琵琶湖文化館 the Museum Of Shiga Pref
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琵琶湖文化館について
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あきつブログ

 まだまだ活動継続中!H23年度、琵琶湖文化館友の会、会員募集が始まってます!
  今年のパンフレットには、ナント、僕あきつ君が表紙に!これをデザインされた学芸員さんは、何て冒険をなさったのでしょう(笑)・・・これで入会希望が減ってしまったら僕のアピール不足のせい???・・・ぎゃぼっ・・・
おめめパッチリのお願いモードで・・・どうか皆さん!文化館友の会の活動に参加しませんか?

  学芸員さんと一緒に行く詳しい解説付きの見学会や講演会、会員さん自ら主体となって活動する自主活動など、23年度も気軽に参加できる活動をモットーに、文化財に興味のある方々の好奇心をアオリたいと思います。文化財についてのいろんな知識を得ることで、地元、滋賀の豊かさ素晴らしさを再認識できるはず・・・
そのお手伝いを友の会事務局はさせていただきます。
 お一人での参加もOKですヨ。同じ分野に興味を持つ仲間たちですから、見学会などに参加するうち、自然と常連さん扱いに(笑)。この気安さが文化館友の会です!
 興味のある人は、是非ご連絡くださいませ。パンフレットをお送りします。既に会員の方々も是非にご継続を!お友達の紹介も待ってます!!こうして広がる文化財好きのヒトの輪!お友達の輪!・・・わっ!!

 え~っと・・・ちなみになんですけれど、僕、あきつ君のキャラが、とうとう200パターンを超えました。いろんな表情、いろんな場面でバージョンアップし増殖てきた「あきつ君」。
中には、友の会の活動に合わせて誕生した個性的な「あきつ君」が多数いるもよう・・・それだけ「楽しい会」ってコトですよ!
皆さんの笑顔にいつも感謝!
筆:あきつ

 
 前回のブログに書いておりました滋賀県指定文化財『紙本墨画 叡山図』(曾我蕭白 筆)が、本日から4月24日(日)まで、滋賀県立安土城考古博物館で展示されています。(詳しくは滋賀県HP)
 今回指定された文化財のうち、『叡山図』と『長命寺文書 (追加新指定分)』の2件が展示され、建造物・記念物等は写真パネルで概要が紹介されています。 4月16日(土)午後1時30分からは、ギャラリートークも開催され、詳しい解説を聞くことができます。
 新しく「県民の宝」となった文化財を、是非会場で愛でていただければいいな、と思います。

筆:あきつ




 
 当館の館蔵品が、この度、滋賀のお宝として県指定文化財の仲間入りをさせていただくこととなりましたッ!!

 それは、『紙本墨画 叡山図』(曾我蕭白 筆)1幅でゴザイマス。箱の蓋裏墨書および画中に使用された印章から、宝暦12年(1762年)をわずかに遡るころ、蕭白が30代前半のころの制作であると考えられています。蕭白は山水画を含む数多くの風景画を手がけましたが、本図は現実の風景を描いた唯一の作例として知られ、蕭白の画歴においても異彩を放っています。近江ゆかりの風景を題材とした本図は、近世絵画史の研究においてますます評価の高まりつつある曾我蕭白の唯一の真景画として、注目されています。
 本図は、縦55.5cm横85.6cmと決して大きくはありませんが、琵琶湖をへだてて対岸から比叡山を眺めた構図で、湧き出た雲のようにもくもくとした山容で比叡山を描いてます。画面の下部、琵琶湖に突き出たところに唐崎の松と鳥居が描かれ、山麓には水田や民家があらわされ、山間には延暦寺の堂舎が見え隠れするなど、地理的特徴がよく描かれてます。
琵琶湖から眺めた景色でしょうか。船にゆられながらスケッチする蕭白の姿が目に浮かびますね。
 「湖の国の名宝展」にも出展された本図ですが、この絵の素晴らしさを是非多くの方々にご鑑賞いただきたく、そのような機会が増えればいいな~と、思います。

 ※3月24日に滋賀県教育委員会で新たに滋賀県指定有形文化財等に指定されたのは、有形文化財等7件(建造物3件、美術工芸品3件、記念物1件)で、美術工芸品1件が追加指定、記念物1件が追加指定および名称変更されました。なお、指定後の県指定有形文化財等の件数は469件となりました。
 【新指定】
  ○建造物
    ・草津川桐生堰堤(オランダ堰堤) 2所 (所有者:滋賀県/所在:大津市)
    ・大田神社本殿  1棟 (大田神社/高島市)
    ・思子淵神社(本殿・蔵王権現社・熊野社) 3棟 (思子淵神社/高島市)
  ○美術工芸品
    (絵画) ・紙本墨画叡山図 曾我蕭白筆 1幅 (滋賀県/琵琶湖文化館)
    (彫刻) ・木造天部形立像 1躯 (天満神社/大津市)
    (工芸品)・鰐口(天正十八年、洛陽三条与二郎等の刻銘がある) 1口
                          (兵主神社/野洲市)
  ○記念物
    (史跡) ・松尾寺跡 1 (松尾寺/米原市)
 【追加指定】
  ○美術工芸品(書跡・典籍・古文書)
     ・長命寺文書 845点 (所有者:長命寺/所在地:安土城考古博物館)
 【追加指定および名称変更】
  ○記念物
    (史跡)・信楽焼窯跡群(旧名称:中井出古窯跡) 7 (所有者:甲賀市、個人9名)

みんなで大切に守っていきたい近江の宝でございます。

筆:あきつ

 
 18日、国の文化審議会が美術工芸品43件を重要文化財に指定するよう文部科学相に答申しました。滋賀県からは、下記の4件です。
    工芸品)山王曼荼羅舎利厨子(大津市 聖衆来迎寺)
    古文書)西河原遺跡群出土木簡(県・野洲市)
    彫 刻)木造千手観音立像(長浜市 千手院)
         銅造菩薩立像=追加指定(愛荘町 仏心寺)

 中でも、長浜市(旧びわ町)の千手院さんの木造千手観音立像は、県教委の梵音具調査(活動内容はブログ2010年8月19日付「滋賀の文化財講座④」で紹介)の際に、偶然発見されたというから驚きです!県教委の担当の方が、文化館に立ち寄り、調べ物をしてから調査に向かわれることがあり、僕にとってとても身近に感じていた梵音具調査でした。しかしまさかそこでこんな重大発見があったとは!!文化財に精通した専門の方達がチームを組んでおられ、県内を隈無く調査する地道な活動であったからこそ、こんなビッグなお宝発見がサプライズとして用意されていたのかな~なんて思いました。市指定・県指定をスッ飛ばしていきなり重要文化財に答申されるくらいですから、現場でもかなりの驚きがあったに違いありません!
 立像は、十一面四十二臂の観音さまで9世紀の制作とされています。今日まで大切にお守りし受け継いで来られた地元の皆さんに感謝の気持ちがフツフツと沸き上がります。一人では守れませんもの。これをきっかけに、また地域の絆が深まるのではないのでしょうか。皆さんの手で大切にお守りくださいね。
 今回の答申を受けた滋賀からの4件を含む貴重な文化財が、重要文化財として地域の誇りとなることを、切に願いたいと思います。

筆:あきつ

 
 先日、とある高校の先生がご来館されました。そう、秋から総合学習の一環として、文化財のこと、文化館のこと、あれこれ学んでくれてた生徒さん達の先生です。僕も恥ずかしながら授業をさせていただいた記憶が・・・想い出が・・・その生徒さん達が「琵琶湖文化館に学ぶ」をテーマに感想文とレポートを書いてくれたのだと、先生がわざわざ持って来て下さったのです。

「博物館にはあまり行くことが無かったのでどういう仕事をしているか知らなかった。」
「仏画の話に興味を持った。普段見られないような実物を見せて貰えたのでよかった。」
「三井寺の修復現場でのクギ打ち体験は貴重だった。」
「仏像や博物館に興味を持てた。他も行ってみたい。」
「文化財の保管にさまざまな工夫をしなければならないことを知ることができた。」
「自分たちの考えたデザインやあきつ君が実際に出来上がって嬉しかった。」
「これからも文化館を大切に頑張ってください。」

等々、感想を読ませていただいてこちらも嬉しくなりました。レポートには丁寧な説明があり挿絵があり、どれも力作揃いでしたね。熱心に書いてくれてありがとう。

 来られていたのは3年生の皆さん。
もう卒業されたかな?今回の総合学習をきっかけに、近江の文化財のこと、博物館のこと、少しでも興味を持って見て貰えたらいいなぁ~と思います。はばたけ未来の担い手たちッ!
                                 (感想文にはいろんなあきつ君がいたよ・・・ありがとッ!)
筆:あきつ

 
 平成23年3月11日、東北、関東方面で震度9という巨大地震が発生しました。大津で震度3、それがまさか東北を震源とする巨大地震の余波であったとは、その時には思いもよりませんでした。その後、次々と明らかになる被災の状況、追加されるニュース速報、各地で続く余震、3日を過ぎても把握できない被害の全容とは、一体どれほどの大惨事が起こってしまったのでしょうか。想像を遙かに超えます。被災された方々、どうか、気持ちを強くもって、声を掛け合ってください。生きているという実感を。そして少しでも早く皆さんが救助されますよう、心よりお祈り申し上げます。どうか頑張って。

 他館の美術館、博物館さんから、少しずつ被災情報が集まってきています。由緒ある文化財が津波に飲み込まれ跡形もなくなってしまったこと、関東では会期を残して展示を取り止めた美術館さんや、臨時休館をして収蔵品の総点検を行った博物館さん、計画停電のため節電や温度調整を行う施設があることなど。災害当日、文化館から貸し出された文化財が東京へ移送中だったのですが、渋滞に巻き込まれはしたものの無事到着していますとの連絡もありました。本当にどんな被害が現地で起こっているのか、全容を把握するにはまだまだ時間がかかることと思いますが、皆さん、どうか頑張って!

筆:あきつ

 
 文化館では、毎年、年度の活動報告・成果報告として研究紀要を発行しています。
(過去の掲載内容)学芸員さんの調査によって得られた研究論文や、館蔵品の修理報告、年報、HPに寄せられたご意見などを掲載する予定となっています。いつもは当館学芸員さんが原稿をかかれるのですが、今年はちょっと様子が違います。
 そうです。平成22年度事業には、「湖の国の名宝展」がありましたね。今回の紀要は、九州国立博物館でお世話になった研究員の方達にも執筆をお願いし、出展されていた彫刻・工芸品の一部について、国立ならではの調査をしていただいた、その成果を報告していただく予定です。
 全てはまだお話し出来ませんが、『新発見』もあったようです!!

 お寄せいただいた原稿の中には、「名宝展」の仕掛け人:九州国立博物館の保存修復室長 藤田氏のこの展示に懸けた思いや、当館学芸員が語る準備からオープンまでの経緯なども書かれており、様々な方からのご支援をいただいて達成された展覧会であったことを改めて感じました。「文化財」を起点としてあんなことも出来た、こんなことも出来たと、今後の可能性がもっともっと拡がる、そんな思いがフツフツと沸き上がりました。
    初めてです。「研究紀要」を読んで涙がにじんだのは。。。

 「名宝展」を過去のものとせずに、今後更なる活用の場を求めていければ・・・また皆さんを巻き込んで、更なるご縁の輪を結ばさせていただきたい。そんな想いでいっぱいです。

筆:あきつ


 
 あっと言う間に3月です。気ばかり焦る3月です。皆サン如何オ過ゴシデショカ?
 この時期、事務系には「年度末」という怖ろしい言葉がつきまとい・・・時々思考停止・・・逃げるように2月のHPアクセス調べに勤しみました。。。
 ということで!テンション高めに!2月は1,449件のアクセスがありました~。毎度ながらに有り難うございます!
 平均滞在時間では、国内を抜いてGermany=ドイツからダントツの23分44秒。平均閲覧ページ数では、県内の水口地域の皆さんがこれまたダントツの35.29ページでした。いずれもご新規さんではなく常連さんからのアクセスと思われます。熱心に見ていただいているのですね~。何か調べものをしておられるのかな?お役に立てているのかな?
ともかく感謝感謝でゴザイマス。
 そしてキーワード検索では、「浅井長政像」についてのアクセスが急浮上!大河ドラマの影響もあるのでしょうか。当HPの「淡海のたからもの」では、「仏画」→「近江の文化財 書画」の2番目に、館に寄託されている県指定文化財の絹本著色「浅井長政像」がご覧いただけます。長政は争乱の戦国時代を駆け抜けた近江の名将にして江姫の父君にあらせられます。この「長政像」も、湖北・長浜市の小谷城戦国歴史資料館で近々展示される予定となっています。館の収蔵品の中でも、今年は特に出番が多そうなこの「長政像」です。
 他にも、長政が城下天台宗三珠院よりリンゴを献上され、そのときの御礼を記した文書が文化館には保管されています。地元では長政も食べた?ゆかりの「和りんご(ピンポン球位の大きさ)」を復活させようと地元団体の方が頑張って育てておられます。それが満を持して商品化されるようです。舐めると甘いアレです。『お江ちゃん旋風』に盛り上がる地元地域・・・浅井三姉妹も食べたのかな?・・・食べるとベッピンさんになれるのかな?!・・・このパッケージの裏には、文化館から提供した長政の達筆な御礼状の一部分が、写真掲載される予定です。そこも要チェック!願えれば幸いです。

筆:あきつ


 
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 とある電話がありました。県内某所の資料館さんからだったのですが、「文化財の保存管理について、『燻蒸(くんじょう)』はどうされてますか?とのお問い合せでした。
 文化館では年間を通して保存環境のモニタリングを行っていること、その結果に応じた燻蒸を行っていることを、学芸員さんは説明されてまいした。
 昨年の春からは、湖東のお寺さんでも収蔵庫の管理の一環として、温湿度調査をさせていただいており、地元の博物館学芸員さんと一緒に器具を設置、得られたデータを分析し、保存環境の向上に取り組んでいます。
 1月に開催した友の会記念講演会では、「文化財の守り人~文化財害虫・カビとたたかう」と題した内容で外部講師にお話いただきましたが、その時にも一般の参加者に混じって他館の学芸員さんやお寺の関係者さんらが実は参加されています。
 貴重な文化財が数多く存在する滋賀県で、文化財保護に対しての意識が高まりつつあることは、とても重要なことで、嬉しくも有り難いことだと思います。今できることをコツコツと・・・みんなで「文化財保護・先進立県」
(?)を目指しませんか?!

 そして22日の「クローズアップ現代」、ニュージーランド大地震
ニュースで、番組が延期となってしまいましたね。人命にかかわることなのでそれはそれは仕方のないコトです。放送予定のテレビ欄には「漂流文化財▽博物館の新戦略」とあり、それを見た人から「今日文化財のこと何かテレビで放送するらしいよ」と、こちらの関係者にお知らせメールがありました(笑)。確かに気になるタイトルがついています。他の博物館さんの取り組みもとても気になります。今のところまだ放送日は決まってないようですが、決まり次第またブログでお知らせしますね。・・・・とは言え、毎日テレビ欄がとてもきになるあきつです。

筆:あきつ

 
 先週末、学芸員さんはとある神社さんへ、出張に行かれました。
 その地域では、県指定文化財のお経をお持ちなのですが、平成2年にその内の半分を当館にご寄託されています。地域の総代さんが替わられた時など、地元の宝物であるこの貴重な文化財がどのようなものか、改めて確認をしに来館されたりするのですが、昨年夏に来られた時には、お預かりしているお経をご覧になって「なんとしっかり保管されている。こんないい状態で守っていただいて有り難いことだ」と感嘆しきりに帰っていかれました。
 地元で保管されているお経は、夏に虫干しするものの、普段の管理が難しいようです。文化館は湖の上に建っていますが、建物自体、文化財を保管するのに最適な湿度を保っており(文化庁お墨付き!!)、虫やカビから文化財を守る『燻蒸』も定期的に行っているので、その辺りはバッチリ管理・保管させていただいております。地元の皆さんも、お経の状態を見て安心して帰って行かれたことを覚えています。
 そして年明け、1通の依頼文書が当館に届きました。それは、「地元で保管している残りのお経も文化館で預かって欲しい」というものでした。この依頼を受け、現物の調査に学芸員さんは出張されたのでした。
 地域で文化財を守っていく事の難しさ。文化館を信頼してお預け下さる地元の皆さんの気持ちを、しかと受け止め、善き方向で対応させていただきます。ご安心下さい。

 先日、N○Kさんの「クローズアップ現代」で、文化財について取り上げられると予告しましたが、本日連絡があり、放送が2月22日(火)になりました。番組では、文化財を取り巻く様々な問題などが取り上げられ・・・るハズ???地域の宝、文化財を後世に継承していく為の、様々な智恵や取り組みが紹介されればいいな・・・と思います。

筆:あきつ

 
 はぁ~、満喫してきました、三重県津市!前日の夕方に降った雪に、それはもうヤキモキさせられましたが、当日津市内のお天気は、快晴と言っていいほどの上天気。風は冷たいものの、気持ちよく見学地をまわらせていただきました。
 先ず訪れたのは梅の名所となっている結城神社さんです。実はこの旅の密偵として3日前に同地を訪れていた僕。梅園の入り口にはこんな但し書きが・・・バスの中でも「例年より開花が遅くて・・・」と、言い訳がましくも皆さんにご説明させていただいてましたが、この二日間で少し開花が進んだようで、花の頃は二分咲き三分咲き。慎ましくもとても可愛らしい梅が僕たちを迎えてくれました。ふんわりと香る春の香り。会員さんは言っておられました。「満開もいいけれど、これぐらいの咲き加減の方が枝のしだれ具合はり具合がよく分かってとても素敵」と。なんてステキなお言葉。楽しみ方を教わりました。

筋肉隆々の狛犬さまは長崎の平和祈念像を作った北村西望の作。友の会にしては珍しく近代の作品についてもお勉強させていただきました。
 次に訪れたのが「津観音」と呼ばれる恵日山観音寺。こちらではご住職が丁寧にお寺の歴史をお話しくださいました。昭和20年の空襲の際には本堂をはじめ境内のほとんどが焼失してしまい、その後疎開して難を逃れられていた仏さまや寺宝を再びお迎えして、今に至るとのことでした。当時の繁栄、社殿の数、境内の広さをうかがうにあたり、歴史の無情を思わずにはいられませんでした。ここに伊勢神宮の本地仏、国府阿弥陀(こうのあみだ)さまがおられることを知る会員さんもほとんどいらっしゃらず、今までの「片参り」(1/14のブログ参照)分、皆でまとめてご挨拶させていただいたのでした。
 そしてちょっぴりドキドキ四天王寺さんへ。この見学会、「座禅体験をしてみたい」という理由で参加された方も多く、期待と不安が入り交じった気持ちでいざトライ。約30分の沈黙の時間・・・心を無にすることはとても難しかったのですが、ご住職が言っておられた「心を正し、姿勢を正し、」のお言葉がとても印象深く、貴重な体験をさせていただきました。座禅直後のホッと解放された瞬間。この後、癒しの和菓子とお抹茶をいただきました。

 「余裕を持って」とあんなに思っていたハズなのに、終わってみればやはり今回も時間が足りない感じで・・・「まだまだ見落としたぁ」と言っておられた会員も・・・皆さんの集中力と勤勉さ、熱心さに圧倒された事務局です。皆サンヲ心底満足サセルノハ難シィ・・・
だからやっぱり次回も頑張れるのだと思います。
 本年度の友の会事業はこれが最後となりますが、また来年度の企画をお楽しみに。
 寒い中をご参加いただいた皆さま、本当に有り難うございました。元気をいただきました。また友の会会員として様々な事業にご参加下さい。モチロン、今回参加できなかった皆さまも是非のご参加を。新規会員さんも大歓迎です。琵琶湖文化館友の会、まだまだ活動中、今後ともよろしくお願い申し上げます。

筆:あきつ

 
 この週末、県内でも雪が降りとても寒い連休となりました。今朝も凍てつく寒さです。
しか~し!「三寒四温」のことわざを信じるならば!明日は暖かくなるのではないでしょうか???是非そうであって欲しい・・・
 そう、明日は、友の会の見学会。三重県津市で皆さんとお勉強してきます。
 会員の方が言っておられました。「田村さんのお祭り(甲賀市:田村神社)があるころには、必ずと言っていいほど寒の戻りで雪が降ったりするから、この時季の見学会実施は要注意ですよ」と。。。むむむっ。まさしく・・・でもでも!会員の皆さんは「晴れ男晴れ女」のカタマリみたいな?(笑)強運をお持ちの方達ばかりなので、それ信じて明日決行!です!
 下見の時もそうでしたが、あちらでは「鈴鹿の空っ風」が雲を吹き飛ばし、スカッとした青いお空を拝めるのではないかと期待しています。でも、そこはやっぱり「空っ風」、カリッと冷たい空気を運んできますので、一応の防寒対策はお願いします。いつもより遅めの9時集合、朝はゆっくり余裕をもってお越し下さい。・・・って、一番不安なのは僕なのか?
 明日のお天気にドキドキ・・・
 集合に遅刻しないかドキドキ・・・
 梅の花がキレイに咲いているかドキドキ・・・
 仏さまと再びいいお出会いができるのかドキドキ・・・
 参加される皆さんのテンションはいかほど?ドキドキ・・・
・・・楽しく充実した見学会にしたいと思いますので、皆さま、
どうぞよろしくお願い致します。

 そして今日はバレンタイン・・・
 僕の意中の「あの子」から、チョコが貰えたりするのかな?・・・あーこれまたドキドキ・・・

筆:あきつ

 
 先日、文化財の修理修復をされる業者さんに来ていただいて、作業をお願いしました。
普通、文化財の修理となると『工房』に持ち帰って何日もかけて行われることが多いのですが、今回は館に来ていただいての「応急修理」となりました。
 ずばり、モノは館蔵品の「山法師強訴図」屏風。比叡山延暦寺の山法師(武装した僧侶)が日吉大社の神輿をかついで洛中に強訴する様子を描いたもので、社会の教科書や歴史本などにもよく掲載されているので、みなさんもどこかで見たことあるのではないでしょうか(数年前には大河ドラマのオープニングで写真画像が流れてました)。
 当館に送られてくる「写真借用依頼」の人気ベスト5には入るかと思われる、活用の機会の多い作品です。
 製作されたのは江戸時代。しかし、屏風に横から斜めから上から下からペンライトを当ててみると、わずかに絵の具が浮いている箇所が見つかり、悪くすると剥がれ落ちてしまう可能性ががあったため、今回の応急修理に至った次第です。
 修理が終わり、検品をする学芸員さん。背中越しにもご満足な様子がうかがえます。歴史を物語る、僧兵と武士たちの緊張感あふれるシーンが、こうしてまた良い状態で保たれることとなりました。

 「山法師強訴図」屏風。元気な姿で皆さんにお目にかかれる日を夢見て。。。
   いつでもスタンバイOKでございます。

筆:あきつ

 
 みなさん、「ナビゲーション」という番組をご存じでしょうか?・・・滋賀県内で知らない方がいらっしゃるのは仕方のない話、実はこれ、N○Kさんで北陸・東海の中部圏で放送されている、社会派の情報番組です。関西で言うところの「関西クローズアップ」にあたるでしょうか。1月28日には「“漂流”する文化財」といういささかショッキングなタイトルで放送されました。
 「今、全国各地で自治体の財政悪化や市町村合併によって、博物館の閉館や休館が相次いでいる。その結果、貴重な文化財が展示も適切な管理もされず、埋もれてしまうケースが増えているのだ。一方、地域の過疎化や高齢化によって、文化財を守る担い手が少なくなり文化財を博物館に寄贈や寄託する動きも広がっている。自治体では、文化財を収蔵するスペースを確保できず、対応を苦慮している。文化財をどう守っていくべきか考える。(NHK番組表より)」・・・といった内容でした。
 ドキっ・・・そう、1月に文化館にも取材に来ておられました。
はるばる来られたのが金沢放送局の記者さんでした。2月24日(木)の「クローズアップ現代」では、新たに対応を模索する取り組みなども追加して放送される予定となったみたいです。
 昨日、再び取材に来られた撮影陣。文化館の取り組みをどのように紹介されるのか・・・期待と不安が入り交じり・・・です。

 滋賀県の来年度の予算案では、「近江の仏教美術の活用 発信」の方策と、文化館の機能を継承する施設の確保に向けて、専門家等の委員会による検討を行う事業が組み込まれた様子。滋賀の文化財の活用を含め、発展的な明るい未来を期待します。

筆:あきつ

 
 先日、湖南市のお寺さんが、寄託品の一時返却のために朝から来られており、地元で行われる法要で使われる涅槃図とお面を持って帰られました。毎年の恒例行事となっています。
 また、午後からは特別陳列でお世話になった安土城考古博物館さんが、文化財の借用に来られました。11日から始まる『近江の観音像と西国三十三所巡礼』にあわせて、当館のご寄託品も多数出展される予定となっています。いつものように1点1点細かくチェックされる文化財。リストの中には九州の『湖の国の名宝展』に出展されていたあの仏さまたちの絵画も・・・
 検品の現場にお邪魔させていただき、皆さまより一足お先にご対面させていただきましたが、なんだかとても「おなつかしぅございます」って感じで、顔が自然と「にやぁ~」っとしてしまいました。楽しかった日々・・・ガムシャラだった日々・・・ふぅ。。。

 九州での展示の後、他館さんから借用の依頼も多く、そんなカタチで皆さんに見ていただく機会も増えるかと思います。
未来につなげよう「文化財の『わ』」でございます。

筆:あきつ

 
 いつも通り、朝湖岸を歩いていると、今日はいつもより水鳥たちが遠くに集まっていました。そしてユリカモメが湖の上に立ってました。・・・?・・・どうゆうこと?
 ナント!湖面が凍っているではありませんかッッッ!これって珍しくないですか?すごくないですか?初めて見たかもしれません。とっておき画像を『写真集』にもアップしておきますので、この不思議を是非。。。

 また、10時頃には窓越しにピチピチシャラシャラと何かがささやく(?)音が聞こえます・・・これがナント!!!薄い氷が岸に寄ってきてささやかにぶつかり合う音だったのです!!もう感激ッ!
なんだろうこの神秘・・・ここの職場で良かった。。。
「仕事中に何を」と、思われるかもしれませんが、、、そうですね、気持ち的に「3000年?に1回の皆既日食が文化館だけで起こった!」・・・位の高揚感ですのでお許し下さいませ。

(←湖面に映った文化館)
                  筆:あきつ




 
 今日はほんのりあたたかい。。。太陽の有り難さが身にしみますね。
 冷え込んだ1月、みなさんお家で過ごすことが多かったのではないでしょうか?おかげさまでHPのアクセス数も12月より伸びて1,525件、少し持ち直しました。アクセス有り難うございます。
 いろいろ詳しく見てみますと、県外の方で当HPをのぞいて下さる方では、さすがにご新規さんが多く直帰率(パッと見て閉じちゃうヒト)も少し高めとなりますが、これが県内に限りますと直帰率も下がり閲覧ページ数がぐっと多くなります。先ずは地元に愛されて・・・休館中の文化館に関心を寄せていただくことは、働いている僕たちにとってもすごく励みになります。本当に有り難く思っています。琵琶湖文化館ならびに近江の文化財ファンの方達に、なんとかご恩返しができるよう、継続して頑張っていますので、ますますのご支援をよろしくお願い致します。

 大河ドラマ「江~姫たちの戦国」の放送が始まり、近ごろとても賑やかな滋賀県です。歴史と観光を結びつけて、県内各所で関連のイベントや展示が企画されています。ふと気がつくと、いつも利用しているJRの駅にも、お市さまの素敵なイラストと発掘された近江の戦国時代を物語る出土品が展示されていました。(放送の次の日などには立ち止まって読んでおられる方が増えてる様子。みんな影響されてますね~)また、戦国時代を中心とした滋賀県の歴史・文化遺産を、旅行者の目線で全国に広く発信する「近江路・歴女ブロガー」の皆さんが、「江」ゆかりの地などを巡る旅紀行などを執筆、ブログで滋賀を盛り上げて下さっていると聞いています。 文化館の所蔵品の中からも他館での展示に借り出されていく文化財が何点かあります。大手を振ってとはいきませんが、影ながら文化館も滋賀の活性化に一役買わせていただいていることを、、、せめてブログを見ていただいている皆さまには、、、知っておいていただけると、、、非常に嬉しいです。。。

筆:あきつ

 
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 さむいッ!寒すぎるッ!!
 今日の朝もよ~く冷え込みましたね。朝、お隣りなぎさ公園の「霜柱」を踏みしめて出勤・・・というのが最近マイブームとなっているのですが、今日は風があまりに冷たく、足元を見る余裕もなく、、、一直線に館に飛び込みました。。。が、しかし館の中も冷たかった・・・なんと、室内の水道の蛇口から水と一緒に氷が・・・どれだけ冷えていたのでしょうか???恐るべし今年の冬。。。
 しか~し、そんな寒さの中にもここには癒しの風景があります。よ~く冷え込んだので、今日は『蜃気楼』がとってもきれいです。 堅田~守山を繋ぐ琵琶湖大橋が見事に浮いて見えました。
筆:あきつ















 
 23日(日)に会期終了した特別陳列「四季の花に遊ぶ鳥-琵琶湖文化館収蔵品から」。おかげさまで3,378名の方にご来場いただき、関係者一同喜んでおります。
 12月には「お江ちゃん」(大河ドラマ『江~姫たちの戦国~』滋賀県推進協議会キャラクター)が会場に来てくれるなど楽しいイベントもあり、雪の多い寒い期間ではありましたが、多くの皆さんに「仏教美術だけぢゃない」文化館の収蔵品をご覧いただけたことは、休館中という身の上ながら本当に有り難いことでした。ご来場いただいた皆さま、開催を応援して下さった皆さまに心より感謝申し上げます。

 ・・・そう、会期の終了とともに、僕を悩ますのがHPの更新。。。
『特別陳列』に代わる皆さんへのお知らせ情報を新たに紹介しないと・・・という強迫観念にも似たこの使命感・・・皆さん、変化に気付いていただけましたか?
 ということで!「淡海のたからもの」を新規更新しました。「絵画」「書跡典籍」「工芸品・歴史資料」にそれぞれ新しく作品を紹介しています。思えば、平成20年10月21日から新聞紙面で連載が始まり、今ではもう55回を数えました。今回追加で紹介した中には、「ご意見・ご感想」で「実際に見てみたい」「目から鱗」と思わぬ反響が寄せられた 『眼鏡』がカラーでアップされていますので、お見逃しのございませぬように・・・!
 これからも、皆さんの興味をムクムク(?)させるような情報を追加していきますので、引き続き文化館の活動支援をよろしくお願い申し上げます。

筆:あきつ


 
 先週金曜日に開催された「琵琶湖文化館友の会新春のつどい記念講演会」。今回の講演タイトルは、「文化財の守り人~文化財害虫・カビとたたかう~」となっておりましたので、一般の方々の反応は?どれだけ興味を持って来ていただけるかしら?と、実は心配しておりましたが、当日はお寒い中を52名の方がご来場くださり、講座内容にも熱心に耳を傾けて下さいました。
 そう、今回の内容はちょっぴり『まにあっく』、、、博物館や資料館・神社仏閣などの文化財の害虫・真菌(カビ)防除を行っておられる「プロ」のお話です。・・・一般のお客さまには見えない部分・・・けれど気になる部分・・・をくすぐる講座内容でした。
 文化財を虫や菌から守るために、以前は大規模燻蒸(くんじょう)(・・・現在では考えられないような大胆な方法・・・講座受講者にしか言いまセン)を行っておられましたが、現在は環境調査と炭酸ガス剤(ブンガノン)による燻蒸を「柱」に管理を行っているとのことでした。ぢつはこの「試行錯誤な歩み」の時期に文化館も協力(?)しています。文化財にとって環境にとってどうする事が一番よいか、お互いの知識を最大限持ち寄って辿り着いたのがこの手法、「常に施設内の虫の状態やカビの危害を把握し、問題が起こらないように環境整備に努める。もし問題が起こった場合でも最小限の薬剤で効果的に処理する」合理的な管理方法です。
 講座では、文化館で行われている燻蒸作業の様子や特殊な検査機器などもご紹介いただき、受講された皆さんは「そんな事もやってるの~?!」と妙に納得されたご様子でした。
 当館の学芸員は言っています。「文化財の保存環境を守る取り組みは全国のどこより滋賀が進んでいる。このような特殊な業界でお互いに研鑚をして技能を高めてくれるプロの方達がいるからこそ、協力し合って文化財を守っていくことができる」のだと。
 「文化財の守り人」、あっぱれ!でゴザイマス!!今後とも滋賀の文化財を守るためのお力添えを、どうぞよろしくお願い致します。そして、この講座を聴いて熱心にメモをとっていただいていた参加者の皆さま、おわかりですね?聴いたあなたが「守り人」ですヨ?!「文化財害虫」という言葉を知っているだけでも、文化財の見方が変わります。「プロになって」とはいいません。是非地元の文化財をそういう「目」でもって一度ご覧いただき、虫さんやカビさんが悪さをしてないか、気を配っていただければ、また一人強力な助っ人として「守り人」として認定いたします!
(それがムリというヒトは! いただいたこのパンフレットをよく見て
                        知識をお家で役立てましょう→)

筆:あきつ


 
 ここのところ寒い日が続いてますが、皆さんいかがお過ごしですか?雪雲の合間をぬって、行ってきましたよ三重県津市!大津を出るときは新名神の山陰で道が凍ってないか心配しましたが、さすがあちらは空の色が違う!風は冷たくともカラッとした快晴で、予定通りの行程を、無事巡ることが出来ました。
 会員の皆さまには、まもなく参加者募集のご案内が届く予定となっておりますが、ほんのちょっぴり、もったいぶって「チラ見せ」しておきましょうか?(笑)
 先ず、実施予定日は2月15日です。この時季、あちこちで催されますね~。ホラ、赤や白やピンク色の、小さなお花が、しだれ姿も美しい、いい匂いを漂わせちゃったりなんかして・・・行った日には未だつぼみが固そうでしたが、開花がとても待ち遠しい・・・ヒント:建武の新政に貢献した南朝の臣・結城宗広公を祀った神社・・・に、詣でます。
 ちなみに、そこでは先ず、マッチョなのかスレンダーなのかよくワカラナイけれどもとても鍛え抜かれたカラダで強烈な威風を放っておられるこの方が、私達をお迎え下さる予定ですのでお楽しみに。 
 そして次に、伊勢神宮天照大神の本地仏:阿弥陀如来さまを安置されている「津の観音さん」に向かいます。皆さん、今まで「お伊勢参り」といえば伊勢神宮に直行・・・されてませんでしたか?「阿弥陀に詣らねば片参宮」と言われるように、参詣の際には先ずこの阿弥陀さんにご挨拶して伊勢を目指す・・・のが本来の習いとなっているのですよ?!知らなかった人は、今までの分、お参りしておきましょう(笑)
 また津市の街中には、南国を思わせる椰子の木などが多く植えられており、次に向かうお寺の境内にもホラ、こんな立派なソテツが育っています。 ・・・おっとっと。我が友の会見学会、そんなぬくぬくのほのんとした観光バスツアーではありません!
時には己に厳しく精神を鍛えて無の境地に至っていただこうかと・・・                 用意したのがこのお部屋! →
  当日は「パン!パーンッ!!」と気合いの入ったいい音が?!和風庭園に響きわたるのでしょうか???(笑)座るのが苦痛な方には「椅子」が用意されますので、シビレを理由に戦線を離脱することは許されまセン!めいいっぱい、心を空っぽにしてみましょう~(笑笑)
 どうですか?訪ねるところは3箇所です。いつもバタバタ時間を気にしながら時には小走りを強要してしまう見学会でしたが(スミマセン!!)、今回はゆったり心を解放するような行程になっています。会員の皆さま、ご案内が届くのを楽しみにお待ち下さい。そして是非にご参加を!!

筆:あきつ

 
 寒い!冷たい!!雪降った!!!
昨日の夕方から大津市内でも雪が降りまして、朝には文化館の屋根もうっすら雪化粧。お正月に撮り損ねた「冬景色の文化館」が撮れるかなぁと期待していたのですが、バックの山には雪雲が・・・
 こちらの写真は、お昼休みにチラッと見えた比叡山と文化館を撮ったものです・・・が、イマイチ雪が溶けてしまってます。。。残念。「写真集」にはまた今度~
 ・・・と、雪の事を考えていて、ワタクシ、ふと思い出しましたヨ。安土で開催中の「四季の花に遊ぶ鳥」。今回展示している中にも雪景色を描いた作品がありましたよ!
 それがコレ!山本梅逸が描いた「寒華傲雪図」です。雪が降り積もった静寂のなかで、草木が彩り鮮やかに描かれており、小鳥たちがほっと一息羽根を休める、なんとも穏やかな憩いの場面が描かれています。
 ・・・ちょっと待てぃ!この作品を、ただただ雪景色の絵と見てしまった、そんなアナタはまだまだ甘い!!
 なんと、こレ、雪を描いているのではなく、雪を『塗り残し』ているのですヨ!
???聞いてもピンときませんね?!
雪が積もって見えるのは、生地の「地」の白色なんです。他の部分に薄墨色をつけることで雪を白く表現しているのです!あんびりーばぶるッ!
っていうことはですよ、雪を除けて花や木を描いたわけで・・・そんな描き方が何で出来るの?出来てしまうの?と、 是非梅逸クンに聞いてみたい・・・どれだけ計算し尽くされているのか、それを考えると頭の中がキューッとなってくるのですが、この作品はそんな計算や堅苦しさをまったく感じさせないで、のほほんとした微笑ましいくらいの穏やかさを与えてくれます。すごいよ梅逸クン。グッジョブです!
  展示作品の中で「これが一番気に入った」という声も多く聞かれます。特に女性ファンが多いですね。だって冬なのに色鮮やかで可愛らしいのですもの!
 是非会場では、頭の中に「???」いっぱい浮かべて絵に見入って下さい(笑)もし頭の中が「キューッ」となってしまったら、3歩下がってゆったりご鑑賞いただくことをオススメします。

筆:あきつ

 
    明けまして おめでとうございます。
       本年もどうぞよろしくお願い申し上げます。

 さて、新しい1年がスタートしましたね。あきつは本日出勤途中の車窓より「初日の出」を拝ませていただき(お正月・・・「太陽」は見ましたが「日の出」を見る生活をしていませんでした・・・寝。。。)、晴れやかな気持ちで仕事始めです。
 先ずは職場の皆さんと年始のご挨拶をさせていただき、、、
そこでお正月の雪が凄かったという話題になりました。お話ししながらあきつの心に浮かんだのは・・・雪の比叡山をバックに「冬景色の文化館」を写真に撮り損ねたッ!!・・・
って、ことでした。うぅ~初日から後悔はするまいぞ。ということで!「偶然雪景色の写真を撮ったよ」という方がおられましたら、是非ご投稿くださいませ。

 前書きが長くなってしまいました。本題に入りますが12月は皆さまから1,448件のHPアクセスをいただきました。有り難いことでございます。キーワード検索では「四季の花に遊ぶ鳥」が第2位(1位はオーソドックスに「琵琶湖文化館」)となり、展示を見た感想やご意見なども多くいただきました。皆さんにどのように受け止めていただいたか、非常に気になるところですので、是非ご覧になった感想などお寄せ下さいね。
 
 また、HPの見守り隊として皆さまにご報告が・・・トップページのカウンターを見たところ、どうやらお正月の間におめでたく「252525(ニコニコニコ)」をカウントされた方がいらっしゃるようです!!オメデトウゴザイマス!!・・・そんな貴方に記念の品を・・・スミマセン差し上げることは出来ませんが、きっと今年はニコニコ笑顔がとても似合う、素敵な一年となることでしょう!?!

 ・・・今年も日常の些細な出来事にプチ幸せを見出すブログが書けますように(笑)、皆さんに近江の文化財情報を発信できますように(こちらが本命)、本年もよろしくお付き合い下さいませ。

           筆:あきつ


 
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 お早いものでございます。うかうかしている間にクリスマスが過ぎ、本日はもう仕事納めでございます。
 12月は安土での特別陳列開催に始まり、月半ばには県内の神社やお寺さまに継続出陳のお願いと年末のご挨拶回りがあり、バタバタと日が過ぎていきました。そしてコレも毎年の事なのですが、もっと早くにやっておけば良かった・・・という大掃除をやっとこ終えたところです。違いが分かる人には分かる?本館のすす払い(届く範囲で・・・)をしたので、見た目館が少し白く、明るくなりました(自画自賛)。大変なんです。。。でも、この館あっての文化館なので、感謝の思いを込めてお掃除させていただきました。

 今年は怒濤の勢いで月日が過ぎていった気がします。誰が休館と思うや。職員一同頑張らせていただきました。それもこれも皆さまのご理解とご支援あっての活動でございました。本当に有り難うございました。
 年がかわりましても、皆さまに応援していただけるような活動を続けてまいりますので、更なるご支援をよろしくお願い申し上げます。

 平成23年、干支は卯。文化館にとってぴょんぴょん飛躍の年であればいいなぁ・・・と思います。

筆:あきつ





 
 先週の16日(木)に開催されました滋賀の文化財講座『打出のコヅチ』第8回!
今回の お題は「滋賀の民俗文化財の魅力」でした。 『コヅチ』史上初めての切り口「民俗文化財」という分野について、今年新たに県教委文化財保護課に着任された矢田氏が熱く語られました。受講された66名の皆さまには新鮮な内容だったのではないでしょうか。
 初っぱな、講師の緊張(?)が
影響したのか(??)、パソコンがうまく作動しないというアクシデントに見舞われましたが、そこは情熱溢れるトークで乗り切り、パソコン復活後は滋賀につたわる様々な民俗の魅力を、写真や動画を使ってわかりやすく説明して下さいました。

 矢田氏は講座の中で「滋賀は民俗文化財の宝庫だ」と言っておられました。私達が住む地域は、農耕に携わる民、山の民、水(湖)の民、都市の民、商業の民、工人の民といった多様な生業の人々が古くから活躍してききた土地柄。それに伴い様々な文化や信仰、祭礼、芸能などが生まれ、継承されています。しかし中には形を変えて廃れていってしまうものも・・・民俗文化財は現代の暮らしや地域社会の変化によって変貌の危機にさらされており、伝承の背景を含めそれらの記録保存が急務なのです!と、その必要性を矢田氏は熱く語っておられました。そのために県内のいろんな土地に出向き、地元の人たちの口から直に情報を聞き取ったり、とても貴重な体験をしているのだとか。
・・・ある意味、私達に一番近い調査をしていただいているのかもしれません。これからも地元の人たちと手を取り合って、「地域の誇り」を次の世代に受け継ぐための活動や地域支援を!講師先生、よろしくお願い致します!

 さて、名残惜しくもH22年度の『打出のコヅチ』はこれにて終了となりました。全8回、延べ485名の皆さまにご参加いただきました。
当初、定員40名と謳っておりましたが、終わってみれば1回につき平均60名を越える皆さまが受講されています。度々窮屈な思いをしていただて大変申し訳なかったですが、それだけ「滋賀の文化財」について、興味を持っておられる方、講座を楽しみにしていただいている方々がいらっしゃるかと思うと、有り難いと同時にとても心強い気が致しました。
本当に有り難うございました。関係者一同心より御礼申し上げます。
 今後またこのように「滋賀の文化財」について様々語り明かす(?)機会を、皆さんと作れればいいな、と思います。その際には是非ご参加下さいね。これからもよろしくお願い致します!!

筆:あきつ
 
 安土城考古博物館セミナールームで開催されました博物館講座。今回は文化館の上野学芸員が講師を務め、花鳥画についてお話させていただきました。文化館友の会の方や「打出のコヅチ」の常連さんなども会場にお越し下さり、合計58名の方にご参加いただきました。安土の博物館講座にいつも参加されている方からは「絵画の講座は珍しいのでよかった」とアンケートにお答えいただくなど、それぞれこの機会を楽しんでいただけたようです。

  講座の中で、「鳳凰」は霊鳥(瑞鳥)で、「霊泉を好み、竹の実を食物とし、梧桐(あおぎり)の木にしかとまらないと言われている」と紹介されました。それを聞いて思い出したのが今回展示の「聖羽碧叢図」。なるほど、鳳凰が飛んでいる下の方にも笹が描かれいました。そのようなご縁で描かれていたのですね。また、古代中国の理想郷「蓬莱山」を表すものには、花=松・竹、鳥=鶴を描くと知り・・・
展示作品「老松双鶴図」はそういうことだったのか・・・と妙に納得した次第です。
 その他にも様々な作品を写真で紹介され、絵画以外にも私達のまわりにはデザイン化された「花(草)」や「鳥」が身近に使われていることなどを改めて知りました。

 講座の後、改めて展示室で作品をご覧になる人たち。どのような感想を持たれたでしょうか。花鳥という組み合わせは自然界の「静」と「動」の一瞬を描きとめた作品。作者がその瞬間に込めた思いがあります。自然を尊び融和を願った先人たちのように、僕もその気持ちは忘れないでおきたい・・・静かな時間が流れる展示室の中でしばし穏やかなひとときを。感傷にひたる僕なのでありました。

筆:あきつ
 
 この呼びかけも、今年はこれで最後となりました。『打出のコヅチ』最終回です。
会場は、
【コラボしが21 3階 大会議室】においての開催となります。
 
 皆さまには既にご案内しております通り、当初予定しておりました「滋賀県新指定文化財」から、「滋賀の民俗文化財の魅力」に内容が変更となっております。

 今年度の『打出のコヅチ』については、日程変更や内容変更などで、皆さまにご迷惑をお掛けすることが多く、申し訳ございませんでした。
 最終回となりましたが、「滋賀の民俗文化財」についても、是非、皆さまに興味を持っていただきたく、ご参加を心よりお待ちいたしております。  

筆:あきつ

 
 先日、このような紙が見付かりました。裏に走り書きがあるので、メモとして利用され、資料に挟まれて偶然残っていたものと思われます。





















  皆さん見えますかね?これ、昭和43年の友の会入会案内の一部分ですよ。
年会費なんと600円。電話が1ケタ+4ケタの時代です。これだけでも貴重(?)なのですが、ほぼ毎月行われているイベント内容などを見ると、当時から精力的に活動をしていたことがよく分かります。
 休館となってからも、文化館を応援して下さる方、文化財について興味をお持ちの方など、100名を越える会員さんがいらっしゃいます。この流れを絶つことなく、歴史と伝統のある(?)友の会活動を続けて行ければいいな、と思います。

 ところで、来年1月14日(金)には『友の会新春のつどい記念講演会』が開催されます。これは友の会以外の方も参加できる講演会です。今回は、「文化財の守り人-文化財害虫・カビとたたかう-」という演題で、博物館や美術館の保存環境整備に携わっておられる方を、講師にお招きします。普段決して知ることのない世界。影で文化財を守るプロの方から、仕事のやりがいや苦労話(?)など、「守り人」ならではのお話を伺います。「こんなこともしているんだなぁ」と、聞けば納得の内容ですので、皆さんお気軽にご参加下さい。

筆:あきつ


 
 本日、安土城考古博物館にて、無事オープンしました!
特別陳列「四季の花に遊ぶ鳥-琵琶湖文化館収蔵品から-」
!!
 朝方はよく冷え込みましたが、空気がキリリと澄んでいて、とても爽やかな朝でした。
「ぃよしッ!」と気合いを入れていざ会場へ。 10時30分から行われた「観覧会」では、先ず両主催(文化館・安土)の館長からご挨拶させていただき、続いて学芸員による展示解説が行われました。
 地元安土の展示解説ボランティアの方々もお集まり下さり、質問をするなど熱心に学芸員の言葉に耳を傾けて下さっていました。
 会場では先ず入ってすぐに、ブログで“チラッ”とお見せしておりました鳳凰の金屏風「聖羽碧叢図 」で、初っぱな皆さんの度肝を抜きにかかっております(笑)。
  それから何と言えばいいのでしょう・・・揺れる草や木に佇む鳥、咲き誇る花に戯れる鳥たちの、おそらく毎日繰り返されているであろうそんな日常のとある風景を、とても繊細にかつ大胆に描いた絵画がずらりと並びます。その鳥たちの仕草は微笑ましく愛らしく、とても穏やかな時間を与えてくれました。画家達が絵に込めた思い、日本の四季、その季節感にどれほど敏感で、それらをどれだけ大切に暮らしてきたか。「日本人で良かったわ」とじんわり感じられる今回の展示であります。
 来館者アンケートでは、早くも「四季の花に遊ぶ鳥 第2弾」を望むお声が寄せられるなど、嬉しい反響もあったようですヨ。

 ちなみにこちらは中央に設置された文化館の活動を紹介するコーナー。一番熱く語られた内容は「文化館のトンボの意味は何?あきつ君って誰?」という質問に対する答え(笑)。
皆さん素朴な疑問を持っていただいてたのですね~(笑笑)
会場は和やかな雰囲気で説明会を終了とさせていただいたのでありました。やっぱりあきつ君は癒し系~ 

 今後、不定期ながら、ブログで作品紹介などもしていければ、と思っています。
12月19日(日)午後1時半からは、博物館講座が開催され、近世~近代に描かれた花鳥画の魅力を当館学芸員が熱く語る機会もあります。皆さん是非会場へ足をお運びくださいね。

筆:あきつ

 
 本日は安土城考古博物館で開催される特別陳列の準備のため、出品作品の梱包・搬出作業が行われました。今回は絵画が多く、事前に検品作業を済ませてあったので、仏像を梱包する時のように時間はかかりませんでしたが、安全・確実な移送のための作業に、とても神経を使っておられるのが分かりました。いや見ているだけでも神経使いました。夕方には安土に着き、会場の設営作業を行うのだそうです。学芸員さんたちは明日怒濤の勢いで開梱・展示・仕上げに挑まれる予定となっています。
 ここからはあきつの想像でしかありませんが、飾るのは「文化系」であっても、作業を進める段取りは「体育会系」に、展示室内にはテキパキとした指示が飛び交う・・・のでありましょう。無駄口一切なし。静かな会場に作業の音だけが響く・・・のでありましょう。。。無事をお祈りします。
 お留守番の僕は皆さんと同じタイミング、出来上がった会場を、4日に見せていただくことになります。毎回のことですが、ドキドキの瞬間です。
今回は皆さんにちょっぴり面白く展示を見ていただくための工夫(?)・・・「ナゾなぞ」が用意されているようです。会場で絵画と「にらめっこ」?楽しんでいただければと思います。
  それでは開催を楽しみに。
           12月4日(土)午前9時オープンです。
   ※10時30分から観覧会があり学芸員による展示解説が     ありますヨ。
筆:あきつ


 
 先日、比良山や伊吹山で初冠雪があったようです。文化館の周りでは仲間のトンボの姿もすっかりなくなり、代わりに水鳥が増えました。グワッグワッとにぎやかに、水草を食べている様子はほんとに微笑ましい。近ごろの朝のお気に入りの風景です。

 そんなこんなでほんとに1ヵ月が過ぎるのが早い・・・11月のHPのアクセス数は1,574件、先月も多くの方に当HPをご覧いただきました。アクセス数は減っているのですが平均のサイト滞在時間や閲覧ページ数は、有り難いことにそんなに減ってはいないのですよコレが。。。うーん分析するに、皆さんだいたい見るところが決まってきてますね?違うかなぁ~・・・ とととということは、HPのマンネリ化???!・・・元来HPというのはそういうものであっていい・・・ハズなのですが、何故かこのあきつの身には皆さんの「何か変化あったかな~」という期待感というか、暗黙のプレッシャーというかがヒシヒシと伝わってきている・・・のでありますが、、、気のせいですか?!
 ということで!皆さんお気付きですね?トップページがリニューアル&今年の特別陳列「四季の花に遊ぶ鳥」を紹介するページが追加されました!!粛々と更新準備に追われたこの月末・・・なんとか4日の開催までに間に合いました。皆さんに気に入っていただけると非常に嬉しく、今後の励みになるのですが。。。(感動を無理強いするアタリ・・・!)

 先月のアクセス調べで、海外からのアクセスが増えているのが目にとまりました。国別に見ると、平均サイト滞在時間が日本では2分弱のところ、台湾からはなんとダントツで14分40秒、カナダ・ブラジル・ウクライナなどからは2分強のアクセスがありました。平均が、ですよ?!すごく熱心に見ていただいたことがわかります。世界にはばたけ文化館・・・その魅力を少しでも感じ取っていただけるように、興味を持っていただけるように、志しは天まで高く願いは大きく、日々精進してまいります。。。是非お付き合い下さい。イヒッ

筆:あきつ

 
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 25日(木)に、コラボしが21で恒例の滋賀の文化財講座「打出のコヅチ」⑦が開催されました。今回の開催にあたっては、年度当初に配布しておりましたチラシには18日となっておりましたが、会場の都合で1週間遅れて25日の開催となってしまいました。事前告知が行き届かず、18日に会場にお越し下さった方々には大変ご迷惑をお掛けし、誠に申し訳ございませんでした。深くお詫び申し上げます。中には、18日に来られていた方が、怒りを露わにすることなく「楽しみにしていた」と再度会場にお越し下さり、、、そのお姿を拝見したときには、目に涙が浮かびました。本当に有り難うございます。今後このような事のないように充分気をつけて参りますので、引き続き「打出のコヅチ」をよろしくお願い致します。皆さまの「楽しみ」のため、関係者一同頑張って参ります!
 さて、期待も大きく今回は「近江の神社建築とその景観」と題し、県教委文化財保護課の池野氏がお話され、参加人数記録更新の69名の皆さまが受講されました。滋賀は国指定建造物の数が全国第3位、それだけ私達の身近にあるってことで、神社建築に対する皆さまの興味の度合いも高かったようです。社寺建築を知りたければ、古代(飛鳥・奈良・平安時代)は奈良、中世(鎌倉・室町)は近江、近世(桃山・江戸)は京都に行くのが良い・・・のだそうですヨ。滋賀は中世惣村社会の強固な結びつきによって地元に立派な建造物が建てられ、それが今でも地域の皆さんの手によって守られているのだそうです。県内各地の様々な神社の写真を多数見せていただき、ところどころに繰り出される研究者ならではの小ネタに、参加の皆さんは感心しきりのご様子でした。

 実は、講座が始まる前、皆さんに「ふるさと納税制度をご存じですか ?」というパンフレットが配られておりました。しかも一人2部・・・これは「ふるさとを応援したい」「ふるさとに貢献したい」という思いを『納税(寄付)』という形でお願いする内容のパンフレットです。表紙に使われている建物は石山寺の多宝塔(国宝)です。建造物の保存修理には多額の費用が必要であるため、なかなか手が出せず、悲しいことに「修理の順番待ち」が発生しているのだそうです。早くなんとかしなきゃ、今なんとかしなきゃ、というところが県内にもたくさんあるということ、熱心に説明されておりました。貴重な文化財を次の世代に確かな形で引き継ぐために、皆さまのご理解とご協力を、どうぞよろしくお願い致します。



筆:あきつ

 
 
 この頃、来年度の展覧会にかかる出品依頼が続いています。昨今、博物館等では2~3年前から展覧会の準備にとりかかることも増えてきましたが、まだまだ1年後の開催に向けて取り組んでいる博物館も多いようです。
 今年の秋の展覧会が一段落する中で、来年度に向けて動きだす博物館の数々。何かの記念の年にあわせて企画されるなど、何かと展覧会の内容が重なることもあり、借用希望文化財が重複することもままあります。

 こちらとしても折角の企画ですのでご協力させていただくことにやぶさかではないのですが、なかなかご希望に添えないこともあります。実は文化財の年間公開日数が決まっているのです。こうした展覧会の出品について調整するのも学芸員の仕事の一つなのです。

 さて、明日は滋賀の文化財講座「打出のコヅチ」の第7回目が開催されます。すでに資料提供しているところですが、講師が県教委文化財保護課建造物担当の水谷勝氏から同課池野保氏に都合により変更になっております。 
 
 随分と寒くなってきましたが、「打出のコヅチ」も残すところあと2回となりました。みなさまのお越しをお待ちしております。 





 
 今週は多賀町教育委員会社会教育課の催しに行ってきました。
 多賀町では、生涯学習講座というものを開催しておられます。今年度は中国茶入門や親子で陶芸、佐和山城を歩いたり・・・という多彩なラインナップとなっているようです。その中の一つに「多賀の仏像めぐり」というものがあり、講師として琵琶湖文化館の学芸員が行ってきました。
 この講座は昨年度も開催されたもので、もちろん(?)琵琶湖文化館学芸員も2度目の登場となりました。集合場所に行き参加者のお顔を拝見しますと、昨年度も来られていた方、初めて来られていた方が半々ぐらいでした。

 ・・・内緒ですが、こうした他所が主催される講座などで参加されている方のお顔は、みなさんが思っておられるよりは意外に覚えています。・・・「打出のコヅチ」によくご参加いただいている方などは、あらかたお名前と顔が一致しています。

 そんなこんなで多賀町内の2箇所を訪れました。参加者は地元多賀の方がほとんどでしたが、自分の地域のお寺ならまだしも、他の地域のお寺にいく機会はほとんどありません。とりわけ、今回は山間の地域にお邪魔したこともあり、「こんなところが多賀にあったんやなぁ。」「名前は知ってたけど、来たのは初めて。」という声が、移動中の車内でも聞かれました。
 たくさんの仏さまと出会うことができましたが、中にはある仏さまにすっかり魅せられてしまいなかなか足が動かない方、後ろ髪をひかれながら振り返り、振り返り帰りの車に乗り込まれる方、もう一度お顔を見たいとおっしゃる方などもおられました。「すごく親しみがもてました。」「今日は来て良かった。」と満面の笑顔で言っていただける瞬間は、こちらとしてもホッと胸をなでおろす瞬間です。

 このように、琵琶湖文化館の学芸員は時には講師として講演会や現地見学会などに招かれることがあります。こうしてお会いした人々の中には、のちに琵琶湖文化館の催しに参加してくださるようになることもあります。こうした活動(出会い)を通して、これからも琵琶湖文化館の活動や文化財保護、文化財の素晴らしさなど、さまざまなことを伝えていくことができればと思います。
 

 
 11~12日(木・金)と、友の会の皆さんと行ってきましたよ長野県!
良かったのですよ~心洗われる旅、いろんなコトに恵まれた旅、一生の記憶に残る旅が出来ました~(感謝!!) 
 朝8:30に大津を出発し、最初に訪れたのが「信州三年味噌」を作られているお味噌の蔵元さん。「半日バスに乗っていただけやしそんなにお腹減ってないな~」と思っていたのですが、仕込みをされている大きな樽の前で説明を聞いている最中にお腹がグゥ~っっ・・・日本人の本能をくすぐるあのお味噌の匂いはヤバイです。。。そしてやっとこありついた特大「豚汁」&味噌焼おにぎりでお腹いっぱいになりました。ほっ。
 その後、博物館で北斎が描いた浮世絵を鑑賞し、長野市松代町へ移動、清水寺さんで念願の仏さまとご対面しました。もう、その時の皆さんのテンションの上がりようと言ったら(笑)。一生忘れられないような仏さまのお姿に出会えたことに感謝しつつ、手を合わせて参りました。そして特別に厄除開運の「お護摩」を焚いていただき、自分たちの願いを書いた護摩木が燃えていく様をすぐ近くで見守らせていただいたのでした。本当に貴重な体験で、夕方遅くの訪問にもかかわらず温かいお茶などを用意してお迎えいただいた若きご住職のお心遣いに深く感謝いたします。ありがとうございました。
 ここでちょっとブレイクです~ホテルで出された夕食にはこんなかわいいシイタケが・・・「そっちの方が大きい」「こっちの方が数が付いてるし」
「写真だカメラだ!」「・・・持って帰ろう」など、清水寺さんの余韻はどこえやら(笑)ひとしきり笑いを提供してくれたシイタケなのでした◎(焼いてお塩でいただきました!美味!)
 そして2日目はもうひとつの清水寺さん(長野市若穂保科)。それはそれは見事な紅葉が僕たちを出迎えてくれました!
それだけでテンション上がったのに、大型バスでは到底行けないご本尊がいらっしゃる奥の院まで、僕たち全員を車でピストンして連れて行ってやると!ご住職自ら運転しつつ車2台が5往復!して下ったのですよ!!歩けば約800mしかも階段
・・・老いも若きも様々混じりあった我が友の会。「行ける人行けない人」「見れる人見れない人」が、出来る位なら本堂だけの拝観でもいい・・・そう半ば諦めていた奥の院観音堂。皆がお参り出来たのは本当に有り難いことでした。何度も申し上げましたが本当に有り難うございました。
 感動を胸に、長野の小京都:小布施に移動~ここでは北斎の肉筆画や畳21畳分の天井絵などを見て、今回の見学会の全行程を無事終えたのでした。

 1泊2日とは言え、移動にそれぞれの半日を費やした今回の旅。あれもこれもと強行突破に詰め込んだ内容で、参加の皆さんには「ほぼ小走りな見学会」を強要してしまい大変申し訳なかったです・・・今頃お疲れ出てませんでしょうか?反省点は次回克服出来るように頑張りますので、懲りずにまたのご参加をよろしくお願い致します!

筆:あきつ

 
 

11~12日(木・金)と、友の会の皆さんと行ってきましたよ長野県!
良かったのですよ~心洗われる旅、いろんなコトに恵まれた旅、一生の記憶に残る旅が出来ました~(笑!泣!笑!!)
・・・と、ここでいつもの『裏ネタ』なら僕の失敗談で埋め尽くされるハズなのですが、今回は会員さんもすごかったです(笑)・・・旅行中、様々なドタバタ劇が繰り広げられました~
おいしく裏ネタにいただいちゃいますヨ。。。(笑)
先ず僕達を迎えてくれたのはこの澄みきった空と、ひときわ高く山頂がうっすら雪化粧した日本アルプスの山脈(こんなに見えることは滅多にないとガイドさんも言っていた!)、そして右見ても 左見てもどこを見てても目に飛び込んでくる木々の紅葉。それはそれはスペシャルな時季に行かせていただいたものです。大自然に感謝!心洗われる癒しの風景でした。ちょっとは自分の心もキレイになった・・・かのように錯覚致しました。。。
そしてなんとか無事に初日の行程を終えたところで僕は油断をしてしまいました・・・
ホテル到着後、夕食の時間を30分後に設定・・・女の人お風呂入れんやん!・・・すみません。男の人でもギリギリでした。せっかくいろいろお風呂あったのに、2度3度入れたのに、大変申し訳なかったです。
気を取り直して2日目。ここで事件は起こりました。ホテルに着いた時にカメラマンさんが一人一人の顔写真を撮ってくれてたのですが、朝にはそれが「記念キーホルダー」となって販売されていたのです。会員さんの中にも旅の記念にと購入されていた方がおられたのですが、バスでいざ出発の人数確認をしている時に、事件は起こりました。座席中程から「いやや知らんおっさんが写ってる!」と女性の悲鳴?!・・・?・・・普通キーホルダーの裏面には「ホテル○山荘」と書かれた写真が入っているのですが、見ればホンマに普通のオッサン・・・知らんどこかの普通オッサン・・・こんなこともあるものか、とすぐに取り替えて貰うよう、あきつはダッシュ・・・販売しておられた方も平謝りでした。。。健全な友の会見学会が、危うく「あらぬ不倫旅行」となるところでした(笑)・・・これにはみんなで大爆笑でした。
そして今回参加の会員さん、テンション上がったのは仏さまを見た時だけではありません。。。皆さんが「萌え」たのがコチラ!たわわに実った林檎さんたちです~(笑)間近で見るとぷりっとして本当にフレッシュ!確かにほおずりしたくなるようなかわいさです。何より、朝の冷たい空気の中で林檎を見てテンション上がる会員さん達の「りんごぽっぺ」が、僕には微笑ましかった・・・のでありますヨ(笑)

 帰りの車窓からきれいな夕陽が見えた時のあの興奮、「このお土産買ったの誰?」事件で大笑いをしたバスの中、今回の旅は本当に笑いが絶えず修学旅行みたいでしたね。友の会という集まりが、ここまでうち解け合って楽しく同じ時間を共有出来たこと、とても感謝しています。今回もドタバタ珍道中でしたが、更なる笑いを求めて(?)違う!感動を求めて!!またお出かけ致しましょう~

そして、今回の見学会でも多くの方が写真を撮っておられました。カメラとの相性が悪い僕には絶対に撮れない、素晴らしい写真が皆さんの手元に残ると思います。来年の「友の会作品展」には是非それらの写真を「友の会見学会にて・・・」との見出しで出品していただきたいです。それを見てみんなでまた思い出し笑いを・・・違う!・・・感動の余韻に浸れればいいな、と思います。イヒッ

筆:あきつ

 
 恒例になってまいりました特別陳列(安土城考古博物館で開催)。琵琶湖文化館の収蔵品が見られるとあって、琵琶湖文化館ファンのみなさまには、首を長くしてお待ちいただいていると思います。このホームページにも「この作品はぜひ展示してください。」というご意見も時折頂戴しており、こちらとしても楽しみにしていただいているお声に励まされています。
 
 さて、そんなこんなで今年の特別陳列のタイトルは以前にこのブログでも何気なく紹介しているところですが、「四季の花に遊ぶ鳥」というものになっています。

 そして、完成したチラシがこちら→ 
 下はチラシの裏面です。

 「鳳凰」と「クジャク」という格調高い二種類の鳥(とはいうものの、一つは想像上の鳥ですが・・・)が使われた、ちょっとイイ感じ、そして琵琶湖文化館のイメージとはちょっと違うカモ!?の印刷物が仕上がりました。

  そう、開館時何度も展示を見に来ていただいていた方はご存じの通り、琵琶湖文化館は仏教美術だけではないのです。2階の展示室では仏教・神道美術を中心に展示していましたが、3階展示室ではいつも近世・近代絵画を展示していました。「実は、琵琶湖文化館の絵画作品が好き。」という方もおられるようです。

  今年はとくに九州国立博物館で開催された「湖の国の名宝展」が大きく報道されたことで、改めて琵琶湖文化館=仏教美術であることが見直されたように思います。

 しかし、今回は「仏教美術だけではない琵琶湖文化館」をテーマに、実は幅広い琵琶湖文化館コレクションの一端を紹介することで、琵琶湖文化館の意外な一面をみなさんに発見していただければと思っています。

 
 とうとう明日に迫りました友の会見学会。
 出発を明日に控えて、事務局は最終確認、準備にテンヤワンヤです。まずはみなさんにお振り込みいただいた参加費の準備。さすがに、これは大金ですので、前日に準備しなければいけません。郵便局に走り、銀行に走り・・・・・

 楽しい旅になるように、少しでも見学先のことを知っていただけるように準備したパンフレットを作成し、バス会社さんとの最終打合せを担当者がしていたようです。そして、名札や領収書の準備・・・とやらなければならないことは、たくさんあります。しかも、他の業務をしながらの準備。。。
 参加されるみなさんに「楽しかった。」「琵琶湖文化館の見学会はちょっと違う。」と思っていただけるように、準備をしています。「これ出来た。」「あれはまだ。」と確認に余念がありません。

 今回の見学先は長野方面です。バス会社の方からの情報では、信州の山々はすでに白い帽子をかぶっており、とてもきれいだということです。今年はじめての雪景色を遠目に眺めつつ、日常とは少し違う環境の中で心静かにさまざまな仏さまと出会い、そして参加者のみなさん方も親交を深めていただければと思います。

 天気予報では明日、明後日は「晴れ」「曇り」のお天気です。明後日の雨がやや心配な感じもありそうですが、とにかく寒いと思われますので暖かい格好でお越しいただければと思います。今回の見学会が無事に行程を終えますように、参加者のみなさまのご協力をよろしくお願い申し上げます。  

 
 とある日の午後、僭越ながら、僕あきつ、高校生約20名を目の前に、授業(?)をさせていただきました。。。「総合学習かぁ、学芸員さんは大変やな~先生かぁ。でも話慣れしてはるし生徒さんの前でも大丈夫なんやろぁ~」と、ヒトゴトのように考えていたのですが、とうとう僕にも矛先がッ!・・・大変です。エライことです。心臓バクバクです。
 しかも、割り当てられた内容が「博物館のデザイン」・・・ん?!これって僕が喋るのデスカ?!・・・?考えに考えた内容は、「みんなで今度の特別陳列『四季の花に遊ぶ鳥』のチラシを作ろう!」デス!!・・・ここここれなら出来るかも?!少し昔の手法ですが、プリントアウトした画像を切ったり貼ったり、下地の色を考え文字を格好良く配置してみたりと、とりあえずグループでアイディアを出し合って貰いました。「大体こんな感じ?」というところまで作られてきたら、そこから先は得意の(???)イラストレーター(デザインツール)を使って、みんなのイメージをパソコン画面で具体的に表現し、それをプロジェクターで写して更にみんなに意見を求めました。
 文字の位置や背景の色を変えることでガラッと印象が変わるのが意外と面白かったようで、「こっちの色がいい」「もっと目立つように」「それあかん。前の方が良い」など、様々な意見も出てきました。みんなに直にパソコンを操作して貰えればよかったのですが、なかなかそこまでの設備もないですし、やや端折り気味の内容でしたが、それなりに楽しんで貰えたのではないかな、と思います。で、皆さんの力作がコチラ! ドン!

チラシの表と裏を4グループで作って貰いました。時間中に作れなかったグループの作品は、僕が家で眠い目をこすりながら仕上げをし、改めて生徒の皆さんに見ていただきました。出来上がりを見てどんな反応がくるか、、、内心ドキドキしてましたが、「こんなコトなってる~」とそれなりに喜んで(?)貰えたみたいで(ホッ!)、『納得』の笑顔を見ることが出来て僕も嬉しかったです。良かったです。。。
 実際にチラシを作るとなると、必須項目とかイロイロ制約とか出てきますが、今は「とらわれない」みんなの発想を参考に、僕はこれからも精進していきたい!まだまだ腕を磨きたい!と思います!学生の皆さん、楽しい時間を有り難うございました!!
 
筆:あきつ

 
 とある日の午後、僭越ながら、僕あきつ、高校生約20名を目の前に、授業(?)をさせていただきました。。。あ、もうこれお話ししましたね?!実際お恥ずかしい話ながら生徒さんを目の前に緊張の連続・・・だったのですが、これだけはみんなに考えて貰おう・・・と思っていた僕の秘策がコレ!【『あきつ君』いろいろ大募集!】デス!!!!!
 「学芸員さんの仕事や文化館の活動を知って、今後ブログで活躍しそうな『あきつ君』を考えてみて下さい。どのような場面で使うか、イメージやニュアンスが伝わるように、表情など工夫してみてください。」とのお題に、応えてくれたみんなの力作がコチラ! ドン!


なんか「くいだおれ人形」とかいるじゃないですか~(笑)。おにぎり食べてるのとか、遅刻しそうなのとか、スポーツしてるのとか、「学生さんやなぁ~」と、思わず笑いがこみ上げてきて、久々の「あきつ君制作」に力が入りました !面白い!眼鏡してるあきつ君、実は作りたくて何度か試してみたのですが、目が大きいのに更に眼鏡を掛ける違和感がイマイチで何度も断念していたのです。今回は「学生さんが言ってるんだから何が何でも作らなきゃ」と、妙にムキになってしまった自分がいて、、、おかげで少しトボケたあきつ君を作ることが出来ましたよ(笑)みなさんありがとう。
 最初のお題からは少し離れた「Newきゃら」達ですが(笑笑)、機会があればまたブログの中で使わせていただきます。自分が描いた鉛筆書きのデッサンがこんな風になると面白いでしょ?なんだか『キャラクター』っぽいでしょ?あとまだデザインを出していない約半数の生徒のみなさんも、案を出してみて下さい。どんなパターンを言われようが、そこはもう何が何でもプライドにかけて「あきつ君」に仕上げてみせますッ!
・・・そう、こうして「あきつ君」は、今後も増殖していくのです・・・(笑)皆さまご贔屓に!
 
筆:あきつ

 
 朝晩冷え込んできましたね。先週、木枯らし1号が吹いた日、文化館からは琵琶湖大橋方面にきれいな虹が架かっているのが見えました。
  しかも蜃気楼のおまけ付き。まっこと夢のような眺めでした。これからの時期、時雨ることが多くなると午後によくきれいな虹を見ることができます。冬場、湖の上で足元から冷えてきて正直ツライ時もありますが、これだけは「文化館特権だなぁ~」と思える癒しの風景・・・テンションは上がります!また写真撮っておきますね~(今回忘れてマシタ・・・)

 さてさて、月初めの恒例、HPのアクセス数調べですが、10月は皆さまから1,673件のアクセスを頂きたしました。おおきにぃありがとぅございますぅっ!!10月はあまり大きな話題として取りあげられることがなかった文化館。それでも変わらぬ皆さまからのご贔屓にいたく感謝申し上げます。
 僕あきつとしては、この「あきつブログ」の執筆に学芸員さんが復活されたことが、特筆すべき明るい話題でした○・・・皆さん気付かれましたか?やっぱりねぇ、事務系あきつネタだけではブログに“締まりがない”っというか、なかなか皆さんが「応援したくなるわ文化館」っと思って下さるようなブログが書けないんですよね。。。力不足ってのもありますが・・・文章に説得力もないですし・・・実際、学芸員さんが久々ブログを書かれた日には速攻皆さんからの反応がご意見に寄せられるんですからすごいと思います。僕あきつも学芸員さんのブログを心待ちにしていた一人ですし、誰より僕が「あきつブログふぁん」であることは間違いないです。これは譲れません!!
 これからも仲良く文化館の日々を綴っていければなぁ、と思います。本当に復活して下さってよかったです!

近くにいすぎてうまく言えなかった 筆:あきつ

 
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 先日(1週間前)行われました滋賀の文化財講座『打出のコヅチ』! 第6回となったこの度も盛況で満員大大御礼の60名の方が受講されました。
 「滋賀の文化財」と言葉で簡単にくくりながらも、幅広く奥深く、毎回それぞれの異なる分野の担当が、得意の文化財について詳しくご紹介するのが本講座。皆さんを飽きさせないその内容に『コヅチ』リピーターが着々と増えてきているのがうかがえます。主催側としてとっても嬉しいのココロです。

 で、今回は「聖衆来迎寺の新出資料」と題し、県教委文化財保護課の井上氏がお話されました。少し前の新聞にも大きく取りあげられた内容
        (京都新聞H22年 1月26日掲載「蕎麦器発見」)
        (京都新聞H22年10月20日掲載「古文書発見」)
だったので、 中には今回発見された古文書に出てくる地域にお住まいの郷土史研究をされている方・・・などの参加もあり、皆さんの興味の深さがうかがえました!
 講座では、新発見の資料から読み解く聖衆来迎寺の知られざる意外な歴史が熱く語られ、「まだまだ調査半ばの今回の新発見。皆さんから積極的な質問やご意見を頂戴し、教えていただくことも多かった」と講師の井上さんは言っておられました。「僕が喋るだけの一方通行な講座ではなく、双方向の意見交換ができる、これが『打出のコヅチ』のいいところですね」とも・・・ナルホド、この講座、リピーターになるのは受講する側の皆さん・・・だけではないようです。。。どうやら講師先生も「ヤミツキ」に??(笑)

 さて、次回は「近江の神社建築とその景観」と題して、11月25日(木)に開催です。当初の予定では18日となっていましたが、会場の都合により日が変更となっていますので、皆さまご注意を!また内容がゴロっと変わるのでこれまた楽しみ~!!皆さまの参加をお待ち致しております!

筆:あきつ

 
 

  昨日から今日にかけて、琵琶湖文化館も厳しい寒気におそわれています。今朝も出勤後、寒さ対策を取りました。そんな朝の琵琶湖の風景がこちらです。まるで日本海のように白波が押し寄せてきます。しかも、琵琶湖文化館に向けて・・・

 琵琶湖文化館はみなさまご承知の通り、琵琶湖上に建っています。「浮城」(うきしろ)という愛称がありますが、決して実際は浮いているわけではありません。この愛称は、かの有名な歌人・吉井勇(1886~1960)が琵琶湖文化館の開館に際して詠んだ歌「うつしよの夢をうつつに見せしめぬ 琵琶湖のうえに浮ぶ美の城」に由来しています。

  写真は琵琶湖文化館の裏側、つまり琵琶湖側の風景となります。写真ではうまく「ざっぱん」と打ち寄せる波を撮ることができませんでしたが、実際はもっと水しぶきがあがっていました。その水しぶきには、小さな虹がたくさんかかっており、なかなか見られない光景でした。そして、このように時には荒波にもまれながらも、この建物は50年もここに存在するのか・・・と、少し感慨深い思いになりました。

 本当に琵琶湖の風景は景色によって、いろいろな姿を見ることができます。

 
 

 現在、特別陳列のポスターを業者さんに発注しています。
  先週金曜日に、会場となる安土城考古博物館で業者さんと安土の方と打合せがありました。今回も琵琶湖文化館で作成したデザイン案を業者さんにお渡しして、これに手を入れてもらうもの、まったくデザインの違うものをデザイン案として提出していただくことになっていました。
  デザイン案を拝見し、まずはなるほど・・・とシバシそれぞれのデザインを眺めたあと、いろいろな意見を伝えます。冬の展覧会なので、この色はちょっと寒そうかも・・・、文字はこっちの方がインパクトがありますよね・・・、ここまで華やかだとやや出品作品のイメージとは異なるような気が・・・などと話したのち、最終的には琵琶湖文化館に持ち帰って検討することになりました。

 毎回ながら、こうした印刷物は試行錯誤の連続です。が、できるだけみなさまの目に届くような(視界に入るような)ポスターになればといつも努力しています。

 そんなこんなのポスターは、現在デザインに訂正を加えて業者さんに持ち帰っていただいている段階となり、明日、明後日にはもう一度校正を持ってきていただくことになっています。11月上旬には完成予定ですので、急ぎつつ、良いポスターが出来ればと考えています。どのようなデザインになったかは、お楽しみに。

 
 金曜日の夜、軽い筋肉痛を覚えながら家路につきました。
 なぜかといいますと、木曜日と金曜日の両日にわたり、さる所有者からお預かりしている文化財の大撮影会が行われたからです。
  学芸員の日頃の業務内容の一つに写真撮影というのがあります。博物館業界では基本的にフィルムが重用されています。昔はマニュアルカメラを手に、35mmフィルム撮影、6×7版の撮影などを自分たちでよく撮影したものですが、今ではデジカメで撮影する機会が随分増えました。

 今回は自分で撮影するのではなく、T版印刷さんが所有者さんからの依頼でデジタル撮影されるものでした。とはいえ、学芸員としてはお預かりしている文化財に対する責任もあり、他の方が撮影される場合には作業中はずっと立ち会い、こちらが文化財を取り扱います。撮影対象が仏像の胎内納入文書でしたので、低い位置での撮影となり、撮影台の上での微調整等の作業も必要なことから、2日間ずっと正座→中腰→正座→中腰→正座・・・・・という姿勢だったため、膝が痛くなったり、太ももが筋肉痛になりました。

 今回撮影された写真は映像に加工されるようで、来年3月頃には京都で開催される予定のとある展覧会において、みなさまにもご覧いただくことができるようです。私も仕上がりが楽しみです。

 
 今日は素敵な出会いがありました。お昼休みに食事から戻ってくると、掲示板の前で熱心に『休館中』の説明書きを読んでいる人がいらっしゃいます。おやおや看板を写真に納めておられるご様子・・・「休館中のこと聞かれるのかな~」と思いながら近くに行くと、ピンっと来るものがありました。。。先週でしたか、浮城HPの【ご意見・ご感想】に北九州市民として湖の国の名宝展のご感想をお寄せ下さった晴れのち平安さん。「来週滋賀に行くのですが、文化館では今は展示を見れないのですか?」と電話でお問い合せをいただきました。「残念ながら・・・」とご説明すると、「外観だけでも写真に撮って帰ります!」と言って下さってたんですよ!・・・先週の電話で来週言うてはったってことは???!・・・ピーン!・・・ビンゴ!会えば笑顔が素敵なお姉さんでした~!!九州での展示がきっかけで、こうして滋賀に来ようと思って下さった上に、休館中の文化館にまで足を伸ばして下さるとは・・・!(泣)!一つの展示が生んだこのご縁に感謝しつつ感動しつつ感謝しつつ・・・文化館、次につなげなければナリマセン!

  そう、次の展示、12月に開催される安土での特別陳列「四季の花に遊ぶ鳥」に向けての活動がじわじわ~っと始まりました。 年1回の安土での展示は、「(仏像)それだけじゃない文化館!」を全面に押しだし、今回は近世絵画をメインにした展示が予定されています。
 で、僕もチラシ(案)作成用に写真画像を入手すべく、学芸員さんの仕事場にお邪魔しています。どうですこのゴージャスさっ!遠目でワカラナイですか?こちらは長谷川玉純の作で、金屏風に鳳凰が描かれています。しかも「六曲一双」!・・・ってことは「6面で1個の屏風が2つある」ってことだからもう1個鳳凰が描かれた屏風があってペアになってる・・・ってことですよ!

 ムフフ。皆さまには特別にそのいち部分をお見せ致しましょう。
どうですかこのリアル!睫毛(まつげ)まで描かれてるしッ!
実物はもっとリアルです。 (妙に色気のあるこの目を見た時、僕は思わず「銀河鉄道999の『メーテル』みたいッ(漫画)」と叫んでしまいました。分かる人には分かる・・・カナ?)


  個人さまからお預かりしたこの屏風、展覧会に出品されるのは、ナント 35年ぶり!
だそうでございますヨ!!いやぁ~コレ、皆さんお楽しみにッ!

筆:あきつ

 
 えぇ~と・・・スミマセン!ご報告が遅れましたが、行ってきたのはおよそ1ヵ月前・・・!
 その頃はまだ残暑も厳しく、セミがミンミン鳴く中を半袖で汗だくになりながら、あっちへこっちへと信濃路を駆け巡ってきました。車窓からの風景は、名物の栗も林檎もまだ青く、見学会を予定している11月の景色を想像することがとても難しかったのですが、本日、会員の皆さまにご案内を発送するにあたり、ようやく事務局としても実感が沸いてまいりました。
 そう、最近の傾向で『目』も『口』もこえてこられた文化館友の会の会員さん。何と言っても信州まで遠い・・・半日バスに揺られて辿り着くわけですから、よっぽどの「お宝」を見ないことにはご満足いただけないでしょう?!観光バスで乗り入れられるギリギリの田舎道を攻めることになりました。もし運転手さんが怖じ気づいて「ここまではムリ!入れない!」と言われたらなんとしよ・・・という不安を残しつつも、もし歩くことになった場合(その場合はなるべく平坦なところ)を想定して行程を決めました。皆さん、今から天気が晴れることを祈っておいて下さい・・・
 また、今回の目玉として松代市の清水寺さんで東日本最古の木造仏(重文)を拝観した後、特別に「お護摩(ご祈祷)」をしていただくことになりました!皆さんはご経験あるでしょうか?僕は近くで見るのも初めてです!うかがうのは1日目の夕方11月の日暮れは早い・・・これかなり雰囲気でませんか~・・・たたた楽しみにしておきたいところです。
 2日目の長野市保科の清水寺さんも重文の仏さまをたくさん所蔵されています。また、本堂と離れた山の上に京都の清水寺のような奥の院観音堂があるのですが、、、こちらは完全にバスでは入れません。歩くと山道20分はかかります。なんとか、ナントカ、皆さんにお参りいただけるようにあの手この手を考えておりますが・・・もしもの時は、とても元気なご住職と人生相談・・・と、なるかもしれません(笑)。  (幻となるか?!奥の院観音堂→)

 そして皆さまに謝っておかなければならないことが・・・当初の年間予定でご案内しておりました見学地「牛伏寺」さんですが、旅行に行く前の週まで地元の博物館で寺宝展を開催されており、予定日に仏さまがお寺に戻っておられないことが発覚しました!収蔵庫には他にも素晴らしい仏さまが鎮座していらっしゃるのですが、今回は泣く泣く諦めることに致しました。諦めるもう一つの理由として「階段が多い」というのもありましたので・・・どんな階段かって?これくらいデス。。。 

ともあれ、下見で行った時には青かった栗も今は収穫の時季を迎えていることでしょう。北斎の町:小布施町には名物の栗を使ったお菓子がたくさん並べられているのかな?皆さんお楽しみに。本日ご案内を発送します。参加のお申し込みをお待ちしております!

 また、下見の際には往復900kmを一人で運転して下さったU学芸員さん、お疲れ様でした有り難うございました。本番もどうぞよろしくお願い致します。イヒッ!

筆:あきつ

 
 今日は空があお~い!良いお天気ですね。朝晩の空気がひんやりとして、何をするにもいい季節となりました。よし!気持ちよく働こう!
 と、いうことで、、、9月のHPアクセス数調べ!ですが、 トータル1,838件と、5ヵ月連続で2,000件突破の記録を更新してきた自慢のサイトが一旦中休み・・・な状況です。近ごろブログの更新も「まとめ書き」になってたもんなぁ~・・・飽きられてしまったかな~・・・見捨てられたかなぁ~・・・と、実は気弱な今日この頃です。
うぅ``ー自業自得か?!
 それでも新しく立ち上げたページ「淡海のたからもの」は、みなさんにご好評をいただいているようで、先月はブログよりも訪問者が多かったという結果です。良かった~。新聞紙面で平成20年10月より始まった「淡海のたからもの」。来週5日(火)の掲載で、記念すべき第50回を迎えます。当初は週1回の連載で、お預かりしている寄託品なども紹介していましたが、今は基本隔週連載で純:館蔵品のみの掲載で勝負(!)しています?!これでも全ての館蔵品を紹介するのに、約35年かかる計算です。なので、事務方の僕も、見たことのない作品が紹介されることがほとんどです。しかも、ここの学芸員さんは「今回はコレを書いた!」と自慢するタイプではないので、僕は皆さんと同じタイミングで掲載の内容を知り、同じタイミングで「ほぉ~」と感心をし、「こんなんあったんですかッ?」と質問をする、とてもオメデタイ存在です。「チラ見せくらいいいじゃない・・・」 という思いをグッと堪えて毎回の掲載を楽しみにしています。

 冬にはまた安土城考古博物館で文化館の収蔵品を中心とした展覧会が開催されます。テーマは「四季の花に遊ぶ鳥」。近世絵画の屏風や掛け軸、陶器など、出陳される作品が決まったもようです。展覧会が近くなったらそれらの作品も紙面で紹介して貰えたらなぁ~と、一読者の意見として学芸員さんにお願い・・・しておきますね
エヘッ。

筆:あきつ


 
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