってきました!    作 :あきつ!!
     ・・・ちょっと幼稚過ぎやしないか・・・
     ふふふ雰囲気でお楽しみ下さい・・・!
 自己啓発と称して、月1回お休みの日に通っている「なんちゃって陶芸教室」で作ってきました。我ながら作っている時の自分、笑えました~結構真剣に作ったのですが・・・敢えて言わせていただくと、もっと普通にお茶碗とかマグカップとか、ちゃんと作っているのですよ!!念のため・・・

  この「あきつ御殿」を使って、何か次「仕掛け」られないか
と、策を練るあきつでございます~

筆:あきつ
 
 

 本日、県内のとあるお寺様からご本尊様がご来館になりました。新しいご住職さまが修行に行かれるということで、防犯のためお預かりすることになったものです。この仏さまは、以前にも琵琶湖文化館におられたことがあり、今回は3年ぶりのお越しとなります。

 搬出にあたっては、厳粛な空気の中、まずはじめにお経が唱えられました。立ち会ってくださった檀家のみなさまと一緒に法要を終えたのち、梱包作業へと移りました。輸送で傷んだりしないように、細かく注意を払って損傷箇所を確認したのち、業者さんと一緒に慎重に梱包作業を進めました。

 檀家さんのお一人から、「いつもこんな風に自分で作業してらっしゃるのですか。」とご質問いただきましたが、琵琶湖文化館では伝統的にといいますか、「学芸員はどんな文化財も自分で梱包して輸送が出来て当然。」という方針で仕事に取り組んでいます。ですので、自分たちで公用車を運転し、自分たちで梱包した仏さまたちを搬入、あるいは返却してきました。開館していた時には、年間23回程度展示替えをしていましたが、大きな仏像も重たい梵鐘もみんな自分たちで取り扱ってきました。もちろん、国宝や重要文化財もあります。未指定文化財も含め、事故のないように日々精進に励み、また、頭の中で移動させたり梱包したりする時のためのイメージトレーニングも欠かせませんでした。

 話がそれましたが、本日も業者さんと一緒に梱包してきました。こうすることで、作業の細かい部分に注意が払えること、具体的な損傷部分の印象が強くなること、また自分自身の技術のレベルを保つことにつながり、より安全に文化財を取り扱うことができるようになると思われます。

 本日も多くのみなさんのお見送りの中、大切な仏さまをお預かりしてきました。「少しガランとしたなぁ。」と仏さまがおられなくなった本堂を見て言っておられた方もいらっしゃいました。ご住職さまが無事にお帰りになるまで、しっかりとお預かりさせていただきたいと思います。

 
 皆さん、必要ですか?見学会の裏ネタ・・・感動のままに見学会のお話、終わっておきませんか?・・・なぁ~んて、たとえ要望がなくっても書いちゃいます。黙っていられるハズがないおしゃべりあきつです。ブログをお読みの皆さんは、必ず「行ってきました友の会見学会!」を先にお読みになって下さい。そちらにはちゃんと感動がありますからね。
 では、忘れないうちに今回の旅を振り返っておきましょう~

 話は12月見学会の下見に遡ります。当初三谷製糖さんがある引田町には、もう一つ下見に行った場所がございまして、 古い町並みが美しく保存されたところで引田地域独特の「引田雛」 をちょうど2月に展示しているという情報を事前にゲットておりました。しかし、現地に行ってみたところ、あいにく水曜日はメイン会場がお休みで、しかも大型バスが入りにくいという問題点もあったことから、今回却下となった次第です。後ろ髪引かれつつも町中を車でグルグルしていると・・・出会っちゃいました。見つけちゃいました。「おしゃれの店あきつや」!
なんてったって下見に行って初めてカメラに収めた写真がコレですから、その時のコーフンをわかっていただけるでしょうか?! むふふん。
ちょっと地域は外れてますが、今頃こちらのお店にもお雛さん飾っておられるかなぁ~

 そして、今回見学先としてちょっと悩んだのが田村神社と一宮寺・・・寄るべきか寄らざるべきか・・・でも3時間かけて讃岐まで行って一宮を抜かすって何してるねんって話になるやろう・・・というところで話がつき、今回お参りさせていただいた次第です。隣り合わせとは言え広い境内に少し移動距離が負担かなぁと心配したりもしましたが、やはり皆さん「体験」に弱いですし、「地獄の釜の音」は是非聞いておくべきやろう・・・という事になりました。下見の時、僕たちももちろん頭を突っ込んでその「煮えたぎる音」を聞いたわけですが、僕はすぐ、「ゴォ~」という音がわかりました。でも一緒に行った学芸員さんは「え?わからん。聞こえん」とおっしゃいます・・・「そんな事ないですって!聞こえますって!」ともう一度チャレンジをお願いし「・・・そんな気もする・・・ 」という言葉をようやく引き出す事が出来ました。。。ホッ。だって一人はいやですもん!行くならみんなで行きましょう!これで恐くなんかありません!寂しくなんかありません!閻魔様と楽しくおしゃべりしてきてやります!みんなでね・・・

 そして一番頭を悩ませたのが昼食のお食事処・・・参加された皆さん、お気付きだったでしょうか・・・4度の食事で3回「天ぷら」が出た事を・・・そりゃ気付きますよねぇ・・・黙ってましたが帰りの道々、油でおかされた僕の口の中は非常に荒れておりました。すみません!もう少し力を尽くせば何とかなったかもしれないのですが・・・でも少し言い訳させて下さい!1日目はどうしてもあのブ厚いブツ切り刺身を皆さんに食べて貰いたく逃せないお店でした。しかしホテルの夕食と2日目のうどん屋さんで天ぷらが付く(団体にはこのメニューしかない!)ことは分かってましたから、なんとか別メニューに出来ないか、下見の時に隣で食べておられておいしそうだった「あら炊き」に代えて貰えないかお店の人と交渉してみました。すると「焼きではダメなの?」と提案され・・・でも「あら炊き」でないなら「天ぷら」かな・・・という思いもあり、、、悩んだのですが、「魚がダメな人」がいた場合を考えて敢えて「天ぷら」にした次第です。最後の決め手となったのは、文化館でお留守番をしていただく学芸員さんに聞いた答え=「僕は3食天ぷらでもいいよ」・・・有り難うございます。。。聞けば香川ではおでんなどの煮物も天ぷらにするとか・・・天ぷら王国香川で天ぷら三昧・・・これも旅の醍醐味ではありませんかッ!(更にゴリ押し!!)

 今回の旅の中で幹事1番のワガママ&こだわりは何と言っても「あんこ雑煮」!ホテルで特別にサービスして頂いたはお雑煮は・・・それはそれは意外で美味かった!念願叶うコーフンに写真を撮るのも忘れてしまったので、パンフレットにあった写真で紹介・・・ふむふむ。人参などの野菜も入っており、上品な甘さのあんこと柔らかいお餅、想像していた白味噌(あまあまどろどろ)ではなく、合わせ味噌のような塩加減のさらりとしたお汁でした。それでなくても質・量ともに申し分ないホテル夕飯のおもてなし。このお雑煮を食べるために、敢えて「天ぷら」をパスして何とかお腹にスペースを作ろうとする女性陣のその苦労。。。しっかり報われたのではないでしょうか。皆さんに大好評で旅館の方も喜んでおられました。幹事、こだわって大正解でした!

 と、ここで話は終わるハズでしたが、あきつにはまだその後がありました。旅の余韻を残し家に着いたのが8時頃でしたか。口の中も荒れているし、夜ご飯はお茶漬けサラサラで済ませよう・・・としたら「今日はあんころ餅あるで」の一声。「!・・・白ご飯は?」「食べて帰ってくると思ってたしないよ」・・・あはん。これは何かのたたりか・・・「僕だけあんこ雑煮を食べてきたのがそんなに羨ましいかッ?!!」と言いたかった言葉を飲み込んで、おいしくあんころ餅、いただきました・・・おかしいなぁ「あんこ雑煮」食べてくるって言ってないのになぁ・・・家族の以心伝心・・・恐るべし。。。

 ひゃぁ~本文より裏ネタの方が長くなってしまいました。これもご愛嬌、楽しんでいただければ幸いです。

筆:あきつ
 
 「香川の仏教文化と和三盆を訪ねて」行って参りました1泊2日!
 心配していたお天気も、聞きしにまさる友の会パワー!2日とも上天気でした!最終見学地の屋島寺を出発し、その3分後にバスのフロントを雨がたたいておりました。さすがでございます!
 いやぁ楽しかったですよぉ~何より参加されている皆さんのテンションが高く、見学地をまわるたびに疲れてくるかと思いきや!どんどん元気になる皆さんです。やはり行った先々でいい出会いがあるからこそ、気持ちがどんどん高まっていくのでしょう。素晴らしい!企画した甲斐があった、ってなもんでございます。
 では、忘れないうちに今回の旅を振り返っておきましょう~

 ・1日目昼食:やはり出た!ハマチの養殖発祥の地:引田でお刺身定食~
   新鮮なあの食感たまりまセン!ワカメだけのお味噌汁にすら感動アリ!
 ・三谷製糖:職人さんの技が生み出すホンモノの味~出会えたことを幸せに思う伝統の
  味でした。
 ・志度寺:特別に見せて頂いた志度寺縁起、本堂の天井絵に感動、海女の玉取物語で
  有名な海女の墓に涙、特別観覧させていただいた事に深く感謝申し上げます。
 ・香川県立ミュージアム:企画展示「仏の美」学芸員さんに特別に解説して頂き香川の
  仏教美術の素晴らしさが更によくわかりました。
・宿泊ホテル花樹海:友の会過去の宿泊ホテルの中でもトップレ
  ベルのおもてなし、眼下に広がる高松市内を一望、疲れもふき
  飛ぶ料理にお風呂そして陽気な仲居さん達、旅立ちの別れが
  とても辛かった・・・
 ・法然寺:涅槃図でよく見るお釈迦様入滅のその時が、突如
   立体となって目の前に!圧巻!その世界にのみ込まれ・・
  近くで見せて頂けてより感動!更に、広い境内には歴史
  の重みを感じる建造物、あちこちでため息こぼれました。
 ・田村神社:讃岐國の一宮!逃すことなくご祭神の神々に
  あれもこれもと手を合わせ。
 ・一宮寺:地獄の釜の音が聞こえると言われる薬師如来の厨子の中・・・35人が1列に
  並んで一人ずつ、頭を突っ込んで神妙に・・・「聞こえない」と言った人にはもう1回。
  みんなで聞けば恐くない?!
 ・2日目昼食:これを食べなきゃ讃岐うどん!
 ・屋島寺:ご宝物の数々と歩き遍路さんにお出会いし、霊場祈りの姿を見せて頂いた
  気が致します。

 あぁ~ホラ、文章が長くなった・・・それでも語り尽くせないたくさんの想い出が心に残っています。滋賀を離れ行った先々で新たな出会い・・・するとまた、地元滋賀の良さも改めて感じられる、そんな旅でもありました。何より、参加された皆さんのご協力があってこその楽しい充実した旅でした。有り難うございました。
 つたないご案内ではありましたが、これに懲りずにまたご参加下さいますよう、心よりお願い申し上げます。皆さん、また行きましょう!文化館友の会見学会、やみつきデス!

筆:あきつ
 
 友の会のみなさ~ん、お元気ですかぁ?!いよいよ明日はH21年度友の会最後の事業となります1泊2日見学会「香川の仏教文化と和三盆を訪ねて」の決行日です!
 明日のお天気はまずまず・・・明後日は残念ながら全国的に雨の予報となっていますが、噂に聞くところによると友の会には晴れ男・晴れ女が強力なタッグを組んでおられるとか!たとえバスの移動中に土砂降りの雨が降っていても現地へ着くとカラっと晴れる・・・今回もそのパワー全開でお願いします!!ただ、気温があまり上がらないようなので、車酔いしない程度に厚着はして来て下さい。香川=滋賀よりも暖かい?イメージは嘘です。。。下見の時に確認済みです・・・それなりに寒いものは寒い!のでご注意下さい。。。
 日帰り見学会同様、あきつもご同行させていただきます。あぁ思い出される携帯事件・・・肝心の日に僕は携帯電話を忘れました。今回の下見でも宿に忘れて取りに戻りました。。。うぅ・・・忘れまセン3度までは!今晩からカバンに入れておきます!!あ、でもそれだと朝起きられない・・・(携帯を目覚ましに使っている)・・・いぃえ気合いでなんとかします!!
 では、みなさん、明日、元気にお会いしましょう!せっかくです!その余りある知的好奇心、満たしましょう!貴重なその楽しいお時間に是非お供させて下さいませ~よろしくお願い致します○

筆:あきつ
 
 みなさん、ご存じですか~?2月15日(本来は旧暦)は、お釈迦様が入滅された(お亡くなりになった)日で、涅槃の(迷いのなくなった)境地へ旅立たれた日です。
  この日を描いたのが「仏涅槃図」で、お釈迦さまが沙羅双樹の下で涅槃に入った際の、頭を北にして西を向き右脇を下にして横たわった姿と、周りに多くの弟子や菩薩・天部・けものたち、虫類までが嘆き悲しむさまが描かれています。
 今日は、守山市のお寺さんで、15日に催される「涅槃会」の為に、お預かりしていた涅槃図を一時返却しに行って参りました。
お寺では涅槃図を飾り、地域のみなさんで亡くなったお釈迦様の遺徳を偲ぶ法要が営まれます。

 みなさんのお家の近くでもないですか?地域みんなで守っていきたい大切な行事ですね。

筆:あきつ
 
 みなさん、気付いていただけましたか????!!!
 とうとう待ちに待った、マル秘・特ダネが、本日オープンとなり、HPにもご紹介のページが追加されました!   (詳細はココをクリック!!)
 
すみませ~ん!昨日、油断してお休みしてたら、こんな重大発表が本日解禁になるとは・・・!
HP更新が遅くなってしまいました(午後11時更新・・・)

 報道さんも新聞2社に取り上げていただき、「ご意見」欄には早速「読んだよ!」「興奮したよ!」「やったね文化館!」と、喜びの声が届いております。本当に嬉しいニュースです。

 あ、まだ言ってませんでしたっけ??
今年、6月11日~9/5日、九州国立博物館で、『湖の国の名宝展-九州国立博物館開館5周年・滋賀県立琵琶湖文化館開館50周年記念-』展が、開催されます!
 あぁ~もう今日はコーフンし過ぎてこれ以上はムリッ!また。この展覧会が開催されるに到った経緯や裏ネタは、後日じょじょ~に公開していきますので、今宵は、みなさん、この朗報だけで、ニヤけて下さいませね。

筆:あきつ
 
 あっという間に1月が過ぎ去りました。「特別陳列」「特別公開」の閉幕とそれに伴う出品資料の搬入、予算の編成、屋根修繕、消防設備の安全点検、高圧受電設備の工事、消防査察、その他もろもろ・・・慌ただしく過ぎ去りました。。。もはや過去のコトでございます・・・
 で、月初めの秘かなお楽しみ、1月のHPアクセス数は1,835件と12月より少し持ち直した次第です。良かったぁ~。 データを見ていると面白いのですよ~。1月、当館学芸員さんがスタジオ出演されましたね?!友の会新春のつどい講演会が開催されましたね?!新しく国宝・重文が寄託されましたね?!・・・報道各社に取り上げていただいた当日及び翌日は、アクセス数が正直にグッと上がるのです。これは皆さんに感心を持っていただいた証拠と喜んでおります。同じ情報でも各社で微妙に捉え方が異り、違う角度で記事を書いて下さるなど、記者さんのそのそのには毎回頭が下がります。皆さんにもそれを知っていただきたくて、HPでも新聞報道等 のコーナーで紹介しています。

 ふぅ~久々の「筆:あきつ」ブログ。11・12月怒濤のブログラッシュを思えば、1月は学芸員さんに助けられブログの出番は少なかったのですが、その間、僕はとってもちまちましい?目が充血する?肩がきゅ~っとなる?作業をしていました。ポスターに使う写真画像の加工です。出たよ自前制作・・・慣れないパソコンで一世一代の永久保存版データを作成しております。何に使うかって?ぽすたーですよポスター・・・
 かぁ~ッッもうダメ!言いたい!言いふらしたい!!でもまだ公表してはいけないって釘刺されてます。。。その発表は今週か?!来週か?!春まで待つのか?!
             うぅぅぅー・・・乞うご期待ッ!

筆:あきつ
 
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 琵琶湖文化館でお預かりしておりました、ある仏さまがご自分のお寺へお帰りになりました。この仏さまは本堂の建て替えにあたり、防犯のためにお預かりしていたものです。

 朝から仏さまの保存状態を確認しながら、注意深く梱包作業を進めました。実は、お帰りになられる仏さまは決して状態が良いものではありません。損傷の箇所を見極めながら、いつもの梱包手順に従わず、やや変則的に作業を進めていきました。
   
 梱包作業では、まず始めに注意を払う箇所について指示&確認します。また、作業の進捗状況を見ながら、繰り返し注意を喚起します。そして丈夫な箱に収めて梱包が完成、トラックで搬送します。
  トラックが到着すると、ご住職様はじめ、多くの檀家の方々が待ちかまえておられました。みなさんが見守られる中、仏さまの梱包を開けさせていただくと、「はぁ~」と感嘆の声があちらこちらから聞こえました。みなさんがしばらく間近でご覧になったあと、仏さまを新しくなった本堂に安置させていただきました。
 仏像といってしまえばたくさん世間に存在するのですが、お寺や地域のみなさんにとってはこの仏さまが唯一無二のご本尊となります。仏さまが帰られた時の地域のみなさんのお出迎えの姿を見るにつけ、仏さま=文化財を地域で如何に大切にされているのか、ということを肌で感じます。
 
 
 今月14日から募集しております、琵琶湖文化館友の会第2回見学会のお申し込み状況のお知らせです。

 40名の定員で募集しておりますが、お陰様でご好評をいただいており、残すところあとわずかのお席となりました。例年、宿泊の見学会は25名前後の参加者数となっているのですが、大変ありがたいことに今回はなんとこれを10名も上回るお申し込みをいただいております。

 このため、事務局としても嬉しい誤算 &
          参加お申し込みの皆さまに朗報が・・・・

   
 参加費が当初ご案内させていただきましたものよりも、低価格でのご参加が可能となりそうです。・・・参加申込みの締め切りは2月1日とさせていただいておりますが、それまでにキャンセル等がなければ・・・ですが。 
 ということで、参加費の確定額については2月上旬に別途郵送にてお知らせいたしますが、くれぐれも参加費をお確かめくださいますよう、お願い申し上げます。

 そして・・・まだお申し込みでない方で参加ご希望の方は、お早めに事務局までお申し込みください。お待ちしております。
 
 本日、読売新聞に「休館中の文化館支援 石山寺、国宝と重文寄託」という見出しの記事が掲載されました。
 実は昨年の暮れに大津市の石山寺様から国宝「淳祐内供筆聖教(薫聖教)」のうち平安時代の「聖教目録 1巻」と重要文化財「仏涅槃図 1幅」をご寄託いただいておりまして、このことが大きく報道されたものです。

 簡単に紹介しますと・・・・・
 国宝の「淳祐内供筆聖教」は、菅原道真の孫で石山寺第三代座主の淳祐が書写した聖教です。延喜21年(921)に醍醐天皇が空海に「弘法大師」の諡号を与えた際、淳祐は師の観賢に従って高野山奥院の弘法大師の御廟に赴きました。入定のままの姿で坐す空海の膝に触れた淳祐の手にその香気が移り、淳祐がその手で書写した聖教類にも香気が残ったところから、淳祐筆の聖教は「薫聖教」(においのしょうぎょう)と呼ばれています。石山寺で最も大切にされている文化財の一つであり、座主以外は開くことが許されないというものです。


 涅槃図は釈迦の死の場面を描いたものであり、現在でも釈迦の命日とされる2月15日に行われる涅槃会に用いられるなど、盛んに制作された仏画の一つです。
  県内最古の涅槃図であり、横長の大画面であることを特徴としています。通常画面の右上方に描かれている摩耶夫人(釈迦の母)や満月も描かれておらず、釈迦の錫杖と鉢を入れた包みを沙羅双樹に別々に掛けるところなど、画面の構成要素にも新しい要素が見られます。

 実は昨日、県教育長が1ヶ月に1回行う定例会見があり、そこで琵琶湖文化館の新しく寄託資料が増えたことについての記者発表がありました。また、昨年度よりも収蔵点数がおよそ2700点増加の約7700点となっている受入状況等、琵琶湖文化館の収蔵品に関するいくつかの情報が公開されました。

  昼前に県教育長の定例会見が終了するや、琵琶湖文化館には報道関係のみなさんからの問い合わせの電話が相次ぎ、資料の搬入なども重なっていたため、てんやわんやの状態が終業時刻を過ぎても続きました。

 記者さんの中にも、政治、経済、文化・・・と得意分野があります。文化財に精通されている記者さんは数少ないようなのですが、あまり得意でない方にどれだけわかりやすくお話しできるか・・・それが難しいなぁといつも感じています。課題です。・・・何はともあれ、あっという間の一日でした。 
 
 本日、特別陳列に出張中だった文化財たちが、無事文化館に帰ってきました。
 日曜に閉幕→会場の休館日である月曜に展示作品の撤収・梱包作業→本日搬送→で、戻ってきた次第です。運び込まれた文化財は、学芸員立ち会いのもとで開封し、貸出した時と同じ状態か、確認します。これは、他の博物館さんが借りられた場合も一緒で、展示や輸送によって損傷が起きてないか、厳しい目でチェックします。館蔵品もお預かりしている寄託品も、どれもこれも大切な文化財。慎重に管理保管しています。

・・・と、学芸員さんは毎日責任を持ってお仕事をされています。 えへっ

   筆: 事 務 方 あきつ
 
 とうとう終わってしまいました。特別陳列『よみがえった文化財-琵琶湖文化館の収蔵品と修復の世界-』特別公開『平成21年度滋賀県新指定文化財』展。
・・・あっと言う間でした。今日は安土城考古博物館さんが休館日なので、正式な入場者数はわかりませんが、寒い中、多くの方がご来場下さったと聞き及んでおります。本当に有り難うございました。展示替えの前期と後期、また、ギャラリートークなどのイベントには必ず・・・といったリピーターさんもいらっしゃったようで、関係者一同喜んでおります。ブログにも時々書きましたが 、「ありえない」展示が無事開催できたことは、関係各位の皆さまのご協力があってこそのこと、深く感謝致しております。琵琶湖文化館、これでまた歴史に名を刻めたかな・・・と、僕は勝手に思っています。

 ホームページのトップ画面を平常に戻したとき、一抹の寂しさがありました・・・が、ここでとどまっているワケにはいきません!次なる『仕掛け』に向けて職員一同フル回転です。まだまだ応援して下さい!

 そしてもう1つ御礼・・・本日、屋根の防水シートが事故もなく無事貼り直されました!
あと1回塗装のため業者さんが来て下さいますが、あり得ない高さでの職人さんの仕事っぷり。その雄姿を讃えて、皆さんにもお披露目しておきます?!







ありぇなぁ~い・・・有り難うございました○

   筆:あきつ
 
 うっかり皆さんに告知し忘れていましたが、今日は『琵琶湖文化館友の会新春のつどい』がありました。新しい年を迎え、「みんなで今年も頑張ろう!新春から勉強になるいい話を聞こう!」という趣旨の集いでございます。この講演会は一般の方も聴講できるので、チラシや新聞を見て参加された方も含め、70名以上の方がご来場されました。いつも講座で使う部屋が、ご覧の通り超満員です。
 今回は、「仏像・仏画の制作と今に伝わるその技法」と題して、大阪のあさば仏教美術工房さんから、向吉悠睦氏・中村佳睦氏をお迎えしてご講演いただきました。

 仏像を制作される向吉氏は、会場にご自身が制作された4点の仏像をお持ち下さり、実演も交えてお話下さいました。
あきつに響いたのは「仏像を模刻(原本どおりに写して彫ること)するということは、作品に残るにおい(=制作当時の流儀や作品に込められた祈りなど)を、写すこと」だというその取り組み姿勢・・・あぁ、このヒトに付いていきたいッッ・・笑顔の素敵な仏師さんでした。

 仏画を制作される中村氏は、作品2点と彩色に使う特別な絵の具をたくさん見本でお持ち下さり、色のぼかし方や、仏さまの目や眉を描くときに線の太さ・描き方で随分表情が変わることなどを、ご説明下さいました。さすがの技に、会場からは「おぉ~」と、感嘆の声が・・・実演の説得力、間近に見られてなんだかとても贅沢な時間を過ごさせていただいた気がします。

 約2時間の講演があっと言う間に終わり、だれもが会場を去りがたい・・・そんな名残惜しさがありました。もっとお話を聞いていたかった!本当に魅力的なお二人で、穏やかな中にもスッと芯の通ったところがなんて素敵・・・あきつはもうメロメロです。今回の講演を手伝って下さったお弟子さんたちにも本当に感謝です。有り難うございました。

 その後、友の会は会員の親睦を深める懇親会へと移り、講演会の高揚感というか熱気もそのままに、講師先生も交えての熱いトークが繰り広げられていました。最後にはみんなで「日本の文化財を守ろう~!日本の伝統を守ろう~!琵琶湖文化館を守ろう~!」と大合唱が・・・!!!いやいや有り難いことでございます。 みんなで今年も頑張ろぉ~!

   筆:あきつ
 
 皆さん、見ていただけましたかッ?!
昨日の「NHKおうみ発610」番組の中で、当館の学芸員さんが出演されていましたッ!
待望の生出演!その感想ブログを学芸員さん書くかなぁ~っと、
見張って?いたのですが、やはり今日もお忙しく・・・あきつ君が皆さんに軽くチクッときます。
 内容は、休館となっている文化館の活動状況や「よみがえった文化財」について、5分ほどお話をされました。打合せのリハーサルがとても入念であったこと、現場では緊張すると言うよりも『楽しかった』と、うちの学芸員さんは言っておられました。ささささすがでございます。今日もいろんな電話やメールがありましたが、「テレビ見たよ~」と言っておられた方多数・・・やはり反響があると嬉しいものです。休館中でも活動中・・・の琵琶湖文化館のコト、皆さんにすこぉしだけお届け出来たのではないでしょうか。このような機会を作っていただいて本当に有り難いことです。

 そして文化館ではもう1つ待望の・・・屋根の修理が始まりました!
こちらいつもの文化館に見えるでしょう?実は違うのです。昨年の台風一過で5階大屋根の防水シートが一部めくれ上がってしまったのですが、本日作業の為の足場を組んでいただきました!道行く人も立ち止まって見守るような、高所での作業です。資材を運ぶのにも一苦労、時には雪が舞うような天候の中、5階は特に涙が流れるほどの強風が吹いていましたが、作業員の方の「神業:職人技」により無事足場の設置が完了致しました。ほんと、飛んでいかはったらどうしよう、思いました。さすがプロでございます。
 週明けには新しい防水シートがはられます。雨漏りなど館内(収蔵庫等)に影響は全くなかったのですが、やはり見た目が悪かった・・・「あんたんとこ気付いてるかぁ?屋根めくれてるでぇ」と通りすがりの人にご心配のお電話をいただいたこともあり・・・やっとホッとできますね。いやいやまだ本番の作業が残っているので、くれぐれも事故のないように、またプロの技を見せていただきたいと思います。

   筆:あきつ
 
 毎日お寒うございます。この寒空の中、特別公開「平成21年度滋賀県新指定文化財」展の会場に足をお運びいただき誠に有り難うございます。
また、本日開催のギャラリートークには39名の熱心な参加者の皆さんが、解説を目当てに展示会場にお集まり下さいました。本当に有り難いことでございます。
 会場に展示されている新指定文化財・パネルで紹介されている文化財共々、新しく県民の宝となった文化財について、参加の皆さんは興味津々です。 そんな皆さんに滋賀県教委文化財保護課の古川氏は、個々の文化財について詳しく解説して下さいました。詳細は会場の展示解説を読んでいただくということで・・・あきつ君からは、裏ネタをサービスで。。。

 「絹本著色熊野曼荼羅図」・・・那智の滝の上部左にそれは凛々しい白馬がの姿が!
                    (何故描かれているかは??)
 「木造僧形神坐像」・・・日本古来の神が仏教に帰依した姿。
                その証拠に首には仏像彫刻にありがちな3本の筋が!
                   (下から見上げてみるとよくわかる!!!)

 う~ん、裏ネタ過ぎますか・・・?でも、こういうのも教えて貰わないとナカナカじっくり見ないで通り過ぎてしまいますものね。ほんとギャラリートークは、現物を見てお話が聞けるので、とってもお得だと思います。
  解説が終わってからも、皆さんガラスにへばりつき?!で、講師が仰ったことを自分の目で確認!あちこちから「ほんまやぁ」と感嘆の声も。素直で熱心な皆さんで良かったです○

   筆:あきつ

 
 本日は安土でのギャラリートークと同時刻に、大津市生涯学習センターで『県立文化施設の廃止・見直し問題を考える市民の集い』が市民運動ネットワーク滋賀さんの主宰で開催されておりました。文化館ファンの皆さま、どちらの会場に行こうかと、迷う方もいらっしゃったのではないでしょうか??!
 こちらも多くの方が参加されており、「琵琶湖文化館友の会会長」穂積氏をはじめ 、「しが県民芸術創造館の存続を願う会代表」壇原氏、「滋賀会館シネマホール・ファンクラブ代表」中川氏らが、それぞれの立場からお話をされました。(関連記事)
 意見交換会では、県立文化施設の見直しに関心を寄せる利用者:市民目線での意見が出されるなど、活気のある議論がなされたようです。

 聞くところによると滋賀会館では、「用途廃止」について意見を求める投書箱が設置されたそうです(滋賀県県民文化生活部県民文化課)。

 滋賀の文化力がよりよい方向へ導かれるよう、あきつ君も神さま仏さまにお願いしました。利用者の立場からの大切なご意見が反映されることを、願ってやみません。

  筆:あきつ

 

 新年お初、不定期展示作品紹介。本日紹介するのは、『説相箱(せっそうばこ)』です。
底部に「大永辛巳年吉月/東大寺/二月堂什物」との朱書があることから、東大寺二月堂に伝来したものであることがわかります。 本品は経年変化による漆層の劣化によって、全体的に亀裂が入ったり、めくれたり、剥落したりしていたため、平成8年に剥落止めを中心に修理を行いました。
 説相箱は、居箱(すえばこ)、据箱(すえばこ)、接僧箱(せっすばこ)ともいい、お坊さんが法会に用いる衣や法具、表白文(ひょうびゃくぶん)などを入れておく木箱です。構造としては、木を用いて形を作り、側面と底板裏面は黒漆で、内側は側面・底ともに朱漆で塗られています。
 外周と縁には、銅製鍍金(ときん)板が貼られていますが、上段には蓮華唐草紋があしらわれており、その隙間には小円が規則正しく打たれています。






  また下段は、無地の正方形と文様のある正方形で市松模様が構成されています。文様のある方は1辺が1cmほどの正方形の中に、3つの小円を規則正しく打ち込んだ魚々子(ななこ)模様が縦に5段横に2列に配置された非常に細かい技法が施されています。
 展示会場では肉眼で細かな細工の一つ一つをしっかり確認することも難しいですが、単眼鏡などでじっくりご覧いただければ、文様の中に凝縮された多彩な技法を通じて、無限の空間性に触れていただけるのではないかと、思います。
 是非、会場で素敵な出会いをしてみて下さい。

 また、同会場では、「平成21年度滋賀県新指定文化財」展が始まっています。明日9日(土)13時30分からはギャラリートークがあり、新しく県民の宝となった文化財について、詳しい解説を聞くことが出来ます。皆さん是非会場へ足をお運び下さいね。

  筆:あきつ

 
 新年早々、琵琶湖文化館はてんてこ舞いが続いています。現在、来週末に予定されている新春のつどい・講演会の開催準備と2月に実施予定の見学会の調整です。
 見学会は原則として友の会の会員の方のみ参加できるというものですが、どのようにすれば参加してもらいやすくなるのか・・・とない頭をひねりながら、準備をしています。
 今回の見学会は「香川の仏教文化と和三盆を訪ねて」ということで、2月17~18日(水・木)に実施させていただきますが、今回も盛りだくさんな内容をご用意しております。
 その一例は・・・

  四国八十八箇所霊場4ケ寺の拝観
  香川県を代表する仏教美術の見学
  江戸時代から続く和三盆糖づくりの老舗
  登録文化財の建造物で「讃岐うどん」
  「相田みつを」に触れる
  源平合戦古戦場を見下ろす

 などナドです。普段非公開の堂塔の特別拝観もあります。さらに、香川といえば「讃岐うどん」・・・そして近年注目度アップの高松名物「あんこ雑煮」も食べられる、というおまけつきです。
  悩みに悩んで作成したチラシも完成し、来週には会員のみなさまのもとに参加者募集の案内状が届くと思いますので、ぜひみなさんお誘い合わせの上、お申し込みください。お待ちしています。

 
 みなさん、あけましておめでとうございます~!!
お正月、いかがお過ごしでしたか?僕はお餅を食っちゃ寝ぇ~のぐぅたらお正月。年末から段々遅くなる起床時間・・・新年の誓いが「仕事始めに寝坊で遅刻しないこと」だったので、今年の目標は達成できたかな、、、と。。。
 久々の出勤、ちょっと遠回りして湖岸を歩くと、琵琶湖にそれはたくさんの水鳥が!ふふふ増えてる!お正月に飛来したのですかね~見事水鳥のパラダイスとなっていました。ジョギングをする人の足元も、明らかお正月に下ろしたてのおNewな真っ白い靴です。
 正面には朝陽に照らされる威風堂々文化館。振り向けば近江八景「比良の暮雪」。なんとも微笑ましくもおめでたい・・・初出勤でした○
 いいことあるかなぁ~と期待して、本日も月初めのHPチェック!12月のアクセス数は・・・あ゙ぁッちょっぴりダウンの1,419件!テンション下がると思いきや!内容が違う!!アクセス数は↓でも、お一人様の平均ページビューが↑滞在時間が↑!嬉しいなぁ~じっくり見ていただいているということですものね!頑張って更新した甲斐があります。
 キーワード検索では、新聞記事にもなっていた滋賀県文化財保護連盟の「琵琶湖文化館存続の要望書」について、他に特別陳列のシンポジウムや修理報告で講演されていた講師先生の名前で検索されている方もいらっしゃるなど、様々に興味を持って見ていただいたことがうかがえました。文化館学芸員さんのことを検索する方も・・・そんなあなたに朗報です!1/12(火)、NHK大津放送局夕方の番組で、特別陳列の紹介が予定されています!学芸員さんスタジオ出演です!残り少ない会期の特別陳列・・・これを見たら会場に行きたくなるかも?です!

 今日も出陳交渉や写真借用・原稿執筆の依頼、報道取材等いろんなお客様がご来館されました。休館中とは言えにぎやかな年始めです。
  我が琵琶湖文化館、休館中となってからも寄託・収蔵品の件数が増えています。永年培ってきた信頼関係のもと、文化館だからと、お預け下さる方がいます。歴史と伝統のある文化館。今年は創立50年の節目の年でもあり、皆さんとともにいいお仕事が出来ればと思います。
       本年もどうぞよろしくお願い致します。

  筆:あきつ
 
              ▲ ページのトップに戻る 
 今年最後の展示作品紹介です。
 これらの展示品、文化館でもよくお世話になる県内の修理業者さんからお借りしてきた代物です。実際に修理に使った生地や紙、資材、また現場で現役で使われている道具などなどです。
 くどいようですが、今も現役で使われている道具を今回特別にお借りしており、「これらが無くて仕事は大丈夫なんやろか・・・」と心配になるくらい重要な物たちです。講演会やギャラリートークで修復のお話をうかがう度、博物館と所有者さん、修復を担当される業者さんとの信頼関係をひしひしと感じた次第ですが、今回の展示に快く協力して下さった業者さまに本当に感謝しています。おかげで、ご観覧の皆さんにめったに見ることの出来ない物を見ていただく事ができました。

 記念講演会で聞いた話では、国立博物館で国宝や重要文化財を請け負う専門の修理業者さんはいらっしゃいますが、文化財の修理を行える業者さんが県内にいること自体、それはとても恵まれているということです(しかも2軒)。それは文化財を多く保有する滋賀であるからこそ、成り立つ仕事であり、また修理に関わる学芸員もともに成長し合える、いい関係を築いていける、そんなよい環境であることが滋賀の誇り、でもあると思います。

 本年もいい出会いがあり、たくさんの人々に支えられて、いいお仕事をさせていただくことが出来ました。休館中ではありますが、来年も更に 「文化館」としての存在感をアピールできるよう、頑張っていきたいと思いますので、皆さまのご支援・ご協力を何卒よろしくお願い申し上げます。
 皆さま、よいお年をお過ごしください。平成21年、ありがとうございました。

筆:あきつ


 
 ご意見にも投稿が寄せられていましたが、12/14付読売新聞の夕刊に「守れ!神様仏様」という記事 が出ていました。これを書かれた大阪本社の記者さんは、滋賀の文化財盗難についても取材を重ねておられ、第5回打出のコヅチ「仏と盗人と落書きと-文化財防犯学ことはじめ」の講座にも参加されていました。文化館にも度々お電話で問い合わせをいただくなどとても熱心な記者さんで、このような問題を紙面に取り上げていただいたことは、地域の文化財を自分たちで守る、防犯意識を高めるという観点からも、非常に有り難いことでした。

 もちろんこの時にも仕入れています。恒例となりましたあきつブログの「裏ネタ」。講座のあと、記者さんは文化館にも立ち寄られたのですが、現在文化館では県教育委員会文化財保護課さんのお仕事で、過去に行った県内の「美術工芸品実態調査」のデータ化が行われており、これらを「防犯台帳」として文化財盗難の防止・解決に役立てようとする取り組みが進められています。その調査ファイルは膨大で文化館の一室を貸し切っての作業となっていますが、今回の記事用にその写真も撮らせてほしいという要望が記者さんからありました。ズラッと並べられたファイル、それを食い入るように調べる調査官・・・のイメージだったのですが、敢えなくその写真はボツとなり、、、(笑)、、、全然いいんです。これだけわかりやすく皆さんに訴えかける記事を書いていただいているので、全然いいんです。幻とは言え、取材にご協力することが出来ただけで、あきつはとても嬉しかったこと、ブログでお伝えしておきます。ちなみに写真はその時の記者さんの撮影の様子です。
 また、滋賀にお越し下さい。そして滋賀の記事を、関西に、全国に、載せていただければ、なお嬉しいこと・・・、お伝えしておきます。ね。・・・イヒッ

筆:あきつ

 

 本日開催された滋賀の文化財講座「打出のコヅチ」第7回。「近代建築を守り、活かす-登録文化財(建造物)の取り組み-」と題して、県教委文化財保護課の若手文化財技師:尾山氏が講演されました。今年の打出のコヅチ最終回に相応しく、定員を超える41名の方がフレッシュなお声の説明に耳を傾けました。講師の尾山氏、「人前で話をするのは初めて」ということで、少々の緊張が感じられましたが(目線が手元に集中・・デビュ~目線デス)、 話し始めると流れに乗って詳しく、解りやすく、お話されてました。
 明治30年以来の法制度として指定文化財(国宝、重要文化財)制度があり広く親しまれてきましたが、平成8年に初めて登録有形文化財(日本の文化財保護法や地方公共団体の条例における文化財の種類のひとつで、建造物や美術工芸品などの有形の文化的所産を意味する)制度が導入され、新しい分野での文化財保護制度に取り組んでいることを説明されました。
  滋賀の登録有形文化財として、長浜の黒壁ガラス館や旧開智学校、朽木の丸八百貨店、近江八幡の白雲館・ユースホステル、東近江市の湖東歴史民俗資料館・ガリ版伝承館などのスライドを見せていただきました(これらは建築当初の用途を変更して活用されている建造物)。また、建築当初の用途を維持して活用されている彦根のスミス記念堂や、大津の本家鶴喜そば主屋・比叡山鉄道ケーブル坂本駅舎・比叡山駅舎なども登録有形文化財であるとのことです。僕たちの生活の身近にある建物が指定されていたり、日頃当たり前のように親しんでいながらそうとは知らなかった建築物もたくさんあることがわかりました。
 最後に尾山氏は、「建造物文化財の魅力に目覚めてこの世界に入ってきた。これから所有者の皆さんや県民の皆さんのお手伝いをして、文化財の保護に微力ながら努めていきたい」、と熱い決意を語られていました。参加されていた皆さんはこの発言を「待ってました!」「若いエネルギーに滋賀の文化財行政の将来は託した!!」と言わんばかりの熱い拍手を返されてました。そう、いつもより拍手が大きかったような・・・若手文化財技師:期待の星、成長が楽しみです。

 今年度最後となった「打出のコヅチ」。全7回で総計305名の方々にご参加いただきました。最後に配られたアンケートには「今後講座の継続を望まれますか?」との設問も。提出いただいた全ての皆さんから「はい」とお答えをいただいたこと、関係者一同大変嬉しく思っています。来年も滋賀の文化財を取り巻く最新情報で、皆さんの好奇心をくすぐることが出来ればな・・・と思います。
その機会には是非皆さまお誘い合わせの上ご参加下さいますよう、よろしくお願い致します。

筆:あきつ

 
 ぶるぶる~毎日お寒うございます。
 皆さん、19日(土)の修理報告会は参加していただけましたか?人を誘っておきながら、僕は欠席してしまいました・・・雪のため車が、、、いやいや雪のため羽根が重くて飛べなかったんです!!せっかく皆勤賞狙っていたのに~・・・次回の「平成21年度新指定文化財ギャラリートーク」(1月9日土曜)は必ず参加したいと思います。

 で、そんな僕が休日何をしていたかというと・・・構想3週間・作業2日をかけてこんなの(右→)作ってしまいました。名付けて
『あきつ君を探せ!!クリスマスバージョン』
!!知り合いのお子ちゃまが、「あきつ君が好き!」と言ってくれたそうで、なんとか子どもさんにも楽しめるブログを・・・と、特別に作ってしまいました。
 さぁ、このツリーの中にはあきつ君が7匹かくれているよ!全部わかるかな?!
見つけられたよい子には、きっと素敵な
クリスマスが待っていることでしょう。頑張って探してみてね。

筆:ほのぼのあきつ
 

 この問いかけも今年度最後となりました。滋賀の文化財講座『打出のコヅチ』全7回、様々な角度から文化財の魅力を皆さんに知って貰おうという企画でしたが、最終回となる今回は、「近代遺産を未来に伝える仕事の実際を、『若手文化財技師』 が、情熱を込めてお話」されるそうです。
 文化財を活かしながら守る、決して簡単ではない現場の生の声を聞けるとあって、僕も楽しみにしています。皆さん、今年の思い残しがないように、ラスト『打出のコヅチ』、参加しておきましょう、ね。

筆:あきつ
 
  16・17日と2月に予定されている『友の会見学会1泊2日旅行』の下見のため、香川県東さぬき市~高松市へ行ってきました~!! なかなかの珍道中、本日はその一部をご紹介させていただきます。
 まず、予定されている行程と同じ9時に大津を出発したわけですが、如何せんいつも仕事で名神を使う時には東(彦根・米原)方面へ行くことがほとんどなので、初っぱな大津インターで「名古屋」方面の車線へ入りそうになり、「違うちがう!」と慌てて「大阪」方面へ向かうという・・・見事な「珍」ぶりに車内(二人)は大爆笑・・・いやいや危ういとこでした。
 その後順調に高速を走りつつ、徳島県から香川県に入ったところで、町の道路標識(カントリーサイン)に立派なお魚が描かれているのを発見!「?カツオ?高知と違うし・・・マグロ?」などと言っていたのですが、それは、昼食休憩場所に選んだお店で何だったかが判明しました。第一目的地の引田町は世界で初めてブリ(ハマチ)の養殖に成功した町だったんです!あの絵はブリです!もちろん昼食に選んだ「A定食」にもそれは見事なお刺身が・・・うふっ。ご満悦○○○
 そして、第2目的地の志度(しど)では、この旅で一番の出会いがありました。僕たち、旅の資料を「大きさが丁度良い」という理由で、このような紙袋に入れてお寺をうろうろしていたのですが、「ん?!大津の人?僕そこに勤めてたんやぁ懐かしいわ」と声を掛けられたのです。聞けば今はお寺の納経所でお手伝いをしているとのこと。ななななんという偶然!しかも見学会当日には、普段は見学させていないところも見せてあげると!いい人やぁ~(嬉泣!)こんなことがあるから旅はやめられまセン!
 2日目は高松市内をぐるぐる・・・さすがお遍路さんの四国でございます。あちこちに「○○寺→」と看板が。カーナビのない車では有り難かったです。実は市内をぐるぐる・・・したのは、僕が携帯電話をホテルに忘れて取りに戻ったり・・・したからなんですがね、、、グスンやってしもうた・・・
 行った先では、だいたいの歩く距離、階段が急ではないか、トイレはあるか、など、皆さんを安全にご案内できるよう様々にチェックします。お寺の由来やご宝物について、説明ポイントをざっとまとめます(学芸員さんが・・・)。巡礼に来られている方達とは明らかに違う仕事目線の「動き」で境内を走り回り、パンフレット用に写真を撮りまくる僕たち。「このような参拝でも御利益あるのかなぁ・・・」なんてちょっと不純な発言も・・・
 そんなこんなの2日間、強烈な寒気で風が強く雪が舞う場面もありましたが、5社寺1博物館3店舗を巡って無事文化館に戻ってきた時には、走行距離がナント 630km!四国恐るべし!2月の見学会本番も寒い時期となりますが、友の会の皆さんに有意義な時間をお過ごしいただけるよう、更に企画を練って年明けにはご案内を郵送しますので、楽しみにしていて下さい。
 もちろん、名物「讃岐うどん」もご賞味いただけるように行程を組んでおりますので、こちらもお楽しみに。お店は登録文化財にもなっている素敵な建物でございますよ。  

筆:あきつ
 
 秘かに心に誓った、1週間に1作品の展示紹介。今日もやります。
 こちら、滋賀県指定文化財「絹本著色 薬師十二神将像」、会場の安土城考古博物館と同じ町内にある新宮神社さんが所有されている掛け軸です。地元の文化財というだけあって、皆さん熱心にご覧になってます。
 修復をテーマにした今回の展示の中で、一番「ビフォアー」「アフター」の違いが分かるのが、こちらの作品ではないでしょうか。

会場には修理前の作品パネルが並んで展示されていますので、じっくり違いを確かめてみて下さい。
 修理前には絵の部分に折れが目立ち、絵の具の剥落や過去の修理によって歪みが生じている部分もありました。

(左の写真は修理前、右目がズレてしまってちょっと頼りない表情に・・・)
  平成19・20年度の2ヶ年に渡って県教育委員会文化財保護課の監督・指導のもとに修理が行われ、絵部分の修理・修正と、画面が引き立つように落ち着きのある濃紺の表具が新調され、今回の展示が修理後初お披露目となりました。
 明日19日(土)13:30から安土城考古博物館でこの薬師十二神将像の修理報告が行われます。この作品が美術史的にどれほど素晴らしいのか、また修復の具体的な工程なども詳しくお話されますので、皆さん是非参加してみて下さい。きっともっと良さがわかるはずですよ。

    ※この掛け軸は展示替えのため、12月27日(日)までの展示となりますので、
     皆さん、大急ぎで会場に行くことをオススメ致します。

筆:あきつ
 
 本日開催されたのは、建造物分野のギャラリートークです。県教委文化財保護課の池野氏が、詳しく解説して下さいました。
 社寺などの文化財建造物の修復は、民間ではなく、全て県が行っているということに先ず驚きました。(しかも建築課ではなく文化財保護課で!設計から段取り、業者の選定等まで)これは、「改築」ではなく「保存修理」を行うという考えに基づいているからなんですね。文化財としての価値を損なわないよう元ある部材を出来るだけ使って作業は行われるそうです。全工事期間の半分が調査に充てられるとのことでした。
 延暦寺の修行道場であった明王院(大津市)では、平成17年から修理が行われており、現在も作業中であるにも関わらず、特別に、12月27日まで、この会場で、建築部材の一部を展示しています。(滋賀の県立施設でこのような展示をしたのは初めてだそうです)元ある部材を出来るだけ使う・・・ということはこれらの展示品も現場に戻ってしっかり建物の一部としてまた使われるのですね。修理の現場では、先ず木を叩いて状態を確かめます。「カンカン」「コンコン」響きのいい音なら○、「ドンドン」「ボンボン」なら×、木は答えてくれるそうです。
 今の世の中は「使う」か「捨てる」か、「修理」という考え方が薄れつつあります。新しく作った方が、どれだけ安くつくか・・・しかし、文化財という歴史的価値は、新たに作り出すことは出来ません。解体途中で出てくる木材やそれに書かれた墨書、お寺に残されている古文書などを詳しく調査することで、過去の修理の記録やお寺の歴史などが、新たに判明することがあります。そして次回修理される時に役立つよう、詳しく調書を残すことも、大切なお仕事だと言っておられました。
 文化財建造物を適切に維持していくためには、およそ30~50年毎の屋根の葺き替えや、150~200年毎の根本修理を行う必要があるそうです。直すだけなら宮大工さんだけのお仕事で済みますが、過去を紐解きこれらを未来へ残すためには、このような調査という地道な作業が文化財を守っているのだと言うことに、改めて感謝したい気持ちになりました。


  ちなみに明王院さんでは、現在本堂と政所表門が修理中ですが、護摩堂と庵室が修理を終えてきれいなお姿になってます。小雨が降る中、大工さんが振るう「コーンコーン」という軽快な音が山に木霊していました。

筆:あきつ
 
 

 本日は、小雨が降りしきる中、琵琶湖文化館より歩いて大津市内のある場所へ出張に出掛けました。

 今回のご依頼は、地域で所有しておられる文化財を今後どのようにして守っていったら良いのか、というご相談でした。
 江戸時代に制作されたその文化財は、今でも使用されています。これまでに何度となく修理を受けてきましたが、一部の機能がうまく働いていない状況となっています。これを改めて、本来の姿に戻したいとのご希望でした。
 今日は現在の状態を具体的な部位ごとに確認し、文化財の構造や機能を調査しました。もともと動くはずが動かなくなっている個所もあり、構造に触れながらその仕組みについても解説してきました。
 いずれにせよ、地域の皆さんが最終的にどうしていきたいとお考えになるのか、その意見を待たなければなりませんが、本日お集まりの皆さんはとても熱心に語り合っておられました。そのお顔の表情はとても真剣なのですが、とてもにこやかで、終始楽しい雰囲気で話し合いが続きました。


 文化財を守っていくというのは、口で言うよりも本当に大変なことだと思います。それでも、こうした取り組みを通じて地域が一つとなり、町おこしにつながれば・・・そして、地域のみなさんが今日お会いした方々のように、生き生きと笑顔で地元のことを語っていただけるようなお手伝いが出来れば・・・と思いました。

 
 

 師走になり、はや10日が経ちました。琵琶湖文化館の師走は、毎年慌ただしく過ぎていきます。

 開館していた頃であれば秋の特別展が終了し借用していた文化財の返却を行った直後にほっと一息つく間もない時期、今年であれば安土で開催中の展覧会のまっただ中のこの時期、琵琶湖文化館にとってもっとも重要な任務の一つがあるのです。それは、寄託者の方々への継続出陳の依頼です。
博物館・美術館によっては、数年単位で文化財の寄託契約を結んでいるところもあるようですが、多くの博物館・美術館は1年ごとの更新となっています。琵琶湖文化館は毎年12月25日から12月24日までの1年間を寄託期間としていますので、期間満了を控えたこの時期、主な寄託者の方々のもとを訪れて、今年一年お世話になったお礼と来年も引き続いて大切な文化財をご寄託いただけるよう、お願いにおうかがいさせていただくのです。
  現在は、学芸員が1週間ほどかけて50箇所程度を訪問させていただいているのですが、以前にはもっと多くの寄託者の方のもとを訪問していたようです。その頃は今ほど交通網が発達していなかったので、一度車で出掛けると泊まりがけで手分けして滋賀県を一周したものだと先輩学芸員は言っています。
その後、昼間は不在、無住になった・・・など、寄託者の皆さまの事情も変わっていく中で、現在のスタイルへと変貌を遂げていきました。訪問させていただくことで、直接様々なお話をさせていただけるので、とても貴重な時間となっています。


  今年は、今日が継続出陳依頼の初日となります。寄託者の皆さまにとっても、すでに師走の風物詩となっているこの継続出陳の依頼のための出張は、再来週まで続きます。

 
 何気にご好評の手応えを感じている気まぐれ「展示作品紹介」本日は第3弾です。
 左は「絹本著色 新六歌仙図」(狩野常信筆)で、「新六歌仙」とされる西行・俊成・定家・家隆・慈円・良経の肖像とその和歌を描いた掛け軸です。
 こちら、修復前には絵の部分だけでなく表具にも点々としたひどいシミがあり、鑑賞していてお世辞にも素晴らしい!とは言えない状態でした。(会場の「修復前」のパネルをご覧下さい)これは、樟脳(しょうのう)が原因のシミかと思われます。
 そこで、平成9年の修理の際に、本紙のクリーニングに力が注がれることとなり、蒸留水や過酸化水素溶液、曝露(ばくろ:日光にさらす)による染み抜きが行われました。で、このように、お正月に床の間に掛けたいくらいの「みやびぃ~」な掛け軸として生まれ変わりました。
 学芸員さんは言っておられました。「掛け軸を箱に片付ける時、一箱に1コか2コの防虫剤で十分です。入れれば入れるほど効果があるわけではないです。時には片手いっぱい、もしくは一袋ドバーッと入れる(現場を見たことがある!)という方もいらっしゃいますが、それでは逆効果で掛け軸を守るつもりが反対に傷んでしまいます。」と・・・大事な掛け軸です。皆さんのお家でも大切に保管なさって下さい。

 そして、今日はちょっぴり嬉しい事が、、、「あきつ君の大Fanです」と言う投稿が「ご意見・ご感想」に寄せられました。いやぁテンション上がりますこの苦労、少し報われた気が致します。。。ありがとうございます! 「次の機会にはぜひお会いしたい」と言って頂いてますが、如何せん恥ずかしがり屋の裏方に徹していますので・・・でも、文化館のイベント事には、時に鋭い野生の眼を光らせて、時に鼻歌混じりのおとぼけキャラで、顔を出していますので、もし「こやつか!!」と思われる機会にお声を掛け頂ければ、正直に白状致します。。。遠目に見てガッカリなら、スッと通り過ぎてくださいね・・・スーッとね・・・

筆:あきつ

 
 今日は、特別陳列の会場となっている安土城考古博物館で、シンポジウム「文化財を残し伝える-修復・復元・複製-」が開催されました。
 僕が会場に着くと、打合せを済ませたパネラーの皆さんが笑顔で和やか~に緊張をほぐされていたのですが、いざ各人の基調講演が始まるや否や皆さん途端に「講師先生」のお顔に・・・さすがでございます。
「文化財を後世に残す」それぞれの立場でのお話・苦労話・おもしろ話など、逐一紹介したいのですが、これをするとまたなが~いブログになってしまうので・・・でもちょっとだけ。。。

・県文化財保護課池野氏:建造物=「根拠復原」「推定復元」「解体修理」  近江に伝わる伝統的社寺建築、信仰の篤さ、惣村社会の強固な結びつき、適切な修理の繰り返し、宮大工など社寺建築にかかわる職人の巧妙な技の継承



・県文化財アドバイザー中井氏:考古(遺物・遺構)=「復元」「複製」「保存処理」
 伝統的技術ではなく最先端の科学技術による「保存のための処理」
その過程から新しい発見が見つかることもあり、他分野との連携が必須(学際研究)。




・県文化財保護課井上氏:美術工芸(文化財保護行政の視点から)=「保存修理」
 「現状維持修理」が基本、指定文化財を「保存修理する」所有者を支援。



・琵琶湖文化館井上さん:収蔵品(博物館の視点から)=「修理」「修復」
 貴重な文化財としての価値を保つ、美的・観賞的価値を保つ、保存上問題がある場合、 展示の頻度が高い作品などを修理・修復。他に所有者・地元自治体の相談役



 微妙に異なる「文化財の修理・保存」に対する考え方・定義の違いがあるものの、「文化財」を守るため、多くの専門的研究・技術の伝承・それらを受け継ぐ人たちが、現場で様々に活躍されていることに、感謝の念を抱きました。文化財は修理や修復、保存修理を行わなければ、決して残らないもの。適切な時期に適切な材料、職人の適切な技術があってこそ、後世に受け継ぐことが出来るのであり、私達県民はしっかりそれを見守るべきだと思いました。
 このような文化財の修復に関する事業は「現地見学会」や「講座」等で、皆さんに知っていただく機会がたくさん用意されていますので、是非参加をして、もっと自分たちの地元のことを知りましょう!機会は用意されています! ・・・例えば、12日には建造物分野のギャラリートーク、19日には「薬師十二神将像の修理報告」などなど・・・(宣伝)
 今回参加された方の「感想」を一部ご紹介いたします。
    ○現場の生の声が聞けてよかった。
    ○文化庁主催でもおかしくないような充実した内容でワクワクしました。
    ○文化館がそんな役割を果たしてたとは驚きだ
                             ほら、ね。新発見満載です。

 この日は、あきつ君にも素敵な出会いがありました。会場で「今日あきつ君が来てるって聞いたんですけどぉ~」とおねぇさんが二人・・・「ブログ楽しみに読んでます」って・・・
きゃぁ~!ううううれしいぃ!ででででも、何も変装していなかったので、現実のあきつ君にがっかりされたのでは???次回からはこんな風に変装・・・
してみようっかなぁ。。。

筆:あきつ

 
 昨日に引き続き、今日もきまぐれ展示作品紹介をさせていただきます。
こちらの作品は、今回の展覧会の中で唯一の仏像彫刻であり、「まだよみがえっていない文化財」です。
 東近江市妙応寺所蔵の十八羅漢像(現存16躯)のうち、ラゴラ尊者とハンダカ尊者(HPでは漢字表記ができませんので片仮名 で失礼します)の2躯です。今年の2月に東近江市教委から本堂の建て替えに伴う仏像の移動と修復の相談があり、現地調査を重ねる中で、これらの彫刻が京都宇治市の黄檗山萬福寺にある十八羅漢の模刻(写し)であることが判明しました。この発見は非常に重要です。元となる十八羅漢がどういうものであるかを知り、その源流を把握した上で、それらを参考に修復の作業を進めることができるのです。本来の価値を損ねてしまわないためにも、これらの調査は非常に有益なものでした。
 作品をこまかく見ると、絵の具の剥がれやめくれ、亀裂が目立ち、あろうことかネズミにかじられた跡まで確認されます。これがまた見事にカジカジした歯形で、まるでノミを使ってきれいに細工したかのように見えるのですが、なんともバチ当たりな仕業です。
 今回は現存する16躯のうち、比較的状態の良いものを出展していますが、展示の意図としては、これを修理の目安として、地元の仏さまをじっくり見ていただいて「保存」ということを考えるきっかけとしていただければ、との思いがありました。今回の展示意図に理解を示して下さった妙応寺さま、また地元の皆さまに深く感謝致します。

 そして今日の「あきつのコネタ」は、「唯一修理されていない作品」として羅漢さまを紹介しましたが、実は別部門で「次回の修理を待ちたい作品」が展示されています。それは「紙本淡彩時雨図 横井金谷筆」、掛け軸です。展示に耐えうるよう、吊すヒモのみ新調されましたが(これはこれで「展示をする博物館」としては必要な修理!)、絵の部分はシワやヨレが目立ち、そろそろ保存修理を考えないといけない頃合い・・・の見本となる作品です。皆さまのお家の掛け軸はどんな状態ですか?

筆:あきつ

 
 今日はみなさんに特別陳列に出展されている作品のほんの一部をご紹介します。「不定期)」というあたりがミソですが、可能な限り紹介していきますので、会場で作品をご覧になる際にチラっと思い出していただければと思います。
 こちらの掛け軸、「絹本著色 花鳥図」(中林竹洞筆)が展示室の左手奥に展示されています。きれいな朱色の表装が目を惹きますのですぐにわかると思います。
 みなさん、気になりませんか?写真の中で作品の左隣に絵のない表装が並んで展示されています。これ、普通あり得ないです。今回は修理前→修理後の違いを知っていただくために、このような展示となっています。普通ないです。。。
 で、この作品が修理されるに到ったのは、絵の部分のシワ・亀裂・染みなどを修復するのも目的でしたが、全体にぼやけた印象にさせる表装部分(絵の周りの生地)も取り替えようと、平成17年度に作業が行われました。このような表装は年月を経ることで、色に落ち着きがでるのですが、染めたままの生地では赤がキツ過ぎるので、色を抑える「古色づけ」を施してあるそうです。古色づけは、現在「矢車(植物)」で行われることが多いのですが、今回は野洲市の本藍染め(伝統技術)で行いました(古くからの方法に習いました)。 
 また、絵の上部・下部にある「一文字」は印金(模様を彫った型紙を当て、糊を薄く引き、その上に金箔を置いて模様を表す)という、こちらも伝統技法を用いています。 
 こだわりの藍染めも印金も、伝統技法を受け継ぐ職人さんがいらっしゃるからこそ、古くからの手法が現在にも活かされるわけで、「文化財の修理」という作業の中でこれらの技法を取り入れることは、地域の伝統文化・産業を守るという側面でも意味のあることでした。
 左の写真は、展示前、文化館から運び出される前の作品チェックの一場面です。学芸員さんも、この作品の修復には様々な思い入れ・ご苦労があったのでしょう。後ろ姿に哀愁が感じられます。
 あきつ君が仕入れたコネタとしては、この掛け軸は、このままでは海外へ移送出来ません。何故なら!ワシントン条約に引っかかるからです!ん?絶滅危惧種?この絵に?・・・そう、掛け軸の下の軸(軸首)には象牙が使用されているため、このままでは日本の外に出られません!ちょっと「へぇ~」なコネタでしょ?!
筆:あきつ

 
 もう、今年も残すところあと1ヶ月となりました。11月、何の記憶もなく過ぎてしまいました。。。それだけ充実していたということでしょうか???!この1ヶ月皆さんに見ていただいたHPのアクセス数ですが、トータル1,737件という結果でした。う~ん、少しヒット率が落ちてきたか?!特別陳列開催で張り切っていただけに、少し悲しい結果となりました。
 ここは潔く反省点を・・・
 そう、特別陳列、張り切りすぎていろんな事をしようとして、HPの更新が疎かとなってしまいました。トップページの動く画像は無事皆さんにお披露目することが出来ましたが、実はまだアップされていない特別ページが用意されています。皆さんのご家庭で簡単に見ていただけるように、修正をかけているのですが、これがなかなかうまくいかない・・・パソコンのマニュアル本ってどうしてあんなに難しいのですかッ!何故あんなにカタカナ多いのですかッ!書いているのは本当に日本人ですかッ?!
 失礼致しました・・・もう一つ反省があるならば!(ほんとはいっぱいある)・・・最近ブログの文章が長い!・・・さぞかし読み難いことと思います。熱が入りすぎて、というより、文章力がなくだらだらと長くなっております。。。反省・・・この1ヶ月、学芸員さんが忙しく時間がないので「ブログはこのわたくしめがッ!!」というプレッシャーに、アレもコレもと書きすぎてしまいました。
 ということで、12月は見やすい読みやすいHPを心がけて更新して参ります。特別陳列の作品紹介なんかもできればなぁ~と思っていますので、皆さま引き続きご贔屓下さいますよう、よろしくお願い致します。みんなで笑って年が越せますように。。。
 
筆:あきつ

 
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 本日は当館学芸員さんが語る「記念講演会 琵琶湖文化館と修復の世界」が開催されました。いきなり余談ですが、講演会が始まる前、スクリーンにはあきつ渾身の力作「特陳フラッシュ!」(HPトップページの動く画像)がみなさんの待ち時間を和ませておりました。ややや役に立ってる~(嬉泣)
 本題の始まりは、今回の展示を開催するきっかけとなったお話です。先ず、皆さんに確認されたのは「修復と文化財修復は必ずしも同じではない」ということ。博物館が文化財の保護と活用を事業とするなかで、一般の修復とは異なり、学術的・芸術的・歴史的価値を維持するために行われる文化財の修理は、日進月歩で変化する修復材料・技術のなかで、後世に残すために最善と思われる技法を行わなければならないことを、説明されました。一般からすると文化財の修理=キレイになるの?(金ピカに?)どれくらいもつの?いくらかかるの?修復する価値があるの?(修復すればゆくゆくは国宝になったりするの?)など、 一般の私達にはさまざまな疑問質問が生まれます。そんな私達に、学芸員さんはその必要性を、熱心に理解できる言葉で詳しく説明をして下さいます。また、最近テレビや新聞にも文化財の修復が取り上げられたりする機会が増えたこともあり、今こそこうしたテーマを目に見える形として皆さんに知って貰う時期ではないかと、今回の展示に到ったということです。
 琵琶湖文化館では平成元年から館蔵品の修復事業を始めており(国立を除く地域の博物館としては早い方)、一方で県内の文化財の修理監修を努めるなど、その実績を一覧で示されました。手がけた修理は、「町指定」「市指定」「未指定」などで、俗に言う「派手」さはありません。僕もうっかりしていたのですがそれも当然で、国宝・重要文化財は国指導のもと県の文化財保護課が補佐して行われる修理であり、県指定文化財については同じく県が主導して行われる事業です。国や県では対応されないいろんな地域のいろんな文化財の修復に対して、適切に対応できる知識とネットワークを文化館は持っているのです。昨今、「仏像・彫刻」「絵画」「美術工芸品」「書跡・典籍」「古文書」などそれぞれの専門知識を持って対応できる人材が、地元自治体にいらっしゃるとは限りません。その拠り所として文化館学芸員は存在していると僕は思います。また、本堂の建て替えなどで、大きな仏像を一時避難させるための場所が必要となりますが、それは地元の区長さんの家では無理ですよね?地域の博物館・資料館では収蔵庫がいっぱいで預かる場所がない、という話も時には聞きます。そんな場合にも「収蔵・保存のための適切な環境」を備えた文化館は、大いに役に立っていることを皆さんはご存じでしょうか。県内の地域・場所を選ばず、手を貸すことができる文化館の存在は、何より他に代え難い存在だと僕は思います。
  最後に講師の学芸員さんは、「修復に様々な方法がある中で、今最善と思われる技法でベストを尽くす。作品を活かすには1点1点修理の仕方が異なるため、日々の勉強と経験を積み重ねて、修理技術の向上にも柔軟な対応が取れるよう努力したい。また、職人さんにこうしてほしいと専門分野で意思疎通を図る一方で、所有者の方々に理解していただけるようコミュニケーション能力を高めることもこの仕事には必要。」と言っておられました。「ベストを尽くしつつも今のこの修理で大丈夫なのか、後世に残す、修理に対する“ 怖さ”は常にある」とも・・・このような真摯な考え方が、滋賀の文化財を守るというお仕事をされている琵琶湖文化館学芸員さんの、学芸員さんたるところ、なのだと思います。
 今回は、琵琶湖文化館と修復の世界についての講演でしたが、12月5日(日)には「文化財を残し伝える-修復・復元・複製ー」というシンポジウムが開催されます。こちらも様々な分野での詳しいお話が聞けると思いますので、皆さま是非ご来場くださいね。

筆:あきつ

 
 特別陳列「よみがえった文化財」展も、早2週目に入りました。来場者数も順調のようで、関係者一同ホッとしています。そして、今日はギャラリートークの2回目、「考古分野」について、(財)滋賀県文化財保護協会の中川氏が詳しく解説をして下さいました。
 驚いたのが、出土した様々な資料を調査する時に、エックス線で内部を調べたり、赤外線で文字を読んだりするそうなんです!また、鉄が酸化して錆びが付着していれば、歯医者さんが使う先の細いドリルの様なもので丁寧にそぎ落としたり・・・そんなお医者さんで聞くような機材が文化財の調査・保存現場で活躍しているのですかッ?!!う~ん、出土品も調査員さんの手にかかって元の健康な状態に戻るわけですね。
 そういえば、うちの学芸員さんも、カメラは「ナイトショット」撮影が出来るものにこだわっておられます。これは赤外線撮影ができるからなんですね~木簡などに「墨」で書かれた文字がはっきり写るので調査に重宝なのだそうです。素人には驚きです。
 展示されている巡礼札も表面が変色し、文字の判別が難しかったのですが、赤外線で墨書の内容を記録し、ポリエチレングリコールを約60%含ませ、その後凍結乾燥機の中で-30℃以下で急速に凍結させ、真空状態で乾燥させると、木簡の色調が明るく仕上がり、墨書が鮮やかによみがえった!ということです。(ちなみに出土する木製品は水に長く浸かった状態で発見される方が状態がいいということです。???早く腐ってしまいそうですが、へんに湿度が高いところだとカビやバクテリアなどに腐食されてしまう!のだそうです。琵琶湖はもとより、地下水など水の豊富な近江ならではの状態のよい発掘が多いことも自慢したいですね。)
 普段、どっぷり文化館ワールドに染まっているあきつ君ですが、考古分野の解説でも強く感じたのは、職人さんの技!考古の世界もそれこそ地道なコツコツとした作業が多い中で、新しい技術をもって調査・保存修理が行われていることに、いたく 感動致しました。文化財の修復、裏方さんたちの妙技が欠かせないこの世界・・・
面白い。。。
 そしてこの日は安土城考古博物館さんでは開館以来の入場者数が100万人に達成したとてもおめでたい日なのでした。会場へ行ったらすでにこの張り紙が・・・くーッ100万人目、狙いたかった!! あ、あきつ君はトンボなのでカウントできない・・・そう、そうですか・・・グスン・・・  
筆:あきつ

 

 本日、第6回滋賀の文化財講座「打出のコヅチ」が開催されました。 今回は先日発表があった「滋賀県新指定文化財」についての説明会が行われました。新しく県民の宝となった文化財について、興味津々の受講生34名が参加されました。  指定された個々の文化財について詳しいことは、県教委文化財保護課さんのHPを見ていただきたいと思いますが、ちょっぴり「あきつの視点」で指定となるポイントを・・・
 指定になるということは、文化財そのものの質が高い。これは基本ですよね。歴史的または技術的または美術史的に優秀なもの・・・言葉にすると簡単な様ですが、調査する現場は大変ですよね。その苦労並々ならぬものがあると想像できます。
  さらに、学術的価値の高いもの・・・その存在がその類型の変遷をたどる上で非常に重要な役割を担っていること。う~ん言葉にすると難しい。要はそのルーツをたどる上で
“ 元祖”であるという場合も、指定になる可能性が高いらしいです。
 また、僕はうっかりこの視点を忘れていたのですが、「地域的特色」を顕著にあらわしているもの、なんかも県指定になる確率↑だそうです。
今回の講座ではたくさんスライドを見せていただいたのですが、この視点で僕が一番目を奪われたのが、「里内文庫資料」です。明治時代に旧栗太郡の呉服商・里内勝治郎さんが集めておられた郷土資料の中には、このような貴重?かつ斬新?なポスターまで含まれていました。
おもしろぉ~い!!

 で、講座の最後にはちゃっかり特別公開「滋賀県新指定文化財」展のご案内・・!こちらもあきつ君に負けず劣らずアピール上手です。公開は、来年1月5日(火)~17日(日)、会場は安土城考古博物館で展示されますのでみなさん、見に行きましょうね。・・・くどかった・・・かな・・?!  

筆:あきつ

 

 皆さまお忘れではないですか?
明日、1時半からコラボしが21にて、「打出のコヅチ」が開催されますよ~
 今回は、11月5日に新たに“ 県民の宝”となった「滋賀県新指定文化財」について、滋賀県教育委員会文化財保護課の各担当さんが、詳しく解説して下さいます。皆さん、是非受講しておいて下さい!来年1月5日(火)~17日(日)には、「よみがえった文化財」と同じ会場:安土城考古博物館で、今回選ばれた文化財の中から展示可能な美術工芸品6件が、特別公開されます。この講座で予備知識を得て、会場で実物を見れば、滋賀県が誇る文化財の素晴らしさを、より感じていただくことが出来ると思いますよ。
 知的好奇心をくすぐる滋賀の文化財講座「打出のコヅチ」、皆さまのご来場を心よりお待ち致しております。

筆:あきつ

 

 始まりました!会場:安土城考古博物館にて、特別陳列「よみがえった文化財-琵琶湖文化館の収蔵品と修復の世界-」!無事開幕しました!ほんとドキドキしますね。オープンの9時に来館が誰もなかったらなんとしよ・・・いやいや、朝一から熱心なお客様が来て下さってましたよ~感謝感激!有り難うございます!!

 10時からは、関係各位をお招きしてオープニングセレモニーを開催。続いて行われた展示解説には地元の観光ボランティアさんほか、ご招待された方々が、興味深そうに説明を聞いておられました。その間にも続々と一般のお客様が来場されるなど、鑑賞にひたるその後ろ姿を拝見致しますと、今回の展示になかなかの手応えを感じた!次第でございます。僕も久しぶりに安土城考古博物館に行きましたが、普段発掘・考古の展示をされている会場が、見事『文化館ワールド』と化していましたよ。当館の学芸員さんの努力はもちろん、今回の展示を協力・実現して下さった安土城考古博物館の方々や県教委文化財保護課の皆さんにも、本当に感謝の気持ちでいっぱいです。

 午後のギャラリートークでは、当館の学芸員さんが一般のお客様に向けての展示解説を行いました。文化館の地元大津市からも「この展示が見たいねん!」と大津文化協会の皆さんが団体でお越し下さり、会場は大いに賑わいました。
 当館の学芸員さん、本日は結局朝1回午後2回の解説を行われたわけですが、その始まりの問いかけはいつもこうでした。
 「みなさん、これを見てどこを修復したかわかりますか?」
これ、今回の展示のキーワードだと思います。修復=全部を直すと思われがち。もちろん全てに手を加える場合もありますが、「展示公開」と「保存」、文化財にとって真逆な行為を繰り返す博物館には、応急処理的な部分修理を行う必要がある場合もあるということ、みなさんに解りやすく説明されておりました。岩絵の具をつかった屏風、時代を経たことによる絵の具の剥落、普通の美術品ならそれに新しい色を置くことで新しく生まれ変わるという“て”もありますが、文化財には歴史的な価値も含まれるわけで、これ以上の傷みが生じることを防ぐための修理、というものがある・・・うーん、今日、お話聞いてきたのに学芸員さんのようにうまく言えない。本日も僕の表現力の無さが露呈してしまいましたか・・・今日の学芸員さんの解説を、常時、館内放送にして流しておきたいくらいです!みなさん、絶対聞いた方がいい!聞けば納得、文化財の修復の世界・・・本日お聞き逃しの皆さまは、29日(日)午後1時30分から行われる記念講演会「琵琶湖文化館と修復の世界」で詳しく聞けると思いますので、是非会場へ足をお運び下さい!ゼヒ!

・・・説明するのは苦手でも、何気に宣伝するのはうまくなった
ような気がします・・・イヒッ

筆:あきつ

 
 今日の作業の様子が、会場の安土城考古博物館から画像で送られてきました!いよいよ明日から特別陳列「よみがえった文化財」展が始まります。その準備の様子です。う~ん・・・よくわからないもの?もありますが、これが明日にはどのように展示されているのか、こうご期待!ですね。

 みなさんが現場で頑張るなら・・・僕はお留守番でしたが、今日、ラジオ出演しました!聞いていただけましたか?「笑福亭晃瓶のほっかほかラジオ」内の滋賀県提供コーナー「知っとこ滋賀」、朝9時25分ごろから5分間、電話出演しました。パーソナリティの晃瓶さんの軽快なアドリブトークにたじたじでしたが、なんとかなった・・・かな?聞くところによると、この放送のすぐ後、会場となる安土城考古博物館に「そこで修復してくれるの?」と問い合わせのお電話あったそうです・・・申し訳ない・・・!私の力不足で、リスナーの方に誤解を招いてしまったようです。。。「修理の作業の様子をパネルで紹介しています」というのを、伝えきれなかったようです。今回の展示は、主に「修復された文化財の展示」となりますので、皆さま、ご理解下さいますよう、よろしくお願い致します。
 これも言い切れなかったんですが、今回の展示のスペシャルゲストとして、「修理を待つ仏さま」も2躯登場されています。今日の新聞にも出てましたが、なかなかに特徴のあるお像ですので、皆さん是非見に来て下さい。明日は、1時30分からギャラリートークもあります。展示を見ながら詳しい解説が聞けますよ!

 なんて、こんな時間にブログをアップして、明日の情報、間に合うのでしょうか。皆さんに見ていただけているのでしょうか。文化館を照らすライトアップイルミネーションも消えてしまいました・・・こんな遅くまでココにいて仕事したその成果!気付いていただけたでしょうか?HPのトップページ、特別展バージョンになってます。画像が動く「フラッシュ」という小技を効かせてあります。無意味にあきつ君が飛んでいたりしますが、あまりお気になさらずに・・・この小技、やり出すとまだまだ改良の余地有り!ですので、時々更新していきたいと思います。

 今日は、いつも以上に多弁となりました。特別陳列を明日に控え、テンション上がってきてますな。「フラッシュでフラフラ~」なんてオヤジギャグで今日はおしまいとさせていただきます。
 それでは皆さま、明日、会場でお待ち致しております!

筆:あきつ

 
 今日は朝から嬉しいことがありました。京都新聞さんの読者欄に、「慈眼寺再建の夢かなう」という投書が寄せられていました。本堂の新築と仏像の修復を喜ぶ内容でしたが、今回の修復事業のお手伝いをさせていただいた文化館としても、地域の皆さまに喜んでいただけたことを、大変嬉しく思います。日々仕事する中で何よりの励みとなります。

 そんな有り難い投稿を読ませていただいた今日!文化館ではこの土曜日から始まる特別陳列のため、展示する館蔵品の梱包作業が行われました。夕方には、明日の搬送を待つばかりの状態です。


  僕も少しだけお手伝い。印刷した写真用紙を「のりパネ」なる台紙に貼り付け、パネルとして見栄え良く・・・したかったのですが、なんせ不器用・・・まっすぐカットしているつもりが何故か斜めに・・・ビタッとシャキッと貼ってるつもりがしわしわに・・・あぁ、性格が出てしまうのが悲しいかな。

筆:あきつ

 
 前回、僕、宣言してしまいました。「展示の準備でブログを書けない忙しさの学芸員さんに代わって、この私が、学芸員さんの行動をみなさんにチクリます」と。。。その日の夜には「えらい事宣言してしもたぁ・・・」とすでにプレッシャーに打ちひしがれておりましたが、出来ることからコツコツと。。。
今日は特別陳列「よみがえった文化財」にご協力頂いている文化財の修復所さんへ、普段修復の現場で使われている道具を借りに行って来られたようです。僕の目には不思議な物体ばかりです。例えばコレ。一見すると数珠に見えますが決して「なむ(南無)なむ」するものではありません・・・


こうして、ぐるぐるにして手に持ち、掛け軸の裏側からずりずりして、紙にしなやかさを与えるのに使うそうです。 他にも見慣れないものがいっぱいです。


また午後からは、明日一時返却する掛け軸の梱包です。18日から24日まで、米原市の三ヶ寺がそれぞれのお寺さんで「寺宝展」を開催されるそうで、それに伴う返却です。 紅葉がきれいなこの季節、週末のお出かけなんてのもいいですねぇ。安土城考古博物館で「よみがえった文化財」を見た後に、ちょっと足をのばしてお寺巡り。 オススメです~(ちゃっかり宣伝するあたり)

筆:あきつ

 
 ブログふぁんのみなさまは、もう、お気付きでしょうか・・・近頃、ブログの更新ペースが極端に落ちてきていることを・・・ほんと申し訳ございません。
 というのも、学芸員さんが、来週の特別陳列の準備に追われて、超ハードな毎日を過ごされており、ブログの執筆まで手が回らないのが現状です。今回の展示は、琵琶湖文化館の収蔵品を中心としていますが、普通の企画展示ではめったにないテーマ「修復の世界」にスポットをあてています。なので、共催の滋賀県教委文化財保護課からは「建造物」の修復を、安土城考古博物館からは「考古資料」の修復を、みなさんにご紹介するべく、その調整にも時間を費やしております。
 「文化館」ならでは活動や、滋賀の文化財をめぐる情報、お仕事のこぼれ話、などをブログに期待されている方達には、とっても物足りない日々だと思います。ただ、「休館中でも仕事あるの?」と思っておられる方には、断固として訴えたい!「あります!」
「めいいっぱいです!」

 というわけで、最近は「筆:あきつ」なブログになりがちなわけです。僕はと言えば・・・基本事務方の職務内容なので、展示準備のお手伝いが出来るわけでもなく、、、「僕ができる事」を粛々とやっている次第でございます。皆さまには、「もうえぇよ」と思われているであろうこの話題・・・でも言いたいこの話題・・・「台風被害の藻の清掃」!
僕も半分意地になってましたが、今日なんとかカタがついた気がします!今まで多くの方に作業を手伝っていただき中池がここまでキレイになりました。思い返せば早1ヶ月・・・電卓仕事の合間の作業、長靴に麦わら帽子、草刈り用のツナギ姿がすっかり板についてしまいました。

  しか~し!その作業からも解放された今!学芸員さんが忙しくて書けない分まで、この僕が!横目にうかがう?学芸員さんの仕事っぷりを、皆さまにチクらせて頂きますので、これからもあきつブログをよろしくお願い致します~
 さらにさらに、学芸員さんがここまで力を注いでいる特別陳列「よみがえった文化財」をよろしくお願い致します~

筆:あきつ

 
 本日、台風に流されて機能していなかった「強力な藻ストッパー」:オイルフェンスが復活しました!
 というのも「強力な善意のボランティア さん」が、作業を買って出て下さったのです!あぁ~有り難い!オイルフェンス自体非常に重く、非力な僕では、どうしようもなかった・・・このまま年を越すか・・・と諦めかけてたのですが、これで藻の侵入をシャットアウトすることが出来そうです。本当に感謝です!
 「一人で大丈夫やで」と言って下さったのですが、一応僕も手こぎの舟に同乗し(これが結構怖い!実は穴があいている・・・)、あわや沈没か?というところをバケツで水を汲み出し、なんとか作業を終えました。幸い風もなく波も穏やか・・・だったのですが、、、半日経った今でも体がゆ~らゆ~ら、右腕がだる~だる~(前回舟に乗った時は足が4日間筋肉痛・・・)
ま、少しはお役に立てたかな・・・と。 だったらいいな・・・と。
 多くの方々に助けられ・・・文化館ここにあり!です。


筆:あきつ

 
 早いものです。また1ヶ月が経ってしましました。今年もあと2ヶ月です・・・
 さて!気を取り直して!この1ヶ月皆さんからいただいたHPのアクセス数ですが、トータル1,893件という結果でした!おや?先月より少し減った???いえいえ、今回は皆さん中身が濃い!先月に比べて、
     平均ページビュー(1回のアクセスで何ページ見たか):15ポイントアップ!
     平均サイト滞在時間:33ポイントアップ!
     直帰率(すぐに離脱した人):7ポイント減!
という、素晴らしい結果です。皆さんの「熱心度」が、この数値からもうかがえます。
 あきつ君個人としては、「特別陳列」のページを皆さんにじっくり見ていただいているのが非常に嬉しい・・・!(平均ページ滞在時間でベスト5に入ってる!)このお知らせをHPにアップするのにどれほど苦労したことか・・・あまり慣れていないので、トップページのあきつ君をクリックするとチラシにリンクするところや、印刷をしやすい様にPDFを設定するところ、今思えば何でもないところにやたら時間を掛けて準備していました。ささやかにも報われた気が致します・・・
 また、15日には、本堂の改修に伴いお預かりしていた守山市慈眼寺の仏さまが修理を終えてお寺にお戻りになるという一大イベント?もあり、そちらのキーワード検索も多数寄せられていました。多くの報道機関がこの「大移動」を取り上げて下さったので、皆さんにも文化館学芸員の活躍ぶりを知っていただけたのではないかと思います。
 あと、じみ~に人気上昇中?の文化館『写真集』(現在12位!)、あまりにじみ~な「写真募集」のこの企画、皆さんからのご応募があまりにないので(悲)、文化館職員、頑張って投稿しています・・・!休日のとある夜の風景、四季折々のシャッターチャンス、逃さないようにあきつダッシュで皆さんにお届けしています。今日もアップしましたよ!のぞいてみて下さいね。

筆:あきつ

 
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 昨日の京都新聞:記者さんの独白コーナー(?)に面白い記事が出ていました。
事の発端は、「とんぼ城周辺に白い鴉(からす)が飛来します」という読者からの投書によるものだったらしいのですが、その姿を追う取材の奮闘記といった記事でした。
 先週その姿を捉えた写真が新聞に掲載されていましたが、そういえば、最近文化館の周りでカメラを持ってあらぬ方向を眺める人たちが、ちらほら見受けられました。それで、だったんですねぇ~。皆さん白いカラスを狙っておられたんですねぇ~。こちらはてっきり“文化館ファンクラブ”の人が写真を撮りに来てくれてるのかと、勘違いしていましましたよ・・・トホホ。
 そう言われてみれば、羽根の一部が白いカラス・・・見たような気がしますねぇ。台風の後、いろんな野鳥が飛んで来てましたから、何かついばむものがあったのでしょうか。その時は「あれ?トンビかな?」位にしか思ってませんでしたが、ナルホド、カラス君だったんですね。それは意外だわ!
 う~っ・・・こんなことなら写真に撮っておくべきだった!ま、こちら仕事中ですのでそんな悠長な事は言ってられませんが・・・もし機会があれば、また皆さんにご報告しますね。

 私達にとっては、「白いカラス」も驚きですが、それ以上に「とんぼ城って呼ばれてる~!」「とんぼ城で皆さんに通じるてる~!」と、そちらの方が驚きでした・・・(笑)
  皆さまに親しまれて49年、来年は節目の年でもあり、「白いカラス」以上に皆さんがアッと驚くニュースを提供できればな~と、思います。

筆:あきつ


 
 本日、第5回滋賀の文化財講座「打出のコヅチ」が開催されました。
 今回は「仏と盗難と落書きと-文化財防犯学ことはじめ-」と題した講座でした。テーマに興味を持っていただいた方が多く、参加者は今シリーズ最高の58名となりました。

 まずはじめに、跡をたたない文化財盗難について説明がありました。滋賀県では平成15年以降、文化財の盗難発生件数等のデータをまとめており、平成17年度をピークに一度は減少したものが徐々に増えつつある現状が報告されたあと、文化財の盗難が発生すると思われる要因について具体的な提示がありました。それは、道路事情が良くなりどこへでも簡単に行けるようになったこと、あるいはカーナビゲーションの普及により、どこにどのような寺があるのかが、他府県の人でも簡単に分かるようになり、容易に現地までたどり着くことができるようになった・・・というようなことが考えられるということです。
  もしも不幸にして盗難にあってしまった場合には、「写真が決め手となる」そうです。以前、盗難にあった文化財がありましたが、お寺様や檀家さんたちも改めて聞かれると、盗まれた仏像の姿を明確に答えることができなかったそうです。デジタルカメラで撮影した簡単な写真で良いので、ぜひみなさんも撮影しておいてください。そうすれば、それが決め手となって帰ってくる可能性が高くなる模様です。・・・でも平成15年以降発生した(確認できている)盗難件数56件のうち帰ってきたのは4件ということです。
 その後、落書きの歴史についての紹介もありました。県内の様々な寺社の建物に見られる江戸時代の落書きが紹介されました。今でも続く落書き被害は白壁や木材などに墨で、あるいはひっかいて書かれており、場合によっては消せないものもあるようで、寺社を守っておられる方々の苦労がしのばれるようでした。

 非常にタイムリーな話題でもあり、参加者は熱心に聞き入っておられました。また、報道関係の方も多く取材に来ておられました(上の写真をご覧ください)。一人でも多くの県民のみなさんに今後関心をもっていただき、地域を中心とした文化財保護の輪ができれば良いなぁと思います。文化館も及ばずながら、そのお手伝いをしていければ・・・と思います。

 
 本日、平成21年度第2回友の会理事会が開催されまして、上半期の事業・中間決算の報告と下半期の事業計画を確認させていただきました。
 上期では、岐阜への日帰り見学会・友の会作品展・協賛の文化財講座などの活動報告がありました。ちょこっとこぼれ話をすると、文化財講座について、今日までに4回実施されているのですが、その中で文化館学芸員が講師を務めた回は友の会会員の出席率が他より高いことが分かり、「皆さんに気を遣っていただいているのかな~(笑)」なんて分析もありました。下期では、まもなく開催される特別陳列について、また自主活動の見学会や香川県1泊2日の見学会、新春記念講演会など、まだまだ予定されている参加型事業に対して、皆さん興味津々のご様子でした。

 また、理事会の開催にあたり、文化館館長からもご挨拶させていただいたのですが、皆さんにご心配いただいた行政改革委員会の「文化館廃止提言」 について、詳しい資料を提示し 、「新聞報道等でご心配をお掛けしておりますが、但し書きとして『3,600 点を超える寄託品を含め5,000点以上の文化財を収蔵しており、別の展示 保存施設が確保されるまでの間は、必要な管理を行う』とされていますので、県ではこれを元に検討を重ね年内には方針を定めるべく協議を進めています」との説明がありました。
滋賀県のHPより行政改革委員会の提言内容をご覧になれます(公の施設に対する提言は11ページから、文化館は13ページに掲載されています)】

 友の会会員の皆さまはもちろん、多くの方々には今しばらくご心配をお掛けしますが、文化館が良き方向にむかいますよう、皆さまからのお力添えを何卒よろしくお願い申し上げます。 

筆:あきつ
 


















 明日開催です!今日の京都新聞さんにも紹介されましたが、今回のタイトル及び内容は、とてもタイムリー&キャッチーな話題です!最近頻発する仏像盗難などの文化財犯罪について、その背景や対策など防犯の在り方を詳しく紹介していただきます。これは決して他人事のお話ではありません。身近な仏さまを地域の宝としてお守りする、近江人として知っておきたい、非常にタメになるお話ですので、皆さん奮ってご参加下さい !

筆:あきつ
 
 ようやく皆さまにご案内ができる段階までこぎつけました! 
H21年度 特別陳列「よみがえった文化財-琵琶湖文化館の収蔵品と修復の世界-」開催です!11月21日(土)からです!(詳しいご案内はコチラ)

 昨年同様、会場は県立安土城考古博物館で行いますが、今年は「修復の世界」にスポットを当てた展示となります。ちょっと目の付け所が違うでしょ?! 琵琶湖文化館では、これまでに館蔵品を中心とした修復事業のほか、県内の文化財についても、各所蔵者の相談に応じて修理監督を行ってきました。先日の守山市慈眼寺さんなんかもそうですね。今回展示される県指定文化財「絹本著色 薬師十二神将像」(安土町 新宮神社所蔵)は7月の文化財講座「打出のコヅチ」でも紹介されましたが、この特別陳列が、修理後初めての公開となります。ほかにも、美術工芸品・考古・建造物の各分野で、文化財を修復する作業現場の写真や、修復工程がわかるパネル、修復材料、道具なども紹介します。
 この機会に、是非正しい文化財の修復についての知識を皆さんに知っていただければなと、思います。
 
  さぁ、そんなこんなで展示の準備に忙しい毎日~でもそれだけじゃない日々~台風の影響がまだまだ残っている文化館の前の湖面~藻の回収に追われる毎日~来年度予算も考えなきゃいけない時期~電卓たたく日々~そして学芸員さんは風邪を引いてしまわれた~・・・いろいろありますね。でもなんだか職員さんのテンション高いですよ。僕も頑張る!ですヨ!



筆:あきつ


 
 県内のあるお寺からお預かりしていた仏像3躯(木造薬師如来坐像、日光・月光菩薩立像、市指定文化財)をお返ししてまいりました。
 これはお堂の建て替えのために平成18年よりお預かりしていたもので、本堂建て替えと並行して仏像3躯の修理も行われました。琵琶湖文化館で修理監督もさせていただいたのですが、薬師如来については漆箔の下から造立当初の彩色が眉や唇などに色鮮やかに残っていることが確認され、また日光・月光像については鎌倉時代の制作と見られていたのですが、解体修理の結果、江戸時代の制作であることが判明、薬師像のまつられ方を考える上で、有意義な結果となりました。ともかく、いずれもお預かりした時よりも精悍なお顔立ちになって戻られました。

 今回お返しする仏像のうち、日光・月光菩薩像は像高が260cmほどのとても大きな仏像で、輸送にあたっては腕を外した状態でトラックに乗せることにしました。というのも、4tトラックであれば余裕で荷台に積み込むことができるのですが、今回は2tトラックでしかお寺の前まで行けないからです。午前中に脇侍2躯、午後薬師如来像を輸送しました。

 
 現地では、仏像の到着を待つ人々が20人ほどお見えでした。梱包をといて仏像のお顔が見えると、「はぁ・・・」というため息がもれ、中には手をあわせて涙ぐむ方さえおられました。こうしたお姿に、お手伝いさせていただき、また無事にお戻りいただくことができて大変良かったという思いと、これからこの日のことを忘れずに仏様たちをきっと守っていただけるだろう・・・という気持ちになりました。
 朝9時に琵琶湖文化館で開始した作業の様子は、異例ではありますが報道機関への公開としました。また教育委員会にも立ち会っていただき、さらに(財)滋賀県文化財保護協会の役員研修も受け入れました(修理は協会の貸付金を利用して行われました)。
 地元の方たちの並々ならぬ熱意がはじめにあり、そしてそれを行政と博物館、協会が協働で、それぞれの立場で出来ることを最大限に発揮、それが今回の成果に結びついたのです。地域における文化財保護の一つのモデルケースといえるのであり、みなさんには報道等を通して、身近にこうした支援の手があることを知っていただければと思います。・・・そして、その中で現場仕事の緊張感や試行錯誤など、大変さに少しでも気付いていただければ、ありがたいです。


 
 昨日、台風の影響で大量の「藻」が打ち寄せられたことはお知らせしましたが、本日、強力な助っ人を得て陸地の藻を約2/3撤去することができました。
 写真と同じような石垣が館の両サイドにあり、残すところあと1/3です!散乱していた藻をとりあえず集めはしましたが、これを自然乾燥させて処分する作業がまだ残っています。臭ってきますでしょうなぁ~・・・はぁ

 作業の途中で、藻の被害状況を調べる市職員さんとお話する機会があったのですが、藻の処分について、県なのか市なのか請負については検討の余地残すところ云々との事でした。どちらも財政は厳しいですもの・・・でも言ってる間に「藻」は腐ってきますよ・・・

 ビニール袋を持ったお母さんに話かけられました。「藻ちょっとちょうだいね」「どうぞ遠慮無く!・・それだけでいいのですか?!!」どうやらガーデニングに利用されるようです。
 校外学習の中学生でしょうか、きゃっきゃと楽しげな会話をしながら湖岸をサイクリングされてました。環境学習として琵琶湖の実態を身をもって知る、なんてのは、近畿の水瓶・湖国滋賀の一面を違う角度から見つめ直すいい機会になるのではないでしょうか。

 朝から昼過ぎまで、単調な作業ですが結構堪えました。手はぶるぶる、足はがくがく、明日は朝から筋肉痛かしらん???

筆:あきつ
 
 みなさ~ん、大型台風が上陸しましたが、被害のほどは大丈夫でしたかぁ???
 明け方に近畿地方をかすめて行ったようですが、なにしろ寝てる時間なのでそんなに恐怖感は無かったのですが、通勤時間には大雨と強風の影響で電車が運休し、琵琶湖大橋や近江大橋も封鎖されていたようです。来る途中も信号が変な方向へ曲がっていたり、木々の枝が道に散乱するなど、あぁ後片付けが大変だなぁ~と思っていたのですが、ナント!ヒトゴトではナカッタ・・・文化館周辺も大変なことなってました!!
先週「藻刈り船」が出動し湖岸の藻をきれいに一掃してくれたはずなのに!打ち寄せられた藻の多さときたら・・・あ~れ~
きれいだったのに・・・ゴミなかったのに・・・水底見えてたのに・・・しかも波に煽られて藻が石垣にまで打ち上げられているし・・・くら~ッ・・・明日はジャージと運動靴で一日清掃ですな・・・はぁ・・・・・・・・ボランティア求む!
 見渡すと被害は「街中イルミネーション」さんにも及んでいます!文化館前の「おさかな行灯」は台風前に避難させてあったので難を逃れましたが、湖面に浮かぶ自慢のオブジェも、イルミネーションツリーも横倒しです。お昼には元通りになってました。さすが仕事が早い!

 ところで、文化館には朝から「台風で屋根のトンボが飛んだって本当ですか?」との問い合わせの電話が何件かありました。。。トンボは飛んでいってません!収蔵庫もお預かりしている文化財もみんな無事です!
 ホラッお空にはもううっすら綺麗な虹がかかっています。
台風一過、嫌なことばかりじゃないですね。

筆:あきつ

 
  昨日は県内のとある神社さんのご宝物の悉皆調査に行ってきました。この神社さんでは来春からご宝物の一般公開を考えておられるようで、その準備として宝物調査の依頼があったものです。
  夏頃からお邪魔させていただいているのですが、作品の内容や破損等の状態を見ながら、このまま公開可能な宝物、修復する必要があるご宝物・・・といった観点から拝見させていただきました。少しでもよりよい状況で公開されるよう、これからもお手伝いが出来ればと思います。

 また、今日は滋賀県教育委員会が本年度より実施している「梵音具調査」に参加してきました。梵鐘や鰐口、鉦鼓、雲板(版)等、音の出るものが調査の対象となります。今後3年間の予定で調査が実施されますので、県内のあちらこちらにお邪魔することになるかと思います。もし、お邪魔することになりましたら、どうぞよろしくお願いします。
 もし地元に調査対象となるものがありましたら、ぜひ情報提供をお願いいたします。
 
 10月3日、心配されたお天気も回復し、中秋の名月が拝める中、「よみがえれ琵琶湖文化館」ライトアップ企画が、いよいよ始まりました。
 当日、月出の5時14分にスタンバイし、いよいよか~始まるかぁ~と待っていたところ、日没過ぎても灯りが灯る気配もなく・・・「あれ?誤報を出してしまったか??!」と不安になりつつもお隣のなぎさカフェでスイーツを食べてまったりしていたところ、6時半に大津港でカウントダウンが始まり、無事イルミネーションが点灯されました。よよよかったぁ~なんてことない、初日はライブとともに盛大な点灯式が行われたのですね。ほっ。
 ちなみに大津港方面の湖上イルミネーションはこんな感じ。どこのテーマパークか?ってな風景です。土曜日でもあり十五夜のお月様に誘われて多くの方が散策に来られてました。せかせかしない、混み混みしない、ゆ~ったりとした時間を皆さんお過ごしいただけたのではないでしょうか。滋賀県えぇとこや・・・
 途中、いい具合にうろこ雲とか流れてきてお月様の表情がいろいろ変わりました。写真にハマる人の気持ちが分かります!同じようで同じでない写真をいっぱい撮りました。しか~し、後で見てみると手ブレしていたり、微妙なアングルであったり、使える写真があまりありません。。。あきつ君、機械とは相性がよくないんです・・・そこで!一眼レフカメラで三脚立ててじっくり撮影されていたおとうさん!是非そのお写真を文化館に送って下さい!お願いします!是非!

  結果はともあれ、文化館を右から左から正面から撮りまくるあきつ君、それはそれは怪しげな行動だったと、今更ながら思います。通りすがりの皆さんはさぞかし不審に思われたことでしょう。「そんなに文化館が好きなんやな」位の印象を持って頂ければ幸いでございます。

筆:あきつ
 
 先日ご紹介した「よみがえれ琵琶湖文化館」ライトアップ計画。
昨日『おさかな行灯(魚の形に切り抜きがしてあります)』が届き、本日無事設置されました。Ecoエコ行灯であるこの物体、電球はなんと2wのLEDライト。更に屋根の上の大トンボを照らすために追加されたこのライトもLEDで、消費電力の少ないとっても環境に優しいライトそうです。
そのポリシーが僕は好きです。

 ライトアップが始まる明日、10月3日(土)は折しも「中秋の名月」。 十五夜のまん丸お月様見てうさぎが跳ねる日です。 ~ライトアップされた文化館~おだやかな、琵琶湖の上を渡る風~東の空に大きなお月様~それはそれは幻想的な風景が・・・想像できますね。 お天気がちょっと心配ですが、日本人として秋の夜長を楽しみたいと思います。





筆:あきつ


 
 はい、1ヶ月経ちました。そして今年度が半分過ぎてしまいました。早い、早すぎる。。。「何してたかな」と顧みることしばし、、、「私たちは頑張ってます!」と励まし合う今日この頃です。本当です。
 さて、9月のHPアクセス数、当館のHPをどのように見て頂いているのか、でございますが、先月は1,903件のアクセスがありました。皆さん様々な検索サイトから当HPにアクセスしていただいているようですが、やはりこれからの時期、文化の秋、芸術の秋ということで、県内の他の美術館・博物館からのリンクでお越し戴いている方も多いようです。せっかくお出かけするなら美術館・博物館のハシゴは当たり前、湖国もイベント盛りだくさんですので、是非ぜひ予定を立てて滋賀に遊びに来て下さい。
 休館中の文化館にも、他の美術館の方が自身の特別展や企画展に向けて、当館の所蔵品を借用に来られます。いいなぁ~と思う半面、そう!ウチにはそれだけ素晴らしい文化財があるのよ!と、誇らしい気持ちで送り出しています。時代の古い文化財は特に展示期間が長すぎると、その分作品に負担がかかり劣化が進んでしまう可能性があるので、休息期間も含めて大切に管理・保管しています。皆さんにいい状態で見ていただけるよう、それらも大切な私たちのお仕事です。

 そして、いいなぁ~と羨ましがってるばかりではありません!先日ブログでも紹介した今年の特別陳列のポスター(案)が、本日届きました!・・・???・・・プロが作るとこうなるのか・・・?私たちが作ったのも?ふ~ん・・・さて、どうなりますか!肝心の特別陳列は・・・あれ?まだ?まだ言っちゃダメ??すみません、勿体つけますが、展示は11月下旬から、安土城考古博物館にて、という事で・・・どうか10月は明るい話題を提供できますよう、、、琵琶湖文化館、さらに頑張ります!

筆:あきつ  
 
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